2015/11/03 - 2015/11/03
2182位(同エリア6948件中)
naoさん
それまで鴨川の川原に並んでいた芝居小屋を四条河原町へ移転し、寛文6年(1666年)に鴨川改修工事による両岸の堤防が完成すると、祇園社(現八坂神社)西門前の四条通りを挟んだ南北一帯に門前町が形作られ、参拝客や芝居見物客相手の茶屋町が形成されます。
この祇園社(現八坂神社)の門前町を起源として、歌舞伎や人形浄瑠璃などの庶民文化を育むとともに、茶屋町として発展してきたのが祇園町です。
その頃刊行された「京雀」には、「四条河原いろいろ見物の芝居あり。その東は祇園町北南行ながら、茶屋、旅籠屋にて座敷には客の絶ゆる時なし」と、祇園町の賑わいぶりが記載されています。
天保13年(1842年)には幕府から島原以外の遊郭に禁止令が出されるなど、色町として度々規制を受けましたが、「祇園社(現八坂神社)の修築のため」の大義の元、特例として営業が認められ、立地条件にも恵まれていた事もあって島原に匹敵する一大遊興地として発展し、江戸時代末期には、お茶屋さんが500軒、芸妓、舞妓、娼妓合わせて1,000人以上を数えたと云われています。
現在の祇園界隈は、代名詞とも云える花見小路を中心に、それぞれに「いわれ」のある名前が付けられた小路が縦横に通り、花街ならではの風情をたたえています。
こぞって切妻屋根の平入りの建物に、弁柄格子に駒寄せや犬矢来をしつらえ、年中簾を掛けたお茶屋さんが軒を連ねる町並みは、舞妓さんや芸妓さんがそぞろ歩く、艶やかな世界を醸し出しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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祇園の代名詞となっている花見小路へやって来ました。
花見小路を、四条通から南へ向かって歩きます。 -
四条通と花見小路の東角には、祇園の中でも最も由緒と格式の高さを誇るお茶屋さんで、歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の七段目にも登場する「一力亭」があります。
なお、元々店の入口は四条通に面していたんですが、大正初期の法律改正により四条通でのお茶屋営業が禁止されたことから、現在の花見小路側に移されました。 -
元々「万亭」だったこの店の屋号を、「仮名手本忠臣蔵」では「万」の字を分解して、「一力」という屋号に変えて登場させます。
この芝居が大当たりをとり、「一力」の屋号が世に広く知れ渡るようになると、これをきっかけに、芝居の中で使われた「一力」が実際のお店でも使われるようになったんだそうです。 -
花見小路から、この町家の西側に延びる脇道の雰囲気が良さそうなので、ちょっと歩いてみます。
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一歩脇道へ入ると、花見小路の喧騒が嘘のように静かなたたずまいを見せています。
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この脇道には、連なる日本料理のお店に混じって・・・
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こんなお店も有ったりします。
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こちらは、一筋西側を花見小路と平行して延びる西花見小路の町並みです。
狭い通りの両側には風情ある町家を見ることができます。 -
花見小路へ戻って来ました。
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お日様の高度が低くなってきたので、西向きの2階にスポットライトが当たっているようです。
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そのスポットライトの反射を受けて、お向かいの町家もほんのり色づいています。
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花見小路を振り返ったところです。
少し先の、ビルが見えている辺りが四条通になります。 -
こちらは、牛肉のしゃぶしゃぶ発祥のお店と云われる「十二段家」の花見小路店です。
ちなみに、写真左手奥の「十二段家 本店」の看板を掲げたところがこちらの本店になります。 -
創業当時のお店が、「仮名手本忠臣蔵」の七段目に登場する「一力亭」の向かいにあったことから、歌舞伎好きだった初代のご主人が、「南座で『仮名手本忠臣蔵』の十一段目までご覧になった後、十二段目は南座に程近い当店でお愉しみください」との趣向を込めて「十二段家」と名付けたんだそうです。
何とも洒落た話じゃないですか。 -
花街のど真ん中に郵便ポストが立っています。
花街と云っても普通の人々の生活圏なんですね。 -
こちらは100年以上前に建てられた旅館を改装したスーベニアショップです。
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夜になると露地行燈に灯が入って、足元を照らします。
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2階の丸窓にはめ込まれた、梅の枝を形どったガラスがアクセントになっています。
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この辺りのお茶屋さんの屋根にも、厄除けの鍾馗様を見ることができます。
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花見小路の南側の町並みです。
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こちらは北側の町並みを振り返って見たところです。
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花見小路にも所々3階建てのお茶屋さんがあります。
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最近は修学旅行生の団体も歩くと云う花見小路ですから、結構カフェや雑貨屋さんのお店があります。
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この町家の右手の路地を入ると・・・
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こんな露地行燈でお客さんを誘うお店があります。
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この町家は手摺のデザインにこだわりを感じます。
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何と、この町家は世界で最も愛されていると云われるドイツのカメラメーカー、ライカの京都店です。
暖簾や露地行燈に「Leica」のロゴが見えます。 -
さすが祇園です、舞妓さんがさりげなく歩いています。
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こちらは、京舞をはじめとする日本の伝統芸能が鑑賞できる弥栄会館です。
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弥栄会館の南隣には、重厚な木造建築の祇園甲部歌舞練場があります。
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ここ祇園甲部歌舞練場では、春を彩る「都をどり」が上演されています。
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祇園の町家でよく見かける赤い提灯が吊られています。
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元々鴨川の川原で客にお茶や団子を振舞っていた「茶店」を起源とする祇園の「お茶屋」さんが、自分たちのルーツを大切にする思いから「つなぎ八つ団子」をモチーフにした提灯を使っているんだそうです。
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祇園甲部歌舞練場の敷地から見た花見小路。
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京都市章が入った排水枡の蓋。
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竹を貼った塀を巡らせているのは、建仁寺の塔頭の一つ大中院です。
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大中院を過ぎた花見小路の突き当たりには、建仁寺の門が開いています。
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建仁寺の門の前を東に折れた、安井北門通の町並みです。
