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 名園巡り2日目の午後は、修学院離宮を訪ねます。<br />午前の桂離宮の参観を済ませ、一度京都の中心四条河原町に戻り早めの昼食。<br />今度は京阪電車で修学院を目指します。<br /> 修学院離宮は桂離宮に遅れる事30年、1655年に後水尾上皇により造営が開始され、4年の歳月をかけて完成した山荘です。<br /> 当初は上下二つの茶屋だけでしたが、明治18年隣接する林丘寺門跡から宮内省に土地建物の一部が返還されたので、これを中の茶屋として離宮に編入しました。<br /> 又当初の離宮は垣根が無く開放的な離宮でしたが、昭和39年上離宮背後の山、前方借景となる山林、離宮を結ぶ松並木周辺農地等を買上げ広大な離宮になりました。<br /><br />           表紙は修学院離宮のパンフレット

2016初夏 京の名園を巡る(修学院離宮)

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2016/05/25 - 2016/05/25

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愛吉

愛吉さん

 名園巡り2日目の午後は、修学院離宮を訪ねます。
午前の桂離宮の参観を済ませ、一度京都の中心四条河原町に戻り早めの昼食。
今度は京阪電車で修学院を目指します。
 修学院離宮は桂離宮に遅れる事30年、1655年に後水尾上皇により造営が開始され、4年の歳月をかけて完成した山荘です。
 当初は上下二つの茶屋だけでしたが、明治18年隣接する林丘寺門跡から宮内省に土地建物の一部が返還されたので、これを中の茶屋として離宮に編入しました。
又当初の離宮は垣根が無く開放的な離宮でしたが、昭和39年上離宮背後の山、前方借景となる山林、離宮を結ぶ松並木周辺農地等を買上げ広大な離宮になりました。

           表紙は修学院離宮のパンフレット

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
新幹線
旅行の手配内容
個別手配

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  •  修学院離宮の入口です。<br />でもここは正式な離宮の門ではありません、離宮の付属地として宮内省が離宮を囲むように周辺土地を買い上げ、この門もその時につくりました。<br />

     修学院離宮の入口です。
    でもここは正式な離宮の門ではありません、離宮の付属地として宮内省が離宮を囲むように周辺土地を買い上げ、この門もその時につくりました。

  •  こちらが離宮の正式な門、下の茶屋になります。<br />御成門と呼ばれます。<br />従い参観者は横の潜戸から入ります。

     こちらが離宮の正式な門、下の茶屋になります。
    御成門と呼ばれます。
    従い参観者は横の潜戸から入ります。

  •  中に入るともう一つ門、中門です。<br />潜ると眼前に庭園が広がります。<br />

     中に入るともう一つ門、中門です。
    潜ると眼前に庭園が広がります。

  • 入って直ぐの庭園。

    入って直ぐの庭園。

  • 左手の緩やかな石段の上には、寿月観の玄関、御輿寄が見えます。

    左手の緩やかな石段の上には、寿月観の玄関、御輿寄が見えます。

  •  庭に面した寿月観の座敷。<br />修学院離宮は日帰りの別荘であり、宿泊設備はありません。<br /> 下の茶屋は到着時の休憩場所であり、着替えの為の設備であり、宴会の場所でもありました。

     庭に面した寿月観の座敷。
    修学院離宮は日帰りの別荘であり、宿泊設備はありません。
     下の茶屋は到着時の休憩場所であり、着替えの為の設備であり、宴会の場所でもありました。

  • 上段の間

    上段の間

  • 雪隠

    雪隠

  •  それでは上皇になったつもりで、出発しましょう。<br />下の茶屋を出ると松並木の道が伸び、視界が大きく広がります。<br />

     それでは上皇になったつもりで、出発しましょう。
    下の茶屋を出ると松並木の道が伸び、視界が大きく広がります。

  •  先ず中の茶屋に向かいます、松並木を右折すると正面に門がみえます。<br />中の茶屋の門です。昔は無かったものです。<br />この門も脇から入ります。<br />

     先ず中の茶屋に向かいます、松並木を右折すると正面に門がみえます。
    中の茶屋の門です。昔は無かったものです。
    この門も脇から入ります。

  • 門を潜り道なりに進みます。

    門を潜り道なりに進みます。

  •  もう一つ門が在ります、こちらが正式な門です。<br />中の茶屋は、明治の初めまで門跡寺院林丘寺の一部で、女御御所を移築したものでしたが、明治18年に林丘寺より宮内省に返還された為、中の茶屋として修学院離宮に取り込みました。<br />

     もう一つ門が在ります、こちらが正式な門です。
    中の茶屋は、明治の初めまで門跡寺院林丘寺の一部で、女御御所を移築したものでしたが、明治18年に林丘寺より宮内省に返還された為、中の茶屋として修学院離宮に取り込みました。

  • 先ず庭を一周します。

    先ず庭を一周します。

  • 滝があります。

    滝があります。

  • 木間越しに御殿の屋根が。

    木間越しに御殿の屋根が。

  •  客殿一の間、正面に一間半の違い棚。<br />霞がたなびくようだと霞棚と呼ばれ、桂棚、醍醐棚と共に天下の三棚と呼ばれます。<br />部屋全体が簡素な中に優美さがあり、さすが女御御殿です。

