2016１８きっぷ消化試合！vol.2（沿線は桜の季節島根鳥取編！）

2016/04/02 - 2016/04/03

１８きっぷ２日分消化のため、“フォートラ”的にまだ塗っていない鳥取県を目指すことにしました。せっかくだからと１０年以上ぶりに三江線に乗り、貨物と臨時列車を追いかける進化のない旅行となってしまいました。変化のあるルートを、と思い廃止の噂のある三江線に乗り、暗い中米子を目指します。

きっぷ：青春１８きっぷ
旅程概要：
04.02　川尻〜門司〜大野浦〜広島〜三次〜江津〜米子
04.03　東山公園〜倉敷〜市民球場前〜倉敷〜広島〜岩国〜錦帯橋〜川西〜宇部〜川尻

エリア 米子(鳥取)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
口羽を出ると、最後に開業した線形の良い区間となる。江の川に寄り添っていたのが、トンネルと鉄橋で貫くようになる。

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
谷の真上に作られた宇都井駅。確かに珍しい構造なのだが、そんなに有名なのか。

宇都井駅 駅

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
宇都井駅から見る風景。石州瓦が目立つ。ここは島根県だ。

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
鉄道ファンのおっさんたち一行が降りた潮駅。山ん中にこの駅名かよ…という疑問を全て吹き飛ばすほど桜がきれいに咲いている。

潮駅 駅

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
ホームにかかるほど満開の桜！

2016.04.02　浜原ゆき普通列車車内
おっさんたち一行が降りたため、浜原到着までの５分ほどのあいだが食事タイム。大野浦駅の近くで仕入れておいた広島の酒造メーカーの酒１合にしゃもじ型の蒲鉾に練り物揚げ。よく「旅行してゆっくり飲みに行かずに何が楽しいのか？」と言われるのだが、「朝早くからガチガチのスケジュールで乗り継いで距離を稼ぐのが楽しいんです。ササッと飲み食いできるもんなら…」の典型的な例。車内で酒が飲める状況も極めて少なくなった。

2016.04.02　浜原
沿線では大きな町の浜原に到着。

浜原駅 駅

2016.04.02　浜原
駅前には江の川しかない。

2016.04.02　浜原
相変わらず桜の季節だ。

2016.04.02　浜原
日暮れ前の江の川。３０分ほどの乗り継ぎなのだが、結局橋渡って戻るのみ。

2016.04.02　浜原
当駅では、三次、江津両方向からの列車が折り返す。

2016.04.02　江津ゆき普通列車車内。
“勝ち席”ゲット。

2016.04.02　石見川本
石見川本でも３０分ちかくの“バカ停”があった。

石見川本駅 駅

2016.04.02　出雲市
山陰本線の島根県西側は単線非電化の路線だが、三江線との線形の違いは明らか。

出雲市駅 駅

2016.04.02　出雲市
２分乗り継ぎの合間に…１日でよくここまで来たもんだ。

2016.04.03　米子
日付が変わって“フォートラ”的に初鳥取。意外と何度か来ていて、前回は境線富士見町近くのネットカフェで過ごして東山公園から乗った。今回もそうしようと思うのだが、境線の最終は出てしまった後だ。

米子駅 駅

2016.04.03　米子
２キロほどなので駅から歩く。境線を乗り越える陸橋の降り口に緑の回転灯を回した何やら物騒な団体の車が。すわ国家機密団体か、日本海挟んだ対岸の国のよからぬ事件か、はたまた暴力団抗争か…といろいろな妄想を巡らせていたところ、鉄道車両と思われるものがゆっくりと通過していった。そういえば後藤工場が近くにあるのだった。どうにかして鉄道で運べよ。

2016.04.03　米子
毎度のことながら、ネットカフェは“ホテル”である。４月１日の内部人事が確定してから旅先を決めたため当然３０００円程度の宿は開いておらず、日付変わってから到着し６時前には出るのでネットカフェで十分だ。

2016.04.03　米子
５時半に“宿”を出る。ここから１キロちょっとで東山公園駅だ。

2016.04..03　東山公園
東山公園駅は入り方が複雑で、数年前に来たのだが全然覚えていなかった。伯耆大山駅のそばに大きな製紙工場があり、これが鉄道ファンの支えになっていることは次の旅行記で紹介する。

