2015/04/24 - 2015/05/06
84位(同エリア136件中)
緑子さん
私の最初のヨーロッパ旅行がイタリア(ローマ、フィレンツェ)。その後、ベネチアも行きました、そろそろ南を見てみたい。というわけで南イタリア(ナポリとシチリア)に決定。
でもせっかくだからワインの銘醸地も飲んで、いや、見ておきたいし、ということで北(ピエモンテ)も追加。
ピエモンテではレンタカーでぶどう畑を駆り、2大銘醸地バローロとバルバレスコで飲んだくれるという心躍るプランを立てました。
今回こそは食を充実させよう! という意気込みで、準備を始めましたが、結局、何やかやで、またも食の情報がないまま、旅立つことになりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
バローロとバルバレスコは
白トリフで有名なアルバという街を挟んで
南北に位置しています
旅の最後にこの2カ所のワインの銘醸地を組み込みました
バローロ1泊、バルバレスコ2泊という日程です -
どちらの宿へも列車の駅から遠く
バスなども少ないため
レンタカーで移動するつもりでしたが -
先の理由※で車は使えなくなったので
バローロからの移動もタクシーにしました
(約20分で45ユーロ)
※
http://4travel.jp/travelogue/11092957 -
バローロが起伏のある丘に囲まれているのに対して
バルバレスコは周囲の眺望が開けた高台にあります -
また
バローロが「ワインの王」と言われているのに対して
バルバレスコはあくまでもその弟分という位置づけ -
ということからか
バローロに比べて
バルバレスコの観光客は圧倒的に少ない -
メインストリートは
端から端まで歩いても10分かからない感じ -
おなじみ
町の中心位置に教会が -
と思いきや、、、
-
なんと
エノティカ(ワインショップ)でした -
バローロと同じく試飲は有料です
グラスが大きいので2杯でほろ酔い気分
@3ユーロ×2
1本購入したら試飲料はサービスされていました -
これが帰国して開けたバルバレスコのワイン
味は、、、やはり弟分でした
兄貴分のボトルはいまだ開封の機会を待っています -
バルバレスコのエノティカは
どれも重厚感あふれる建物ばかり
よくあるガラス張りの
カジュアルな店は一軒もありません -
ですが
バローロというプライドあふれる長男に対して
弟のバルバレスコにはまったく気負いがありません -
ゆる〜い雰囲気があります
-
とにかく
-
のび〜っと
-
リラックスできます
-
ただ
食事する店が少ないのには困りました -
私が確認しただけでわずか3軒
その中で
唯一カジュアルなレストランがここ -
日本人が経営している店で
日本人スタッフもいて
厨房で日本語が飛び交っているのを
聞いた時にはびっくりしました -
モツァレラのサラダと
すっきりした白ワインで
遅いランチを頂きました -
ここが旅最後の宿
ワイン農家が経営しているB&Bです
周辺ではダントツで高評価だったので決めました -
宿では無料で自転車を貸し出しています
最初、これで周辺を散策するつもりでしたが
起伏の多い地形が続き
相当の脚力がいると知って
やめました -
この門は
夜間は暗証番号開錠になります -
建物の入口と客室は
一枚のカードで出入り可能 -
24時間フロント常駐ではない宿は
部屋の鍵以外に、建物の鍵、玄関の鍵と
じゃらじゃら渡されて
おまけに開錠にはコツがいる
といったところが多いのですが
ここにはそのわずらわしさがない
パレルモに続いて新風を感じた宿でした -
WIFIのガイドも簡潔で
簡単に接続できました -
タオルウォーマー
-
枕元には
コーヒーとスナック -
冷蔵庫にはアクアと自家製ワインが常備されています
(ワインだけ有料) -
機能的すぎて
古都イタリアのイメージとは
かけ離れているかもしれませんが
個人的には非常に快適な宿でした -
この窓からの景色が
高評価の理由のひとつであることは
