2007/05/04 - 2007/05/10
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motogenさん
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一歩外に出ると「ヘイ!」「ヘイ!」の声と、つきまとってくる遊び人。
不愉快きわまりなく、朝からいらいらした生活が始まります。
こんな島ですが、帰国便を考えると4泊はしなくてはなりません。
何をして時間をつぶそうか・・
自分の弱さを痛感します。
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二日目の夜が明けました。
ホテルで朝食をとり、午前中はインターネットに出かけます。 -
部屋の窓は西向きなので、残念ながら海は見えません。
隣の汚いトタン屋根が邪魔をして、見晴らしも良くありません。
この屋根にネコが数匹やってきます。 -
ホテルの近くに手ごろな食堂を発見しました。
外観は食堂らしくないのですが、何気にのぞいてみると、地元の人たちで賑わうローカル食堂でした。
たくさんの人が集まっているということは、安くて美味いに違いありません。 -
メニューらしきものはなく、壁にネシア語で書いた紙切れが張ってあります。
カウンターに座って目を光らせているのが、この店のおやじさんのようです。
お客さんたちのテーブルを一回りし、口に合いそうなものがあるか調べると、まずまず合格です。
おやじさんのカウンターに行き、指差しで注文しました。 -
ミーゴレン(焼きそば)と中国茶です。
太めの焼きそばに、魚や海老、烏賊や野菜が乗り、甘めのタレが掛けてありました。
これで10,000ルピア(80円)ですから、人が集まるのも理解できます。
観光客だからとぼられることもありませんでした。
入り口付近で調理している二人の兄ちゃんも、料理を運んだりテーブルを拭いているお姉ちゃんは、ボサッと座り込んでいて働き者ではありません。 -
奥に座っているのがこの店のお姉ちゃんです。
一人のお婆さんが入って来ました。
お客さんかと思っていると、よたよたと近づいて来て、私の近くに座り込みます。
「ハア〜 ハア〜」と苦しそうなため息をつき、「お腹がすいたよ・・・」と言わんばかりに、私をじっと見つめるのです。
不気味です。
可愛そうに思いましたが、食べ終わると即座に席を立ちました。 -
通りを歩くと子どもが飛び出してきました。
目の前に立ち塞がって、「マネー・・マネー・・」と洗面器を押しつけて来ます。
こざっぱりした身なりをしていて痩せこけてもいず、乞食とは思えません。
無視して通り過ぎようとしても、どこまでもまとわりついて来て、そのしつこさに閉口してしまいます。
バライの子供乞食は見るからに生意気で可愛げがない。
港付近にたむろしているオジェ、ぶらぶらふらついている若者、まとわりつく子供・・・
初心者の私には、みんな恐怖の対象です。 -
港近くのメインロードから一歩裏道に入ると、人の姿はめっきりと減り、おぞましい連中も現れず、安心して歩ける場所になります。
そのかわり、お店もありません。
テニスコートがありました。
整備されたハードコートです。 -
テニスを楽しむ優雅な人が住んでいるのか・・・
と感心したら学校でした。
今日は日曜日、生徒はいません。 -
この島の住人は何をして飯を食っているのか?
考えれば考えるほど不思議です。
みなさん小奇麗な住宅に住んでいます。
木造の家もありますが、コンクリのカラフルな家が目立ちます。
このような住宅に住める島民は、けっして貧しくはなさそうで、私の先入観とは食い違っています。
ではぶらぶらと遊んでいる仕事なしの兄ちゃんたちは何だ? -
海からは少し離れるとアップダウンのある地形ばかりです。
シンガポールをはじめとするこの地域は、地殻変動によって海に沈みこんでいて、過去の山脈の頂上だった部分が島となって、海から顔をのぞかせている地帯です。
平地が少ないのは当然で、日本で言えば瀬戸内海や三陸沖と同じです。
坂道ばかりなので自転車ではなく、みなさんバイクに頼ります。 -
坂道を登っていくと海が見える場所に出ました。
今日は日差しが強く、じりじりと肌が焼けます。
頭がくらくらしてきました。 -
日陰を探して一休み。
以前、熱射病になって倒れたことを思い出しました。
突然汗がどっと出てきて、めまいがしたと思った瞬間に倒れたのでした。
こんな場所で倒れるわけにはいきません。 -
路面も熱を蓄えていて、靴の底が熱くなってきます。
歩くことは楽しいけれど、この暑さの中では苦痛でしかありません。
町が遠く感じます。
ポタポタと落ちていた汗が出なくなってしまいました。
足が少しもたつく。
危険信号。
木陰の中でじっとしていることにしました。 -
うとうとしているうちに陽が傾きはじめ、やっと動く気力が湧いてきました。
とぼとぽと町に戻ります。 -
ここまで来れば大丈夫。
ナトリウム灯がギラギラと輝きはじめました。
この島には野良犬は少なくて安心です。
その代わりに野良猫がたくさんいます。
それよりも怖いのは人間。
悪い人に出会わないことが最重要です。 -
夕食は露店の食料。
