2007/05/04 - 2007/05/10
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motogenさん
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明日はシンガポールに戻ります。
この島で過ごすのも本日のみ。
勇んで日本を出発したのに何もできず、消化不良のまま帰国するような後味の悪い思いが押し寄せますが、正直なところほっと胸をなでおろしています。
最後の日は、とりあえずビーチに出かけることに決めました。
-
「島の北部にあるらしい滝に行きたい」とGに言うと
「そこはバイクでは無理だ。オフロード車でないと行けない。」と言われます。
「それよりも50,000ルピアでバイクを貸してやろうか?」と言われました。
チャンスですが、ポリスのことが頭をよぎります。
こんな島でポリスの検問を受けたらどうなるんだろう?
拳銃を見せびらかした悪徳警官を思い出して諦めました。
それなら100,000ルピアだとふっかけられますが、80,000ルピアにまけさせて出発します。
島の西側にあるビーチまで行くことにしました。 -
島の道路は単純ではなく、まだ走ったことのない高台の道路を通ってくれます。
見かけによらずお客へのサービス精神を持っているGです。
よく喋りますが、走っている時は風に消されて発音が聞き取れません。
それでも陽気に喋り続けます。 -
途中より幹線道路をはずれ、起伏のある山道に進入しました。
周囲は小高い山となりました。
山の木は枯れて岩肌が見えています。
自然が破壊されているようです。 -
盆地に学校がありました。
-
校庭で子どもたちが活動しています。
周囲にそれほど民家はないのに、この子どもたちはどこから集まって来るのだろうか?
山の洞窟から湧き出してくるはずはなし。
この謎は、学校が終わるのを待って子供たちを追跡調査をすれば解明できるかも知れませんが、オジェでは無理。
消化不良になります。 -
次に現れたのは、荒地の中にずらりと並ぶ規格住宅です。
立派な柵もありますが、建物は造りかけのようにも見えるし、周囲も広場も造成中に見え、人は住んでいません。
道路だって赤土で、雨でも降ればぬかるみと化すでしょう。 -
こんな辺雛な場所に、こんなにたくさんの住宅を建てて、どうするつもりなんだろう?
『シムシティー』のゲームのように、この場所に新しい町を作るのか?
Gにたずねても、話はうまくつながりません。 -
その先は砂利道に変わり、乗り心地が悪くなりました。
-
様子が一変しました。
山肌が露出して大小の岩がごろごろしています。
完全に自然が破壊されています。 -
道路脇にこんな大きな石が転がっています。
まだ風化していない、山から掘り出したばかりの岩です。 -
採掘場です。
驚きました!
人の姿は見えません。
重機の音も聞こえてきません。
しかし建物はまだ新しく、廃墟ではありません。 -
掘り出した白い石が山積みになっています。
モノレールのようなものは、ベルトコンベアなのか?
立ち入り禁止の看板があって、これより先には進めませんでしたが、興味深いものを見せてもらいました。
この島の秘境です。
※後日調べると、この島ではボーキサイトを採ったり、石材を切り出しては、シンガポールやマレーシアに運んでいるのだそうです。 -
元の幹線道路に戻りました。
Gはわざわざ寄り道して、採掘現場に連れていってくれたようです。
なかなかやるなあ・・・
良いガイドなのかも知れません。 -
再び細い脇道に入り、ガソリンを補給しました。
まさか私にガソリン代が請求されるのでは・・?
心配しましたが、Gが払いました。 -
出発します。
民家もなく、ほとんど人も通らない場所です。
こんな場所で商売になるのだろうか?
ペットボトルで1本売って、儲けは20円? 30円?
1日10本売れたとて、これで食べていけるはずがない。
ついついこんな計算をしてしまいます。
趣味で店を開いているわけでもあるまいし、どうやって食べているんだろう? -
人家の見えない道でしたが、やっと民家が現れました。
草葺きの屋根に丸太の柱、私のイメージに合致したアジアらしい粗末な家屋です。
周囲の自然とマッチしています。 -
そんな民家が増えてきて、風に乗って波の音が聞こえてきました。
地面は砂まじり。
ついにビーチに来たようです。 -
おおっ!
バイクを降りて歩き出すと、海が目の前に出現しました。
空はどんよりと曇り、遠方はかすんでいますが、穏やかな海です。 -
自然が手付かずで残っているビーチです。
派手な土産物屋も、カラフルなパラソルもありません。
遠くの小島に、海に潜って働いている男たちが見えました。
その他には人の姿はありません。 -
風も弱く、波も静かです。
砂は白く、手にとって見ると珊瑚のカケラが見つかります。
有孔虫の殻も混ざっていて、砂が白いのはそのためです。
人がいないのでゴミもなく、騒音もなく、静かに過ごすには素晴らしいビーチです。 -
砂浜と森林との境に、たくさんの小屋が並んでいました。
小屋にはテーブルと椅子が備わっていて、過去にはリゾート地として賑わっていた形跡があります。
今は管理人も見えず、風雨にさらされて荒れ放題。
どうしてこんなに寂れてしまったのでしょう? -
誰もいない砂浜を歩いてみました。
無人島に漂着してしまったかのような悲しい気持ちになってきます。 -
バイクを止めた所に一軒だけ営業している店があって、Gはここで休んでいます。
他にお客はいません。 -
Gに呼ばれて店に入ると、ココナッツをご馳走してくれました。
オジェにおごられるなんて・・・変な感じ・・・
ありがたく頂きます。 -
食事は私のおごりです。
目玉焼きを乗せたミーゴレン、二人で30,000ルピアでした。
ぼられてはいません。 -
もう一度砂浜を観察。
遠くに人影があり、近寄ってみると高校生風の男女が水遊びをしていました。
親の目をのがれて密会か?
