2015年～2016年　ドイツ冬の旅② マイニンゲン ブラームス縁の街 ヘンゼルとグレーテル

2015/12/25 - 2015/12/26

3度目の家族海外旅行。今回はドイツ1か国です。
日程は12月～1月
25（金）　羽田発 ～ ﾌﾗﾝｸﾌﾙﾄ ～ ｱｲｾﾞﾅﾊ ～ ﾏｲﾆﾝｹﾞﾝ
26（土）　ﾏｲﾆﾝｹﾞﾝ ～ ｴｱﾌﾙﾄ
27（日）　ｴｱﾌﾙﾄ ⇔ ﾜｲﾏｰﾙ
28（月）　ｴｱﾌﾙﾄ
29（火）　ｴｱﾌﾙﾄ ～ ｼｭﾄｩｯﾄｶﾞﾙﾄ
30（水）　ｼｭﾄｩｯﾄｶﾞﾙﾄ ⇔ ﾊｲﾃﾞﾙﾍﾞﾙｸ
31（木）　ｼｭﾄｩｯﾄｶﾞﾙﾄ ～ ｳﾞｨｰｽﾊﾞｰﾃﾞﾝ
1（金） ｳﾞｨｰｽﾊﾞｰﾃﾞﾝ ⇔ ﾏｲﾝﾂ
2（土） ｳﾞｨｰｽﾊﾞｰﾃﾞﾝ ～ ﾃﾞｭｰｽﾌﾞﾙｸ
3（日） ﾃﾞｭｰｽﾌﾞﾙｸ ～ ｹﾙﾝ ～ ﾃﾞｭｯｾﾙﾄﾞﾙﾌ ～
4（月） 成田着

深夜便でしたので、初日はフランクフルトへ早朝着。
アイゼナハ観光を終え、宿泊地のマイニンゲンへ。
人口は2万人ほどですが、歴史のある劇場を持つ街です。
お気に入りのヘンゼルとグレーテルを聴くためにやってきました。

アイゼナハから南チューリンゲン鉄道で1時間。
車両は1両だけ。（2両編成も見かけますが）
いかにもローカル線というのどなか車窓風景（ホームのすぐそばに牛が!!）ですが、旧東ドイツ地区ですので、廃屋や廃工場なども目につきます。

マイニンゲンに着いたら雨でした。
なんと、駅舎は鍵がかけられ通り抜けできません。
（駅舎が開く日は限られているようです）
みんな駅舎脇から出ていきます。

タクシーでホテルへ。
驚きは続きます。
ホテルは開いておらず、呼び鈴を押すとインターホンから部屋番号が告げられ、外の扉は開きました。
教えられた部屋に向かうとドアには鍵が差し込まれておりました。
（ご自由にというか、勝手にやってねということでしょうか）

想像するに今日はクリスマス。
ホテルの人はお休み？

ドイツのクリスマスです。
困難は続きます。

エリア ドイツ

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

駅（駅名不明）に停車中。
柵もなく、あちらには牛が群れています。

雨の中、劇場に向かう人たち。
マイニンゲンを選んだ理由は、この劇場があるから。
馬のオブジェと掲げられたレストランの看板。
（この看板が後で役に立つのでした）

今日の演目は「ヘンゼルとグレーテル」。平土間席で27.50ユーロ。
これが見たくて人口2万人ほどのこの街にやってきました。

ロビーにあったワーグナーの胸像。

広間のクリスマスツリー。

クリスマスツリー脇のブラームス。
この街はブラームス所縁の街でもあります。

ヘンゼルとグレーテルのポスター。
この作品、お客さんには小さい子供も多い。
眠そうな子、食い入るように見ている子、
そんな子供たちと一緒に観るのも楽しい。

劇場のHPから。
https://www.youtube.com/watch?v=ftlGK_CYrHQ

休憩時間に外に出て、外壁のレリーフを撮る。

ホワイエの様子。

休憩中です。

シンプルながら美しい内装。

旅行初日でしたが、眠くなることもなく、
オペラを楽しめました。

7時過ぎにはオペラが終わり、教会そばのホテルに戻ります。幸い雨はあがっています。
息子は疲れて寝ていたので、3人で食事場所探し。
オペラが始まる前に、やっていそうなレストランを探したのですが、どこもお休み。
（マックもケバブもみんな休み）

最初は、写真を撮る余裕もありましたが…。
あてにしていたレストランは満員で入れず。
そのすぐそばにあるホテルのレストランも休み。
で、劇場のレストランの看板を思い出し、
少し遠くなりますが行ってみることに。

