2016/02/20 - 2016/02/26
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azianokazeさん
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岩山からノミで巨大な寺院を削り出すという途方もない作業の結果に出来たエローラ石窟寺院群
人間の果てしない「情念」とも言うべきものを感じます。
まずはジャイナ教窟から。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2016年3月20日(日)デリーから飛行機でエローラ・アジャンタ観光のベースとなるアウランガーバードに到着 2時間ほどのフライトで空港到着は午後8時
旅行社手配の送迎でホテルへ
ホテルは「verene.com」で予約してあった「OYOルームズ オーランガーバード ステーションロード」という安宿(1泊3300円)
ただ、ドライバーの話では「OYO」というのはオーナーだかホテルグループだかの名前で(このあたりの会話はよく理解できなかったのですが、たいした話ではないだろうと聞き流していました)、そんな名前のホテルはないので、住所から調べた結果このホテルだ・・・ということで連れて来られたのが「Lalaji's Executive」というホテル。「OYO」など、どこにも表示されていません。
すでにクレジットカードで支払い済みなので、違うホテルに連れていかれても困ります。「本当だろうか?」と、かなり疑いながらホテルフロントで確認。
ホテル側の反応が最初はっきりしなかったので「やっぱり、違うのでは・・・」と不安に。
その後、予約書の室内写真を見て「間違いない。うちの部屋だ」と。タブレット画面の予約内容を見せて、「ほら、ちゃんと予約も入っている」とも。
「支払いは済んでいるよ」と念押しして、チェックイン。デリーの早朝チェックインといい、今回はホテルチェックインでとまどいます。
基本的には、インド国内の客を相手にしたホテルで、外国人はあまり使わないようです。 -
室内は安宿にしては小奇麗です。3泊しましたが、無料WiFiもそこそこ使えます。
現地料理名だけの朝食メニューがわかりにくかったこと、料理が出てくるまで時間を要したことなど、朝食での問題はありましたが、その他は特段の支障もありませんでした。 -
ホテル付近を軽く散策 夕食は「食べ過ぎ防止・ダイエット」のため、機内食だけにしておきます。
最近、少し油断して食べ過ぎ気味のせいでお腹が・・・。旅行前の2Wほど気をつけて少し体重を落としました。旅行中もこのラインを維持しないと・・・・。
歳のせいで、食べるとすぐにお腹が出てきます。
(結果は・・・・残念ながら少し増え、2Wの成果がほぼ消えていました。そんなに食べたつもりもなく、相当の運動量もあったはずなのですが・・・・ ビリヤニやターリーなど、御飯の量が多すぎたかも) -
ホテルはアウランガーバード駅のすぐ近くです。
駅前の空き地には、路上に野菜を並べた店も。 -
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ホテルと同じ並びの、「ベジ」レストランを売りにしたお店が入った建物。
インドで食べる店を探すと、やけに「ベジ」のお店が多いように思われました。肉を食べられる「ノン・ベジ」の店の方が少ないようにも。
帰国後調べると、ベジタリアンはインド全人口のせいぜい三割程度とする政府の統計データもあるようですが、残りの人々についても半数を超える割合が普段は肉食しないということで、毎日野菜以外の何らかの肉(魚、卵を含め)を摂取する人は、多く見積もってもインド人全体の25パーセントぐらいではないか・・・という指摘もあるようです。 -
ホテル1階のレストランも「ベジ」です。
インドで「ベジ」(菜食主義)が多いのは、ヒンズー教やジャイナ教といった宗教上の殺生に対する観念が背景にあると言われています。
精神の浄化を目指して、菜食を実践しているとも。(経済的に余裕のない層にとっては、肉が野菜より高いという現実的理由もあるかと思いますが)
肉食をする「ノン・ベジ」は、我慢が足りないというか卑しいというべきか、「あいつら肉なんか食べるんだぜ」という感じで、野蛮人のようにも見られる風潮があるとも。
そのため、ちょっと小奇麗で上品な店は「ベジ」ということになるのではないでしょうか。
もっとも、インドの鶏肉市場は年12%の速度で成長しており、世界でも有数の成長市場となっているとか、最近は肉食について語ることがトレンドになっているとか、変化の兆しもあるようです。
生まれて初めてチキン・カレーを食べて、やみつきになる人もいるとか。 -
2016年2月21日(日) 「エローラ石窟寺院群」へと向かいます。
旅行社手配の車で日本語ガイド同行ということで、お気楽旅行です。
文化的・歴史的な場所については、日本語での説明がないと十分に理解できませんので、日本語ガイドを頼みました。
写真は、エローラへの移動途中に見える「ダウラターバード」の砦跡(岩山の頂上 12世紀より)と戦勝記念塔(1435年建設)です。
「ダウラターバード」へは二日後に行って砦跡まで上ってきましたので、それはまた別編で詳しく紹介します。 -
「エローラ」へ到着 アウランガーバード市街から車で45分前後でしょうか。
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エローラは、インドのマハーラーシュトラ州、アウランガーバードから30Kmほど離れた村である。(現地では、エーローラーとも発音する。)
ここに世界的に有名なエローラ石窟寺院群がある。このエローラにある岩を掘って作られた石窟寺院群はその典型的な遺跡として知られている。
34の石窟が、シャラナドリ台地(Charanandri hills)の垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院や修道院(あるいは僧院、僧坊)などから構成されている。【ウィキペディア】
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入場料は250Rs(450円)とリーズナブルですが、4月からは3倍の750Rsに値上げされるとか。(値上げ措置は、他の観光地も同時に行われるようです) -
車を降りて、専用バス(有料ですが少額)に乗り換えて石窟に向かいます。
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石窟寺院群は南西方向に面した崖に掘られている。東に掘られているものほど古く、西に行くほど新しい。
東のものはほとんど仏教石窟で、中央付近のものはヒンドゥー教、西の方のものはジャイナ教の石窟寺院となっている。
年代も、仏教の石窟がもっとも古く、次にヒンドゥー教、ジャイナ教の順で新しくなっていく。【ウィキペディア】
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日差しの向きも考慮して、まず、西にある年代的には最も新しいジャイナ教石窟に向かいます。
第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教の寺院(ジャイナ教窟)で、9世紀頃に掘られたものです。 -
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時代的にはややずれていて、仏教窟 が 7〜8世紀、ヒンドゥ窟 が 7〜9世紀、そしてジャイナ窟が 8〜10世紀に開窟された。
時代がおそい分、ジャイナ窟の内部空間は最も繊細華麗であり、規模は小さいものの、変化に富んだ密度の高い空間を見せてくれる。【神谷武夫氏「エローラの石窟寺院群」】
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正面に4つ並んだ石窟の右端が第31窟ですが、ここは素人的には見るべきものはないようです。
第31窟の上に石段が続いています。(写真左手) -
第31窟の上の石段をあがると、建設途中で放棄された寺院が見られます。
未完成ということで、数のうちには入っていないようです。
石窟手前のボコボコした部分を更に掘り下げていけば、第32窟のような、あるいは、有名な第16窟「カイラーサナータ」のような建造物が出現するのでしょう。 -
未完の石窟
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未完の石窟内部
