2016/02/20 - 2016/02/26
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azianokazeさん
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2016年インド旅行の最終日 2月25日 午前中のイスラムモスク「ジャマー・マスジット」に引き続き、午後はムガール帝国の「赤い砦」ラール・キラーや近年建てられた世界最大のヒンズー教寺院「スワーミナーラーヤン・アクシャルダム」などを散策、深夜まで安宿で過ごした後、26日AM3時のフライトで帰国しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昼食後、徒歩で「チャンドニーチョウク」を数分東方向に進むと、「赤い砦」ラール・キラーに突きあたります。
「赤い砦」ラール・キラーは、2007年に、隣接するサリームガル城 と併せて「赤い城の建造物群」としてユネスコの世界遺産に登録されました。 -
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ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、アーグラから遷都し、自らの名を冠した新都シャージャハーナーバード における居城として築いた。
1639年から9年をかけて1648年に完成。名称の由来ともなった城壁の赤い色は、建材として用いられた赤砂岩のものである。【ウィキペディア】
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遷都前のアグラのアグラ城も「赤い砦」とも呼ばれています。
17年前の始めてインド旅行(ツアー)のとき、この門の前まで来たのですが、「今日は月曜日で中へは入れません」とのことで、入城はできませんでした。
当時は、門の前に路上散髪屋さんなどが店を並べで面白かったのですが、ずいぶん整備されたように見えます。 -
中央奥の門塔が「ラホール門」
屋上のあそこそこに見られる柱に支えられた小さなドームはチャトリーと呼ばれる建物装飾で、ムガル建築の特徴のひとつです。
入場料は250Rs(約450円) -
ラホール門をくぐります。 このあたりで手荷物検査があったように思います。
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門をくぐった通路は「チャッタ・チョウク」と呼ばれる店が並んだエリアとなっており、かつての宮廷の女性たちのためのショッピング街だったそうです。今はお土産屋さんになっています。
ガイド氏は、先ほど買ったお菓子を手にしており、セキュリティチェックの関係で中には入れないとのこと。
まあ、私も一人でブラブラした方が気楽でもありますので、一人で中へ。 -
入って正面に見えるのが、民衆の陳情所「ディーワーネ・アーム」
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによる謁見式が毎日行われ、集まった民衆が皇帝にさまざまな問題を直訴し解決してもらう公の場でした。 -
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ときには公開裁判の機能も果たし、罪人をゾウに踏ませる、毒蛇にかませる、剣で切りつけるといった公開処刑も行われたという。【歩き方】
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建物中央には皇帝が着座する玉座が置かれています。 -
大理石の玉座
当時はサファイア、ルビー、エメラルドなど、世界中から集められた宝石が埋め込まれて燦然と輝いていたとか。
略奪で宝石は失われました。 -
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「ディーワーネ・アーム」の裏手には、広場を挟んで大理石の建物群が並んでいます。
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右からラング・マハル(Rang Mahal 彩りの間 いわゆる「後宮」)、皇帝の私室であるカース・マハル(Khas Mahal)、ディーワーネ・カース(貴賓謁見の間)、ハンマーム(Royal Bath お風呂)、真珠モスク(Moti Masjid 皇帝の私的なモスク)です
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ディーワーネ・カース(貴賓謁見の間)
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ディーワーネ・カース(貴賓謁見の間)の柱はきれいに象嵌されています。
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同上
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ハンマーム(Royal Bath お風呂) 詳しくは下記案内板をご覧ください。
私は殆ど読んでいませんが。 -
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真珠モスク(Moti Masjid) 信仰心の篤かったアウラングゼーブ帝が、礼拝ごとにジャマー・マスジットまで出かける手間を省くために造った皇帝専用のモスクとのことです。
これも、興味のある方は下記案内板をご覧ください。 -
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確かディーワーネ・アームとラホール門の間にあった門だったような気がします。ナウバート・ハーナ(中門)でしょうか?