ビタミン不足にならないよう、スイカやパイナップルも買ってきました。
のどが渇いて渇いてしかたありません。
体中が水分不足。
いくら水を飲んでも、まだ飲み足りません。 -
無事に翌日を迎えました。
体調に変化はありません。
歩くことはやめて、オジェのGに誘われて遠出することにしました。
行き先はG任せです。
ネット情報もなく、何があるのか分からない私は、Gに任せるほかありません。 -
パラゴンホテルの前を通ります。
この島の高級ホテルのように見えます。
Gは「このホテルはいい!」と褒め、見ていくかいと誘いますが、一流観光客でない私は断ります。
自分の身分はしっかり心得ています。 -
島の中央方面を目指しているようですが、Gは前回とは違った道路を走ってくれます。
ガイドとしてのサービス精神があります。
スピードは控えめなので、私は安心してカメラを構えることがてきます。
でも手振れでぼけています。
この当時のデジカメに手振れ防止機能は備わってなく、私のカメラは安物で短焦点です。 -
杖をついた爺さんが道路の中央をよろよろ歩いていました。
人と出会うのはめずらしく、声をかけてみましたが、返事はありませんでした。 -
小さな島と思っていたけど、走ってみるとかなり広く、島巡りにはバイクや車が必需品で、この気候の中、歩きまわるのは無理だと分かりました。
しかしバイクに乗せてもらっているだけでは、面白くありません。
自分の意思で動き回らなくては、旅の価値が半減、いや半減以下です。 -
どこまで行くのだろうと思っていると、突然舗装された道路をはずれ、未舗装の脇道に入って行きました。
道はしだいに細くなっていきます。 -
水場が広がっています。
ここは川? それとも沼?
怪しげな水溜りに沿って奥へ奥へと進んで行きます。 -
行く先に人がいました。
バンガローや倉庫のような小屋もあります。
「お客さんが来ている。」とGが言います。 -
Gの言うお客さんは遊び人風のシンガポール人のペアでした。
女性の方は釣竿を持っています。
都会育ちのいいとこの女性のようで、魚釣りが嬉しいらしく、無邪気にはしゃいでいますが、エサのつけ方、リールの取り扱い方は分かっていません。
ペアの男性と管理人は女性にあれこれアドバイスをし、魚釣りが始まりました。 -
女性の竿に魚はすぐに引っかかり、男性の手助けで陸に上げられました。
ナマズです。
暴れています。
ここは任せておけとばかりに男性は釣り針をはずし、手際よくナマズをゲットしました。
池は管理された養殖場のようです。
管理人が私にも釣りを勧めてきますが、ナマズは気持ち悪く遠慮します。
二人の釣る姿を見るだけで充分楽しめます。 -
男性も女性に負けるかとばかりに釣竿を持ち、二人で釣りはじめました。
ナマズばかりでなく、銀色の平たい魚も釣れます。
1時間もするとたくさんの魚がつれました。
「ここで料理するから、一緒に食べていかないか・・」と男性が勧めてくれます。 -
魚のバーベキューをご馳走になりました。
二人にカメラのレンズを向けると、拒否されました。
男性にとってこの女性は本妻ではなく、この島にはお忍びで来ているようです。
二人はバイクを運転して、自力でやって来ています。
レンタルバイク屋があるかとたずねると、バイクは町のオジェから借りたようです。
そんな手があったのか! -
この釣堀のあった場所はどこだったんだろう?
グーグルマップも進化して、今ではカリムン島の道路も表示されるようになりました。
当時を思い出して釣堀池を探しすが、全く手がかりがつかめません。
島の中央部だと思うのですが、池が見つかりません。 -
帰り道、荒野の中にモスクを発見しました。
美しい水色に輝いています。
町から離れた荒野にぽつんと建っているモスクは、まるで蜃気楼のようです。
こんな人里離れた場所になぜ?
別世界に来たような気がしてきました。 -
町に戻ってきました。
-
例の食堂に出かけます。
ホテルの近くでまともな食事ができるのはこの店しか知りません。 -
焼きそば(?)とココナッツシェイクを注文していると、例の婆さんが近寄ってきました。
口の開いた財布を逆さまに振り「マネー、マネー」とつぶやきます。
少しばかりのタンブンをしてやりました。
病気にならずに無事に帰国できますように・・
島民に親切にしてやれば、島のイスラムの神様に願いが届くでしょうか。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2016/02/03 11:15:50
- やっぱGは使えるヨ!
- ヒマな野郎共の撃退法、多分ジャワ語が現地語だろうから外れた音調で質問しまっくってやる、ただし金が発生する話題はNG!ASEAN全域で使える技です、鬱陶しがって返事をしなくなります、英語だと逆に解るまで聞きおる。
Ps.深夜便(TG647便)はH.I.Sで4万5千円弱でした、Net購入でしたから相談窓口は存在しません、予約センターにTelしたら行きを乗らないと帰りが無効になると言われて行きだけのL.C.Cの購入を諦めました。
予約変更不可のチケットは料金が行きの分だけで帰りは無料と云う事なのか?
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