2016/06/25 - 2016/07/01
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azianokazeさん
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6月29日(水) ウトロをベースに午前中はガイド付きで知床五湖を回ります。
連日の好天にも恵まれ、美しい景色を堪能することができました。
五湖に向かう道中、至近距離(車内)でクマに遭遇するというおまけ付きでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6月28日、29日の2泊したウトロの「いるかホテル」
ウトロの街中心部からは少し離れています。歩くと15分ぐらいでしょうか。(頼めば送迎もしてくれますし、自転車も貸してくれます) -
いるかホテルの室内 素泊まり1泊5500円
外国人の客も多く、また、働きながら日本をまわるようなシステムを使った外国人スタッフも何人かいたりして、インターナショナルな雰囲気です。
難点は、WiFiが弱く、室内でのPC作業が無理だったことです。
ただ、電波の強い食堂を自由に使えますので、実害はあまりありません。
食堂では外国人スタッフもスマホなどをいじっています。 -
食堂の外は出入り自由の広いテラスになっており、ウトロの街並みや海、そして知床連山が見渡せます。絶景です。
イルカを見ることがあるのかは聞きそびれました。
ホテルから海岸にも出られます。 -
写真左手の港・防波堤の突端の後ろにある岩山(写真では背景と一体となって見づらいですが)が、後ほど散策した「オロンコ岩」です。
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まだ早い時間だったので、ホテルから自転車を借りて「オロンコ岩」まで行ってみました。きれいな夕日が見られるそうです。
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高さは60mだそうです。
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急な階段を10〜15分ほど登ると「オロンコ岩」山頂
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崖にはたくさんのカモメが羽を休めています。(写真中央)
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白く点々としているのがカモメです。
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当然、360度見渡せます。 ウトロの街並みが海沿いに連なり、画面右で途切れるところの建物(後ろの山がくびれるあたり)が「いるかホテル」です。
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「オロンコ岩」に上ってはみたものの、まだ日が沈むまでには1時間ほどあります。日陰のない頂上で待つのはしんどい。
それに「オロンコ岩」から撮影した場合、夕日と海しか入らず、それも面白くないような気がします。
そこで「オロンコ岩」から下りて、近くの港の岸壁へ移動して日が沈むのを待つことにしました。
たくさんの海鳥が舞うなか、やはり夕日見物の人がやってきます。 -
ようやく日が沈み始めました。
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海鳥を狙ったのですが、画面が傾いてしまいました。
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長い間太陽を見つめていましたので、目がチカチカします。
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港近くの「ゴジラ岩」 なるほど・・・という感も。
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前置きが長くなってしまいましたが、翌27日(水)、「知床ネイチャーオフィス」のガイドで知床五湖散策へでかけます。
写真はわかるでしょうか? 中央やや左に見える黒いものが「クマ」です。
移動途中、前の観光バスが止まりバックするので、私たちの車も「どうしたのだろうか?」と停止。すると、窓の外にクマがいました。 -
立ち去るクマのお尻
車内にいますから「クマだ!」と喜んでいられますが、ハイキングコースで出会ったら大変です。
ヒグマが出没するこの時期はガイドなしでは地上遊歩道には入れません。
(立入料500円を含めて、ガイド料は5000円)
8月以降は、次期に応じて、レクチャーだけで入れたり、レクチャーなしでも入れたりします。 -
歩く前にセンターでクマに合わないようにするための心得に関するレクチャーをビデオで見ます。
クマは時速50kmで走れるそうで、また、木にも登りますから、出会ったらどうするより、出会わないようにするのが肝要です。
出会いそうな場合は、声を出すなどして、人間が近くにいることをクマに事前に伝える必要があります。クマも人間がいることが分かっていれば、そうそう近寄って来ない・・・と思います。多分。
食べ物や水・お茶以外の飲み物(甘いもの)は持ち込み禁止です。味を覚えたクマが人間を襲うようになりますので。 -
ガイドツアーは1グループ最大10名までで、10分間隔で出発します。
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ガイドの柴田さん。
ガイドが携帯している無線でセンターと連絡をとりながら進みます。 -
いざ出発。例によって高齢者ばかりです。
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ミズバショウですが、ミズバショウはサトイモ科ということで根っ子には芋があります。クマはこの芋が好物なので、ミズバショウが生い茂っているあたりはクマ出没地帯です。(クマにとっては食べ放題のサラダバーとか)
実際、写真のミズバショウも最近クマが掘り返した跡がありました。 -
倒木は、山から海へ吹き降ろす風の方向を示しています。
万一、クマに追いかけられて道がわからなくなったら、木が倒れている方向に進むと海に出ます。(ただし、出たところが高さ200mの断崖絶壁かも) -
ユウレイタケ(ギョリンソウ)