じゃまをしてはいけないと、声もかけずに立ち去りました。 -
雨がぽつりと落ちてきました。
空の様子がおかしい。
町に戻ることにします。 -
「この近くにもフィラがあるんだ。寄っていくかい?」
Gが聞きます。
雨はポツンポツンと落ちていますが、本降りにはなりそうもなく、寄り道することにしました。
村の入り口には門があり、周囲は土や木板の壁で囲まれていました。
中華系の村? -
向こうの家に住人が見えますが、Gは遠くから様子を探っています。
「大きな声を出すな!」とGに注意され、私たちはそっと通り過ぎます。
住人の反応はなし。
私は少し身を固くします。 -
こっちの家にも人影が見えます。
しかしGはそっけなく通り過ぎます。
ジロジロと見つめてはいけないような雰囲気です。
「ここはムスリムじゃない・・」とGは言います。 -
小っちゃな女の子がドアから出てきてこっちを見ています。
軒下にチケット販売所みたいなカラフルなボックスがあります。
お店のようでいて、お店ではありません。
「村のみんなが、俺たちを見張っている。」のようなことをGは言います。
顔見知りの人しか相手にしてくれないようです。 -
「見るだけ・・・」
そう言って、バイクはエンジン音をしぼってトコトコと走ります。
マットレスが干してあり、子供が見張り番?
歩いている兄ちゃんもいますが、私たちには無関心。
向こうの家は食堂のようにも見えます。 -
ちょっと怖くて、ちょっと楽しく、秘密の捜査官になった気分です。
こんな雰囲気、大好きです。
静かにしていれば危害を加えられるような気配はありません。
「夜になれば、町の金持ちやシンガポール人が遊びにやって来る・・・」
とGは言いますが、町からかなり離れ、道路も完備されていないこんな場所に、本当にやって来るのか怪しげです。
過去の話ではないのか・・・そんな気がしていました。 -
飲み物を売っている店には夫婦が、じろりとこちらを見つめていました。
よそ者を排除するようなきびしい目つき。
「怪しいものではありません!」と伝えたいのですが・・・ -
村の中を一周して外に出ました。
村の外はジャングルです。
これぞインドネシア! という魑魅魍魎の世界を見せていただきました。
大満足です。 -
大きな建物が見えてきました。
ぽつりぽつりと落ちていた雨もやみました。 -
新しい病院だということです。
町から離れているのに、こんな場所に病院が・・・
この島は人口も増え、経済発展していく途中なのだろうか?
田舎住まいの私は、田舎は過疎化して衰退していくものだという、暗黙の常識の中で生きています。
それが目を誤らし、この島の理解を妨げているのかも知れません。 -
昨日に続いて巨大な池出現。
釣り堀りの池とは違います。 -
なにしろアヒルや白鳥のボートもあるからです。
ここは遊園地です。
お客さんは見えませんが。 -
Gはボートの中で一休み。
管理人がいないので、その気になれば無料で漕ぎ出せます。 -
造りかけのような、こんな建物もあります。
-
誰もいないと思ったら、数人の女性たちが座っていました。
従業員ではなさそうです。
観光客とも違います。
勝手に侵入してきた私を見ても、何も言いません。 -
不可解なことが多すぎるけど、帰ります。
前を走っているのはバスかな?
この島にこんな庶民のバスが走っていたのか・・・
まだまだ知らないことがたくさんあるようです。 -
子供が手を振ってくれます。
こんなバスが走っているなら、一度乗ってみたかった。
地元の人たちと一緒に乗れるなら、オジェよりも楽しいはずです。
バスについていくと町に入りました。
バライに帰ってきたのかと思ったら別の町でした。
バライ以外にも町があったとは! -
夜になってホテルのテラスに出てみると、なんとテラスはレストランに化けていました。
最後の夜に発見するとは・・・ -
空いているテーブルに座っていると、フェリー乗り場から船が出航していきます。
真っ暗な海の中に、船の灯りが美しく輝きます。
時間からみて、バタムへの船でしょう。 -
注文を取りに来た娘が「いらっしゃい・・」と片言の日本語を喋りました。
学生で休暇中のアルバイトをしているとのこと。
学校では日本語を勉強しています。
久しぶりに聞く日本語にジ〜ンとなります。
昼間見た鉱山は、昔ほどではないとしても今も運営されていて、貨物船専用の港からマレーシーアやオーストラリアに石材を運搬していると言います。
この娘ともっと早く知り合えたならば、この島の事情も詳しく分かり、もっと実りある旅になっていたかも知れません。 -
シーフード料理を注文しました。
口に入れてみると、タイで食べるシーフードと同じような味わいで、タイが懐かしくなりました。
その臭いに引き寄せられてネコがおこぼれを待ちます。 -
残り物を分け与えていると、テーブルの上に飛び乗ってしまいました。
ベタベタと擦り寄ってきます。
この島での数少ない友だちの一人になりました。
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