2月のフィレンツェ・ラヴェンナ。夢のような1週間はあっという間に過ぎました。その4.郊外のサンタポリナーレ・イン・クラッセ大聖堂へ。圧巻の乙女の行進モザイクのサンタポリナーレ・インヌオーヴォ!!
2016/02/23 - 2016/02/29
46位(同エリア196件中)
ちょんたさん
この日はお天気も何とか夕方まで持ちました。
朝10頃のバスで少し郊外のサンタポリナーレ・イン・クラッセ大聖堂へ向かいます。
往復2ユーロ!乗車券は降りる時に買ったのですが、親切な運転手さんで戻る時はここの停留所ではないよと教えてくれたいらしいのですが、どうせ私たちがイタリア語が分かりそうにないと悟ると「モメント」と身振りで教えて、今度乗る停留所まで乗せて来てくれました。
意外なほど親切です。
その大聖堂ですが、昨日の建物と同じように、外観は本当にシンプルなのですが、中のモザイクは寸分の狂いもないほどに美しく整っているのです。
そしてまたバスに乗ってラヴェンナ駅近くのサンタポリナーレ・ヌオーヴォ教会の乙女の行進で有名なモザイクを見に行きました。こちらも本当に精緻なモザイクで、天井近くのモザイクに至っては肉眼ではよく見えないのですが、絵葉書で見るとそれはそれは細やかに描かれているのです。一度出て絵葉書を買って、それを見にまた入らせてもらったりして、たくさんの時間を費やし、堪能しました。
こんな自由な時間を使えるのが個人旅行の醍醐味です。
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実は、昨日はまだ写真が残っておりました。
この後、ウィンドディスプレイのオシャレなところをお見せします。
花やさんなのですが、飾り方が、独特です。 -
一見すると、お花やさんではないみたい。
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こちらは、聖書だけを扱っている本屋さん。
こんなに大人から子供まで、聖書関係のグッズや本が揃うのですね。 -
何という真っ赤な、立派なイチゴなのでしょう。
ヨーロッパのイチゴは、作り物ではないかと目を近づけたくなるほど赤くて、しかもしっかりとしているのです。
少しぐらいぶつけたところで、へこみそうにもありません。(笑)
でもあまりの美味しそうな色合いに思わずひと箱買いました。
3.5ユーロですから、500円しないぐらい。安いですね! -
いかにも、そのへんの山で採ったという雰囲気のレモン。
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こちらはなんでしょうか?
きれいな色の瓶詰です。でも、重くて、買えません…。 -
美味しそうなマッシュルームに、美味しそうなアボカなどなど。自炊ができるホテルだったら、絶対に買ったでしょう!
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可愛らしい八百屋の店員さん。
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入口には、こんなに立派なアーチチョーク!!あちらの人はどうやって食べるのでしょう。
私はまだ買ったことがありません。 -
どうやって食べるのかと言えば、この巨大レモン!
名前は確か「レモン・ドルチェ」と言っていたような。レモンの5倍ぐらいはありそうなものなのに、おじいさんがこともなげに左端にあるような大きなものを2つも買い込んでいきます。
どうやって食べるのと言うと、剥いて(輪切りにしてだったかしら??)砂糖をかけて食べるということでした。
物は試しに小さめのを一つ買い、B&Bで砂糖をたっぷりかけて食べてみたのですが、身震いがするほど酸っぱく、半分ずつ食べただけなのに、顔が歪んでしまうほどでした。(笑)
あのおじいさん、あんなに大きいのを買って食べるのですね! -
壁に掲げてある道路表示なのですが、こんなところもモザイク!!
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ポポロ広場近くの用品やさんに音楽会のポスターが・・。
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あら!ピアニストは日本人です!
3月8日。コンサートホールがあるのですね。 -
名物ピアディーナを売っているお店の「看板娘」と・・。
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ここは薬と、雑貨を売っている楽しいお店でした。
最初は分からなかったのですが、B&Bの割合近くでした。何度もこの前を通りましたから…。 -
ここから次の日の朝食となります。
B&Bは、Bed&Breakfastですから、朝食は必ず付きます。どんなでしょう、ちょっとワクワクして2階のお部屋へ・・。 -
あらまぁ、可愛らしい!!
