2016/07/17 - 2016/07/18
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jokaさん
一日目をアップしてから実に半年以上も経ってしまいました。
「旅行記書いてる暇があったら次の山に行くぜっ!」と思ってたのも理由の一つではあるのですが、まー要するにめんどーだった、というのが最大の原因です。
とはいえ、せっかく撮った写メを無駄にするのももったいない話し。
印象に強く残っているものだけでも少しずつアップしていこうかと思いますが、土砂降りの八ヶ岳でアイフォンがあっさり成仏してしまい、ほぼ2ヶ月分のデータがとんでしまったのは痛恨の極み!
なによりお盆休みに姪さん達と敢行した『しまなみ海道自転車縦断の旅~村上海賊ははっさく大福の夢を見るか?~』の写メを失ったのがツライ……
ほかにも、おなじみHさんと出かけた『ドキッ!山蛭だらけの丹沢ナイトハイク&テン泊の旅』や『天国と地獄~極楽小屋飯と濁流テン場の悪夢~豪雨の八ヶ岳 at 赤岳鉱泉』など多くの記録が消えてなくなりましたとさ。
合掌…
さて、ここからは気を取り直して北アルプス2日目へとまいりましょう(^^♪
旅行二日目。
雨と風に祟られっぱなしだった初日から一変!快晴に恵まれた絶好の登山日和となりました。
今思い出してもニヤニヤが止まりません。
いくら悪天候に泣かされようが、これがあるから山登りはやめられませんね。
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山の朝は早い。
3時45分に起きて朝ごはんの準備。
ここ大天荘では、談話室が自炊スペースを兼ねます。大天荘 宿・ホテル
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ドライフードでちゃちゃっと済ませましょう。
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Before
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After
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おこわも出来上がり!
たんぱく質とビタミンが足りないのはご愛敬。 -
本日の日の出時刻は4時34分。
すぐ裏手(歩いて5分ほど)の大天井岳山頂の方が見晴らしはいいかもしれないけれど、個人的には小屋前でも十分。
ちなみに現在4時30分です。 -
眼下には一面の雲海。
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山頂方面はすでに明るい。
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雲海の果てから顔をのぞかせ始めてる太陽。
実はこの時点で日の出時刻を10分近く過ぎています。 -
けっきょく登っちゃいました……
大天井岳 自然・景勝地
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モルゲンロートに輝く槍ケ岳!
実際はもっと赤く染まって見えます。 -
日の出時刻から15分をかけて朝日がのぼりきりました。
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本日歩く予定の稜線。
頼むからこのまま晴れてくれよ! -
そろそろ小屋に戻りましょう。
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昨日の荒天の影響で、海の日の3連休にもかかわらずテン場はガラガラ。
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まだ5時過ぎだというのにすっかり片付いた談話スペース。
ほんと山の朝は早い。 -
充実の本棚。
昨日はコミックス版『神々の山嶺』をチョイス。
小説は読んだことがあるのですが、なにせ出版直後だったもので内容はほとんど覚えておらず。おかげで楽しく読めました。
気になって刊行年を調べてみると1997年!
19年前か。年をとるはずだ……
読もうと思えば読み切ることも可能でしたが、あえての最終巻残し。
また来るよ、大天荘! -
食堂はまだひっそり。
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好天にテンション上がって自分用のお土産を買ってしまいました。
Tシャツと手ぬぐいです。
ふだん手ぬぐいをハンカチ代わりに使っているので行く先々の山小屋で必ずチェックしますが、今のところこの手ぬぐいの柄と色合いが一番のお気に入り♪ -
5時半、出発!
サイドポケットに差し込まれたテントポールがちょっぴりもの悲しい… -
お気に入りの一枚
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人によって山での楽しみはいろいろあるとは思うけど、わたしはこのくらい緩やかな稜線歩きが一番好きだったりします。
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太陽まで歩いて行けそうですね。
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Hさんも調子よさそう。
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空の青さよ!
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振り返ってみました。
左の稜線上に大天荘が見えます。 -
左手には槍ケ岳!
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右手にうっすら見えているのはたぶん富士山。
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風もなく最高のコンディション。
雲上の世界を歩ける幸せ♪ -
体も軽い軽い!