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ジャイナ教とは、マハーヴィーラ(ヴァルダマーナ、前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不害)の誓戒を厳守するなどその徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。「ジナ教」とも呼ばれる。
仏教と異なりインド以外の地にはほとんど伝わらなかったが、その国内に深く根を下ろして、およそ2500年の長い期間にわたりインド文化の諸方面に影響を与え続け、今日もなおわずかだが無視できない信徒数を保っている。【ウィキペヂア】
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2001年国勢調査では、現在の信者は450万人で、全人口の0.5%未満とか。 -
途中で放棄されたものというのは、完成したものとは異なる趣もあります。
放棄されたのは、世俗的な保護者(王権)を失ったからではないでしょうか。
ジャイナ教は何事につけ徹底しています。
殺生についても。
空気中の小さな生物も殺さぬように白い小さな布きれで口をおおい、座る前に虫を潰してしまわないように掃除する箒を背負って歩いている信徒の姿を、17年前にインドに訪れた際に目にしました。
“イエズス会の伝道師たちがジャイナ教徒に顕微鏡で普段飲んでいる水をみせたところ、それをみたジャイナ教徒は飲み水に微生物があふれていることを知り、飲むよりは衰弱死を選んだという”【ウィキペディア】とも。
ジャイナ教がインド国外に広がらず、インドにおいても多数派とはならなかったのは、その厳格さが理由ではないでしょうか。 -
ジャイナ教窟のなかでも中心的な存在の第32窟入り口
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第32窟
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中に入ると象が迎えてくれます。
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第32窟 石窟前の四面堂 有名な第16窟「カイラーサナータ」のように、岩を掘り下げて削り出したものでしょう。
同行した日本語ガイドのアシフ氏は72歳で、腰椎だか背骨だかが痛い持病があるとかで、建物外などで説明し、2階へは上がりません。
ひととおりのレクチャーを受けた後、「じゃ、どうぞ見てきてください」といった感じです。 -
第32窟1階の彫像 ジャイナ教の開祖「マハーヴィーラ」でしょうか。
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獅子に乗った女神 エローラ・ジャイナ教窟で繰り返し現れるモチーフです。
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石窟の外壁
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外壁の装飾
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解放構造の四面堂内部ではないでしょうか。
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どこの部分か忘れました。第32窟のものだとは思いますが。
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ガイド氏に勧められるまま、上の写真の次に撮った写真ということで、それ以上はわかりません。 中央上は飛天でしょうか。
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内部では修復作業も行われています。
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判別できるでしょうか? 柱にうっすらと立像の下絵が描かれています。
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その下絵を彫ると、こんな具合になります。
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第32窟
左はゾウに乗った神様で、さきほどの獅子に乗った女神と対になっています。
天井には壁画が描かれています。 -
第32窟
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第32窟 天井の装飾(蓮の花)
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第32窟
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第32窟
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第32窟 柱の装飾がきれいです
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同上
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第32窟・・・多分
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同上
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同上
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同上
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第32窟と2階部分でつながる第33窟
柱も装飾もすべて岩肌からノミで彫りだされたものです。 -
同上
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同上
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同上
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同上
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第33窟 柱の装飾
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同上
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第33窟 外観
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すべて岩肌を彫ったものですから、銅などの鉱脈も含まれています。
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繰り返し現れる象に乗った男神像
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頭上(背後の木?)の装飾が凝っています。
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対になっている、獅子に乗った女神像
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壁に彫りだされた彫像は、岩質の具合が悪かったのか、頭部だけが彫られ、首から下は未完です。
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以上で、ジャイナ教窟の主な部分を見終え、またバスで中央部のヒンズー教窟付近へ移動します。
つい最近までは、車でここまで直接入ってこれたそうですが、各地の観光地同様、遺跡保護のため専用バスに乗って移動する形になっています。
ひとりで観光していると、このバスはどこへ行くのか?乗っていいのか?いくらのか?いつ発車するのか?・・・様々な疑問に悩み、いろいろ尋ねたり、尋ねてもわからなかったりで、不安ととまどいを感じるのですが、ガイド同行なので、そういうことを心配する必要はありません。
まあ、それがいいかどうかは別問題ですが。
安心で便利な旅は、そのぶん、印象も記憶も平板なものになりがちですから。
ヒンズー教窟・仏教窟は後編で。
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