東山公園駅 駅

2016.04.03　東山公園
この一帯は山陰で極めて珍しい電化複線の区間。普通列車も堂々の４両編成。

2016.04.03　東山公園
大山に向かって走り去る。

2016.04.02　新見ゆき普通列車車内
意外と少ない伯備線の普通列車に乗って倉敷まで南下し、一気に山陽本線下って熊本まで帰ろうという作戦だ。大山の北側から朝日が昇ってきた。

2016.04.03　根雨
伯備線は陰陽連絡の重要な特急街道で、１日数えるほどの普通列車に対し、１時間に１本特急が走っている。根雨で特急「やくも」を退避する。改造先頭車なので特急エンブレムが印刷なのはご愛嬌だ。３８１系の運用は伯備線が最後となってしまった。

根雨駅 駅

2016.04.02　根雨
退避がてら交換を行うため、全てのホームが埋まった。普通列車はこう見えて１１５系なのだが、このような国鉄車が集まる姿は全国的に徐々に、しかし確実に少なくなってきている。岡山編に続く。

この旅行記へのコメント （6）

• フロンティアさん 2016/05/04 22:06:29

  バイタリティー溢れる旅ですね…

  　こんばんは。世間はゴールデンウィークと浮かれていますが（そういう自分も北海道旅行をしてしまい、すみません）、今年の場合は複雑な気分で迎えられたのではないでしょうか？出来れば６月位には一度訪れてみたいとは思っています。
  　ところでとのっちさんって結構バイタリティー溢れる旅をされるんですね…深夜まで鈍行に乗りまくり、駅から２?程度離れたネットカフェまで歩いて一夜を明かし、翌朝も朝５時頃の電車に乗るという…僕にはとても真似できましぇーん（笑）僕の場合、旅行の前泊を除き、夜７時までにはホテルに入り、のんびり体を休めますね…
  　伯備線の普通列車ですが、本当に本数が少なく不便ですね。個人的には米子13時37分発新見行き→新見15時55分発岡山行きのルートを利用することが多いですが、後者はともかく前者はキハ120系の１両の単行の為、運が悪いと座れない場合があります。ボックス席も４つしかなく、大抵はロングシートに座る羽目になります。
  　普通列車の車内での飲食はなかなかしづらくなりましたね。パン程度であれば、ロングシートの車内でも平気で食べますが、弁当になるとなかなか厳しいですね。かつては18きっぷで中国・四国方面に行った際は滋賀県の米原から岐阜県の大垣間あたりで弁当を食べたりしたこともありますが、最近はお金を出してでも新幹線の車内（新大阪→名古屋間）で食べるようにしています。　

  とのっちさん からの返信 2016/05/04 23:57:28

  RE: バイタリティー溢れる旅ですね…

  フロンティアさま
  
  こんばんは。コメントありがとうございます。私の業種はカレンダー通りの休みなのですが、なぜか連休になることはなく浮かれることはありません。とはいえ、長距離旅行はできないものの半日ずつはゆっくりできます。
  
  バイタリティーといいますか、何といいますか、ただ欲深いだけなんだろうなと思っています。ギリギリ２０代なのですが、学生のときと同じような日程の旅行スタイルを未だ捨てきれません。その反動が昼間に来るのですが、車内で寝るのも気持ちいいので当分の間はこの形でやっていこうと思います。年末年始が６日間の旅行で１日は１８きっぷを使わなかったので、青森を１０時に出て横手に１８時に着く贅沢な時間の使い方をしたのですが、確かに体力回復度合が全然違い、つい気が緩み危うく翌日６時半の列車に乗り遅れそうになりました。
  
  伯備線に限らず（私はめったに乗らないのですが…）本数が少なく不便な路線でも、時刻表にそう載っている以上は受け入れざるを得ず、いかに効率よく乗り継いで行くかが準備期間も含めて十分に楽しめるので仕方ないかなと思っています。その結果朝から晩まで乗り続けることになるのですが…
  
  ロングシートでの飲食はさすがに、といいたいところですが、あれは周りの雰囲気です。羽越線の７０１系などだと旅行者も多いので、空いていると飯食ったり横になったりする旅行者も結構いました。優等列車に乗っている間に食事を…というのは私も考えます（さすがに食事をとるためだけにワープはしませんが）。食えるときに食っとけ、寝れるときに寝とけ、水は十分に蓄えておけ…皮肉にも旅行で実践していたことが地震で活かされました。
  
  北海道旅行楽しまれてください。私も去年５月連休明けにわざわざ飛行機使って行きましたが、九州の５月の感覚で油断していたところ気温が１桁だったので、体調にはお気をつけください。
  
