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 2013年に最初に出かけたフィリピンは、マニラとマニラ周辺でした。<br /> 治安が悪いとの評判のマニラは大都会で、東京や大阪の人ごみの中と変わらず、それほど楽しめませんでした。<br /> 物足りない気分で帰る空港で、偶然出会った日本人が、「田舎はいい!田舎はいい!」と言います。<br /> 「草食動物のいない場所に肉食動物が住んでいないと同じで、餌食となる観光旅行者のいない田舎には、観光客を食い物にする悪者はいるはずがない。」<br /> 田舎は物価が安く、人情にあふれている。<br /> そんな話を聞いて田舎に行ってみたくなりました。<br /><br /> パナイ島のイロイロは、その名も聞いたこともないような田舎町。<br /> ネット情報もほとんどありません。<br /> ではどんな所なのか?<br /> それを確かめにイロイロに出かけます。<br /><br /> 中部国際空港にもLCCのセブパシフィック航空がやってきています。<br /> マニラ行き21:10発、マニラ到着00:10です。<br /> キャンペーンを待っていると、すぐにマニラ往復が1万5千円ほど、マニラとイロイロ往復が6千円ほどでチケットが手に入りました。

フィリピンのイロイロはどんなところ? その1 中部国際空港にもセブ航空がやってきた

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2015/04/10 - 2015/04/24

10位(同エリア51件中)

motogen

motogenさん

 2013年に最初に出かけたフィリピンは、マニラとマニラ周辺でした。
 治安が悪いとの評判のマニラは大都会で、東京や大阪の人ごみの中と変わらず、それほど楽しめませんでした。
 物足りない気分で帰る空港で、偶然出会った日本人が、「田舎はいい!田舎はいい!」と言います。
 「草食動物のいない場所に肉食動物が住んでいないと同じで、餌食となる観光旅行者のいない田舎には、観光客を食い物にする悪者はいるはずがない。」
 田舎は物価が安く、人情にあふれている。
 そんな話を聞いて田舎に行ってみたくなりました。

 パナイ島のイロイロは、その名も聞いたこともないような田舎町。
 ネット情報もほとんどありません。
 ではどんな所なのか?
 それを確かめにイロイロに出かけます。

 中部国際空港にもLCCのセブパシフィック航空がやってきています。
 マニラ行き21:10発、マニラ到着00:10です。
 キャンペーンを待っていると、すぐにマニラ往復が1万5千円ほど、マニラとイロイロ往復が6千円ほどでチケットが手に入りました。

同行者
一人旅
航空会社
セブパシフィック

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  •  2時間前にチェックインカウンターに到着すると、既に営業していて、15〜6人ほどが列を作っています。<br /> LCCにビジネス席などなく、4箇所のカウンターはどこもエコノミー。<br /> この人数ならすぐに済むだろうと思いきや、列はなかなか縮まりません。<br /> 巨大な荷物をワゴンに乗せたフィリピン人家族が、もたもたしています。<br /> 荷物の予約を怠っていて、重量オーバーだの、個数がオーバだのと、係員と揉めているのです。<br /> 「ねえ、ベビーカーは持って行けないんだって。すぐに空港まで取りに来てよ・・・」<br /> などと電話し始める始末です。<br /> 50インチの大型TVや冷蔵庫を運び込む家族までいて、別の窓口まで運ぶように言われています。<br /> なんやかんやで私の番が回って来るまでに40分以上もかかりました。

     2時間前にチェックインカウンターに到着すると、既に営業していて、15〜6人ほどが列を作っています。
     LCCにビジネス席などなく、4箇所のカウンターはどこもエコノミー。
     この人数ならすぐに済むだろうと思いきや、列はなかなか縮まりません。
     巨大な荷物をワゴンに乗せたフィリピン人家族が、もたもたしています。
     荷物の予約を怠っていて、重量オーバーだの、個数がオーバだのと、係員と揉めているのです。
     「ねえ、ベビーカーは持って行けないんだって。すぐに空港まで取りに来てよ・・・」
     などと電話し始める始末です。
     50インチの大型TVや冷蔵庫を運び込む家族までいて、別の窓口まで運ぶように言われています。
     なんやかんやで私の番が回って来るまでに40分以上もかかりました。

