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少し重い二日酔いの頭をかかえながら、トリニダのリゾート・ホテル「アンコン」を後にし、今日はキューバ革命のもはや伝説と化したチェ・ゲバラの永遠の休息所「チェ・ゲバラ記念霊廟」のあるサンタクララで霊廟をはじめとする革命の記念となった場所を見学し、サトウキビ・プランテーションのよすがを残すハグエイグランデの「サトウキビ列車」試乗が主たる目的であった。<br /><br />昨日、訪れるはずだった世界遺産「ロス・インヘニオス渓谷」にまず目的地を定めた。確かに雄大な景色でした。緑が一面の渓谷は、数十年まえに行ったバリ島の「キンタマニ渓谷」を思い起こさせた。<br /><br />サンタクララに近づいてくると、スコールのような雨が降ってきた。現地ガイドのホセさんが、何か気にしている。「雨だとチェ・ゲバラ記念霊廟に入れないかも知れない。」というのである。「あくまでも、そこは霊廟であり、神聖な場所なので、雨に濡れた靴、衣服では汚してしまうので、原則雨天閉館なのです。」果たして、到着し、他の訪問者たちの入場待ち行列について歩き始めると、軍服帯銃の兵士から、停止命令が出た。ダメかなと思ったが、現地ガイドの交渉のためか、はたまた一瞬の間、雨が止んだせいなのか、我々の列分だけ入場できることとなった。その後また雨が地よくなり、後続の見学者たちはダメだったようです。私たちは傘、カッパ、手荷物、カメラ類を入口で預け、順路に従って内部を見学した。ボリビアの密林地帯で終焉を迎えたゲバラと仲間たち数十人の遺骨を納めたコフィンが引出のように一室に納められていた。ゲバラや仲間の遺品や書簡などを観終わってで終わると、待ちかねたように、そそくさと閉館してしまった。<br /><br />サンタクララでは、上記の霊廟の他に、革命広場、列車襲撃跡、カピーロの丘、地元共産党支部ビルの庭に立つげばらの像などを、ぱらつく雨の中見て回った。<br /><br />そしてつぎは、トロピカルの雰囲気でいっぱいのレストランでおいしいランチ。客が多いため、1時間以上の待ち時間を要した。ここでも例の3倍超価格の日本人旅行団とバッティングらしく、添乗員どうしで連絡を取り合って、時差スライドのようだ。<br /><br />ランチのあとは子供に戻って、ハグエイグランデでサトウキビ列車の試乗です。サトウキビ・プランテーションと砂糖工場跡の残るところでした。蒸気機関車とオープンデッキの客車(かってはサトウキビを積み込んだのでしょう)2両で1,2キロ行ったり来たりできるようになっています。乗り込んで途中のバナナ林で下車すると、そこでは現地の一家族がサトウキビの芯やバナナなどを供してくれる。鳴り物を使ってダンスのリズムを奏でて、踊りに誘うのであった。また列車に乗り込み、バナナ林やマンゴー畑をとおりぬけて、終点には背の高い大王椰子が何本か天に向かって聳えていた。<br />ここでは、椰子の実採集の実演を披露してくれる。ロープを巧みに操りするするとあっという間にてっぺん近くに昇ってしまう。<br />降りてくると、今度はこの椰子のきの根本近くに穿った穴にサトウキビを絞る簡単な器具を挿入し天然しぼりたてを飲ませてくれる。<br />この一家の一番おちびの女の子はとてもシャイでした。私たちがメモをとるのに使っているボール・ペンに興味津津で「できればほしい」と小さな声で言ってきた。「ごめんね、これ一本しか持ってこなかったんだ。」というと、こっくりうなづく。見かねた大阪のこいさんのお姉さんのほうが、駄菓子と折紙用の色紙をプレゼント。鶴を折ってあげました。ぱっと目を輝かせる可愛いこでした。<br /><br />表紙の写真は椰子の樹のぼりのものです。