間違いありません
ベッラ -
宿はオーナーの家と隣接しています
-
見上げて鳴くのは
脚を怪我したリリー -
シルビアも
庭の常連 -
そして
宿選びで一番着目するのが -
朝食の評価
-
さすがピエモンテ
(日本で言うなら北海道的な場所) -
パンもチーズもコンポートも
種類が豊富で
味も文句なし -
レビューどおりでした
-
テラスから望む広大な平野
-
そこに悠然と流れる川がありました
-
あの川のほとりに立ってみたいと思い
散歩中に
降りれそうな道を発見しました -
斜面にはブドウ畑
-
その畦道(あぜみち)を下って
川を目指します -
なにしろ公道ではないので
誰かに咎められたらどうしようと
ちょっとドキドキしながら歩いていましたが -
時は5月
収穫期までまだ遠いブドウ畑には
人の姿はありません
(と思いきや
写真をよく見ると作業している人がいました) -
しかし15分くらい降りると
無常にも行き止まり
なんかこの状況、、、
去年のアレに似ています
(独断で進み、行き止まったヒースの丘)
http://4travel.jp/travelogue/10830759 -
こうやって見ると
すぐ行けそうなのに
道はつながっていなかったようです -
いつもなら
なんとかして川に出る道を探すところですが
旅の終わりにきて疲労が溜まっているせいか
来た道を登りきる頃にはその元気は残っていませんでした -
滞在期間があと一日長ければ
再挑戦したんですが、、、 -
その後は
町の裏側を散策しました -
ひっそりと佇む墓地
-
門は開くようでしたが
ちょっと気がひけたので
外から眺めるだけにしました -
5月という季節がら
色んな花が咲き乱れています -
ヨーロッパの花は
いずれも大輪で華麗
という印象があります -
葉も実も大きく
ふくふくとしている -
道端の花も同じく
モネも描いたヒナゲシの存在感は
この肥沃な土壌のおかげではないでしょうか -
翌日
バルバレスコの朝は
霧でどんよりとしていましたが
時間とともにだんだんと明るくなりました
ちなみに
バローロ、バルバレスコの葡萄の品種は
ネッビオーロで「ネッビオ=霧」
というイタリア語からきているそうです -
今日はバルバレスコで過ごす最後の日
貸切状態のテラスで
ワイン一本と朝食のチーズをお供に
のんびり過ごすことにしました -
日差しが強くなった頃
宿のオーナーのお父さん
つまりお爺ちゃんがパラソルを広げに来てくれました
なかなか止まるところまで上がりきらなくて
卒倒するんじゃないかとハラハラしていましたがなんとか成功
ここも年寄りに役割がある家族経営のようです -
その後 女将が
さりげなくワインクーラーと
おつまみを持ってきてくれました
(グリッシーとパルミジャーノ) -
ビーチリゾート以外で
こんな風にくつろげた宿はないです -
ピエモンテが
ブドウの香りに包まれる季節に
想いを馳せながら
目の前の景色を楽しみました -
最後の晩餐は
女将推薦の
宿の前のレストランに行きました -
メニューの中で唯一翻訳できた
サーモンのラビオリを食べたとたん
ダメだと思いました
気取ってるし
チマチマしてるし
特においしいわけでもないし
ちなみにこの皿に載っているものを
フォークに連ねたら2口でいけそうです
「大事な用を忘れていた」
と言い訳しながら そそくさと店を出ました
グラスワイン+オードブル+ラビオリで26ユーロ(約3千円)
満腹するまでオーダーしたらどうなっていたか、、、
貧乏人の行く場所ではないようです
こうしてイタリア最後の晩餐は終わりました
_/|○ -
帰国の朝
列車駅のあるアルバまで
1日1本しかないバスの時間が微妙なので
オーナーが車で送ってくれることになりました -
しかも
通常は8時からの朝食なのに
私だけのために
7時から用意してくれました -
このコクのあるケーキのような
お気に入りのチーズを食べて
宿に別れを告げました -
段取りをしてくれたのが女将だったので
てっきり彼女が運転するのかと思いきや