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果物とナッツ。この手作り感いっぱいのオレンジピールがとても美味しかったです。
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ハムとチーズ。
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鶏の飾りのゆで卵受け。
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パン。とても大きくて、クロワッサンの中にもクリーム入りと言うのも一般的でした。
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オーナーの奥様手作りのクッキー。
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こちらも手作りのケーキ。
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アイシングが可愛らしいクッキー。
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種類も沢山…。
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イタリア名物ブラッドオレンジのジュース!!
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ということですが、なぜか生野菜はありませんでした。あまり食べる習慣が無いのでしょうか?
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ちょっとしたところの置物も可愛らしいですね。
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廊下の飾り。
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ラヴェンナの街の絵。
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この日、これからいろいろなところで一緒になった、イギリスから来ているという男性。とても気さくな方でした。
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この日は郊外の「サンタポリナーレ・イン・クラッセ」に出かける予定です。
ラヴェンナ駅前から4番のバス乗り場です。 -
ローマの松。
レスピーギの音楽を聴いたら、盆栽のような松を連想してはいけないことが分かります。のびやかな(手入れをしない)松なのです。(笑) -
バス。
一体いつバス代を払うのか全く分かりません。払っている人の気配が無いのです。
結局最後に降りる時に運転手さんのところに行き、往復2ユーロのチケットを買いました。言わないとどうなったのでしょうか?後ろから降りても良いぐらいです。
私達が乗り込んだ時と、発車するときの運転手さんが交替していたのですから…。 -
20分ほど走って、さぁ着きました!のんびりした風景です。
遠くの方に牛が…。 -
と思ったら、彫刻でした〜。こちらを向いて威嚇して(?)います。(笑)
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やはりとても簡素ですね。
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バシリカ・デ・セント・アポリナーレ イン クラッセ
というのが正式名称ですが、案内書にはサンタポリナーレ・イン・クラッセと書かれていますので、こう読むのでしょう。 -
昨日買った共通券を得意げに取り出してパチリと写したのですが…。
入口でこれは使えないと言われてしまいました。
こうしてよく見ると、この教会は書かれていませんね。なんだ〜。 -
少しぼやけてしまって残念ですが、全体です。
こちらは昨日のサン・ヴィターレ教会に比べると規模は小さいのですが、内陣は24本のギリシャ風な大理石の柱で構成されています。
その真正面にアーチ状の後陣と半円球のドームが包み込むように迎えてくれるのです。 -
大きな半円球のドーム内部が一面のモザイク画で埋め尽くされています。
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その絵が、とても牧歌的で、この羊の顔の穏やかなこと。
天国で咲いている花々なのでしょうか?何とも静かな音楽が聞こえてくるようです。 -
左の聖人。モーゼ。
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右の聖人。預言者エリシャ。
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手!
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こちらは、先ほどの牧歌的な絵に比べるととても写実的です。
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昨日もあったのですが、このテーブルクロスの描き方、モザイクだとは思えないほど写実的です。まるで薄いレースをかけているようではなりませんか。
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中列の上は、淡い色調のフレスコ画で、聖人たちの肖像画(?)が描かれていました。正直、モザイクのすごさに圧倒されて、あまりよく覚えていません。
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でも、よく見ると、半円球にへこんだ天井の部部が少し歪んでいるのを発見!!仕方ないですよね、手作業でしょうから。
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十字架の交わっている部分にも小さなキリストの顔が描かれているようです。
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こちらは、半円球にへこんだところではなく、そのの上側の部分に描かれているキリスト。
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聖書を持つ聖なる鳩。
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同じく牛。
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ライオン。(獅子?)
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そして天使。
これらの4つが、何かの象徴だとか…。
(これを読んだ姉から早速象徴の4つが解説されました!
マルコ − 獅子
マタイ − 人(天使)
ルカ − 雄牛
ヨハネ − 鷲
だそうです。ですから、私が「鳩」と思った絵は実は「鷲」のようですが。見直してみたのですが、どうしても私には「鳩」に見えててしまいます。審美眼が無いのかも…。(笑) -
聖アポリナーレ。
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美しい柱の列です。下はマーブルの大理石。
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昨日見たサン・ヴィターレ教会の皇后テオドラと描き方が似ています。多分同じモザイク工房の人たちが作ったのではないでしょうか?
