2016/02/20 - 2016/02/26
24位(同エリア90件中)
azianokazeさん
- azianokazeさんTOP
- 旅行記450冊
- クチコミ0件
- Q&A回答12件
- 804,372アクセス
- フォロワー30人
2016年2月23日(火)昨日のエローラと並ぶ世界的な歴史遺産であるアジャンタへ向かいます。
2000年から1500年の時を経ているにも関わらず、鮮やかな色彩を今に残しているのが不思議です。
エローラが壮大さで人々を圧倒するなら、アジャンタは華麗さで人々を魅了します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
22日(月) エローラから帰った後のアウランガーバード駅前商店街
-
夕食のプラーオ インド風のスパイシーなピラフです。
スパイシーとは言っても、ビリヤニほどは辛くありません。
同じ米料理のビリヤニとプラーオの違いは、それぞれ多くのバリエーションがありますので、微妙なところもあるようです。 -
明けて23日(火) アジャンタに向かう途中の比較的小奇麗なレストラン
アジャンタまでは2時間半ほどかかります。ガイド氏の勧めで7時半と早い時間にホテルを出発
ただ、ホテルの朝食が7時半からなので朝食がとれないと言うと、「大丈夫です。私がホテルに言ってもっと早くつくらせます」とのこと。
いかにもインド的な強引さですが、そこまでしてもらわなくても・・・ということで、移動途中に車の中で食べられるものを買って食べることにしました。
屋台で売っているようなものは危ない、「私も食べません」とのことで、写真の小奇麗なレストランで朝食を調達。
なお、ホテルから5分ほど走ったところで、パスポートを忘れたことに気づき、ホテルに戻ってもらうも、どこに置いたかわからずあせりまくる失態も。結局、バッグの普段使わないポケットに入っていました。
昨日のカメラの件といい、今日のパスポートといい、私の信用は日ごとに失墜していきます。 -
インドのパンも、チャパティーやナーンなど微妙に異なるものがありますが、これは薄くサンドイッチ状にジャガイモをすりつぶしてスパイシーに味付けしたものが挟み込まれています。
「アールー・パラーター」でしょうか?
とてもおいしく、車中で食べるのにも便利です。 -
アジャンタ到着 中央がドラーバー、右がガイドのアシフ氏。
-
入口からは、域内専用バス(写真中央)で移動します。
かしましいフランス人おばちゃんの一行と一緒になりました。中国人が大声でうるさいという話はよくありますが、フランス人も負けていません。 -
チケットを購入するアシフ氏。 250Rs(約450円) エローラのときに触れたように、4月からは3倍に値上げとなります。
-
アジャンタは遺跡部分まで少し階段をあがりますが、腰だか背骨だかに持病をもつガイド氏は担いでもらって移動。
私はその傍らを徒歩で。 -
この籠は結構足早で、置いていかれます。
なおアシフ氏は、普段は冷蔵庫などを製造する日系企業の通訳として働いているとかで、観光ガイドは10日1回ぐらいしかしないとか。
「通訳は楽でいいです。ガイドは大変です」とも。
また、フランス語も堪能なようです。 -
石窟が並ぶ崖にやってきました。
エローラとは異なり、アジャンタはすべて仏教窟です。
エローラでも触れたように、その形式は僧院としてのヴィハーラ窟と、仏塔などが据えられたチャイティヤ窟があります。
開窟年代は、前期(第1期)と後期(第2期)に区分されます。
前期は紀元前1世紀から紀元後2世紀のサータヴァーハナ朝時代に築かれており、いずれも装飾が少なく小型で簡素な造りとなっています。
ガンダーラで仏像美術が開花する時期ですから、まだ仏像も一般的ではなかったのではないでしょうか。
後期である5世紀後半から6世紀頃になると、ヴィハーラ窟は、奥壁中央に仏殿が設けられ、本尊として説法印を結んだ仏陀座像が脇侍菩薩を従えて安置され、仏殿としての性格が強くなります。【ウィキペディアより】 -
仏教施設ということもあってか、日本人グループを多く見かけました。
-
一番手前の第1窟で、後期のヴィハーラ窟(僧院)です
柱の上部には、お釈迦さまに関する説話がレリーフとして彫られています。 -
三脚利用、フラッシュ撮影は禁止です。
シーズンピーク時に40人グループで15分間の見学が許可されますが、この時期はすきなだけいれます。
