2016/02/20 - 2016/02/26
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azianokazeさん
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2016年2月24日 アウランガーバード最終日 近郊の「ダウラターバード砦」へ向かいます。山登りです。大丈夫でしょうか?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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一昨日、エローラへ行く途中に眺めたダウラターバード砦 今日はこの丘に上ります。
当初は、この日はガイドなしの単独行動を予定していましたが、ひとりで動き回るときの手間や非効率性など考えると面倒になって、追加料金を払って昨日までのガイドと車をまたお願いすることに。
「旅は自分の足で歩かないと・・・」と言いつつも、いつものパターンです。 -
で、やってきました「タウランガーバード」
アウランガーバードの西郊外13kmということで、車では二十数分程度です。
エローラやアジャンタとは異なり、ローカルなスポットですから、入場料も100Rs(約180円)とお安くなっています。 -
約200mほどの丘の上に建っています。
例によって、日本語ガイドのアシフ氏は麓でレクチャーするだけで、山登りには同行しません。
一本道で迷う心配はないとのこと。
歩き方では「砦の頂上まで徒歩で30分以上かかる」とありますが、それは通常の脚力の場合。
虚弱体質に加え、普段全く歩くこともない私は、ちょっとした上り坂ですぐに心臓がバクバクしてしまいます。
目標としては、1時間といったところでしょうか。 -
気持ちは「山登り」の方へ行っているのですが、まずは丘の麓に残る砦の見学から。
重厚な城門は鉄鋲で補強されています。ゾウ対策でしょうか。 -
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高さ200メートルの円錐状の丘の上に築かれたダウラターバード要塞は、中世インドで最強の要塞の一つであった。
今なお、見る者を圧倒する景観を保っている。城壁を含めた要塞の総面積は、およそ62.7ヘクタールにも及んでいる。
要塞が聳える硬い岩の丘は、その緩やかな斜面部を削り取って造られた強固な防御用断崖と深い水堀を持ち、その周囲は三重の城壁で囲まれている。【ウィキペディア】
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大砲コレクション
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砲身先端がラクダの顔になっている「ラクダ砲」 ふざけた大砲ですが、実際に使用されたことはあるのでしょうか?
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城壁にはゾウのレリーフも。
当時はゾウは強力な破壊兵器だったでしょうが、槍・弓矢・鉄砲などで攻撃されたゾウが暴れだして、自軍をも踏みつぶすようなことは?
兵器としての実用性はどのくらいあったのでしょうか? -
ゾウが暴れると人間の力では制御が困難です。(「殺さずに」ということではありますが)
****インド 祭りでゾウが暴れ車など20台以上壊す****
インド南部で、祭りの会場にいたゾウが突然暴れ出し、止めてあった車やオートバイ合わせて20台以上を壊す騒ぎがありました。
インド南部のケララ州で今月25日に行われたヒンズー教の祭りで、インドでは神聖な動物とされるゾウ5頭が1列になって練り歩いていたところ、このうちの1頭が突然暴れ出しました。
インターネット上に公開された映像には、ゾウが背中に人を乗せたまま、長い鼻で三輪自動車を軽々と持ち上げたあと何度も地面にたたきつけたり、オートバイを放り投げたりして壊していく様子が映っています。
興奮したゾウは、止めてあった車やオートバイ合わせて20台以上を壊し、幸いけが人はいませんでしたが、ゾウを落ち着かせるまでに数時間かかったということです。
ゾウが暴れる騒ぎは今月に入って相次いでいて、インド東部の西ベンガル州で10日に、市街地に迷い込んだ野生のゾウが100棟以上の建物を壊したほか、中国南西部の雲南省の自然保護区でも、12日に観光客の車15台がゾウに壊される被害が出ています。【2月29日 NHK】
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門の向こうに見えてきたのが「チャーンド・ミナール」
1435年に建設された戦勝記念塔で、高さは約60mほど。
以前は上まであがれたようですが、安全対策から現在は入れません。
多くの施設と同様です。事故が起きると当局の管理責任が問われますので。 -
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軍事施設にとって水は生命線です。
写真は巨大な井戸 帰国後に知ったのですが、西部アーメダバード近郊には装飾などもなされた巨大な階段井戸がいくつかあるようです、行く機会があれば見てみたいものです。 -
木々の向こうに見えるのが丘の上の砦です。
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青空を突きさすように建つ塔は、人の心を魅了します。それが、人間が塔を建てたがる理由でもあるでしょう。
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何の変哲もない光景ですが、置かれている石は、かつては寺院に使われていた石のようです。
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ヒンズー寺院の石のようです。
イスラム勢力が征服した際に、ヒンズー寺院を取り壊して、モスクや塔の建設に使ったようですが(デリーの「クトゥブ・ミナール」など)、これもそういうことでしょうか? -
今も残るヒンズー寺院にやってきました。後に見えるのは砦です。
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単純素朴な疑問 ダウラターバードの語尾「バード」(イスラムの“街”の意味)が示すように、ダウラターバードは都市名で、実際、この地を征服したいくつかの王朝の首都にもなった都市ですが、その都市は今はどこにあるのでしょうか?