  •  私はといえば1分もかからずに手続きは済み、空いている隣のカウンターにふと気がついて、このカウンターは何かと聞けば、Webチェックインをしてある人専用だと言います。<br /> Webチェックイン?<br /> そういえば2〜3日ほど前、航空会社からWebチェックインの知らせがあったような・・・<br /> それをやっておけば良かったのか・・・<br /> お知らせは英語なので、めんどうで無視していました。<br /><br /> この時刻になると、待合ロビーは寂しいものです。<br /> 照明も薄暗く、まるで空き家のようです。

     私はといえば1分もかからずに手続きは済み、空いている隣のカウンターにふと気がついて、このカウンターは何かと聞けば、Webチェックインをしてある人専用だと言います。
     Webチェックイン?
     そういえば2〜3日ほど前、航空会社からWebチェックインの知らせがあったような・・・
     それをやっておけば良かったのか・・・
     お知らせは英語なので、めんどうで無視していました。

     この時刻になると、待合ロビーは寂しいものです。
     照明も薄暗く、まるで空き家のようです。

  •  21時です。<br /> 30分遅れでマニラからの飛行機が到着しました。<br /> 降りてくる客がブリッジを通っていきます。<br /> この時刻の到着となると、機体整備、客室清掃、荷物の入れ替え、燃料積み込みなどで、急いでも出発は1時間遅れとなるはずだ。

     21時です。
     30分遅れでマニラからの飛行機が到着しました。
     降りてくる客がブリッジを通っていきます。
     この時刻の到着となると、機体整備、客室清掃、荷物の入れ替え、燃料積み込みなどで、急いでも出発は1時間遅れとなるはずだ。

  •  ところが客がすべて降りてしまうと、早くも登場案内があって、待っていた人たちがぞくぞくと乗り込み始めたではありませんか!<br /> これぞLCCの簡素さなのか。<br /> 本当にバスみたいです。<br /> 整備も清掃もなしで、すぐさまユーターン!

     ところが客がすべて降りてしまうと、早くも登場案内があって、待っていた人たちがぞくぞくと乗り込み始めたではありませんか!
     これぞLCCの簡素さなのか。
     本当にバスみたいです。
     整備も清掃もなしで、すぐさまユーターン!

  •  21:30<br /> 到着してから30分、機体はあれよあれよという間に飛び立ちます。<br /> 機体はA320。<br /> 3列シートが左右に並ぶ小型機で、90%ほどの搭乗率です。<br /> 運良く私の隣は空席で、ちょっとばかり余裕があります。

     21:30
     到着してから30分、機体はあれよあれよという間に飛び立ちます。
     機体はA320。
     3列シートが左右に並ぶ小型機で、90%ほどの搭乗率です。
     運良く私の隣は空席で、ちょっとばかり余裕があります。

  •  席の前後の間隔は、これまでのエコノミーよりやや狭いが、前席の下にリュックを突っ込んで、その上に足を置きます。<br /> 短足の私は特に苦にはなりません。<br /> もちろん飲食物は注文してなく、ペットボトルの水を一本持参しているだけですが、この時間に食事する人は誰もいません。

     席の前後の間隔は、これまでのエコノミーよりやや狭いが、前席の下にリュックを突っ込んで、その上に足を置きます。
     短足の私は特に苦にはなりません。
     もちろん飲食物は注文してなく、ペットボトルの水を一本持参しているだけですが、この時間に食事する人は誰もいません。

  •  うつらうつらしていたら、深夜のマニラの上空です。<br /> 街は煌々と灯りが広がり、不夜城そのもの。<br /> でも今回は、この不健康な街には立ち入りません。

     うつらうつらしていたら、深夜のマニラの上空です。
     街は煌々と灯りが広がり、不夜城そのもの。
     でも今回は、この不健康な街には立ち入りません。

  •  深夜0時半<br /> 第3ターミナルに到着しました。<br /> 前回は第1ターミナルだったから、ここは初めてです。

     深夜0時半
     第3ターミナルに到着しました。
     前回は第1ターミナルだったから、ここは初めてです。

  •  バタバタと焦る人ばかりですが、次のイロイロ行きの機体は4:20発。<br /> あり余る時間。<br /> じっくりと機体の中で通路が空くのを待ちます。

     バタバタと焦る人ばかりですが、次のイロイロ行きの機体は4:20発。
     あり余る時間。
     じっくりと機体の中で通路が空くのを待ちます。

  •  入国審査場には人はまばらで、手続きも素早く、あっけなくフィリピン入国となってしまいました。<br /> 早すぎるぞ!

