2016/02/20 - 2016/02/26
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azianokazeさん
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2000年から1500年の時を経ているにも関わらず、鮮やかな色彩を残す華麗な壁画で人々を魅了するアジャンタ石窟寺院。
前編(第1,2,4窟)に引き続き、第5窟以降をまわります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アジャンタ石窟寺院群は馬蹄形にカーブしたワーグラー川沿いの崖に、約550mにわたって穿たれた大小30の石窟群です。
開窟年代は、前期(第1期)と後期(第2期)に区分され、前期は紀元前1世紀から紀元後2世紀、後期は5世紀後半から6世紀頃にとされています。 -
第5窟は未完成窟で閉鎖されていました。
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中央やや左寄りの、丸窓風のアーチが見えるのが第26窟です。
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ガイド氏の選択で第6窟はとばして、第7窟。
後期窟ですが、ここは広間がなく、祠のように仏像だけが安置されています。 -
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第9窟 前期のチャイティア窟(ストゥーパ・仏塔を祀った窟)です。
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ガンダーラでようやく仏像が生まれた頃ですから、まだそうした仏像などは一般的ではなく、仏塔(写真中央)が信仰の核となっていました。
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柱に描かれた仏画は、後期に付け加えられたものです。
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ワーグラー川
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ドンドン行きます。続いて第10窟。
第9窟と同じ、前期のチャイティア窟です。 -
やはりストゥーパが奥に祀られています。
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柱には仏画が鮮やかに残っていますが、おそらく後期に追加されたものでしょう。
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この第10窟で有名なものが、忘れられていたアジャンタ遺跡を1898年に再発見したジョン・スミスの「落書き」が残っていることです。
この写真に写ってはいるのですが、正常な視覚では判別できないでしょう。
もっと大きな画像なら、左上部分に何やら文字が見えます。
「John Smith, 28th Cavalry, 28th April 1819」と書いてあるそうです。
3mぐらいの高いところに書かれているのは、再発見当時1.5mほどは泥に埋まっていたせいだとか。 -
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鮮やかな仏画に装飾された列柱がきれいです。
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第1,2窟方向を望む。
第10窟まで同行したガイドのアシフ氏とは別れて、この先は一人でまわります。(腰だか背骨だかが痛いせいではなく、大体個人ガイドはそういうやり方が多いようです)
一番奥の第26窟までまず行って、順次見学しながら入口近い第1窟まで戻ってくるというスタイルです。
という訳で、次は第26窟へいきなりジャンプします。
なお、シーズンピーク時には通路は人で埋まり、主な石窟には入る人の列ができる状態のようです。
石窟ような場所は、静かな雰囲気の中で見ないとその雰囲気が味わえないのでは・・・。 -
ということで、一人でやってきた第26窟。後期のチャイティア窟です。
なお、更に奥の27,28窟は未完成窟で閉鎖中です。 -
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エントランス部分の仏像
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広い内部はきれいに保存されています。
クジラの骨のような天井のアーチは、木造建築を模してつくられた装飾です。
両隣の第25、27窟との複合窟になる予定だったが未完に終わっているとのことで、もし完成していたら壮大・華麗なものになったことでしょう。 -
仏塔にはきれいな仏像も彫られています。
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左手には涅槃仏も。インドではあまり涅槃仏はなく、これがインド最大のものとか。ミャンマーなどには、何十mもある巨大なものがあちこちにありますが。
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ちょっと不気味でもありますが、涅槃仏上部の彫像。
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壁には仏像がたくさん彫られています。
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「降魔成道」(菩提樹の下で釈尊が悟りを開くのを邪魔するために悪魔の軍勢が攻撃してきた際に、悪魔の攻撃を退けて悪魔に勝利し、成道つまり開悟(悟りを開く)したというエピソード)を現したもののようです。
釈迦のまわりにウジャウジャいるのが悪魔や魔王の娘たちです。動物もいます。 -
列柱の向こうに横たわる涅槃仏
石窟群のフィナーレを飾る第26窟は、それにふさわしく壮麗な窟でした。 -
第1窟方向にまくり上げていきます。
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未完成窟(多分、閉鎖)の第25窟は飛ばして、第24窟
ここも未完成窟ですが、いかにも彫りかけて中断した・・・という雰囲気が、なぜかとても印象的な窟です。 -
薄暗く、ひと気もあまりない静かな窟内は時間が止まったようで、とても落ち着きます。
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多分、第22か第23窟だと思います。
未完成で内部はがらんどうです。 -
第21窟 前屈同様、未完成のがらんどうですが、仏様は祀られています。
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第20窟 小さな石窟です。
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ただ、優美な天女のレリーフも
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多くの石窟が未完で放置されたのはどういう訳でしょうか?
岩の状態だけの問題でしょうか? -
後期・チャイティア窟の第19窟
入口付近の仏像は、あとから付け足された素朴なものです。 -
第19窟内部
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彫りはかなり丁寧なものです。
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対岸には見晴らし小屋も。更に奥には展望台もあります。
ただ、相当上り坂を歩きますし、暑いです。 -
第17窟
ここまで言い忘れていましたが、エローラにしてもアジャンタにしても、アウランガーバード付近はデリーなどよりかなり暑いです。
温度差は5〜6℃ぐらいあります。
デリーが28℃ぐらいでも、アウランガーバードは34度ぐらいあります。
「今年は異常に暑い」と、現地の方が話していました。
もちろん、5月には45℃ぐらいになるそうで、それに比べれば涼しい時期ではありますが。
どのくらいの暑さかと言うと、この第17窟で、右手からサンダルを脱いで入り、左手に出てきました。脱いだサンダルのところまで数mですが、日があたっている石の上を歩いて行こうとしたら、1mも歩けませんでした。
火傷の一歩手前の状態で、マジで心配しました。窟内のひんやりした石は素足には快適ですが、外は地獄です。 -
後期・ヴィハーラ(僧院)窟の第17窟、入口天井
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内部は相当に暗いです。
ここ第17窟には第1窟と並んで、注目すべき壁画もあったようですが、この暗さと、ガイドなも同行していないということもあって、多くを見逃したました。
わずかに撮影した写真も、使い物にならないものばかりです。 -
壁画 なにやら人物・動物がワラワラいっぱいいます。
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柱にも壁にも
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天井にも
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これは外壁の壁画
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ひょっとして、これがインドでは珍しいとされる「六道輪廻図」でしょうか・・・わかりません。まあ、わからない人間が見ても仕方がありませんが。
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こちらは第16窟 後期・ヴィハーラ窟
かなり広い空間です。 -
印を結んだお釈迦様
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右隅の黒く細長い四角部分の奥が僧坊になっています。
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第11窟 前記につくられた第10窟と第12窟の間に割り込むようにしてつくられた後期・ヴィハーラ(僧院)窟です。
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判別しづらいですが、天井壁画
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ライトがきつすぎますが、お釈迦様。
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壁にも壁画が残っています。
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第11窟終了。ということは、第10窟までは先に見ていますので、これでアジャンタ石窟群観光終了です。
素人目にも、見ごたえがある仏教美術です。
これまで色彩が残っているのが不思議ですが、今後は保存のため、公開が制限されていくのではないでしょうか。
見るならお早目に。 -
アウランガーバードへの帰路で食べた昼食、ターリー。
胆のう手術かなんかの関係で外食はしないと言っていたガイドのアシフ氏も、この日は食べていました。
前日よりは、ちゃんとした店でしたので。
明日は、エローラへ行く途中で遠くから眺めた「ダウラターバード」へ行きます。山登りです。(もちろん私だけ) 大丈夫でしょうか?
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