てっきり“この景色がそう思わせるんだろうな♪”と考えていましたが、そのあとの泊りがけ登山においてもなぜか常に二日目の方が体調がいい。
ザックの重さに慣れるからということに加えて、なにより比較的しっかりと睡眠時間がとれるのが理由かなと。
山では就寝時刻が早いため、いくら早発ちとはいえ最低6時間、うまくいけば8時間前後寝ることができます。わたしの場合、日帰り登山では準備に追われてよくて3時間、下手すると1時間睡眠も当たり前。
なるほど!計画的に準備して早くに寝ればこんなに楽に歩けるんだ!!
当たり前といえば当たり前ですが、いつも寝不足で歩いていたからまったく気づかなかった。
客観視って重要だな…… -
遠ざかる槍ケ岳。
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いくら夏とはいえ、この標高でこんなに青々とした道を歩くとは思ってなかった。
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それなりに急な斜面もあります。
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6時40分、大下りの頭に到着です。
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絶好の槍ケ岳展望台♪
暑がりのわたしは出発直後からずっと半袖です。 -
こんな稜線歩きなら何時間でも続いてほしい。
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テンション上がりっぱなしなので無駄な動きが多い……
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ええっ!もう山小屋が見えてきちゃったよ…
目的地を目にしてこんなに複雑な気持ちになったのは初めてです。 -
小屋の手前で振り返ってみた。
本日歩いてきた稜線が一目瞭然。気分いい♪ -
7時28分燕山荘に着きました。
小屋脇にザックをデポして、ペットボトル片手に30分ほどの距離にある燕岳を目指します。 -
こじんまりまとまって居心地よさそうなテン場。
いつか泊まりに来たいけど、位置が中途半端で使いづらい気がする。
使うとしたら冬かな。 -
右に見えるのが燕岳。“北アルプスの女王”の異名を持つ優美な山です。
日本二百名山の一つ。
とても気持ちのいい風に吹かれていたことをはっきりとおぼえています。 -
パンダさんたちと遭遇。
思わず
「あっ!パンダ(゚д゚)!」と叫ぶと
「おっ!いい筋肉(゚д゚)!」と口をそろえて返されました…… -
とても標高2700mを超える場所とは思えないのどかな光景♪
日本屈指の人気山域北アルプス、その中でも有数のメジャールート燕岳だからこその楽しみ方ですね。
しかしどうやって担ぎ上げたのか? -
燕岳名物『いるか岩』
バックにはちゃっかり槍ケ岳… -
花崗岩主体の白っぽい山体が燕岳の特徴です。
優美だね~ -
“高山植物の女王”と呼ばれるコマクサの群生が見られることでも有名です。
“北アルプスの女王”と“高山植物の女王”、夢の競演♪ -
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異世界ファンタジーの舞台みたいだ。
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登山道も独特。
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んっ?分岐点?
燕岳の頂上はすぐそこですが、天邪鬼のわたしたちは北燕岳に向かうことに。 -
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あと少し。
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7時58分、北燕岳山頂です。
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餓鬼岳に向かう縦走路。
こんなに楽しそうな道なのに、ほとんどの登山者が燕山荘から南下する大人気ルート、表銀座コース方面に進むため常に空いているとかいないとか。
興味あるなあ♪
ちなみに餓鬼岳は常念山脈の東端に位置する日本二百名山の一つです。 -
北燕岳を後にして通常ルートの反対側から燕岳へ。
ザレザレの急斜面を登ります。 -
無人だった北燕岳山頂と違いこちらは大賑わい。
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8時11分、燕岳山頂です。
燕岳 自然・景勝地
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いざ、燕山荘へ!
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こちらも燕岳名物『めがね岩』
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8時28分、燕山荘に戻ってきました。
燕山荘 宿・ホテル
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こちら燕山荘は、『泊まりたい山小屋ランキング』№1常連の超人気小屋。
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お土産も充実。
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日当りのいい喫茶ルーム。
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品揃えも素晴らしい。
なによりこの時間から当たり前のように営業してくれているところが最高です。 -
ケーキまであります!
ふだん甘いものにはあまり興味のないわたしですが、ここに寄ったら絶対食べようと思ってました。 -
わたしはフランボワーズケーキ。Hさんはモンブランです。
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雲海を眺めながらゆったりといただきました。
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続いてはお土産探し。
Tシャツ一つをとっても、デザイン、カラーの豊富さは群を抜いています。 -
このデザインで手ぬぐいを作ってほしい!
