2016/02/06 - 2016/02/06
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スカイバードトラベル(旧:日通ペリカントラベルネット エジプト店)さん
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カイロよりこんにちは!
本日のカイロは晴れ、最高気温は29度、最低気温は22度です。
引き続きオールドカイロのご紹介。
アブー・セルガ教会を出てさらに奥に進むと、右手にベン・エズラ・シナゴーグがあります。
シナゴーグとは、ユダヤ教の集会所のことです。
現在エジプトにはユダヤ教徒は数十人しかいないとされていて、このシナゴーグも今では観光目的のみでオープンしているようです。
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外観。
もとはコプト正教会の教会でしたが、西暦882年に税が払えずに売却され、購入したユダヤ人の名前がアブラハム・ベン・エズラだったことから、現在もその名前で呼ばれているとのこと。 -
数世紀にわたり拡張や修復などが繰り返されてきましたが、現在の建物は1892年に再建築されたものとなります。
その際に、大量の古文書が発見されました。
ユダヤ教では「神」と書かれている文書を棄てることを嫌い保管しておく習慣があり、その保管庫をゲニザと呼びます(ヘブライ語で「隠し場所」の意)。ここで発見された文書はカイロ・ゲニザと呼ばれ、古くは10世紀のものから、約600年にも渡る文書がみつかり、その数25万とも30万とも言われています。 -
ゲニザは通常、シナゴーグの地下に作られますが、カイロ・ゲニザは写真の再現模型のように壁の中にもあったようです。
(写真はこちらより https://goo.gl/igvnCB )
実際には再建時の発見前にも、ヨーロッパの旅行者がみつけたことがあったようですが、触ると災難が起こると言われ、持ち出されることはなかったそうです。
カイロ・ゲニザは、中世の中東・北アフリアのユダヤ教徒だけでなく、ムスリムやキリスト教社会、また中世ヘブライ語に関しても多くの情報源となる、非常に貴重な大発見とのこと。 -
建物入口。
土曜日なので、エジプト人の見学者も多くいました。 -
残念ながら内部は写真撮影できませんので、こちらからお借りした写真を。
http://goo.gl/RqKPuX
もともとコプトの教会だったので、この辺りの他のコプト教会に似ていますが、イコンや宗教画などは一切ないので、独特な雰囲気です。
写真ではちょっとわかりづらいですが、2階があります。女性用のスペースだったそうです。 -
門の上にユダヤ教を表すしるし「ダビデの星」があります。
「十戒」で知られるムーサー(モーゼ)様の母親が、エジプトのファラオに殺害することを恐れ、アッラーの啓示を受け、赤ん坊だったムーサー様をナイル川へ流し、その後、そのファラオの妻によりムーサー様が発見されたのがこの場所だっという民俗伝承もあるようです。実際、メトロの線路を挟んで反対側にナイル川があるので、当時はもっとすぐそばまでナイルがきていたのかもしれません。 -
ちなみに、ムーサー様を迫害したファラオは、アブシンベル神殿やカルナック神殿などを造ったラムセスII世です。クルアーン(コーラン)では、自らを神と称し唯一神アッラーを否定した大罪の被造物として何度も何度も登場します。
ムーサー様が杖で海を打つと、海が真っ二つに割れた話は日本でも有名ですが、その際に溺れ死んだフィルアウン(ラムセスII世)のミイラは、エジプト考古学博物館のミイラ室で見ることができます。
(写真はこちらより http://goo.gl/YR9XO ミイラ室内は写真撮影できません)
アッラーがクルアーンの中で、後世へのしるしとして彼を残すとおっしゃってる通り、溺れ死んだ後、岸に打ち上げられ、3000年以上経った今も彼の小さなミイラは「展示物」として保管されています。
5000年の歴史を持つエジプトは人類史上の大きな歴史の舞台であり続けています。
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