     入国審査場には人はまばらで、手続きも素早く、あっけなくフィリピン入国となってしまいました。
     早すぎるぞ!

  •  荷物もすぐに出てきました。<br /> 少人数の機体なので、荷物の積み降ろしも早いのだ。

     荷物もすぐに出てきました。
     少人数の機体なので、荷物の積み降ろしも早いのだ。

  •  次は国内線の手続きです。<br /> 時間はあり過ぎるので焦りはありませんが、勝手のわからない初めてのターミナルのことで、チケットカウンターを探してうろうろしてしまいます。<br /> でもここは綺麗なターミナルです。

     次は国内線の手続きです。
     時間はあり過ぎるので焦りはありませんが、勝手のわからない初めてのターミナルのことで、チケットカウンターを探してうろうろしてしまいます。
     でもここは綺麗なターミナルです。

  •  エスカレータを乗り継いで3階まで登って来ると、そこは人、人、人でごった返し、ざわめきと熱気に包まれた階でした。<br /> なんと床に寝ころんで睡眠をとっている家族までいます。<br /> 中央にセブ・パシフィックのチケットカウンターが見えます。<br /> しかしそこに至る入り口は閉ざされていて、この後どうすれば良いのか分かりません。

     エスカレータを乗り継いで3階まで登って来ると、そこは人、人、人でごった返し、ざわめきと熱気に包まれた階でした。
     なんと床に寝ころんで睡眠をとっている家族までいます。
     中央にセブ・パシフィックのチケットカウンターが見えます。
     しかしそこに至る入り口は閉ざされていて、この後どうすれば良いのか分かりません。

  •  チケットカウンターのある階の、さらに上の階に登っていくと、レストランやらカフェが並ぶショッピング・ストリートがありました。<br /> 休憩所もあって、フィリピン庶民たちが居座っています。<br /> 第3ターミナルはLCC機専用ターミナルだということが、一目瞭然です。<br /> セレブたちは皆無です。

     チケットカウンターのある階の、さらに上の階に登っていくと、レストランやらカフェが並ぶショッピング・ストリートがありました。
     休憩所もあって、フィリピン庶民たちが居座っています。
     第3ターミナルはLCC機専用ターミナルだということが、一目瞭然です。
     セレブたちは皆無です。

  •  ここで休憩していれば良いのですが、まずはチケットカウターの事情を知らなくては落ち着けません。<br /> カウンターのある階に戻ります。

     ここで休憩していれば良いのですが、まずはチケットカウターの事情を知らなくては落ち着けません。
     カウンターのある階に戻ります。

  •  「イロイロに行きたいんだが、どこに行けばいいの?」<br /> なるべくインテリ風のおばさんに聞いてみました。<br /> 「セブパシフィック? それならここで待てば、いいのよ。」<br /> 私の耳にはそう聞こえるますが、果たしてそう言ってくれたのだろうか?<br /> <br /> 疑心暗鬼のまま付近を歩いていると、案内係が立っているゲートがありました。<br /> 「イロイロに行きたいんだが・・」<br /> Eチケットを見せると、ゲートを通してくれました。

     「イロイロに行きたいんだが、どこに行けばいいの?」
     なるべくインテリ風のおばさんに聞いてみました。
     「セブパシフィック? それならここで待てば、いいのよ。」
     私の耳にはそう聞こえるますが、果たしてそう言ってくれたのだろうか?
     