そうだ!キューバに行こう!(ヤンキーに荒らされる前に)ゲバラの墓に詣で、サトウキビ列車に乗る

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2015/11/23 - 2015/11/30

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tadashi

tadashiさん

少し重い二日酔いの頭をかかえながら、トリニダのリゾート・ホテル「アンコン」を後にし、今日はキューバ革命のもはや伝説と化したチェ・ゲバラの永遠の休息所「チェ・ゲバラ記念霊廟」のあるサンタクララで霊廟をはじめとする革命の記念となった場所を見学し、サトウキビ・プランテーションのよすがを残すハグエイグランデの「サトウキビ列車」試乗が主たる目的であった。

昨日、訪れるはずだった世界遺産「ロス・インヘニオス渓谷」にまず目的地を定めた。確かに雄大な景色でした。緑が一面の渓谷は、数十年まえに行ったバリ島の「キンタマニ渓谷」を思い起こさせた。

サンタクララに近づいてくると、スコールのような雨が降ってきた。現地ガイドのホセさんが、何か気にしている。「雨だとチェ・ゲバラ記念霊廟に入れないかも知れない。」というのである。「あくまでも、そこは霊廟であり、神聖な場所なので、雨に濡れた靴、衣服では汚してしまうので、原則雨天閉館なのです。」果たして、到着し、他の訪問者たちの入場待ち行列について歩き始めると、軍服帯銃の兵士から、停止命令が出た。ダメかなと思ったが、現地ガイドの交渉のためか、はたまた一瞬の間、雨が止んだせいなのか、我々の列分だけ入場できることとなった。その後また雨が地よくなり、後続の見学者たちはダメだったようです。私たちは傘、カッパ、手荷物、カメラ類を入口で預け、順路に従って内部を見学した。ボリビアの密林地帯で終焉を迎えたゲバラと仲間たち数十人の遺骨を納めたコフィンが引出のように一室に納められていた。ゲバラや仲間の遺品や書簡などを観終わってで終わると、待ちかねたように、そそくさと閉館してしまった。

サンタクララでは、上記の霊廟の他に、革命広場、列車襲撃跡、カピーロの丘、地元共産党支部ビルの庭に立つげばらの像などを、ぱらつく雨の中見て回った。

そしてつぎは、トロピカルの雰囲気でいっぱいのレストランでおいしいランチ。客が多いため、1時間以上の待ち時間を要した。ここでも例の3倍超価格の日本人旅行団とバッティングらしく、添乗員どうしで連絡を取り合って、時差スライドのようだ。

ランチのあとは子供に戻って、ハグエイグランデでサトウキビ列車の試乗です。サトウキビ・プランテーションと砂糖工場跡の残るところでした。蒸気機関車とオープンデッキの客車(かってはサトウキビを積み込んだのでしょう)2両で1,2キロ行ったり来たりできるようになっています。乗り込んで途中のバナナ林で下車すると、そこでは現地の一家族がサトウキビの芯やバナナなどを供してくれる。鳴り物を使ってダンスのリズムを奏でて、踊りに誘うのであった。また列車に乗り込み、バナナ林やマンゴー畑をとおりぬけて、終点には背の高い大王椰子が何本か天に向かって聳えていた。
ここでは、椰子の実採集の実演を披露してくれる。ロープを巧みに操りするするとあっという間にてっぺん近くに昇ってしまう。
降りてくると、今度はこの椰子のきの根本近くに穿った穴にサトウキビを絞る簡単な器具を挿入し天然しぼりたてを飲ませてくれる。
この一家の一番おちびの女の子はとてもシャイでした。私たちがメモをとるのに使っているボール・ペンに興味津津で「できればほしい」と小さな声で言ってきた。「ごめんね、これ一本しか持ってこなかったんだ。」というと、こっくりうなづく。見かねた大阪のこいさんのお姉さんのほうが、駄菓子と折紙用の色紙をプレゼント。鶴を折ってあげました。ぱっと目を輝かせる可愛いこでした。

表紙の写真は椰子の樹のぼりのものです。

  • 朝の通勤時間帯なので色んな乗り物で移動していますね。<br /><br />これはトラクターバスとでもいいましょうか

    朝の通勤時間帯なので色んな乗り物で移動していますね。

    これはトラクターバスとでもいいましょうか

  • これは、伝統的な馬車

    これは、伝統的な馬車

  • これは乗合バス

    これは乗合バス

  • 世界遺産ロスインヘニオス渓谷の一番、眺めの良い見晴らし台に昇ります。

    世界遺産ロスインヘニオス渓谷の一番、眺めの良い見晴らし台に昇ります。

  • 見晴台から広大な渓谷を左側

    見晴台から広大な渓谷を左側

  • 真ん中

    真ん中

  • 右側と標準レンズでは3回に分割しないと収めきれません。

    右側と標準レンズでは3回に分割しないと収めきれません。

  • 小学校の授業?

