2016/06/25 - 2016/07/01
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azianokazeさん
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6月30日(木)知床クルーズを終えた午後、バスで斜里へ移動。たまたま「天に続く道」とかを経由する観光バスがあったので利用。これはなかなか面白い光景です。
斜里ではローカルな「以久科原生花園」を散策、翌7月1日は有名な「小清水原生花園」(表紙写真)を自転車で回ります。
以上で、今回旅行のメニューを終了。2日目からはお天気にも恵まれ、40年ぶりの北海道・道東の自然を満喫できました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
6月30日午後 知床・ウトロから斜里へ移動
バスを確認すると観光バスもあるようで、せっかくなのでそのバスに乗車。
ガイドさんがずっと案内してくれます。ただし、基本的にノンストップで、眺めは車窓から。
ウトロを出て、すぐに「三段の滝」がありますが、瞬間的にチラッと見える程度。手前のしかも橋が邪魔。 -
もう少し先に行くと「オシンコシンの滝」が。画面中央の斜めに白いものが滝です。念のため。
こちらは開けた場所にあるので、振り返りながらシャッターを2,3回切るぐらいは・・・。
午前中の知床クルーズでも滝はたくさん見ました。山が海に迫っている知床は、名前も知られていないような滝が山ほどあります。 -
そんなこんなで、ガイドさんの話を聞きながら斜里に向かって走ると、やがてやってくるのが「天に続く道」 このコース唯一の“売り”です。
18kmの直線道路がはるかかなたまで続いています。
広い北海道ですから、そのくらいの直線道路は他にもありますが、ここの場合、絶妙なアップダウンによって、文字通り「天に続く」様が見られます。
小さな画面では分かりづらいですが、拡大して、細い道が地平線に消えるあたりが一番の見どころです。
規則等によって下車はできませんが、バスはしばらく停車してくれます。
写真を撮る人は交互に最前列に出てシャッターをきります。
乗客の皆が思わず「おーっ」と声をもらす景観でした。
北海道らしいという点では、かなりポイントが高いかも。 -
車窓には斜里岳がずっと寄り添います。
この解放感あふれる景色も“北海道らしさ”でしょう。 -
斜里の街についてホテルへのチェックインを済ませますが、夕方まではまだ時間があります。
そこで、タクシーで街から4kmほどの海沿いにある「以久科原生花園」へ向かいました。
40年前の旅行で、斜里岳が見えるあたり、海岸に花が咲き乱れる景色をしばらく眺めていた記憶があって、もう一度訪れてみたいと思っていました。
正確な場所は記憶にありませんが、斜里岳、海、花というキーワードから推測すると、この以久科原生花園だったのでは・・・と考えた次第です。
当時は今以上に節約旅行でしたから、斜里のユースホステルから歩いてきたのではないでしょうか。約4kmですから歩ける距離です。
海岸に向かう道路脇の民家の庭先に咲いていたルピナスが鮮やかだったのをよく覚えています。 -
ウトロのバスターミナルで以久科原生花園について訊くと、「今は何もないよ」とのことでした。
斜里の観光案内所で訊くと、まあ、そこそこは咲いているけど、ひとはあまりいないとのこと。
ひとはいない方がいいです。
確かに、私以外は一人、二人といった感じでした。
海に下りる小道にはエゾスカシユリが。 -
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もちろんハマナスも
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ハマエンドウ
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知床連山を望む斜里の海岸
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誰もいません。
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浜辺の砂地にも。
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トドワラのような木々の残骸が 流木でしょうか? でも立っています。
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近くまで行くのも大変だったので、写真を拡大してみると・・・舟か何かが朽ち果てたもののようにも見えます。
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海岸から駐車場に戻ります。海と反対側には斜里岳(1547m)が大きく見えています。
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駐車場から、海岸と平行する形で遊歩道が奥へのびています。
タクシーの運転手さんは「昨日来たお客さんが、奥に行くと結構咲いてた言っていましたよ」とのこと。行ってみましょう。 -
遊歩道の左手(海側)に、エゾスカシユリの群落などがあちこちに見られます。
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エゾスカシユリとハマエンドウのコラボ
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ただ、右手の野原にはあまり花はみられません。
タクシーの運転手さんの話では、昔は右手にも花が咲いていたとのことで、町が野焼きするなど適切な管理をしていないので今のような状態になった・・・とのことです。 -
この日(6月30日)の宿は「斜里第一ホテル」 素泊まり5200円
シンプルですが、特別の問題もなありません。
駅前にありますが、斜里も暗くなると駅前一帯でもコンビニ以外は店は開いていません。日本の田舎町はこんなものでしょうか?駅が街のはずれにあるのでしょうか?
