2016/06/25 - 2016/07/01
52位(同エリア128件中)
azianokazeさん
- azianokazeさんTOP
- 旅行記450冊
- クチコミ0件
- Q&A回答12件
- 803,247アクセス
- フォロワー30人
6月28日(火) 野付半島の消えゆくトドワラを眺め、付近のハマナスなどの花を楽しみます。
漁をする打瀬船なども見られたらいいのですが・・・・
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
27日に前泊した標津の「ぷるけの館 ホテル川畑」
アイヌ語で「シベツ」とは「サケの来るところ」、「プルケ」とは「湧き出る」という意味だそうで、「ホテル川畑」は源泉かけ流しの温泉宿です。露天風呂もあります。 -
部屋は和室 一人旅で和室に泊まることはあまりありませんので、何か新鮮な感じも。
ただ、PC作業には椅子の方が楽です。
素泊まりで6800円 ちょっと高目 やはり温泉宿ですから。 -
部屋から眺めた標津の街 画面中央、遠くに伸びるのが野付半島です。
-
夕食にいただいた「しべつ鮭三代漬け丼」 税込みで1400円ほど
*****************
標津はまさに鮭の宝庫。
「しべつ鮭三代漬け丼」は、地元で獲れた新鮮な鮭といくらを同じく特産品である鰹節のダシがたっぷりときいたたれに漬け込み、標津川を溯ったブナ鮭の“鮭節”を添えた、鮭三昧の丼ぶりだ。
味のアクセントに標津町の前浜で捕獲したホタテの漬けも加えて、まったりとした甘みもプラス。
米は、北海道滝川市の大地の匠の新米を使用する。
まさしく標津町の海産品の魅力をご飯の上にてんこ盛りに載せた特製丼ぶりだ。【ぐるたび】
***************** -
翌朝26日 今日もいい天気です。
ホテル前を7時半に通るバスで尾岱沼へ。約20分ほど。
昨日の霧多布でもそうですが、今日もバスは乗客一人の貸し切り状態。
これでは便数が減り、やがては廃線となるのもやむを得ないところですが、個人旅行はますます不便になります。 -
うっすらと知床の山並みも見渡せます。
尾岱沼から野付半島・トドワラに渡る観光船は8時10分を予約済み。片道で1990円 -
野付半島でトドワラ以上に期待していたのが、白い帆を張った「打瀬船」
漁をしている船は散見されますが、帆をはった船は残念ながら見当たらないですね・・・。風の関係でしょうか、時間帯の問題でしょうか。
事前に漁の時期なども確認して、旅行時期も選んだのですが・・・。
かろうじて、遠くに三角帆がかすかに見えます。 -
無理やりズームすると・・・
-
運がよければ、こんな光景に出会うことも。
写真は【北海道Likers】より借用したものです。
****************
・・・
その野付湾で春と秋に行われ風物詩となっているのが、ホッカイシマエビ漁です。
毎年春と秋の限られた時期に行われるホッカイシマエビ漁では、打瀬舟という特殊な帆掛け舟が使われます。
野付湾は水深が浅く、しかも海草が多くてスクリューが使えないので特殊な帆で風を受けながら進むこの漁法が考えられました。
三角帆に風を受けて、ゆらりゆらりと漂うように漁を行う打瀬船の、霧にかすむ舟影はとても幻想的です。【北海道Likers】
***************** -
漁船は出てはいるのですが、帆はたたまれています。
-
拡大すると旗の右側に黒い点が見える・・・・かも。
一応、アザラシの頭です。しばらく付近を泳いでいました。 -
まあ、アザラシも“見た”ということで、船はトドワラ桟橋に到着
****トドワラ****
砂嘴上のトドマツ林が、海水面上昇ないし地盤沈降に伴う地面の浸食により枯死したものと見られ、1954年(昭和29年)の洞爺丸台風が枯死を加速したとも言われる。
ほとんどは樹齢100年前後のトドマツであるが、それよりやや古いエゾマツも混じる。年々腐朽したトドマツの枯れ木が風化・消滅しつつあるため、いずれは何もない湿原と化すと予想されている。【ウィキペディア】
************* -
トドワラ木道に向かって砂州を歩きます。