  とのっち
  

• オーヤシクタンさん 2016/05/03 23:38:28

  ワンカップ万歳！

  とのっち様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  私もよく言われます。
  「乗っているだけで何が楽しいんだ？」‥と。
  今回も「まっすぐ敦賀に行けばいいじゃん」と言われてしまいました。
  違うんですよね〜。
  この移動の課程がいいんですよね。
  ぼんやりと‥車窓を眺める。
  これにワンカップ。
  最高です。
  でも、最近お酒がどうどうと飲める列車って減ったような気がするのは、私も同感です。
  
  続きが楽しみです。
  
  オーヤシクタン。

  とのっちさん からの返信 2016/05/04 08:24:32

  RE: ワンカップ万歳！

  オーヤシクタンさま
  
  おはようございます。コメントありがとうございます。
  
  これだけ時間が与えられて、まっすぐ敦賀に行く方がもったいない！と思います。何が楽しいんだ？と言われたら自己満足だから仕方ないとしか答えられないのですが、ぼんやり車窓を眺めるのと、車内で（空いていれば）のんびり時間を使えるのと、県境を越えるときの妙な達成感…くらいでしょうか。
  
  「ぼったくり食堂」という本を人から勧められて読んだのですが、あれは読まない方がよかったです。焼酎文化圏で育ったので日本酒を買ってまで飲むということはしなかったのですが、一生飲まんだろうとその土地の１合カップをつい買ってしまい食費を跳ね上げることになりました。自分が飲んでると気づかないのですが、意外と香りが広がるので普通列車の中では気をつけないといけません。定期の客に迷惑をかけるのは１８きっぷの本分でないので…
  
  虎杖浜は降りましたが、本郷は今まで何十回も通過したのにまだ１度も降りていません。次はどちらへ向かわれるのでしょうか。楽しみにしています。
  
  とのっち

• BTSさん 2016/05/03 18:38:07

  旅の醍醐味！車中の一杯

  
  とのっちさまへ
  
  こんばんは〜
  
  九州新幹線は一部列車が大阪まで乗り入れるようになりましたね
  その後、熊本の皆さまは如何でしょうか？
  
  山陽と山陰の間にある中国山地を走る乗り鉄旅は良いですね〜
  宇津井駅から撮影された集落は秘境感が漂い好きな一枚です。
  
  潮駅の桜は満開で車内で花見しながらの一杯は格別だったことでしょう。
  
  小生は最近列車の中では飲酒（特にローカル線では）しなくなりました。
  意外に昼間のお酒は夜に響くときがあるんですよね〜気持ちは若いのですが
  体力が…（笑）
  
  381系は昔々、特急しなので乗ったことがあります。
  あの当時では珍しい振り子式でした。
  
  S字カーブを通過するときは左右に車両が傾き違和感があったのを覚えて
  います。
  
  しかし、振り子の技術も向上し283系などは乗り心地が良いですね。
  とのっちさんの画像を観て381系も乗りたいですね〜
  
  それでは〜
  
  BTS

  とのっちさん からの返信 2016/05/03 19:54:28

  RE: 旅の醍醐味！車中の一杯

  ＢＴＳさま
  
  こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
  
  余震に慣れたのかほぼ普通通りの生活になりました。ただ、「今大きいのが来たらどうしよう」と常に不安感でいっぱいです。
  
  車内で花見…言われて初めて気づきました。これはまさしく花見でしたね。空いたクロスシートならまだまだ酒も許されるかと思います。さすがにロングシートはためらうのですが、１８きっぷのみなさん、結構平気のようです。中国山地を貫く路線はどれも似たり寄ったりで本数は少なくたいへんかもしれませんが、ぜひいらっしゃって下さい。旅行記読みたいです！
  
  正月早々“朝ビー”とおっしゃられた方のことばとは思えません（笑）。私も日が高いうちから酒を飲むのは年に数回です。旅行を続けるにあたっては体力勝負なので、優先順位を考えることは大切だと思います。
  
  私は３８１系乗車は１度だけです。線形はものすごくいい区間なので振り子もありがたみはないのですが。（こんなときしか特急に乗らないのです…）
  http://4travel.jp/travelogue/10975689
  私は関西にあんだけ住んでいながら２８３系はまだ乗ったことがなく、キハの方ならまだ何とか…（キハの方も振り子ですね）。次の旅行記は鉄道しかないので、「やくも」はそちらをご覧ください。
  
  新宮からは“乗りバス”でしょうか。次号に期待しています。
  
  とのっち