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やっぱりここに来たらこれでしょう!
Hさんは燕Tシャツを、わたしは燕Tシャツと先ほどのバンダナを購入しました。 -
このロケーションと充実の施設。
大人気なのも納得です。 -
後ろ髪をひかれつつ、9時過ぎに下山開始。
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下山に利用する合戦尾根はアルプス三大急登として知られますが、実際には斜度、距離ともさほどではなく、小学校低学年とおぼしき子ども連れも多く見かけました。
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この辺りで稜線ともお別れ。
来年も来れたらいいなあ。 -
9時29分、合戦小屋到着。
合戦小屋 名所・史跡
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合戦小屋に来たからにはここに並ばねばなるまい(゚д゚)!
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ジャーーーン♪♪♪
合戦小屋名物、冷え冷えスイカです! -
一口かじると、「うめーーーーー♪」
一人暮らしなのもあって、スイカなんて年に一度食べるか食べないかなのでよけいに旨く感じるのかも。 -
あとはかぶりついての一気食い!
汚れを気にして家ではなかなかできないからね。
気分爽快です。 -
9時45分に合戦小屋を出発。
スイカでチャージされて、元気いっぱいガンガン駆け下りました。
途中先行するパンダガールズを発見。「こんにちは!」と声をかけて追い抜きます。
ふつうに挨拶を返そうとするパンダさんたち。
視線が顔から下に移ったとたん声をそろえて「おおー!いい筋肉だ」
どう見ても20以上年下の女の子に筋肉野郎呼ばわりとは(+_+)
「ミキティーーーー!!」
ちなみにパンダの被り物はザックのトップに据えられていました。
それはそれでシュール…… -
10時35分、登山口まであと少しのところで大渋滞につかまってしまいました。
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牛歩で進んで、けっきょく登山口着は10時50分過ぎでした。
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このコースの素晴らしいところは、登山口出てすぐに中房温泉があること。
が、海の日の三連休最終日である本日、超激混雑は必至!
というわけで華麗にスルーします♪中房温泉 宿・ホテル
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車道を下ること10分弱。
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有明荘に着きました。
こちらはもともと穂高町営の国民宿舎でしたが、現在は燕山荘や大天荘を経営する燕山荘グループにより委託経営されています。
宿泊施設のほかに日帰り温泉も完備!
清潔感あふれる立派な建物です。国民宿舎穂高町営有明荘 宿・ホテル
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場所が場所だけに広いザック置き場も当然あります。
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「温泉に入るまでが登山です!」
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無色透明な硫黄泉で大きな露天風呂付き。
シャワーやカランから出てくるのも温泉という、贅沢なんだか不便なんだかよくわからないシステムを採用していますが、太陽を燦々と浴びながら露天風呂でくつろいでいるとそんなことどうでもよくなります。
極楽極楽♪ -
温泉でさっぱりした後は腹ごしらえ。
付属のお食事処へGO! -
まずはエールビールで乾杯(^^♪
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天ざる
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と山賊焼き
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こちらはHさんが頼んだソースかつ丼。
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燕山荘グループらしいシンプルで清潔感のある店内。
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当然おかわり。
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食後、有明荘発のバスで穂高駅まで。
全員が座れるよう人数に合わせてバスを増発するという気配り。
まさに至れり尽くせり♪ -
バスに揺られること1時間弱。13時26分穂高駅に着きました。
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電車の時間まで少し余裕があったので、駅前にある有名登山ショップを冷やかしてみる。
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今日は最後の最後まで好天に恵まれました。
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目標とする初テント泊こそできませんでしたが、こちらもやはり初となる山小屋泊を、しかもあれほど快適な小屋で経験できて大満足の旅でした。
しかし、早朝からいきなり稜線スタートをきれる爽快感を知ってしまったことが果たしていいことなのか悪いことなのか…
自由になる休みが少ないため思うように山に行けないもどかしさもありますが、そこは山道具を買い漁ること?!で紛らわせつつ、次の山行を練ることにします!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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この旅行で行ったホテル
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大天荘
3.27 -
燕山荘
3.55 -
国民宿舎穂高町営有明荘
3.23
旅の計画・記録
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旅行記グループ 2016年7月大天井岳&燕岳
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