2016/03/19 - 2016/03/19
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たびたびさん
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今回の主目的は稲取のつるし雛なんですが、それに絡めて、伊東・熱海を回ります。伊豆から熱海は東京近郊で言えば、箱根、日光、鎌倉と並んで観光の基本エリア。ただ、東伊豆、南伊豆、中伊豆、西伊豆と伊豆は広いので、意外に記憶が途切れ途切れ。東伊豆の伊東もぼんやり東海館くらいしか記憶に残っていないし、改めて、どんな街だったのか。一日は使って、改めて街歩きをしてみることにしました。
熱海から、伊豆に向かう場合だと、ペリー来航などでも知られる下田温泉まで一気に行ってしまう観光客も多いように思いますが、結果としてみると、伊東温泉の温泉らしい程よいのんびり感はまさに別天地。また、頼朝の監視役だった伊東祐親(いとうすけちか)は、平家への義理立てから最後は自害。伊豆第一の勢力を誇っていましたが、没落。しかし、父のかたき工藤祐経(祐親の従兄弟)を討ち果たした曾我兄弟(祐親の孫)の仇討ち。伊豆の法難を逃れた日蓮上人への伊東祐光(祐親の孫)の帰依など、伊東氏の物語はその後も彩りが豊かです。
歴史を動かしたというほどではないでしょうが、日本人の心を少なからず震わせたという意味では、下田や修善寺にも負けない一級の観光地であると思います。
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東京から熱海に到着。伊東へはここで乗り換えですが、待ち合わせの時間を利用して、駅周辺をチェックします。
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熱海駅の改札を出てすぐ目の前にあるのが家康の湯。この日は雨が降っていましたが、大勢の人がここで足湯を楽しんでいました。列車で遠くからやってきた人も、まずはここで一服というところでしょう。足湯にしては規模が大きいのでゆったり体を伸ばせる感じもいいと思います。
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熱海駅前正面に建つビルがアタミックス。入ると商店街のようなレトロな雰囲気。ただ、熱海に着くと皆さん気がせいていて、温泉街の方に向かう人の方が多いでしょう。ちょっと死角になっている施設のような気もします。
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アタミックスに入ってすぐの左手の熱海駅観光案内所コンシェルジュ。スタッフは二人いて、それなりに体制はありますが、このアタミックス自体が死角になっているので、この案内所に気が付かない観光客も多いのではないかと思います。ちょっと心配です。
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今度は熱海駅前仲見世通り商店街へ。
熱海駅から熱海の温泉街に向かう通りになるのですが、饅頭屋が軒を並べる熱海駅前平和通り商店街と比較すると、干物屋さんや普通のお土産物の店ばかりでちょっと活気が欠けるような。裏通りというまでではないですが、人通りも少し少ないように思います。 -
熱海駅から温泉街の方に向かうのは、この熱海駅前平和通り商店街を抜けて行くのが近道。それに、ここが一番賑やかなので、何も考えずに人の流れに従って行くとここを通っていることになるでしょう。
温泉まんじゅうのお店が何軒もあって、朝早くから活気づいていました。 -
入ってすぐの左手にあるのが桜井商店。煙突のような長い筒の先から湯気がもうもうと出ていて、いかにも出来立てですよ〜というような温泉まんじゅうがありました。
いくつかある温泉まんじゅうの中ではまあ普通かなと思います。 -
同じ並びの阿部商店。というより「いいらまんじゅう」の店と言った方が分かりやすいでしょうか。
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基本は黒糖まんじゅうなんですが、大きさがとにかくでかい。おいしくてでかいというのが、ちょっとレトロ感になっていると思います。
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泉屋は、薄皮まんじゅう。何んとかまんじゅうと銘打っていますが、これも結局は餡子と蒸かした皮の組み合わせの温泉まんじゅうということだと思います。お饅頭屋さんとしては老舗の方。餡子のつやがちょっと片鱗を見せているように思いました。
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温泉まんじゅうの紅葉堂とありましたが、ちょっと微妙かも。赤や黄色、緑と言った鮮やかな色合いはいわゆる炭酸饅頭のような感じ。値段も他の店より安めに設定しているのもちょっと気になりました。
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利久は、堂々「温泉まんじゅう」の看板で勝負するお店。店の奥に作業所があって、他の店のように店頭で無駄な湯気を出すというパーフォーマンスもないのにも好感を持ちます。
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お値段もちょっと高めですふが、餡子の味わいとか、材料がちょっといいのが分かるような気がしました。
