2015/09/15 - 2015/09/21
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bunkichiさん
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さて、前編でも書きましたが英語版「Brussels Art Nouveas」なる折りたたみ地図を片手にブリュッセル市街のアール・ヌーヴォー建築をさまよいました。
とてもとても魅力的な建物が多すぎて脚はボロボロになってしまったことは言うまでもありませんが、後から写真を見てもこれまた多すぎて・・・・・・まとめられません。(T◇T)
とりあえずアール・ヌーヴォー建築のパイオニアと言われているヴィクトル・オルタとポール・アンカールが残した建築物を中心に建築家別に旅行記を書いてみました。
ベルギーで本場アール・ヌーヴォーを見るぞと!意気込んだものの魅力的なものが多すぎまーす!....その1_ブリュッセル中心街編
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11072677/
尚、建築物の表記は英語版「Brussels Art Nouveas」のものを使用しました。
ヴィクトール・オルタ(1861-1947)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%BF
ポール・アンカール(1859 -1901)
https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Hankar
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エス・ティー・ワールド
-
①Hotel Tassel(タッセル邸):Rue Paul Emile Janson 6
ARCHITECT Victor Horta 1893/1894
オルタ32歳のデビュー作「タッセル邸」です。
世界遺産に登録されている「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」の1つでアール・ヌーヴォーと建築の融合を成功させた最初の成功例と言われてます。タッセル邸 建造物
-
まあ確かにこの曲線の外観、ドアの飾りはアール・ヌーヴォーとは思いますが、果たしてこれが世界遺産と呼べるのかと思うのが普通の反応でしょう。
それもそのはずでここの最も目を引く所は内部の華麗なインテリアなのですから。
残念ながら現在は、ヨーロッパ食品情報会議(EUFIC)のオフィスとして使われているため一般公開はされてません。(基本的にどこも内部は一般公開されてません)
2年に一度開催されるアール・ヌーヴォーとアール・デコのビエンナーレでチャンスを待つしかありません。
《次回開催は2017年》 2015年アールヌーボー&アールデコ建築特別公開イベント6日間
https://www.belgium-ex.com/tour/item/7955.html -
とりあえずタッセル邸の階段(Wikipedia パブリックドメインより)です。
もっと詳しく見たい方は下記URLに(動画付き)が面白いです。
"世界で初めてアール・ヌーヴォーを建築に融合した世界遺産「タッセル邸」"
http://japan.digitaldj-network.com/articles/11818.html -
②Hotel Solvay(ソルヴェー邸):Avenue Louise 224
ARCHITECT Victor Horta 1895/1898
世界遺産「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」の1つです。
依頼者のアルマン・ソルヴェー (Armand Solvay) が、資金に糸目をつけなかった上に何の注文もつけなかったために、オルタがその創造力を遺憾なく発揮でき、オルタ住宅の集大成と言われてます。ソルヴェイ邸 城・宮殿
-
ここも通常非公開なので外からジーと眺めるしかありません。
だからビエンナーレでチャンスを待つしかありません。 -
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③Hotel van Eetvelde(ヴァン・エドヴェルド邸):Avenue Palmerston 4
ARCHITECT Victor Horta - 1895/1897
世界遺産「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」の1つです。
コンゴ自由領書記官だったヴァン・エドヴェルド男爵の依頼で建造された大邸宅です。
当時建物はイデオロギーの表現手段であり、アール・ヌーヴォーは新興勢力、保守はネオ・ゴシックかフランドル・ルネッサンス様式と決まっていたそうです。 -
オルタの住宅では珍しい鉄骨構造です。
(外観に関してはかたくたに保守的だったオルタが「革新的な実験」を試みた建築)
だがこの鉄骨を内外に露出させている建物にエドヴェルド夫人は「品がない」と嫌悪をあらわにしたとか.....残念。 -
ここも当然内部非公開なのでこのドアの先の内部を拝見する事はできません。
なんでも「玄関ホールから半階上った中央にガラス屋根の八角形待合室」があるのですが.....見たいよー。 -
④Hotel Deprez-Van de Velde:Avenue Palmerston 3
ARCHITECT Victor Horta - 1896/1899
ヴァン・エドヴェルド邸のすぐそばにあり、「SOUTH DENMARK HOUSE」の看板が出てました。
北欧系の事務所がいろいろ入っているようです。 -
まあ確かにヴァン・エドヴェルド邸に比べると品があるなと個人的に思います。
着工・完成時期からこちらの方が若干遅いことからオルタの「革新的な実験」も終わってしまったのでしょう。 -
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⑤Private House and studio of Victor Horta(オルタ邸。現オルタ美術館)
Rue Americaine 23-25 ARCHITECT Victor Horta, 1898-1901
世界遺産「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」の1つです。
アトリエと住宅を兼ねたオルタ自身の邸宅で唯一内部が公開されてます。
一般:14時-17時30分(入館は17時15分まで)
観覧料 一般:10ユーロ
詳細はオルタ美術館 - 公式サイトで確認して下さい。
オルタ美術館 - 公式サイト
http://www.hortamuseum.be/オルタ美術館 (オルタ邸) 博物館・美術館・ギャラリー
-
日本人観光客の我々からすれば信じがたいのですが世界遺産のオルタの自宅をはじめ、どこもかもが建物の前はデーンと違法駐車だらけで全景を綺麗に撮影することはできません。
一応このような表示は出ているのですが、まるで効果が出てないようです。
きっとめったに取締は来ないのでしょう。 -
3階の出窓の手摺りである巨大なトンボを撮るのには問題はないのですが・・・・・・。
-
凝ったドアノブ等を撮るのにも問題はないのですが・・・・・・。。
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40歳足らずで巨匠になったオルタがタッセル邸以降進化させてきた「光空間の集大成」と言われています。
確かには内部は\(◎∠◎)/オウ~ビックリデース!
