2016/02/20 - 2016/02/26
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azianokazeさん
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エローラ石窟寺院群でも、壮大さで際立つヒンズー教第16窟「カイラーサナータ」などをまわります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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域内専用バスでジャイナ教窟を後にします。
ジャイナ教窟については、“インド2016・・・(2)エローラ 果てしなき情念が生み出した奇跡(前編:ジャイナ教窟など)”をご覧ください。 -
到着したのがヒンズー教石窟群 6〜9世紀にかけて穿たれた石窟です。
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第16窟のカイラーサナータ寺院を挟み、全部で17の石窟がある。仏教が衰退していくなか、勢いをつけてきたのがヒンドゥー教だ。
仏教窟との大きな違いは、僧たちが住むヴィハーラ窟がないことで、修行の場ではなく、神々を祀るのが目的で造られたということだ。
仏教窟に比べ、彫刻の表現がよりダイナミックになっているのが特徴。【「歩き方」】
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正面に第16窟「カイラーサナータ寺院」が。
寺院本体も装飾もすべて、寺院の後ろに見える岩山から大勢の人が長年かけてノミだけで彫りだした巨大寺院です。 -
入口に彫られたヒンズーの神々
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日本語ガイドのアシフ氏
まずは、この「カイラーサナータ寺院」についてレクチャーを受けます。
正面のレリーフは、2頭の象が噴き出す水でシャワーを浴びるヴィシュヌの妻「女神ラクシュミー」
幸運を司るため、性格は移り気とか。
両脇は門衛神ドヴァラパーラ。 -
世界的にも有名な遺跡ですからもちろん外国人観光客もいますが、それほどは多くはなく、地元インド人観光客が中心のようです。
もっとも、観光客数は12月頃のシーズンピーク時に比べる随分少ないようです。 -
アシフ氏の説明を聞き流しながら、入口付近に彫られた神々を撮影
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「カイラーサ」とはヒマラヤの聖山で、シヴァ神の住まいであり、ここ「カイラーサナータ」はシヴァ神を祀る寺院です。
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スタンバと呼ばれる石柱で、ナンディー堂の左右に2本対で立っています。高さは17mとか。
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スタンバに彫られた装飾
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ブラフマー神。背後には塗料の跡が残っています。
ブラフマーは三最高神の一人で、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当しています。
バラモン教では神々の上に立つ最高神とされていましたが、ヒンズーの時代には“シヴァやヴィシュヌが力を持って来るにつれて、ブラフマーはこれら二神いずれかの下請けで世界を作ったに過ぎないとされ、注目度が低くなって行った。”【ウィキペディア】とか。
神々にも、流行り廃りがあります。 -
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背後の岩壁からわかるように、すべて岩山から削り出したものです。
写真手前の細かい彫りは「ラーマーヤナ」の浮彫です。
「ラーマーヤナ物語」は古代インドの大長編叙事詩で、東南アジア・南アジア世界の共通文化となっています。
左外壁の同じ位置には「マハーバーラタ物語」が彫られています。
基壇部には「宇宙を支える像」が並んでいます。 -
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寺院内部に入ります。
「拝殿」の奥に「本殿」が繋がっています。 -
「本殿」にはシヴァ神の象徴であるリンガ「男根」が安置されています。
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今も信仰の対象です。
リンガ(男根)の置かれた正方形の空間は、ガルバグリハと呼、ガルバとは子宮を、グリハは祠堂を意味するそうです。 -
本殿の裏には小祠堂が並んでいます。
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小祠堂のレリーフもきれいです。
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可愛いリスがチョロチョロしていました。
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寺院を取り巻く崖下には回廊が設けられています。
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写真左手前は「ソーマスートラ」。
“ヒンドゥー教の灌頂の儀式において、ヨニ(女陰)の上にリンガ(男根)が安置され、そのリンガの上から聖水がかけられ、流れ落ちた聖水はヨニを通る。そして、ソーマスートラを経て北側の外部に流れ出る。”(「エローラへの招待」http://kuradashieigakan.com/con33ellora/errora2.htm) -
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像の頭を持った「ガネーシャ」
ヒンズーの枠組みではシヴァとパールヴァティーの間に生まれた長男とされ、智慧・学問の神でもありますが、「富の神様」としてもインドでは絶大な人気があります。 -
再び拝殿内部
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前殿(右奥)から「ナンディー堂」(左)につながるあたりでしょうか。あるいは「ナンディー堂」から党門につながるあたりか?
“ナンディー”はシヴァ神が乗り物としている牛です。 -
塔門(ゴープラム)の上は展望台になっています。
塔門からの外の眺め。 -
塔門の上から寺院内部を。
塔門、ナンディー堂、前殿・拝殿、本殿が縦に並んだ配置となっています。 -
ゾウさんたちが宇宙を支えてくれています。
ここでトラブル。デジカメのバッテリーが切れてしまいました。
これから崖上から「カイラーサナータ」全景を写そうというときに・・・・
予備のカメラを持ってきているのですが、なるべく荷物を軽くするようにガイド氏が勧められ、何も考えずに車内に置いてきてしまいました。
ガイド氏から、遺跡からは遠いところで待機しているドライバー氏に電話してもらい、車内の荷物を「カイラーサナータ」まで持ってきてもらうことに。
大変、ご迷惑をおかけしました。昨夜バッテリーを充電しなかったのも、車内に予備を置いてきたのも、うかつでした。 -
カメラを予備へ。
基壇部分ではゾウとライオンが争っていますが・・・ -
上では男女が愛を交わしています。
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叙事詩ラーマーヤナを描いたレリーフ
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崖下の回廊に配置された彫像
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同上
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左がナンディー堂 右が前殿・拝殿
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塔門を内部から。
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「カイラーサナータ」を取り巻く崖(と言うか、「カイラーサナータ」がこの岩から彫り出したものですが)の上は、一応「侵入禁止」の柵があります。
ただ、ガイド氏が「私は管理者と知り合いで、大丈夫です」とのこと。
お言葉に甘え、崖上に上がります。
崖からは、塔門、ナンディー堂、前殿・拝殿、本殿が縦に並んだ「カイラーサナータ」の全景がよくわかります。 -
前殿・拝殿と本殿(右)
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中央がナンディー堂
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本殿
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前殿・拝殿
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獅子のようです。
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岩山から削り出したことがよくわかります。
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身がすくむような高さですが、人間がノミで削り出したものです。
現代人はそうした行為に驚愕しますが、当時の技術を考えると、遠くで石を切り出し、運び、積み上げるよりは、削り出す方が容易であった・・・との指摘もありますが、どうでしょうか? -
8世紀後半のことですから、岩を削る道具はノミだけです。
幅47メートル、奥行き81メートル、高さ33メートル
「カイラーサナータ」の完成までには、20万トンの岩を掘り出し、100年の歳月を必要としたと言われています。 -
人間はときに想像もできないようなことを行います。
100年を要して岩山から「カイラーサナータ」を掘り出すという行為をなさしめたものは一体何だったのか?
王命と言えばそれまでですが、世界を驚かせるものをつくりたいという思いでしょうか?神の住む世界をこの世に作り出したいという思いでしょうか?
その根底にある、人をして途方もない行為に駆り立てる「情念」とも言うべきものを感じさせるのが「カイラーサナータ」です。 -
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ここまで圧倒的なものを目にしてしまうと、素人にとっては他のヒンズー教窟はいささか地味なものにも感じられることもあって、ヒンズー教窟は第16窟「カイラーサナータ」だけにして、仏教窟へ向かいます。
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