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現地の方がゾロゾロと階上に上がって行くので、私もくっついて上がってみました。
何か武器展示室のようになっています。かなりの人だかりですが、それほど興味を引くものはなかったので素通りしてすぐに外へ出ました。無料です。 -
同上
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ガイド氏と合流後、かつての宮廷の女性たちのためのショッピング街「チャッタ・チョウク」を抜けて、城外へ向かいます。
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ラホール門
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城の周囲には堀が。
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午前中に降りた車と待ち合わせのため、通りの向かい側へ渡りますが、激しい車の流れで、もちろん信号などありません。
ガイド氏に手を引いてもらうようにしてやっと渡りましたが、一人では無理です。 -
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次にどこへ行くかガイド氏と相談 「以前行ったことがあるけど、クトゥブ・ミーナール(イスラム系王朝の戦勝記念塔で世界遺産)にでも・・・」と提案したところ、「塔があるだけ。つまらないですね」と即座に却下。
かわりに、近年建てられた世界最大のヒンズー教寺院「スワーミナーラーヤン・アクシャルダム」を提案されました。
「歩き方」では最後の方に紹介されています。近年の建物ということで「どうかな・・・」という感もあったのですが、ガイド氏の勧めもあるので、そこへ行くことに。
デリー郊外にあって、写真は駐車場からの遠景です。 -
このヒンズー寺院「スワーミナーラーヤン・アクシュルダム」の特徴の一つは、徹底したセキュリティ・チェックです。
カメラ・携帯・バッグなどの持ち込みは一切禁止されており、入場時に空港よりも厳しいボディ・チェックが行われます。
ヒンズー寺院ということで、パキスタン絡みのイスラム過激派によるテロを警戒しているのでしょう。
そうしたテロ警戒の姿勢に、イスラムを意識した、ややとげとげしいものも感じます。
「預けるのは時間の無駄なので、車に置いていってください」と言われていたのですが、うっかりして携帯電話を持ってきてしまい、預け所に預けることに。
これがまた「インドの大いなる非効率」で、不思議なくらい時間を要しました。
カメラが持ち込めないので、寺院に関する小冊子を購入して、それに掲載されている写真をカメラ撮影したのが以下の写真です。 -
世界一大きなヒンズー寺院「スワーミナーラーヤン・アクシュルダム」のもう一つの特徴は、まったくヒンズー的イメージと異なることです。
まず、寺院の構造自体が、南インドに多い、けばけばしい極彩色の装飾にあふれた大きな塔門(ホープラム)を配したものとは全く違うつくりです。
建物の基部に配されたゾウをメインにした多くの彫像は、わかりやすく、写実的ではありますが、芸術とは全く縁のない私の目にも、あまり芸術的という感じではありません。
真新しいせいもあるのかも。500年後、1000年後には芸術的感動を伝えるようなものになっているのかも。 -
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建物全体に非常に細かい装飾が施されています。
ガイド氏はしきりに「素晴らしいでしょう。きれいですね。」とご満悦です。
ヒンズー教徒として誇らしげにも見えます。
朝から見てきたイスラム系の観光スポットとは、あきらかにノリが違うようにも。 -
壁の装飾
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内部は金色・銀色も多用されています。天井にはキリスト教の天使を思わせるような彫像も配されており、本当にこれはヒンズー寺院なのか?という感もあります。
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ヒンズー寺院ですから、シバ神やビシュヌ神などの彫像もありますが、血がしたたるような生首を手にぶら下げているようなおどろおどろしいものではなく、いたって穏やかな姿です。
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ヒンズー寺院とはいっても、ヒンズーの聖人「スワーミナーラーヤン」を称えることが眼目の施設で、彼の就業の様子など絵画等が多く飾られていますが、それらは仏陀の修行・悟りの様子と類似している感も。