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和菓子 村上は、正統派の和菓子屋さん。
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看板商品の天の川饅頭は、しっかりビニールで包装されていて、出来立てという印象が薄くなってしまいがちですが、これってつくね芋を使った上用饅頭ですね。皮のしっとり感は間違いなく本物。餡子の素直な甘さもいいし、これは価値ある逸品です。
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商店街の中ほどに、手湯 福福の湯と言うのがあります。足湯でもなくて、お湯で手を暖めるというもの。それでも、こうした温泉があるのは熱海が高温泉の湧出量が東日本では最大だということの証。傍らにそうした説明があって、なるほどと納得してしまう。いい宣伝になっているように思います。
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カフェ・アジールは、モーニングのピザトーストが目当てで訪ねました。
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お店は二階ですが、
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階段の壁を飾るモダンなプレートも
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とってもいいじゃないですか。
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イチオシ
私は朝8時の開店と同時に入店。熱海駅が見下ろせる窓際の席で、ちょっとリッチな時間を過ごします。セット料金で1000円は、ちょっと大ざっぱな値段設定ですが、ここは熱海。細かいことはいいでしょう。
ピザトーストすごくおいしいというほどではないのですが、お店の雰囲気も含めて、全体として評価すべきお店でしょう。 -
熱海から伊東駅に到着。
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以前来たことがあるはずなんですが、駅前に立ってもほとんど記憶が残っていない。やっぱり、そうでしたか。
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伊東温泉には、お湯かけ七福神というのがあります。七福神巡りに、七福神の湯というのもあるので、紛らわしいのですが、こちらは温泉がちょろちょろ出ていて、手にかけるくらい。しかし、こうしたものができるのも湯量が多い伊東ならでは。この弁財天は、湯の花通り商店街の入口に向かう途中です。
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伊東駅について伊東市街をぶらつくとすると、湯の花通りからアーケードのあるキネマ通りになります。
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湯の花通り商店街に入って、すぐ右手には、またお湯かけ七福神の寿老人。江戸屋の並びです。つるんとした頭の愛嬌のある像。お花まで供えられていましたが、まあ、何となくその気持ちわからなくもない。どちらにしても、ひしゃくで湯を掛けてあげたくなる像ですね。
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湯の花通りの中ほどに進むと、今度は毘沙門天。
束ねた髪がキリッとした鋭角で表現されています。こちらも、雨の中、まだ新しい感じの花がお供えてあって、地元でお世話する人がいるのを窺わせます。湯の花通りは、伊東温泉の玄関ですから、街が観光客を迎える心も表しているように思います。 -
そして、早めの昼食で、楽味家まるげんへ。
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湯の花通りの中ほどにある海鮮の人気食堂です。
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注文したのはうずわ定食。このうずわというのは、カツオだそうですが、青唐辛子などを加えた赤身をこねた団子状のものをご飯に掛けたり、出汁でお茶漬けにしたりして食べるものなんですね。出てくる前に、説明書きで確認します。
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もう、これさえあれば他には何もいらないという地元の名物料理だそうですが、
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イチオシ
まあ、そいう言われればそんな感じもするかなあ。見るからに、魚の濃い料理ですよね。
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説明書きの通りにご飯に乗っけたり、
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お茶漬けにしたりしていただきました。
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まるげんを出て。
一進堂は、店頭に「テレビでも紹介されたうり坊、ぐり坊」という看板があって、それならとお土産にしてみました。うり坊が猪なのは分かりますが、ぐり坊の方のぐりはぐり茶のぐり。伊東はお茶の産地で、それを加工したのがぐり茶なんだそうです。ぐり坊は緑の鮮やかな色がきれいでした。 -