     疑心暗鬼のまま付近を歩いていると、案内係が立っているゲートがありました。
     「イロイロに行きたいんだが・・」
     Eチケットを見せると、ゲートを通してくれました。

  •  カウンターの前に立つと、すんなりとチェックイン。<br /> 荷物を預けて身軽になり、足取り軽く出発ロビーまで進んでいきます。<br /> ここまで来ればもう安心。<br /><br /> 出発ロビーには人の姿は少なく、ひっそりとしています。<br /> 少し眠ろうと思いますが、緊張と興奮で寝つけません。<br /> まだまだ根性が座っていません。

     カウンターの前に立つと、すんなりとチェックイン。
     荷物を預けて身軽になり、足取り軽く出発ロビーまで進んでいきます。
     ここまで来ればもう安心。

     出発ロビーには人の姿は少なく、ひっそりとしています。
     少し眠ろうと思いますが、緊張と興奮で寝つけません。
     まだまだ根性が座っていません。

  •  4:20発イロイロ行きのセブ航空機は、予定時刻通りにマニラを出発しました。<br /> 低空で飛んでいるのに真っ暗で、何も見えません。<br /> 時々民家らしき灯りか、船の灯りが、ポツンポツンと見えるだけです。<br /> そのうち空がぼんやりと明るくなり、陸地と海の境が見えてきました。<br /> あの明かりは、時間からいって、イロイロの町です。

     4:20発イロイロ行きのセブ航空機は、予定時刻通りにマニラを出発しました。
     低空で飛んでいるのに真っ暗で、何も見えません。
     時々民家らしき灯りか、船の灯りが、ポツンポツンと見えるだけです。
     そのうち空がぼんやりと明るくなり、陸地と海の境が見えてきました。
     あの明かりは、時間からいって、イロイロの町です。

  •  『翼よ!あれが巴里の灯だ!』<br /> そんな言葉がぴったりの気分です。<br /> 機体は大きく右旋回をしながら高度を下げていきます。

     『翼よ!あれが巴里の灯だ!』
     そんな言葉がぴったりの気分です。
     機体は大きく右旋回をしながら高度を下げていきます。

  •  5:30、朝日が昇り始めました。<br /> 薄暗い中での撮影でぼけてしまいましたが、イロイロ空港に着陸します。<br /> ここは町より20kmほど北方で、周囲は林と草地が広がる人里離れた荒野です。

     5:30、朝日が昇り始めました。
     薄暗い中での撮影でぼけてしまいましたが、イロイロ空港に着陸します。
     ここは町より20kmほど北方で、周囲は林と草地が広がる人里離れた荒野です。

  •  イロイロ空港は小さな小さな空港ですが、インターナショナル空港となっていて、フィリピンエアで来るならば、入国審査はここで行なえます。<br /> ターンテーブルには荷物が周り始めていました。<br /> 客と同時に荷物が出てくる小さな地方空港の良さが目立ちます。

     イロイロ空港は小さな小さな空港ですが、インターナショナル空港となっていて、フィリピンエアで来るならば、入国審査はここで行なえます。
     ターンテーブルには荷物が周り始めていました。
     客と同時に荷物が出てくる小さな地方空港の良さが目立ちます。

    イロイロ国際空港 (ILO) 空港

  •  バゲージクライムから出れば、簡素でほとんど何もないロビーがあるだけで、すぐ空港の外に出てしまいます。<br /> パナイ島の朝が待っています。

     バゲージクライムから出れば、簡素でほとんど何もないロビーがあるだけで、すぐ空港の外に出てしまいます。
     パナイ島の朝が待っています。

  •  北部のルソンと南部のミンダナオにはさまれた島々を、ピサや諸島とよびます。<br /> ビサヤ諸島を構成する大きな島には、パラワン島、パナイ島、ネグロス島、セブ島、ボホール島、レイテ島、サマール島があって、パナイ島の中心都市がイロイロです。

     北部のルソンと南部のミンダナオにはさまれた島々を、ピサや諸島とよびます。
     ビサヤ諸島を構成する大きな島には、パラワン島、パナイ島、ネグロス島、セブ島、ボホール島、レイテ島、サマール島があって、パナイ島の中心都市がイロイロです。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • trat baldさん 2016/06/08 08:08:32
    段々と秘密の小箱を開けて来ましたネ!
    '80年からの10年間&'90年からの10年間を前者はミンダナオ島カガヤン・デ・オロに後者ではネグロス島のオキシデンタル・カワヤンの海辺の貧村に通いました(^o^)

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