“直接的にはベニタケ属菌類に寄生し、究極的にはベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活している”【ウィキペディア】とのことです。 -
クマの爪あと。
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木に絡まるヤマブドウの実を求めて上ったようです。
かなり上の方まで爪あとが。ということは、クマは木登りが得意だということを示しており、木の上に逃げるのはアウトです。
クマが繁みにいそうなところでは、ガイド氏が「オイ、オイ、オイ」などと大声を出して、クマに人間の位置情報を知らせます。
クマ除けの鈴は、せっかくの自然の中、うるさいので着けないように指示がありました。 -
樹皮がはがれた木 犯人はエゾシカです。高い所まではがれているのは、積雪時には上まで届くためです。
木は全周囲の樹皮をはがされると死んでしまいます。 -
ということで、到着したのが第五湖です。
全周3kmほどの「大ループ」コースですが、ガイド説明を受けながら約3時間ほどかけて歩きます。 -
標識の数字は「ウソ」です。
どの湖の標高・水深も同じ数字になっています。 -
天気も良く、風もなく、絶好の散策日和です。
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白いのはマタタビの花だとガイド氏が言っていたような・・・・。
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四湖が見えてきました。
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なぜか標高が五湖と同じです。
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硫黄山(1563m)がきれいです。
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現在も活火山である知床硫黄山の火山活動により、約4000年前に大規模な山崩れが起き、山頂部分が大きく崩壊しました。
この時に発生した大量の土砂や溶岩片は西側の山麓を一気に流れ下り、「流れ山地形」という独特の凹凸地形が造られました。
その凹凸(起伏)に地下水が堆積してできた5つの湖が知床五湖の成り立ちです。
知床五湖は流れ込む川も流れ出る川もない、自然現象でできた奇跡の湖なのです。【エコナビ】
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かつての知床開拓農家の方々が休んだベンチ 今は苔むしています。
知床開拓は1914年から始まりましたが、“1960年代に入ると、知床は原生的な自然の価値が評価され、全国で22番目の国立公園に指定されました。
その結果、秘境知床として一躍全国の注目を集めることとなり、知床をめぐる経済、社会環境も大きく変化し、これらと相まって入植者たちの離農が始まり、次々とこの地を離れることとなりました。
岩尾別地区の開拓は1973年まで営農していた入植者を最後にその歴史に幕を閉じ、開拓した土地は開拓跡地として残ることとなりました。”【しれとこ100平方メートル運動】 -
内側が空洞になった木 外側の樹皮が残っているのでまだ生きています。
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この木の樹皮を剥いだのはシカではなくキツツキの類のようで、穴があちこちに残っています。こうなると木は枯れてしまいます。
横に走る溝は虫が残したもの。キツツキとしても穴を開けて虫を探すより、樹皮を剥いだ方が手っ取り早いので。 -
木の裂け目に浸み込んだ水が夜間凍結し、膨張することで樹皮に一気に亀裂が入る現象 諏訪湖の御神渡りのようなものでしょう。
その音が森に響くそうですが、寒さが一番きつい冬季の夜間ということで、実際に観察するのはなかなか・・・ -
三湖に到着
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花の色が飛んでしまいましたが、コウホネ
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三湖はいろんなポイント・角度から眺められます。
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このあたりの景色がよく写真に使われるようです。
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知床連峰の解説 標高は1500mほどですが、寒冷地にあるため、本州の3000m級の山の植生が見られます。
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クマが根を食べたミズバショウ
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最後の一湖
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これまでの森の中とは異なり、広く開けた景色です。
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開けているのは、開拓放牧地の名残です。一度森林を伐採すると風の影響などでなかなか再生しないようです。
その開けたあたりには、誰でも安全に散策できる高架木道が設置されています。 -
高架木道
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高架木道は電流柵で保護されていますので、クマに襲われる心配はありません。
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高架木道の展望台から知床連峰を望む
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高架木道は800mほどdふぇすが、これまで3時間ほど散策してきたのと、直射日光のため、ちょっとしんどい感じも。
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天気に恵まれ、気持ちがいい散策でした。
このあと、一人でプレぺの滝を散策しますが、長くなったのでいったんここで締めて、午後のフレペの滝と、30日の知床クルーズは次の旅行記で。
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