    小学校の授業?

  • このこたちはさぼっているのかな?

    このこたちはさぼっているのかな?

  • チェゲバラ記念霊廟での顚末は表紙で詳しく触れています。雨模様のため霊廟の写真は撮りませんでした。また霊廟の中にはそもそもカメラ類は持ち込めませんので当然写真も撮れません。<br /><br />見学して帰りのバスの中からかろうじてこんな写真だけ。<br />中欧の一段高い石組みの上にゲバラの像が経っています。

    チェゲバラ記念霊廟での顚末は表紙で詳しく触れています。雨模様のため霊廟の写真は撮りませんでした。また霊廟の中にはそもそもカメラ類は持ち込めませんので当然写真も撮れません。

    見学して帰りのバスの中からかろうじてこんな写真だけ。
    中欧の一段高い石組みの上にゲバラの像が経っています。

  • ゲバラの足だけ見えます。

    ゲバラの足だけ見えます。

  • 列車襲撃地跡に行く途中に壁に可愛い漫画の家。<br /><br />幼稚園のようであった。

    列車襲撃地跡に行く途中に壁に可愛い漫画の家。

    幼稚園のようであった。

  • 襲撃された貨物列車がリアルに配置されています。

    襲撃された貨物列車がリアルに配置されています。

  • このブルトザーで線路をふさいだのでしょう。

    このブルトザーで線路をふさいだのでしょう。

  • 実際の線路の様子

    実際の線路の様子

  • 党地方委員会の建物の庭に、ゲバラの像があります。

    党地方委員会の建物の庭に、ゲバラの像があります。

  • ちぇCHEの文字が建物の壁に<br /><br />彼のサインをまねたものでしょう。

    ちぇCHEの文字が建物の壁に

    彼のサインをまねたものでしょう。

  • 左手に子供を抱き抱えて、右手には葉巻を指に挟んで、しっかりと前を向いて歩いているようです。

    左手に子供を抱き抱えて、右手には葉巻を指に挟んで、しっかりと前を向いて歩いているようです。

  • 後ろ姿です。<br />同行の女性陣の視線があついですね。<br />確かに、いわゆる「かっこいい」ですね。

    後ろ姿です。
    同行の女性陣の視線があついですね。
    確かに、いわゆる「かっこいい」ですね。

  • ゲバラ像の前の通りを馬車に揺られて、我々をみています。

    ゲバラ像の前の通りを馬車に揺られて、我々をみています。

  • 車窓からカピーロの丘を見る

    車窓からカピーロの丘を見る

  • 中学生たちが線路道を通って、多分これが近道なんでしょう。<br /><br />私もこどものころは学校帰りに禁止されている線路を歩いたものです。

    中学生たちが線路道を通って、多分これが近道なんでしょう。

    私もこどものころは学校帰りに禁止されている線路を歩いたものです。

  • かなりひ広い敷地にいろいろな目的の塔が配置されているようです。<br />

    かなりひ広い敷地にいろいろな目的の塔が配置されているようです。

  • これがヂスコですね。<br /><br />若者が中で大音響の音楽にのって踊っていました。<br /><br />トイレがここの奥にあるので、入らざるを得なかった。

    これがヂスコですね。

    若者が中で大音響の音楽にのって踊っていました。

    トイレがここの奥にあるので、入らざるを得なかった。

  • ここが、レストラン棟<br /><br />3グループ程、入れ替わるのを待っていた。

    ここが、レストラン棟

    3グループ程、入れ替わるのを待っていた。

  • 敷地内には鶏が放し飼いになっていた。<br /><br />愛玩用なのか?あるいは食用?

    敷地内には鶏が放し飼いになっていた。

    愛玩用なのか?あるいは食用?