インドの歴史をたどるボートライド、「スワーミナーラーヤン」の少年時代を描く映画の大型スクリーン上映、、「スワーミナーラーヤン」の生涯をロボット仕掛けのジオラマで再現したアトラクションなどもあるようですが、私は見ていません。
子供も楽しめるそうしたアトラクションやフードコート(ここで食べたスイーツは美味でした)などもあって、地元の家族連れで賑わっています。 -
ひとことで言えば、「ヒンズーだって、こんな素晴らしいもの、きれいなものが作れるのですよ!」、「ヒンズーはこんなに素晴らしいのだ。イスラムなんかには負けないぞ!」というような雰囲気を感じます。私の思い過ごしでしょうか。
そんなこんなでなかなか面白いスポットです。 -
デリー市内に戻る際にインド門に寄ってもらいました。
ただ、駐車スペースがないとかで、信号が赤になったタイミングに「はい、今写真を撮ってください」ということで、道路の中央に立って門を撮影するだけでしたが。滞在時間30秒。
インド門は第1次世界大戦で死亡したインド兵士(8万5千人)の慰霊碑ですが、観光的にはさほど時間を要するものでもありませんので、「まあ、いいか」といったところです。
なお、ムンバイにもインド門がありますが、こちらはもっと古く、イギリスのインド植民を象徴するような建造物であり、いろいろと見ごたえがあります。
以上で、本日のデリー市内観光を終了してホテルへ。 -
ホテルへ・・・とは言っても、昨夜泊まったホテルはすでにチェックアウト済み。
帰国フライトは深夜3時ということで、深夜まで休むための安宿を朝方に探し、荷物もそちらへ移してあります。
レイトチェックアウトでもよかったのですが、ずいぶん高い料金(日本でネット予約した1泊料金よりずっと高い金額)を要求してきましたので、ガイド氏・旅行社に「WiFiが使える安宿を探して」と言ったのですが、あまり具体名が出てきません。
そこで、「歩き方」の掲載されている安宿をあたってもらい、メイン・バザールにある500Rs(約900円)の安宿「デラックス・シバ」に決めました。
写真はメイン・バザール界隈。 -
安宿「デラックス・シバ」は、更に細い路地を入った奥にあります。
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ベッドだけでいっぱいという狭さですが、夕方から深夜までの時間を過ごすだけですから。
トイレット・ペーパーを頼むと「外で買って」とのこと。なるほど、それで付近の店は、水のボトルとトイレット・ペーパーをセットにして売っていました。
それは構いません。
お湯がでないのも、シャワーの先端部がなく、水がドボドボ出てくるのも構いません。どうせ今夜だけです。
困ったのは、その水がドボドボでる「シャワー」がドアの方向を向いており、使うと水がドア下から部屋の中へあふれ出してくることです。ベッドの端の方やバッグを置いていた床が浸水状態に。
これにはまいりましたが、手持ちのタオルを雑巾に使い何とかしのぎました。いくら500Rsの安宿とは言え、これでは宿泊は大変です。「デラックス・シバ」の名前が泣きます。
WiFiの方はなんとか使える状態でしたので、深夜12時まで使う分には「まあ、いいか」というところです。 -
夜のメインバザール界隈
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昼間とはまた表情が違います。
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牛もいます。
なんでこんな夜の繁華街に・・・とも思いますが、インドですから。 -
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インド最後の食事はエッグ・ビリヤニ 約300円ほど
深夜12時に手配の車で空港へ。3時のフライトですから「どうやって時間をつぶそうか・・・」と考えていましたが、チェックイン・出国審査の各段階で長蛇の列。しかもなかなか進みません。
とうとうボーディングタイムを過ぎてしまい、係員に頼んで優先的に処理してもらい、走ってゲートへ・・・・走らないといけない状況ですが、日ごろの運動不足で走れません。走ろうとすると足が硬直し、心臓がバクバク。仕方がないので、気持ちだけは走って、実際は歩いてゲートへ。
汗を流しながらゲートへつくと、フライトの方は20分ほどディレイしており、問題はありませんでした。
最後まで「インド」を感じさせてくれる展開でした。
大きなディレイではなかったので、上海での乗り継ぎもOK。
以上で、2016年北インド旅行も無事終了です。
次回は、南インドの古いヒンズー寺院などを回るのもいいかな・・・。
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