アーケードの商店街はキネマ通りです。
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紅谷は、キネマ通りの中ほど。通りに面したオープンな店構えでお店の中は丸見えです。
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その一方で、店頭に並んだムシパンがおいしそうだったので、それをいただきました。女将さんがきさくなのも、ちょっと和みました。
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三連休の初日ですが、通りはまだ閑散としています。
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キネマ通りの中ほどの交差点に、福招きのお手湯というのがあります。湯の花通りにはお湯かけ七福神がありましたが、対してキネマ通りには、この手湯があるよという感じ。よく見たら、湯の出口が映画の撮影カメラの形をしているんですが、説明とかはないので気が付かない人も多いかもしれません。
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そこを曲がったところが、スイートハウスわかば。ここはふれあい通りです。
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イチオシ
ソフトクリームが名物という喫茶店。説明書によると牛乳をコトコトに詰めて云々とある。でも、それが何かいいことなのかなあ。
とは思ったのですが、なんか牛乳の香りがふんわり香るような感じ。食べ始めるとそれなりに納得感があるように感じました。 -
その隣にあるのは梅家。外から見てもずいぶん立派な構えの和菓子屋さんです。
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名物は、ホールインというお菓子。銀紙の中に包まれたまんまるいお菓子で、表面はホワイトチョコでコーティングして、中は黄み餡。東北のカモメの卵にも似ているような気がしなくはないですが、お店の重厚さとの対比も面白く感じました。。
以上、天気もイマイチだったし、商店街のうろうろはちょうどよかったと思います。 -
伊東ふれあいセンターの隣りにある足湯がふれあいの湯です。小さな公園のような場所にあって、人通りからも離れているので、寂しい感じは否めない。きれいに整備はされているのですが、あまりお勧めはできないように思います。確認しただけで、スルーです。
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伊東ふれあいセンターは大きな建物なのですが、結局、伊東市の街歩きの地図が置いてあるくらい。管理人のような人もいましたが、そのパンフレットのありかを教えてもらったくらいで、観光案内などの機能はほとんどないと思います。
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松川遊歩道に出てきました。天気も回復してきましたね。
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室生犀星は金沢市の出身ですが、松川沿いに立派な詩碑がありました。詩句は以下の通り。犀星は伊東温泉で、湯けむりの立つ池の中で必死に泳ぐじんならを見て、それを我が身にたとえて詠んだ詩と言われています。
じんなら魚
伊豆伊東の温泉(いでゆ)に
じんならと伝へる魚棲みけり
けむり立つ湯のなかに
己れ冷たき身を泳がし
あさ日さす水面に出でて遊びけり
人ありて問はばじんならは悲しと告げむ
己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく
されど泳がねばならず
けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり -
松川の対岸に渡ると
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そこには、音無神社。
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イチオシ
島流しの身であった源頼朝が愛した八重姫との密会の場所として、伊東温泉では見所のひとつ。境内には、まつわる物語を解説する絵もありました。
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ところで、八重姫というのは頼朝の監視役であった伊東祐親の娘。北条政子とまだ出会う前のことですが、頼朝の大胆さには途方もないものを感じます。
伊東祐親は、咎人頼朝と娘の関係を知るとこれに激怒。二人が授かった男子、千鶴丸を殺し、二人の中も引き裂きます。 -
解説はここで終わりますが、この物語はこれで終わらない。
伊東祐親はさらに頼朝の殺害にも動きますが、頼朝は北条時政邸に逃れ、何とか危機を脱します。そこで出会ったのが北条政子というわけです。
また、伊東家の跡目争いがこれに絡む。本来は自分の後見人であった祐親に領地を奪われた工藤祐経が祐親・祐泰親子を襲い、祐泰を討ちますが、そのバックには、わが子、千鶴丸を殺された頼朝が動いていたのではないかという説もあるのだとか。そして、その後、祐親の孫である曾我兄弟が父、祐泰の仇として工藤祐経を討つのですが、合わせて頼朝も狙っていたのではないかとする説もあって、この辺りの糸はなかなか複雑です。 -