この砦の近くに今も街が残っているのでしょうか?それとも、この砦周囲にあった街は破壊され、今は土の下に眠っているということでしょうか?
今更の疑問ですが・・・。
“近年の発掘調査により、要塞の下層からさらに古い都市の遺跡が発見されている”【ウィキペディア】という記述からすると、ここにあったのだが今は地中に埋もれている・・・というようにも思えます。 -
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さて、ここでガイド氏とも塔とも別れ、いよいよ砦にのぼります。
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子供たちのあとをついていけば間違いないでしょう。
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正面城門から入っていきます。
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のぼり始めて10分もたちませんが、もう息があがり、汗が噴き出してきました。
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堀を渡って砦内部に入ります。
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要塞が聳える硬い岩の丘は、その緩やかな斜面部を削り取って造られた強固な防御用断崖と深い水堀を持ち、その周囲は三重の城壁で囲まれている。
防御用断崖と水堀は、二人がやっと並んで歩けるほど狭い幅の革でできた巻き上げ式の吊り橋によって連絡されており(現在は鉄筋製)、この吊り橋を巻き上げることにより攻城軍の侵入を防ぐ事ができた。
城壁は、鉄鋲で強化された堅い門と巨大な稜堡で強固に武装化されている。
要塞内には貯水池があり、その幾つかは乾季でも水が涸れる事の無いように、外部の山岳地帯にある巨大な貯水地から水力学を応用して水を引けるようになっていた。【ウィキペディア】
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建物の中から、らせん状に階段を上ります。真っ暗ですが、懐中電灯を持参しているので、それは問題ありません。
ただ、チチチ・・・・、キーキー・・・という鳴き声、強烈な異臭・・・恐る恐る明かりを天井に向けると、天井・壁にはコウモリがびっしり。
何も見なかったことにして、先を急ぎます。
【ウィキペディア】に記載されている“暗黒通路(要塞本丸内の曲がりくねった暗闇の通路で、攻城軍を滅ぼす様々な恐ろしい仕掛けを持っている。これまでに突破できた軍勢は、未だかつてない)”というのは、このことでしょうか?
別に「コウモリ」が“恐ろしい仕掛け”という訳でもないでしょうが。
なお、松明の明かりで先導してくれる人(当然、チップか何か必要でしょう)がいるように聞いていましたが、懐中電灯を持っていたせいか、見かけませんでした。 -
無事「コウモリ暗黒通路」を抜けました。
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眼下に広がるデカン高原
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麓からも見えていた寺院 半分は過ぎたはずですが・・・・
へろへろ状態なためカメラの位置も定まりません。
現地の若い人に「一緒に写真を撮らせてもらっていいか?」と2,3回声をかけられました。アウランガーバードは国際観光地ですから、ここも外国人が珍しい訳でもないでしょうに。ヘロヘロ外国人が面白いのでしょうか?
ヘロヘロ状態だと、正直なところ、そうした声はうっとおしいです。お断りすることも。 -
ようやく頂上近くの建物が見えてきました。ここまで来れば、あとはそんなにはないはずですが・・・・
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写真を撮るのは、休むための口実のようなものです。
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待望の頂上砲台が。
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やっと到着 たかが200mのほどの丘ですが、・・・・疲れました。50分近くかかったでしょうか。
地元の方も「この時期としては珍しい」というほどの暑さもあって、ハンカチはグショグショ。
重くなるのを嫌がって、水を補充してこなかったので、ペットボトルは最後の一口を残すだけになっています。
その最後の水を飲み干します。
これでは、ヒマラヤトレッキングなどは無理だよな・・・・。 -
幸い、頂上にいる間は他に誰もおらず、デカン高原を独り占めすることができました。
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砦は幾重にも城壁で取り囲まれています。
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広大なデカン高原です。
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この大砲が実際に火を噴いたことがあったのでしょうか?
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下りは楽です。
社会見学だか、遠足だか・・・・子供たちがワラワラやってきます。
麓近くでは百人規模の大集団も。頂上でそんな集団と一緒になったら災難です。 -
祠を掃除していたオバさんが、ガネーシャを拝んで行けと勧めます。
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確かにガネーシャです。わずかばかりのドネーションを。
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麓近くではハヌマンの子分たちが。
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ガイド氏と約束した時間内に戻ってきました。
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これでアウランガーバードでの観光を終了 夕方のフライトでデリーに戻ります。
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