注意書きをよく見ると、additional lightもダメとありますが、懐中電灯のことでしょうか?ネット情報などでは懐中電灯はOKとされていますし、ガイド氏も使用していました。
内部には据え付けのライトに照らされた部分もありますが、天井壁画などは懐中電灯がないと判別できません。 -
柱の装飾・レリーフも凝ったものがありますが
-
何と言っても圧巻は内部の壁画です。
主だった部分には照明があてられてはいます。 -
数あるアジャンタの壁画のなかでも最も有名なものが、この第1窟左手に描かれた蓮華手菩薩と呼ばれている壁画です。
ほぼ人の身体の大きさくらいに描かれ、右手には、蓮華(蓮ハスの花)を一輪持っています。
昭和24年に失火で破損してしまった法隆寺金堂壁画の中でも代表作として知られる阿弥陀浄土図の菩薩像に影響を与えたと言われています。 -
焼失前の法隆寺金堂壁画の阿弥陀浄土図観音菩薩像 7世紀末頃に描かれたとされています。【炎一心氏のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/bashar8698/37729203.htmlより】
*******************
法隆寺の金堂にある壁画はグプタ様式のアジャンター石窟寺院の壁画が源流だと言われている。
中国、朝鮮にも似た壁画があるから、多分インドから中国、朝鮮を経て白鳳時代の日本に伝わったのだろう。
軽く捻った腰、片手の挙げ方、指の曲げ方、伏し目がちの目、等が非常に良く似ている。
平城遷都以前の白鳳時代にすでに密教美術が伝わっていた良い例である。
(中略)
アジャンター石窟寺院の壁画と較べると体のくねらせ方がずっとおとなしく、インドとの国柄の違いを感じさせる。【同上】
********************* -
-
ご本尊を挟んで右手壁画の金剛手菩薩
暗いなかでの撮影ですから、なかなか・・・。 -
他にも多くの壁画が残っています。
仏の世界や宮廷生活などが描かれていると思いますが、細かなところまでは判別できません。 -
ただ、これだけの色彩が長い時間を経て残っていることには驚きます。
-
天井壁画
-
鮮やかな花・植物
-
人物像も ガイド氏からいろいろ説明を聞いたようにも思いますが忘れました。
-
同じく天井壁画 懐中電灯を肩と顎で固定しながらの撮影です。
ペルシャ人商人でしょうか。
あまり上ばかり見上げていると、クラクラしてきます。 -
-
やはり後期・ヴィハーラ窟の第2窟
保存状態は比較的良い窟です。 -
エントランス部の天井壁画
-
同じくエントランス部の壁 不思議なぐらいに色が鮮やかです。
-
ご本尊
-
天井には蓮の花をかたどった曼荼羅
-
第2窟天井壁画
-
-
-
天井壁画
-
写真右下のあたりは、釈迦誕生を描いたもののようですが・・・
生まれたお釈迦さまを抱えるブラフマー神とインドラ神、それを見つめるマヤ夫人といった構図です。 -
壁に描かれた仏と鮮やかな天井壁画
-
柱上部にはレリーフが。
写真右奥の壁には千体仏が描かれています。 -
-
石窟外壁の壁画(多分)
-
同上
-
第4窟に向かいます。
-
あちこちで修復・保存作業が行われていますが・・・これはサルですね。
-
第4窟は第1,2窟と同じように後期のヴィハーラ窟ですが、未完成に終わっています。
未完に終わった理由は、断層が横切っていたためとのことです。
規模的にはアジャンタでも一番大きなヴィハーラ窟です。
中は、装飾が何もなくガランとしています。 -
壁画等の装飾はありませんが、奥には両脇に立像を従えた仏像が祀られています。
-
-
何やら作業中です。
どうしても雨水浸透や大勢の観光客の影響などで劣化が進みますので、将来的にはアジャンタの一部(おそらく美しい壁画が多数残る第1、第2窟など)は閉鎖される計画もあるようです。 -
石窟外の壁に彫られた仏像
石窟の内部と外部では年代が全く異なることもあるようです。
石窟はまだまだ続きますが、編集作業も疲れてきたので(まだ石窟は3か所しか紹介していませんが・・・・)、ここで一旦中締めして、残りは次編で。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
azianokazeさんの関連旅行記
アジャンター(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
48