乗客の殆どは、来た船で引き返すようですが、私は片道なので時間の制約もありません。のんびりと・・・・潮の香が気持ちいいいです。
それにしても、どこでもそうですが、観光客は高齢者ばかりです。(私もそろそろそういう年代ですが) これからの産業は本当にシルバー向けでないと・・・なんてことも考えてしまいます。 -
真新しい木道が出来ていますが、野付半島の木道は2014年12月の爆弾低気圧により大半が流されてしまい、今年4月にようやく完全復旧したようです。
木道が流されるぐらいですから、すでに損傷が進んでいたトドワラの被害も大きかったと思われます。 -
現在のトドワラの状態 いささか寂しい状況です。
40年前にも訪れていますが、泊まった尾岱沼のユースホステルが船を出して半島に渡り、灯台付近まで気持ちよく歩いた記憶はあるのですが、トドワラ自体の記憶はありません。
おそらく40年前はもっと数が多かったはずですが・・・・。 -
-
あたりに散乱していた倒木なども、多くがなくなっているようです。
ここで嫌な出来事が。
観光用の木道以外に立ち入ることは禁止されている・・・・はずなのですが、大胆に木道から降りて、トドワラ近くに咲いていたハマナスの花の写真を撮影する男性が。70歳前後でしょうか。もちろん日本人です。
すぐに戻ってくるかと思いきや、全く戻る様子がありません。
木道に残っていた奥さんと思われる女性に、「ここに注意書きの看板があるように、降りない方がよろしいのでは・・・写真を撮る他の方の迷惑にもなりますし・・・」と声をかけてみたのですが、「ああ、降りちゃいけないのね」と言ったきりで反応がありません。
再度「ご主人ですか?戻るように声をかけられては?」と促したところ、「そちらで声をかけてみてください」とのこと。
現場にいたのは、その高齢夫婦と私と、もう一人の中年男性。
その中年男性がたまりかねて「写真を撮るのに邪魔になるので、戻ってもらえないですか」と、私も「入ってはいけないことになっていますので」と声をかけると、「天然記念物か・・・」とつぶやきながら、ようやく戻ってきました。
戻ってきたご主人に、ようやく奥さんが「そこに書いてあるじゃない」と小さな声で言っていましたが・・・・。
注意書きはそこだけではありませんし、木道から降りない・・・というのは“常識”の問題です。
なんだかんだで私と中年男性はトドワラの写真を撮影、中年男性は戻っていきました。
すると、さっきの高齢男性が「じゃ、もういいですかね」と、また木道を降りようとします。
私はびっくりして「いや、保護のために立ち入り禁止になっていますけど」と言うと、不承不承引き返していきました。
ルールを守る気が全くない男性にはあきれたのですが、ある意味、その男性以上に後味が悪かったのは、他人からご主人のマナー違反を注意されているのに、自分の夫に注意しようともしない奥さんの対応でした。
長い人生のななかで、夫に注意するというような経験が全くなかったのでしょうか?夫に言われるままの人生を送ってきたのでしょうか?単に大きな声をだすことが恥ずかしかったのでしょうか?
夫に注意することもできず見守るだけの妻、夫に従うだけの妻・・・・そんな昔の日本女性の悪い側面を見た思いがして、嫌な感じがしました。
最近、中国人観光客のマナー違反が取り沙汰されていますが、マナー違反は日本人にもしばしば見られます。 -
問題の夫婦も帰っていったので、広いトドワラ付近には私一人。
気分転換に珍しく自分の写真でも。せっかく三脚も持参していることですし。 -
改めて、トドワラの案内板 消滅は不可避の運命ですが、一昨年の被害など、そのスピードは速そうです。
-
トドワラからネイチャーセンターにかけての遊歩道周囲は原生花園になっています。
-
一番目立つのがハマナスです。遊歩道左右に咲き誇っています。
-
-
右手中央に見えるのが、トドワラへの木道
-
-
ネイチャーセンターへ至る遊歩道 まだ時間帯が早いせいで、殆ど人がいません。
黄色い花はセンダイハギです。 -
-
-
ハマナスとセンダイハギのコラボ
-
アヤメもちらほらと
-
もちろんエゾカンゾウも主役のひとりです。
-
こちらは何でしょうか? エゾツルキンバイでしょうか?