音無神社からすぐの最誓寺も、八重姫ゆかりの寺。八重姫が頼朝との子、千鶴丸を弔った寺であり、八重姫が収めたという地蔵菩薩が寺宝として祀られています。
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山門を入ってすぐには伊東家歴代の墓と塔。
なお、伊東祐親は、平氏との関係から頼朝に対抗し、自刃に追い込まれ、伊東家は没落しますが、それでも今でも地元では人気が高い。墓もきちんと維持されていると思いました。 -
なお、七福神の寿老神もありますが、これはおまけということでしょう。
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葛見神社は、伊東の市街地からするとちょっと外れ。
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この神社の見どころは、何んといっても国指定天然記念物の大クス。
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イチオシ
本殿の左手奥に立っているのですが、周囲の雰囲気も含めて、かなりの迫力。熱海の来宮神社の大クスとどっこいどっこいのような気がします。
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東林寺は、この地の豪族、伊東祐親が息子、河津三郎祐泰の菩提を弔うために創建した寺。
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以降、伊東家の菩提寺となっています。本堂は拝観自由。伊東家の位牌とかは、内陣に向かって左手奥です。
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そして、境内の鐘楼脇から裏山にしばらく登ると河津三郎の墓。細い山道ですが、墓の周囲は草も刈ってあって広いスペース。とても安全です。
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先ほども触れましたが、伊東祐親は、源頼朝の監視役としての立場もあり、平家に付いて頼朝と戦いますが、最後は自刃。そして、いち早く頼朝に近づいた工藤祐経は、伊東祐親から伊東荘を奪い返していますから、この寺が出来てから伊東家の状況は随分変わったはず。
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それでも寺は健在ですから、いかに地元に愛された伊東家なのかに思いを馳せました。
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そして、伊東祐親の墓は伊東家の菩提寺、東林寺の近くかと思ったら、かなり離れた住宅地の一角でした。
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イチオシ
墓に傍らには祐親の句碑もあったりして、自刃した最期にしては、ちょっと優雅な扱いをされているのは、地元での人気の高さなのかもしれません。
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物見塚公園は、伊東市役所隣りの伊東市街を見渡す高台にある公園。市役所側から行くと何でもない公園のように見えますが、奥に進むとこの公園自体が展望台のような地形になっていることに気が付きます。
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イチオシ
なお、伊東氏の館跡といわれる公園内には、伊東祐親の銅像と物見塚の碑。
ちなみに、伊東祐親は伊豆一円を支配する伊東氏繁栄の基礎を築いた人物ですが、平氏への恩から源頼朝に対抗し、最後は自刃へと追い込まれました。 -
伊東市役所は、伊東市街を見下ろす高台。どこかの有名建築家が設計でもしたようなデザイン性を感じる外観で、
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玄関を入ると劇場のような広い上り階段もありました。物見公園側から入ると反対側の出口は上階になっていて、つまり、斜面に建てられた建物なんですね。そういう意味では、土地の有効利用にはなっているのかもしれません。
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佛現寺は、伊東市役所の隣りにある日蓮宗の寺。
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イチオシ
日蓮は、鎌倉から伊豆流罪となり、俎岩(まないたいわ)という岩礁に置き去りにされ伊豆の法難の地はこの伊東。しかし、一命を取り留めた日蓮は、その後3年間を伊東で過ごし、伊東家の毘沙門堂に居住します。
その際、病を治してもらい、日蓮に帰依した地頭、伊東祐光は海中出現の釈迦立像を献上し、当寺が始まりました。高台にあって、境内も広いです。 -
佛現寺を下って、浄円寺。ここは観光スポットというような寺ではないと思ったのですが、境内に寺の縁起を説明する石版があって、配流となった神護寺の僧、文覚上人が頼朝を激励し、草庵を結んだのが始まりなのだとか。この寺だけではないと思いますが、伊豆にあって頼朝との縁がある寺というのは通りがよいことだと思います。