タイやマレーシアなど東南アジアの国々では、鉄道の駅があるぐらいの町なら、それなりのお店や屋台で賑わっていますが・・・・。 -
確かホテル玄関前にあった大きな温度計
午後4時半で24℃・・・やはり北海道は涼しい。 -
ホテル玄関に置かれたエゾシカのはく製
最終日の7月1日(金)は、有名な観光地「小清水原生花園」を午前中に散策し、午後は女満別から羽田経由で鹿児島へ帰ります。
「小清水原生花園」へはJRで移動。
駅で待つ乗客の7割ぐらいは外国人。中国系の方が多いようです。
車内で高齢白人女性観光客が原生花園について知りたいらしく、周囲の人にいろいろ尋ねていました。ただ、英語ですので・・・。
私のところにもやってきたので「少し時期は早いかもしれないけど、いろんな花が見られるのではないでしょうか」といったことを答えたつもりですが、結局大きな荷物を抱えたその女性は「小清水原生花園」では降りませんでした。
私の拙い英語がうまくつたわらなかったのでしょうか?
連れの男性が全く関心を示していない様子だったので、そのせいでしょうか?
実際原生花園を訪れると見事に咲き誇っていただけに、もっとお勧めしたらよかったかな・・・と、ちょっと気になりました。 -
でもって「小清水原生花園」 40年ぶりです。
前回のイメージは・・・あまりありません。 -
入口付近に、今の時期を代表するエゾスカシユリ(オレンジ)、エゾキスゲ(黄)、ハマナス(紫)が咲き乱れています。
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ただ、このように多種類が均等に入り混じって咲いている箇所は他にはあまりないように思えました。大体、圧倒的に優勢な花の中に、他の花もチラホラというのが普通です。
花園の入り口だけに、「ひょっとして、人工的に多種類が咲くように配慮されているのかも・・・」と思ったりもして。 -
エゾキスゲ
霧多布や野付半島でよく見かけたエゾカンゾウとよく似ています。
どちらも黄色で、言われなければその差はわかりませんが、こちらの「エゾキスゲ」の方がより鮮やかな「レモンイエロー」です。
また、「エゾキスゲ」が花茎の上部でまばらに分枝して花を付けるのに対し、「エゾカンゾウ」はまとまって付き、花茎も殆どない・・・とのことです。
両方とも一日しか咲いていない「一日花」ですが、何より違うのは、「エゾキスゲ」は夕方咲いて翌日昼過ぎにはしぼむ「夜の花」であるのに対し、「エゾカンゾウ」は朝咲いて夕方しぼむ「昼の花」であること・・・だとか。
ということは、この時間咲いている「エゾキスゲ」は、昨夜の花の名残ということでしょうか。 -
レモンイエローの「エゾキスゲ」がオレンジの「エゾスカシユリ」に比べると数が少なく見えるのは、「夜の花」のせいでしょうか。
夜間に来れば、一面にレモンイエローの「エゾキスゲ」が咲き誇っているのかも。 -
ハマナスをメインに。
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園内は遊歩道が設置されています。
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数の上で圧倒的なのはオレンジの「エゾスカシユリ」です。
拡大してもらうとわかるように、あたり一面がオレンジの絨毯になっています。 -
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園内にはボランティアのガイドさんもいて、いろいろ教えてくれます。
これは「クロユリ」の残骸。咲いた状態のクロユリは見られませんでした。 -
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展望台から眺めるオホーツク海
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紫の可憐な花は「ハマエンドウ」
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右手前の薄紫の花は「ハマフウロ」もしくは「エゾフウロ」
違いは・・・わかりません。 -
とにかく「エゾスカシユリ」が圧倒的です。
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「エゾキスゲ」をメインに
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インフォメーションセンターで、自転車を無料で貸してくれます。
時間もたっぷりありますので、「浜小清水駅」方面と「北浜駅」方面の両方に行ってみましょう。 -
先ず、「北浜駅」方向へ
土手には園内同様、ハマナス、エゾスカシユリ、エゾキスゲが咲き乱れています。 -
道はまっすぐ一直線で、迷いようもありません。
広い歩道がありますので、車を心配する必要もありません。
花を眺めて、トロトロと走ります。 -
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こうしたお花畑状態の道が4kmほど続きます。
これだけの美しい道ですが、1時間半ほど走って会ったのはサイクリング用のウェアを着た女性一人だけ(地元の方?)。
殆ど全員がマイカーや観光バスでやってきて園内を見るだけ、もったない話です。 -
濤沸湖(トウフツコ)側の湿地
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原生花園まで引き返し、反対側の「浜小清水駅」方面へ向かいます。
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こちら方面は、1kmほどしか走っていませんが、「北浜駅」方面に比べると、花があまり見られません。
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濤沸湖畔に立つ展望牧舎
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屋根というのか、屋上というのか、上部に土が盛られており、エゾスカシユリなどが咲いています。
ただ、「展望」とはいいつつも、この上の方にはあがれませんでした。一段下まではあがれますが。 -
牧舎への木道脇にはアヤメもチラホラ咲いています。
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小腹がすいたので、原生花園のインフォメーションセンターに戻り、つぶ貝をいただきました。
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以上で、40年ぶりの北海道・道東の旅「花へんろ」を終了。
JRで網走に移動し、網走からはバスで女満別空港へ。
2日目以降はお天気にも恵まれ、北海道の自然を満喫できました。
たまには国内旅行もいいものです。次は礼文・利尻方面でしょうか。
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