フィリピンのイロイロはどんなところ？　その３　まずは食べること

2015/04/10 - 2015/04/24

　到着したばかりの町で、安くて栄養バランスが良く、美味い店を探すのは大変。
　この町では、普通あるはずの大衆食堂が見つからない。
　住民は外食などしないで、きっとそれぞれの家庭で料理しているのだ。
　ファーストフード店は見つかるが、わざわざフィリピンまでやって来て、アメリカナイズされたファーストフードとは味気なく、居心地のよい大衆食堂を探して町の中をふらつきます。

エリア パナイ島(フィリピン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

　調べると、イロイロの名産は牡蠣らしい。
　この店牡蠣料理でその名も知れた『Griller's Oyster House』。
　店は小汚く、一流店ではけっしてない。
　私にとっては敷居が低く、入ってみることにしました。

　注文したのはグリルドオイスター。
　ライスはないので、ライス代わりにビールです。
　出てきた焼き牡蠣は、プラスチックの洗面器に、山のように入っていました。
　大きさも不ぞろいで、日本の牡蠣のように立派なものではありません。
　スプーンやフォークなどのしゃれたものはなく、指を切らないように殻をこじ開け、手でつまんで食べます。
　洗面所でベトベトになった手を洗って店を出ます。
　しかし、ビール込みで１００ペソ（2３０円）と、信じられない安さ。
　この価格で牡蠣をたらふく食べれる店は、そうそうありません。
　生は怖くて食べれませんが、時々この店にやって来て、焼いた牡蠣をつまみました。

　大衆食堂や屋台のぶっ掛けご飯が好きで、これがないと東南アジアに来たという気がしないのですが、歩き回った範囲には大衆食堂や屋台は見つからない。
　そんなわけでほとんどの食事は、ロビンソンの２階にあるフードコートです。

ロビンソン プレイス (イロイロ店) ショッピングセンター

　フードコートと言えば事前にクーポンを買って、余ったクーポンは現金に戻すという形式が多いのに、ここはすべて現金払いです。
　昼時には平日でも大混雑していて、座る席がなかなか見つからない。
　その時間をずらして遅い時間に行くと、人気のある料理はなくなっています。

　１階にはジョリビーとかマクドナルドやケンタッキーなどの、ファーストフード店があるのですが、脂っこい物ばかりで、おまけに値段も高く、とても入る気が起こらない。
　となると、常用食堂はこのフードコートに決まってしまうのです。

　最初に食べたものは、チキンと野菜の煮物、チキンカツ、ライスにフルーツデザート。
　カウンターに並んでいる料理を指差すと、一品ずつ皿にとってくれ、最後にレジで会計です。
　４品で１７７ペソ（４１０円）と、フードコートとしては予想外に高く、安易に注文してはいけないと肝に銘じました。
　海外に出ると４００円が高いと思う、貧乏庶民感覚が染み込んでいます。

　翌日は野菜煮に串焼きとライス。
　９５ペソ（２２０円）に抑えられました。
　この町での外食は野菜不足になりがちで、なるべく野菜を食べるよう気を配ります。
　一人旅は健康維持が最重要、食事はそのための栄養補給と割り切っています。

　野菜炒めにチキン揚げ、スープにライス、これで １２７ペソ（２９５円）。
　タンパク質に食物繊維とビタミン類、カロリー的にもますまずかな。

　栄養的には不十分ですが、チキン揚げにお粥、そしてヨーグルト系のデザート。
　こんな日もあります。
　１４０ペソ（３２５円）。

　焼き魚に野菜詰めナスとライスで、１８０ペソ（４２０円）。
　でもこのナスは美味くなく、後味悪い思い。

　フードコートには５つの店が出店しています。
　ステーキもどきセットの店もあります。
　その店のポークステーキセットを食べてみました。
　チャーハン付きで８２ペソ（１９０円）と大衆価格の店。
　お味の方も気に入ってしまい、その後はこの店のファンとなりましたが、いかんせん野菜不足。
　スーパーで買ったトマトを持参することにして、ビタミン不足を補います。

　こちらも同じく８２ペソ。
　焼肉セットでコーラまで付いています。

　ロビンソンから東に５００ｍほど歩くと、５差路のロータリーがあり、その中心に白いタワーが立っています。
　シティと呼ばれる場所で、ジプニーのほとんどがここで折り返します。
　ここがイロイロ旧市街の中心と思われ、レストランやファーストフード店、洋菓子店なども散らばっています。

　その５差路ロータリーより北側にあは、お洒落なレストランが点在しています。
　牡蠣専門店もそこにあったのです。
　いつもいつもロビンソンではつまらなく、たまにはそんなお洒落なお店にも入ります。
　総ガラス張りで中が良く見える店があって、この日は試しにここに入店。

　ガラスケースに一品料理が並び、自由に取っていくタイプの店でした。
　冷めているものはレンジで暖めてくれます。

　
　

　ポークバーベキューに野菜スープ、フルーツとご飯で２００ペソ（４７０円）ほどでした。
　客の入りは良く、家族連れや友人連れが目立ちます。
　この価格帯の夕食を楽しめるということは、中流階級の人たちが勃興しているということでしょう。
　貧しいフィリピンというイメージが壊れます。

　その近くに、いかにも高級店という店がありました。
　『ビュート・バラット・レストラン』と言うのだそうです。
　恐れ多くて普通なら通り過ぎますが、どういった訳かふらふらと入店してしまいました。
　従業員に案内されてテーブルに着いたとたん、後悔が始まります。
　みなさんこぎれいな姿をしています。
　貧しい姿の私が、一人きりで入る店ではありません。

　よく手入れされた庭園もあります。
　メニューが手渡れましたが、よく分かりません。
　プライドがじゃまをして、質問する勇気もありません。
　もじもじしながら適当に注文します。

　すごいボリュームの料理が運ばれてきました。
　注文の仕方が悪かったのでしょう。
　見ただけで満腹です。
　無理やりのどの奥に詰め込んで、あとは食べ残すと、残りはパックにつめてくれました。
　会計は５００ペソ（１１６０円）と、思ったよりは高くはなかったけど、その後訪れることはありませんでした。

この旅行記へのコメント （2）

• trat baldさん 2016/06/11 19:39:52

  motogenさん英語が堪能だから探せない？

  南国の牡蠣はヤバイって！サンミゲルのLightは水の親戚だったでしょ？
  '15年の記事だから食費は十分押さえていると思う、強烈なインフレで大統領('16)がミンダナオ島ダバオのおっさんが当選したくらいだから。
  フィッリピン人は家庭で調理する習慣が有るから大衆食堂が割りと少ないよね、イロイロに限らず全般的な傾向だよね。
  

  motogenさん からの返信 2016/06/12 07:52:10

  RE: motogenさん英語が堪能だから探せない？

  誤解ですよ。
  英語は全くだめと言ってよいくらいの片言英語しか喋れません。
  また聞き取れません。
  相手も同じように、単語を並べるだけの英語力だと助かります。
  その方が聞き取リ安く、何を言わんとしているか、類推する時間的余裕も生まれます。
  英語や現地語は半端でも、その場に行けば何とかなるのもので、感が磨き、五感をフル動員して乗り切っています。
  だから、半分は、自分の都合のよいように、間違った受け取り方をしていると思っています。