このサンタポリナーレ・イン・クラッセは西暦534年に建設がはじめられたのですがそのころすでにサン・ヴィターレ教会の建設も始まっているとのこと。
となると同じ工房の職人が作った可能性は高いでしょう? -
実をつけた立派な椰子の木。
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ゆるゆるとした天国・・・。
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思いっきり拡大して、やっとこのキリストの顔をとらえることができました。
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全景。
この丸いところが、先ほどのドームなのでしょうね。 -
またバスに乗り、少し手前で降りて、こちらのサンタポリナーレ・イン・ヌオーヴォを目指しました。
同じような造りですが、こちらの方が入った時のこの「22人の乙女の行進」の迫力に目を奪われます。 -
天井もやさしい雰囲気で、かつ豪華。
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こちらのマリアとキリストに向かって乙女たちが行進しているのです。長い列柱の空間を見事に生かしています。
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東方三博士たちの服装もそれぞれ違っています。
帽子が後になって、なんとか風に変わったのがおかしいと言う人もいるとか…と本には書かれていましたが、私の眼には良くわかりません。これでしっくりしているように思いますが・・。 -
反対側はキリスト。
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こちらは男性。いえ聖人たち。でも、やはり「乙女」の方が圧倒的に美しく、こちらはよく覚えていません。(笑)
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素敵なカーテンとお屋敷。
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とても高いところに一枚一枚物語として描かれているモザイク。それぞれにお話の内容があるのだとか…。
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全部はとても高くて写し切れませんが、左と右とでは、描かれている物語が違うのだそう。
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こちらは多分「キリストの奇跡」を描いたほうではないでしょうか?
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こちらも?
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ハンモックの様なもので釣りあげられている人の姿もありました。
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この色合い、とてもきれいです。
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乙女の一人の拡大。
持ち物が違うのですね。 -
こんな教会に入ったら、誰でも敬虔な気持ちになりそうです。
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天井の装飾。
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後陣はシンプルです。
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私もそうでしたが、こうして柱に頭を固定してズームしないと、とてもではありませんが、首も手も痛くなってしまうのです。
それほど遠くのモザイクまでアップしてみたいと思わせる繊細な描き方が素晴らしかったです。
カメラで狙ったところをアップしては、「は〜〜」とため息をつきながら鑑賞しました。
やはり望遠鏡がいるかもしれません。 -
きれいな装飾です。
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これで天井がおおわれているのです。
これは乙女の行進のほうをほぼ真下から見上げたものです。この高さ、お分かりになれるでしょうか? -
剥げ落ちているところもありました。
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人がほとんどいないせいか、とっても静かで、神秘的でした。
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こんな美しい絵もあります。
こちらの画家もとても上手だと思うのですが、名前が残る人と忘れられていく人の差はどこから来るのでしょう…。 -
こんな小さな礼拝堂内部の装飾も手が込んでいるのですね。
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少し落ち着いて、離れて見られるようになってきました。
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3段重ねになっているのです。
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帰り際に振り返ってみたところ。つまり、入り口を入ったとたんに、この乙女の行進が目に飛び込みます。これは素晴らしい演出です!
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クラッセ港の艦隊を表しているのだそうです。
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「CLASSIS」という文字が見えますが、「CLASSE」のことなのでしょうか?
この後絵葉書を買ったら、とても美しいキリストの最後の晩餐が写っていたので、また戻って見せてくれたり、とても親切な売店の女性にお礼を言って、お名残惜しかったのですが、ここを後にしました。
こちらはもうラヴェンナ駅の近くだったので、このあともう一つ、サン・フランチェスコ教会の地下礼拝堂にある、水面下に沈むモザイクなどを見たのですが、皆様もモザイクでお腹一杯でしょうから、また次の旅行記といたします。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ガブリエラさん 2016/03/13 10:15:30
- 今日から行ってきます♪
- ちょんたさん☆
こんにちは♪
楽しくイタリア旅行記、拝見しております(*^_^*)
まだ行けてない、世界遺産が一番多い国!
そのうち、絶対行こうと思っていましたが、お写真を拝見していて、その気持ちが強くなりました♪
実は、今日の夜便で、バルカン半島の旅に行ってきます(^O^)
12日間で、7ケ国をまわってきます。
旧ユーゴの国々の今を、実際に見たくってヽ(^o^)丿
では、行ってきまーす!
ガブ(^_^)v
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