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毘沙門天芝の湯は、伊東駅からもけっこう遠いので観光客はあまり来ていないかも。そういう意味で、地元の人が中心だと思いますが、お昼過ぎからポツポツお客さんがやってきます。
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それだけ人気があるのならと、つられて私も利用してみました。短い時間でしたが、施設は大きいしゆったり。さっぱりした気分になって。街歩きの途中、また元気が出たように思います。
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再び、散策を開始して。
仏光寺は、伊豆の地頭、伊東祐光の菩提を弔うため、家臣のひとりが伊東邸跡に創建したのが始まりという日蓮宗の寺。境内には祐光の墓もあります。 -
伊豆に配流の身となった日蓮は、伊豆の地頭、伊東祐光の病を治したことで、伊東祐光の帰依を受けました。
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他方、仏現寺は日蓮が居住していた毘沙門堂が前身。館の近くだったようです。
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オリーブオイルの石臼は、東郷記念館に向かう途中の松川沿い。伊東の姉妹都市イタリアのリエティ市から贈られた友好記念なのだそう。実際にオリーブ油を絞るのに使われたものだそうですが、こんな大きなものなんですね。向こうだと歴史もあるし、大量に消費するのでしょう。日本とは比べ物にならないという感じです。
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ここから松川を下って、海のほうに向かいます。
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伊東東郷記念館は、東郷平八郎元帥が昭和4年に夫人の療養のために建てた別荘。
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東郷平八郎元帥もここで晩年を過ごします。釘一本まで当時のままに保存をするという方針だそう。
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15時と早い時間で閉まるので、タッチの差で入れずじまいでしたが、ただ、周囲の石垣や植え込み、玄関などの外観から、別荘らしい雰囲気がしっかり残っていることは確認できました。
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伊東市観光会館は、松川の河口近く。名前は観光会館ですが、中はがらんとして誰もいなくて観光客に対するサービス等は一切なし。
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建物はそれなりに大きいので、昔は観光客に対する案内とかにも使われていたのかもしれません。港に面していて、景色をちょっと楽しみました。
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按針メモリアルパークは、そこからすぐの松川河口のなぎさ橋たもと。
三浦按針と伊東温泉なんて何か関係があるんでしょうかと思ったら、将軍徳川家康の命を受け、ここで日本初の洋式帆船を建造したのだそう。公園は、それを記念して作られたものです。 -
イチオシ
これが、三浦按針のモニュメント。長い航海を経て、日本にはるばる辿り着き、また自分の知識を活かして精力的な活動をする。肉体的にも精神的にも強靭な人物であったことをうまくデフォルメした像だと思います。
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なぎさ橋を渡った先がなぎさ公園。
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ここは、松川河口にあって、正面には初島も見える伊東湾に望む公園です。
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芝生の公園には地元彫刻家、重岡建治の作品がいくつも配されていて、
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公園というより、作品の展示会場と言った風にも見えなくはない。
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イチオシ
市街からは少し離れた場所ですが、地元の人や観光客など、人は多いように思いました。
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続きの浜は伊東オレンジビーチ。
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沖合いにテトラポットの波けしがあって、夏は海水浴もできるような砂浜です。伊東温泉の市街には国道を挟んだだけの近い距離だし、利便性は高いと思います。
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そこから市街に戻ってすぐが木下杢太郎記念館。
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木下杢太郎の生家を利用した施設です。当時は今で言うと雑貨屋のようなことをやっていたというのですが、しっかりした建物です。
