2007/05/04 - 2007/05/10
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motogenさん
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いつもより早く目覚めてしまいました。
シンガポールに戻る日です。
前日に荷物はまとめてありますが、もう一度点検します。
船の出発は11時。
時間には余裕がありますが、気持ちには余裕がありません。
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いよいよこの部屋ともお別れです。
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時間に余裕をもって、10時前にチェックアウト。
いそいそと波止場に向かいます。 -
フェリー乗り場への近道を通ります。
船のチケット売り場に行き、シンガポールで渡された半券を渡しますが、だめだと言われてあわてました。
なぜ?
Gがそれを見ていて交渉してくれますが、11時発の船は既に満席なんだとか。
もっと早く来なけりゃいけなかった。
知らなかったよ、そんなこと・・・ショック!!
次の船は17時発。
それまで待っていなくちゃなりません。 -
ホテルはチェックアウトしちゃったし、どこにいようか?
荷物をホテルに預けると、フェリー乗り場の東側に、ぐるりと回ってみました。
こっちの方面に来るのは初めて。 -
海岸になっていました。
ホテルの近くに、こんなにきれいな海が見える場所があったんだ。
帰る日になって発見するとは! -
崖の下は砂浜。
その砂浜でニワトリが遊んでいます。 -
下に降りてみました。
砂浜を歩くと、石が積まれた防波堤(?)に代わり、しばらくここで遊ぶことに。
腹がすきました。
残りのルピアはちょっとだけで、レストランに行くには心細い。
バッグの中を見ると、おとといのパンのかけらと菓子が残っていて、それで間に合わせます。 -
あてもなく歩いていると、小さな港がありました。
漁船が停泊しています。
-
時間つぶしに歩いてみれば、まだまだ知らないバライがありました。
島の東側は田舎風ののどかな地帯です。 -
こんな場所に宿泊所があったなんてことも、気がついていませんでした。
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ホテルに戻ったとたんに激しい雨が降ってきました。
あたりはすぐに水浸しになり、ホテルの中まで水が入ってきます。
従業員はほうきで水を追い出したり、土嚢を積んで水の侵入を防ごうと必死です。
すぐ近くに雷が落ちて停電になりました。
台風のような風も吹きます。
熱帯特有のスコールなんだから、そのうちやむだろうと楽観視していましたが、1時間、2時間たっても一向に嵐は収まりません。
船は出るんだろうか・・・・急に恐ろしくなってきました。
16時です。
出航まで予定ではあと1時間。
ホテルに退避していてもどうしようもない。
意を決して港まで走ることにしました。
ズボンのすそを捲くり上げ、ビニール袋をかぶり、荷物を抱えて外に飛び出しました。
道路は川です。
くるぶしまで水が流れていて、あっという間に靴の中は水浸し。
ビニール袋など何の役にも立たず、全身びしょ濡れです。
しかし、そんなことにかまってはいられません。
船に乗り遅れたら、日本に帰れません。
ずぶ濡れ状態で乗り場に到着し、手続きをします。
係官から60,000ルピアを要求されました。
何の金だ?
こんな浮浪者同然の私から、まだ金を巻き上げるのか!
ルピアなんてありません。
いざこざしているとGがやってきて、出国するには必要なんだから払えと言う。
ルピアの代わりに8ドル出して、やっと船に乗れました。
船の中で靴の中の水を捨て、シャツやズボンのすそを絞り、ぶるぶる震えながら外を眺めていると、空がしだいに明るくなって波もおさまり、めでたく出航となりました。
まさに映画並みのカリムン島脱出です。 -
初めて泊まるシンガポールは、ゲイランです。
シャツや靴はまだ半乾きのまま、入国手続きをし、電車に乗り、華やかな大都会の中を歩きます。
なんともみじめな姿です。 -
宿泊はフレグランスルビー。
地図を頼りにあちこち歩き、やっと見つけた安そうなホテルです。
でも37ドルもしました。
全てセルフサービスの気楽なホテルなのに。ゲイラン地区 散歩・街歩き
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驚いたのは部屋の狭さ。
ベッドと壁のわずかな隙間に荷物を置くと、身動きできるのはベッドの上のみ。
テレビもこんなに高い所に吊るされています。
ああ、これがシンガポールなんだ・・・
納得します。 -
シャワーのお湯はトイレの上で浴びます。
でも、たいした問題ではありません。
お湯が出ればそれで充分です。
湿ったズボンや靴の中はドライヤーで乾かしました。
ドライヤーがポットが備えられいるって、これまでの体験では感激ものです。 -
何か食べようとゲイランの通りに出てみましたが、食べたいものが見つかりません。
暗い通りには遊び人が群がっていて、サイコロ賭博やカード賭博に興じています。
目だけをギョロつかせ、あてもなくふらついている男達。
その脇では怪しげな女達が媚を売り、怖いお兄さん方が見張っています。
おお、これぞゲイランだ!
しばらくそんな状況を見学していましたが、言葉も分からない私の出番はどこにもなく、その勇気もありません。
コンビニでカップ麺やら飲み物を買い込んでホテルに戻りました。 -
部屋から窓の下を眺めると、あやしげな女性たちの活動をウォッチします。
『不夜城』、馳星周の小説の世界を、この目で見ているようです。
ドキドキしながら、ポットにお湯を沸かし、カップ麺を食べ、プリンをすすりました。
シンガポールも大満足。
思い残すことはありません。 -
翌朝は3時起きで仕度を整え、タクシーをつかまえて空港へ。
まだ暗いシンガポールの空に飛行機は飛び立ちます。シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
-
ピーターパンのネバーランド、ロビンソンクルーソーの漂流島を頭に浮かべ、探検旅行を思い描いていましたが、現実はそれを幼稚な幻想に変えてしまいました。
日本の土を踏んだ私は、頼りない足どりで我が家に向かいます。
この日から9年も経とうとしています。
二度と行くまいと思っていたネシアですが、この2年後スラバヤに行きました。
ラオスにもカンボジアにも行きました。
現地では、なぜこんな不便で不安で寂しい思いをしなくては・・・と後悔することもありますが、帰国して平穏な生活を続けていると、たまらなく次の旅に出たくなるのです。
旅は修行です。
このカリムンの体験が私を少し逞しくしてくれたようです。
風の噂では、この島のムスリムがフィラを襲って店は壊され、店主や女性たちはひどい目にあったようです。
Gはどうしているんだろう。
はじめは胡散臭いと思っていたGですが、今は懐かしく思い出されます。
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ネシアに挑戦・カリマン島
この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2016/02/08 09:26:44
- ドツボに嵌まるから貧乏旅は止められない(^o^)
- 御同慶に拍手!'80年代から今日まで仕事も半分で飛行機に乗りまくってきましたが僕の日常茶飯事はmotogenさんも同様ですね。
最大の難関は言葉ですが奴等は都合が悪くなると英語を使いません、motogenさんの真面目さが少し歯がゆい(^o^)
欧米人を見習って相手がウンと言うまで交渉したり日本の常識はきれいサッパリ忘れた方が諦めがつくヨ!
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