     客殿一の間、正面に一間半の違い棚。
    霞がたなびくようだと霞棚と呼ばれ、桂棚、醍醐棚と共に天下の三棚と呼ばれます。
    部屋全体が簡素な中に優美さがあり、さすが女御御殿です。

  •  杉戸に鯉の絵があります。<br />作者は不明ですが、網を被せたのは丸山応挙です。<br /><br />

     杉戸に鯉の絵があります。
    作者は不明ですが、網を被せたのは丸山応挙です。

  •  棟続きの楽只軒、内親王の為に建てられた最初の建物と云われます。<br />奥の襖の絵は狩野探信。<br />

     棟続きの楽只軒、内親王の為に建てられた最初の建物と云われます。
    奥の襖の絵は狩野探信。

  • 部屋に掛かる楽只軒の扁額。

    部屋に掛かる楽只軒の扁額。

  • 客殿の裏には、林丘寺に続く階段があります、現在は使われて居ません。

    客殿の裏には、林丘寺に続く階段があります、現在は使われて居ません。

  •  中の茶屋を出て来ました、道の脇にはお地蔵さんが立って居ます。<br />今は離宮の敷地内ですが、当時は寒村の畦道だったのでしょう。<br />

     中の茶屋を出て来ました、道の脇にはお地蔵さんが立って居ます。
    今は離宮の敷地内ですが、当時は寒村の畦道だったのでしょう。

  •  元の松並木の道に戻ります。<br />松並木の両側には田んぼが広がり、農夫が働いています。<br />

     元の松並木の道に戻ります。
    松並木の両側には田んぼが広がり、農夫が働いています。

  • 上の茶屋の御成門です。

    上の茶屋の御成門です。

  •  門を入ると高い刈込の間をぬって急な階段が続きます。<br />視界が遮られるため、頂上に何が待っているのか期待が膨らみます。<br />

     門を入ると高い刈込の間をぬって急な階段が続きます。
    視界が遮られるため、頂上に何が待っているのか期待が膨らみます。

  •  待っていたのはこの景色。<br />遠くには洛北の山々、眼下には浴竜池、そして手前の大刈込、この山荘を作った後水尾上皇の心意気を感じます。<br />

     待っていたのはこの景色。
    遠くには洛北の山々、眼下には浴竜池、そして手前の大刈込、この山荘を作った後水尾上皇の心意気を感じます。

  • 手前の庭にも目を移しましょう。

    手前の庭にも目を移しましょう。

  •  この展望所には隣雲亭と呼ぶ小さな四阿が建って居ます。<br />池に面しては六畳の一の間と三畳の二の間があり、床も棚もありません。<br />北側には洗詩台という板の間があり、その脇を滝が落ちせせらぎが流れます。<br /><br />

     この展望所には隣雲亭と呼ぶ小さな四阿が建って居ます。
    池に面しては六畳の一の間と三畳の二の間があり、床も棚もありません。
    北側には洗詩台という板の間があり、その脇を滝が落ちせせらぎが流れます。

  •  洗詩台の横を流れ落ちる滝とせせらぎ。<br />心地よい水音が響きます。<br />

     洗詩台の横を流れ落ちる滝とせせらぎ。
    心地よい水音が響きます。

  • 軒下のたたきは、漆喰に小石を嵌め込んだ一二三石(ひふみ石)のたたきと呼ばれています。

    軒下のたたきは、漆喰に小石を嵌め込んだ一二三石(ひふみ石)のたたきと呼ばれています。

  •  名残惜しいですが、時間が制約されています。<br />隣雲亭を後にし、浴竜池に下ります。<br />

     名残惜しいですが、時間が制約されています。
    隣雲亭を後にし、浴竜池に下ります。

  • 池中の島を結ぶ千歳橋。

    池中の島を結ぶ千歳橋。

  • 切石の橋の上に宝形造りと寄棟造りの屋根を乗せています。

    切石の橋の上に宝形造りと寄棟造りの屋根を乗せています。

  • 中島にある茶室窮邃亭。

    中島にある茶室窮邃亭。

  •  創建当時のまま現存する唯一の建物。<br />直角に折れた上段の間があります。<br />

     創建当時のまま現存する唯一の建物。
    直角に折れた上段の間があります。

  • 浴竜池は舟遊びの池、船を浮かべ詩歌管弦を楽しみました。

    浴竜池は舟遊びの池、船を浮かべ詩歌管弦を楽しみました。

  • 大きな池を作ったものです。

    大きな池を作ったものです。

  • 楓橋、秋の紅葉が素晴らしいそうです。

    楓橋、秋の紅葉が素晴らしいそうです。

  •  池の縁より隣雲亭を眺めて上の茶屋を後にします。<br />全体で約1時間半の行程でした。<br />

    池の縁より隣雲亭を眺めて上の茶屋を後にします。
    全体で約1時間半の行程でした。

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