-
エゾノシシウド
-
タンポポでしょうか
-
時間が経つにつれ、団体客とすれ違うことが多くなってきます。
ネイチャーセンター(写真左)方向から観光客が押し寄せてきます。
写真中央は災害避難用の施設ですが、平時は通路部分が展望台として使用されています。 -
その災害避難施設から眺めたトドワラ方向 せっかくのトドワラ、原生花園も人であふれかえると、どうでしょうか・・・。
こういう場所は早い時間帯が正解のようです。 -
海側の眺め 国後島とは20Km弱ですが、今日は肉眼でもうっすらと島影が感じられる程度にしか見えません。
-
-
ネイチャーセンターから標津へ戻るタクシーの女性運転手の方のご両親が択捉島のご出身とかで、運転手の方も墓参団として択捉に行かれたとか。
いまでも、病人などが治療のため北海道に搬送されるそうです。
ただ、ロシア人の定住化・開発が進むなかでは、政治的には難しいものがあります。
個人的には、領土云々というよりは、自由に行き来できる環境ができればいいのでは・・・とも思うのですが。 -
日ロ、どちらの船でしょうか?
-
野付半島ネイチャーセンター 貸し自転車があると聞いていたのですが、今はやっていないとか。
自転車で灯台まで行ってみようとも思っていたのですが、あてがはずれました。歩いて行くには時間が足りません。
標津に帰るにはタクシーしかありませんが、まだ時間も早いので、ネイチャーセンターで少し時間を潰します。 -
ヘタジカの角のような野付半島
-
トドワラの今昔
-
半島全体が沈下しているそうです。 90年間で133cmというのは、ものすごい速さです。
-
-
残念ながら見られなかった打瀬船
-
ネイチャーセンター内の食事処でホタテの炙り焼きをいただきました。
-
タクシーが来るまで、海を眺めます。肉眼ではかすかに国後の影が見えます。
-
細長い野付半島を通って標津へ戻ります。途中タクシーを止めてもらって「ナラワラ」を道路わきから撮影。
トドワラ同様、海水で浸食され風化したミズナラなどの木々が立ち枯れたまま林をつくっている風景です。ここからはちょっと遠すぎてよく見えません。 -
別ポイントから こちらの方が良く見えます。
-
トドワラに比べると、ナラワラはまだ多数残っているようです。
-
今使っているコンデジはあまり望遠がきかないので、この程度が限界です。
-
ナラワラを過ぎたあたりでエゾカンゾウが一面に咲いていました。
昨日の霧多布では“ちらほら”状態でしたが、こちらは黄色い絨毯になっています。 -
お花畑の中へ入って撮影したかったのですが、あまり長くタクシーを止めておくのも憚られ、遠くからの遠景のみ。
-
標津でバスに乗り換え、知床半島の羅臼へ。
天気はいいのですが、海沿いですから、ときに海霧があたりを覆うことも。
周辺に煙のようなものがたなびいている・・・と思っていると突然霧が深くなり、また突然晴れます。
羅臼で更にバスを乗り換えて、知床峠を超えて反対側のウトロまで行く予定ですが、羅臼での乗り換え時間が5分しかありません。
羅臼着が少しでも遅れるとアウトです。
ウトロ行きは1時45分発ながら、これが最終便。あとはタクシーしかありません。
標津のバスターミナルでそのことを阿寒バスの方に話すと、羅臼の営業所に連絡をとってくれ、うまく乗り継げるようにできるだけの配慮をしてくださいました。ありがとうございました。 -
阿寒バスさんのご配慮もあって無事ウトロ行きに接続。
知床峠から見る羅臼岳がきれいです。まだ残雪があちこちに見られます。
この日の宿はウトロの「いるかホテル」です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
azianokazeさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
55