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ちなみに、木下杢太郎は明治18年生まれ。一高から東大医学部へと進みますが、文学にも熱中し、「明星」への参加によって、北原白秋、石川啄木らとも交わります。
文学者としての活躍の一方で、医学者としての功績も立派。植物の写生画が展示されていましたが、几帳面な画は医学者としても一流だったことが十分うかがわれるもの。ある意味、スーパーマンだったことがよく分かりました。 -
伊東駅前まで帰ってきて、これはまんじゅう屋 みその。人気のお店で、この日も若い女性とかが行列を作っていました。
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私はかりんとう饅頭をいただきましたが、なにか本格的な味わい。
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お土産物屋さんが片手間で作ってるのかと思ったら、それは違いましたね。
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すぐそば。
江戸屋は、湯の花通りの入口にある大きな店構えのパン屋さん。 -
翌日の朝飯にと思ってパンを買いました。
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しかし、このお店の真骨頂は朝のモーニングのよう。翌朝、この店の前を通りかかったら、モーニングを食べている人が大勢いて、なるほど人気の理由はこれだったんだと後で気が付くことになってしまいました。
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石舟庵は、湯の花通りの中ほどにある和菓子のお店。店内は広いし、とってもきれいです。
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和洋菓子なんでもござれという感じなんですが、いただいたお茶の饅頭はしっとりしているし、餡子の甘さもちょっとひねりがあるような。メジャーなお店にはその理由がちゃんとあるように思いました。
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市川製茶は、湯の花通りとキネマ通りの境。伊豆の名産、ぐり茶を扱う老舗のお茶屋さんですが、店内はお茶関係の製品だけでなく、一般的なお土産用のお菓子なんかも普通に置いていて、広く観光客のニーズに応えている感じ。出入り口が複数あるのも入りやすいかなと思います。
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伊東公園は、伊東駅の線路を越えた裏手にある公園。松月院に行く途中といった場所ですが、近所の家族連れが遊んでいるくらいで観光客はいない感じ。
奥が丘になっていて、戦前は全体が李王家の別荘。丘の上には木下杢太郎の文学碑もあるようです。 -
伊東公園の裏手を登って行ったところに、鹿島神社。参道は昼なお暗いといった陰気な感じで、あちこち苔が生えた参道はちょっと不気味です。
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登り切った場所に本殿がひっそりと建っていて、ちょっと朽ちかかった神社の説明板もありましたが、名前の通り、茨城県の鹿島神社の神霊を分祀したと書かれていました。
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晩飯は、味の店 五味屋。人気の海鮮どんぶりをいただきました。開店と同時に第一陣が入って、第二陣で入りましたが、結局、ここでは皆さんゆっくりと食事をするので、かなりの時間待ったような気がします。第一陣で入れるかどうかは大きいですね。
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さて、海鮮どんぶりの方ですが、種類も量も並外れたスケールなんですが、それでめちゃめちゃうまいかと言われれば、それなり。コスパがいいことは認めますが、うまさについても期待が高かった分、ちょっとそうでもなかったように思いました。
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ホテルシールートは、伊東市内にある小さなホテル。簡易宿泊所といった方があっているかも。鍵を渡されて、後は自由です。
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ところで、伊東市内は公衆浴場があちこちにあって、ここの最寄は大黒天神の湯松原浴場。このホテルにも風呂はありましたが、そっちを利用して快適に泊まりました。家族連れの客も何組かいましたが、少しくらい狭くても問題はないようです。
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伊東温泉の市内にはいくつかの公衆浴場があって、リーズナブルに温泉が楽しめる。近くの温泉地でもありそうなんですが、実は意外にこうした手軽な楽しみ方ができるところはあまりないようです。松原大黒天神の湯は、市街の中心部。ビルの中にあって二階が入口。地元の人もというか地元の常連さんが中心。その分、気を休めれる雰囲気があると思いました。
さて、これで伊東は終了。明日は、稲取に向かいます。
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