旦那さんが送ってくれました
物静かな旦那さん
ここ数日のやりとりからマスオさんではないかと想像
駅まで30分くらい
「ほんとうに快適な宿でした」
とお礼を言って別れました -
予約の時間ギリギリに着いたので
街を散策する間はありませんでしたが
車窓から見たアルバは
想像と違って
かなり都会というのが印象でした -
ここから細かい乗換えが続きます
アルバ→乗り換え駅→トリノ→ミラノ→空港
列車の事前予約をするために
アルバからミラノまでの乗り継ぎを段取るのは
松本清張の「点と線」ばりに大変でした
(写真は乗換駅のCAVALLERMAGGIORE) -
駅員に乗換え駅を確認していた時
英語で補足してくれた女性がいました
日本が好きで行きたいけど自分の稼ぎでは無理とか
それでも自国の文化芸術が享受できて幸せだとか
川瀬直美監督(ナイーブな作品)が好きとか
いろいろと話してくれました
そういえばナポリで会った韓国人女性は岩井俊二と言ってたっけ
韓国はアジアのラテン民族(と個人的に思っている)だし
どうやらラテン系は繊細な作家が好みのようです
逆に日本人の私は豪快な韓ドラが好き
みな自分にないものを求めるのね
(写真は なぜかほっとするイタリアの低いホーム) -
時間にルーズなイタリア
案の定
トリノでの乗換は10分しかないのに
5分遅れで到着しました
次のホームがわからない
走っている人がいたので
ついていって何とか乗れました
このへんはもう野生の感です -
乗換えが予定通りにできたので
ミラノで買い物する時間ができました
あらかじめ調べておいた荷物預かり所は
長い列ができていたのでパス -
すっかり重くなったスーツケースを引いて
スマホを頼りに近くのスーパーへGO -
今回はナビはちゃんと働いてくれました
スーパーメルカートでは
なんともかわいいカートがお出迎え -
チーズ、ドライトマト、バルサミコ酢、乾燥ポルチーノ茸
もろもろ安価で購入 -
空港の免税店(写真)のほぼ半分の値段でした
小さな勝利♪ -
駅方向へもどりつつ
ランチの店を探索
ゆっくり味わう時間もないので -
安いところにしたのが間違いだった、、、
5ユーロのカルボナーラを一口食べて
時間がないからと言い訳しながらレジへ
コックの男性が「なぜ?」と表情で訴えかけてきたけど
イタリアなのに不味いのはなぜ?
と問いたかったのはこっちです -
いつもはデりを利用することが多い私
実際その方が気楽だし
ハズレが少なくて好きなのですが -
もういい大人なので
今回の旅では
外での食事を心がけました -
ただいつものごとく
食にはたびたび裏切られましたが
それでも
いくつかの出会いと共にいい思い出ができました -
最後のステップ
ミラノ駅から空港まではバスが便利です
(20〜30分おき、10ユーロ、所用時間約50分) -
空港でチェックインすると
いつも安堵感に包まれます
もう明日の予定を確認することもない
もう交通機関の遅れを心配することもない
あとは帰るだけという安心感です -
思えば
初めてイタリア旅行で
空港までの交通費しか残らず
水が買えなくて
買い置きしていたスーパーのブドウで喉を潤しながら
やっとたどり着いた時の安堵感を思い出しました -
20年前
初めてのヨーロッパひとり旅で
訪れたイタリア -
前半はローマでホームステイ
奥さんが料理が下手で
ボーノと頬を指しながら
心で泣いて -
後半はフィレンツェの安宿
石畳の馬フンを避けながら歩き
凝縮された芸術の街に酔いました -
その約10年後
スイスの帰りにベネチアに寄って
有名観光地の高飛車な態度に辟易しつつも
印象的な時間を過ごしました
http://4travel.jp/travelogue/10387719 -
そしてその10年後
私にとって区切りとなる年を
またイタリアで締めくくれたことは
感慨深いものがあります
アリベデルチ・イタリア!
アリベデルチ・ヨーロッパ!
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