入口が道路と反対側にあったため分かりづらかったですが、
やっと見つけた劇場レストラン。
ドアを開け、中から人の声が聞こえた時には本当にホッとしました。
窓際のクリスマスの飾り。
衣装が飾ってあるのが劇場らしい。

http://www.theater-restaurant-meiningen.de/

本当に助かりました。
ドイツのクリスマスは要注意。
我々のほか、お客は親戚一同風のグループが二組。
料理は、おいしくいただきました。

人通りのない道をホテルに戻ります。
遠くに見える建物が劇場。

旧市街のメインの通り。
建物の上階から、食器のふれあう音が聞こえてきます。
みんな家族団らんしているのでしょう。

ホテルの窓から。

翌朝、ホテルの窓から。その１

翌朝、ホテルの窓から。その２

ホテル内の廊下。
街所縁の人物の写真でしょうか。
ブラームスもあります。
撮り忘れましたが、Ｒ．シュトラウス、ハンス・フォン・ビューローの写真も飾ってありました。

ホテル内。

ホテルの朝食。
ケラー風がいい感じです。

朝食後、教会へ向かう。

教会内部。入口付近を掃除中の方（牧師さん？）に入れてもらいました。オルガンと合唱の練習中でした。

牧師さんにどうぞ、どうぞと言われ、10時からの礼拝に参加。
思ったより市民の方は入っていない。
後方の席で、渡された讃美歌集を一緒に歌いました。
オルガンと合唱付きです。
（この写真は礼拝前の朝の様子）

本日は快晴。

教会前の広場。

広場のツリー。

広場の掲示板。劇場の案内です。

街歩き。

時たまこのような廃屋に出くわす。

宮殿。残念ながらお休み。

英国庭園。

昨晩入った記念にレストラン入口のメニューを撮影。
入口は、公園側にあるのです。

庭園からホテル方面へ戻る。

昨晩、満員で入れなかったレストランが入っている建物。
結構有名なホテルらしい。
手前には小川が流れています。

街角の少年。

路地も通ってみる。

街角の壁画？

力作ですね。

泊まったホテル。
昨日は驚きましたが、
朝食やホテルの方の対応は満足。
Hotel An der Kapelle.
1泊で136ユーロ。（17,921円）

ホテルそばのシーフード店で買った魚のフライバーガー。
（昨日はお休みでした）
美味い。
さびれた駅のホームで食べました。

これからエアフルトへ向かいます。

マイニンゲン駅。

列車の発車時刻まで間があったので、庭園に行ってブラームス像を見に行く。
この街で交響曲第4番は初演されました。
像の落書きが残念ですね。

池の向こう側には劇場。

駅前の看板には劇場の案内ポスターが貼ってあります。

この旅行記へのコメント （1）

• jijidarumaさん 2016/07/03 12:56:55

  Theaterstadtテアターシュタット劇場の町

  winterreiseさん
  
  初めまして、こんにちは。お誕生日の由、おめでとうございます。
  
  ドイツ語名（フランツ・シューベルトが作曲した冬の旅に因んだのでしょう）に気付いて立ち寄らせていただきました。
  旅行記の中で大変珍しいことに、小さな町マイニンゲンを訪れた事に気づきました。
  
  この町の郊外の高台に古城ホテルSchloss Landsberg Meiningen古城ホテル シュロス ランドスベルグ　マイニンゲン（4星、客室数20）があり、昔から一度は宿泊してみたいものと思っていました。かつての東ドイツ：ルター諸都市・Berlin・Dresdenなどを巡る旅をした2011年05月25日（水）にようやく念願を果たしました。少し長くなる引用で恐縮ながら、以下をご参照ください。
  
  ・・・・・・・・・
  ザクセン・マイニンゲン公爵家の町は“Theaterstadtテアターシュタット劇場の町”と今は称し、中心にSchloss Elisabethenburgエリザベートブルク宮殿、掘割の傍にも1895年建築の見栄えの良い木・石組み建築のレストランHenneberger Hausヘンネベルガーハウス、木組みの家、マルクト広場にStadtkirche町の教会（新教）、そしてこの教会前に新しい記念碑がある。
  “Gegen das Vergessen忘れない為に”と書かれ、1982年、自由への祈りが始まり、1989年11月7日、自由への祈りと25,000人が参加したデモが行われた。1989年11月9日、Fall der Mauer壁（ベルリンの）は崩壊した・・・と碑に書かれていた。町の歴史にはこの時、8km離れた西との国境が開いたとある。
  
  マイニンゲンには名だたる音楽家たち、バッハ、ワーグナー、ブラームス、リヒャルト・シュトラウス、マックス・レーガー（レーガーは1911年から1914年の始めまで、マイニンゲン宮廷楽団の宮廷楽長を務めた。）などがやって来て、活躍したそうです。
  ブラームスは公爵とその夫人に特に好まれ、よく城を訪れ、コンサートをHofkapelle宮廷礼拝堂でおこなった。
  彼の交響曲第4の初演（1885年）もHoftheater宮廷劇場でなされた。町にはブラームスの散歩道があり、劇場近くの英国庭園には胸像（写真で拝見）も残っている。
  文豪シラーも静かなBauerbachバウエルバッハの田舎で過ごしていたが、時々、片道10kmを歩いて、マイニンゲンの町にやって来たと云う。
  ・・・・・・・・・・・
  
  ドイツは小さな町が文化的で、魅力的ですね。
  
  jijidaruma