花見小路を北から南へ歩いたので、今度はこの先の御陵前通を北に向かって歩きます。 -
御陵前通へやって来ました。
この通りにも風情ある町並みが続いています。 -
こちらは個人住宅のようですね。
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この辺りには、軒並み簾をおろした・・・
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同じようなしつらえの、風情ある町家が連なっています。
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この先に南園小路が見えてきたので・・・
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御陵前通もそろそろ終わります。
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いつの間にか、お茶屋さんの提灯にも灯が入る頃になりました。
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夜の帷が下りる頃ともなると、祇園は華やかな彩りに包まれます。
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では、御陵前通を引き返して、青柳小路へ向かいます。
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青柳小路へやって来ました。
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新しく建て替えられたと思われるお茶屋さんをモデルに・・・
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お向かいのお茶屋さんの出入口が額縁の効果を生んで、素晴らしい絵になっています。
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祇園界隈を縦横に通る小路の一つ、東松竹小路へ入ります。
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町角に植えられた柳の木が、より一層風情を醸しています。
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南園小路側からみた東松竹小路の町並みです。
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簾の内側に吊られた「つなぎ八つ団子」の提灯にも灯が入り・・・
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間もなく賑わいの時間を迎えます。
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青柳小路へ戻って来ました。
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青柳小路を西に歩いて、東松竹小路の一筋西側にある松竹小路の入口まで来ました。
もちろん、歩きますよ! -
こちらは、北山通りに本店のあるマールブランシュのチョコレート専門店で、店名は「加加阿365」と云います。
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「日日是好日」をコンセプトにするこのお店では、365日味の違う生チョコレートを提供するとのことで、チョコレートに添える「365日分の紋」と「メッセージ」も用意されています。
ユニークな店名「加加阿365」の意味も頷けます。 -
その「365日分の紋」が天井の内装に使われていますが、何と、全面18金の金箔貼りなんだそうです。
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提灯にマールブランシュのローマ字のロゴが見えます。
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松竹小路を抜けて南園小路にやって来ました。
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玄関灯が簾の陰でほのかな光を投げかけています。
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こちらは、松竹小路の一筋西側にある西松竹小路と交差する初音小路です。
ちなみに、この辺りの小路にやたらと「松竹」の文字が使われていますが、それもその筈で、この辺りは映画会社の松竹が開発したんだそうです。 -
初音小路の町並みも落ち着いた風情に溢れています。
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初音小路の西端まで歩いて来たので、ここから西松竹小路へ引き返します。
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初音小路の東端で交差するのが西松竹小路です。
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では、西松竹小路を抜けて、またまた青柳小路へ戻ります。
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青柳小路へ戻って来ました。
右手に見える料理屋さんの冠木門をくぐると・・・ -
露地風の庭に敷かれた石畳が客を玄関へ導いています。
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お日様とカメラのアングルの関係で、ホワイトバランスを変えたような効果が得られました。
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雰囲気の良い狭い路地があったので入って見ます。
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露地の奥にも風情ある町家が肩を寄せ合っています。
「肩を寄せ合う」と云う表現がピッタリだと、自画自賛しちゃいました。 -
青柳小路の東側の町並みです。
町並には灯りが連なるようになりました。 -
扇の透かし彫りが施された玄関灯。
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露地行燈の灯りに浮かび上がる蔓草。
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水を打った東松竹小路の敷石に、色とりどりの縞模様を映す町の灯り。
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京都のお茶屋さんには、季節を問わず打ち水する習わしがあります。
「清める」と云う精神性の表れでしょうか・・・。 -
お客を迎え入れる玄関前の敷石にもたっぷりと水を打っています。
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東松竹小路と青柳小路の角にあるイタリアンレストラン。
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開放的な透明ガラスの格子窓を透かして・・・
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町並みが見えるように設計されています。
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2階にも客席が用意されています。
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東松竹小路は、家々の灯りが増えて、より一層華やかになってきました。
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露地行燈にシルエットを落とす草花。
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こちらは中路の町並みです。
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露地行燈が効果的に配置されています。
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こちらは十二段家本店の玄関です。
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弥生小路の犬矢来にも灯が入りました。
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「つなぎ八つ団子」の提灯も身支度を整えて、祇園の夜を彩ります。
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