  • 色鮮やかな熱帯の鳥たちのおおきなケージもあった。

    色鮮やかな熱帯の鳥たちのおおきなケージもあった。

  • エコシステムを大切にしているらしい。<br /><br />「地球を救え!」の立て看板。<br /><br />フランス語バージョン

    エコシステムを大切にしているらしい。

    「地球を救え!」の立て看板。

    フランス語バージョン

  • ドイツ語バージョン

    ドイツ語バージョン

  • 英語バージョン

    英語バージョン

  • スペイン語バージョン

    スペイン語バージョン

  • ハグエイグランデでサトウキビ列車に乗って

    ハグエイグランデでサトウキビ列車に乗って

  • 緑の中を涼風に吹かれながら

    緑の中を涼風に吹かれながら

  • 鳴り物を鳴らして、ワイワイ言いながら、途中のバナナの林で下車すると、

    鳴り物を鳴らして、ワイワイ言いながら、途中のバナナの林で下車すると、

  • サトウキビの芯とかバナナとかが供され、かじってみたり、<br />バナナを食べたり、<br />

    サトウキビの芯とかバナナとかが供され、かじってみたり、
    バナナを食べたり、

  • ボンゴやほかの楽器に合わせて、バイレ!

    ボンゴやほかの楽器に合わせて、バイレ!

  • 一番おちびちゃんも、隅の方でからだが自然にうごきだす

    一番おちびちゃんも、隅の方でからだが自然にうごきだす

  • みんなで踊って、一騒ぎ。<br /><br />ラテン気分を演出 <br />

    みんなで踊って、一騒ぎ。

    ラテン気分を演出 

  • また乗車して終点に向かいます。

    また乗車して終点に向かいます。

  • あの背の高そうな椰子の樹のあたりに泊まります。<br /><br />チョット椰子の木が元気がないのがきになる。

    あの背の高そうな椰子の樹のあたりに泊まります。

    チョット椰子の木が元気がないのがきになる。

  • 早速、大王椰子に手早くロープをかけ、すいすいと昇っていく。

    早速、大王椰子に手早くロープをかけ、すいすいと昇っていく。

  • あっという間に椰子の実の成るところまで登ってしまった。<br />葉っぱの下の髭のようなところは家畜の餌になるという。

    あっという間に椰子の実の成るところまで登ってしまった。
    葉っぱの下の髭のようなところは家畜の餌になるという。

  • 停車中のサトウキビ列車。<br />モクモクと黒い煙を吐き続けています。

    停車中のサトウキビ列車。
    モクモクと黒い煙を吐き続けています。

  • 近くの畑が種まきか植付け用に耕され終っています。<br /><br />鳥たちが地中の虫が掘り出されているのを知っているので群れています。

    近くの畑が種まきか植付け用に耕され終っています。

    鳥たちが地中の虫が掘り出されているのを知っているので群れています。

  • 椰子の木の人の目の高さ位に穴が穿たれている。<br />ここに簡単なサトウキビ絞り道具をセットして、しぼり汁を皆にふるまってくれます。

    椰子の木の人の目の高さ位に穴が穿たれている。
    ここに簡単なサトウキビ絞り道具をセットして、しぼり汁を皆にふるまってくれます。

  • このおちびちゃんはいつもお兄ちゃんと一緒に少し離れて観ています。<br /><br />我々が珍しいようです。

    このおちびちゃんはいつもお兄ちゃんと一緒に少し離れて観ています。

    我々が珍しいようです。

  • 列車に乗って、元来た道を戻ります。<br /><br />こんなバナナがいっぱい実っています。

    列車に乗って、元来た道を戻ります。

    こんなバナナがいっぱい実っています。

  • サトウキビ列車の乗り場の近くの壁画が奴隷制農園時代の苦しい労働の様子を表現していました。

    サトウキビ列車の乗り場の近くの壁画が奴隷制農園時代の苦しい労働の様子を表現していました。

  • サトウキビ列車の線路わきでは、自転車のタイムトライアルを行っていました。<br />結構上流の子弟たちかな?

    サトウキビ列車の線路わきでは、自転車のタイムトライアルを行っていました。
    結構上流の子弟たちかな?

  • 本日の観光もすべて終了、キューバ第一のリゾ−トのばらでろに一路向かいます。

    本日の観光もすべて終了、キューバ第一のリゾ−トのばらでろに一路向かいます。

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