しかし写真撮影は禁止なので美術館発行の解説書(英語版)を買いました。
(日本語版は売り切れでした.....(T◇T)) -
⑥Hotel Max Hallet(マックス・アレ邸):Avenue Louise 346
ARCHITECT Victor Horta 1903/1904
オルタは自宅の設計以後アールヌーヴォー様式から徐々に遠ざかって最後は古典主義に回帰したそうです。そう言われてますとマックス・アレ邸の外観は確かに少し落ち着いてきた気配を感じます。
ここの内部を拝むには、やはりビエンナーレでチャンスを待つしかありません。 -
ところでヴィクトール・オルタの生涯についてざっくり書きますと、
実業家ソルヴェー家のサロンに出入しフリーメイソンの会員でもあったことから豊かな人脈があり、仕事依頼が途切れることはなかったそうです。
しかしながら社会エリートだけをが対象にし、弟子を育てず、また建物内部を見る人も限られていたため彼の芸術的コンセプトの本質を理解していた専門家はほとんどいなかったそうです。
なかなかうまくいかないものですね。
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⑦Personal House of Paul Hankar(アンカール自宅):Rue Defacqz 71
ARCHITECT Victor Horta 1893/1894
アール・ヌーヴォーの建築もうひとりのパイオニア、ポール・アンカールが建ててた自宅です。
建築物の正面部分(デザイン)であるファサード が先ず目を引きます。
ポール・アンカールの売りはわかりやすい(幾何学的)ファサードと言われてます。
彼のオープンな人柄から助言をもとめ多くの若者が集まったそうです。
しかし残念ながら志半ばで病に倒れ、41歳で生涯を閉じてしまいますが、彼の提唱するファサードは後のウィーン分離派に引き継がれ花が咲くのですからなにがどうなるのか全くわかりません。
お天道様はやはり遠くから見てたという事ですかね。
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最上階左部
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最上階右部
朝、昼、夜それを象徴する鳥が描かれています。 -
⑧Hotel Ciamberlani(チャンベルラーニ邸):Rue Defacqz 48
ARCHITECT Paul Hankar 1897
イタリア貴族の出である画家、チャンベルラーニ邸は円形の窓と壁画の組み合わせが新天地を切り開き、アンカールの最も美しい作品と言われています。
この家は、今はフランス人の家族が住んでおり、内部非公開ですが、チャンベルラーニ邸の庭は、日本庭園にヒントを得て作られたそうで、小さな竹藪があるそうです。 -
最上階の壁画
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2階の巨大な円窓、3階の連続窓、繊細な手摺り、画家クレバンによるフレスコ画
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⑨Hotel Jose Ciamberlani:Rue Paul Emile Janson 23-25
ARCHITECT Paul Hankar 1897(1900?)
その他のアンカールの残した建築物も巡ってみました。
詳細はオランダ語ですが下記URLを参照して下さい。
http://www.irismonument.be/nl.Elsene.Paul_Emile_Jansonstraat.23.html -
⑩House of the painter Rene Janssens:Rue Defacqz 50
ARCHITECT Paul Hankar 1898
⑧のHotel Ciamberlani(チャンベルラーニ邸)の隣にあります。こちらはややメルヘンぽい感じでした。 -
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⑪Forge House and Shop:Avenue Paul Dejaer 10
ARCHITECT Paul Hankar 1898
ここはかなり薄汚く本当にここホントにアンカール?と疑ってしまいました。
でも半円と連続窓といった幾何学模様のファサードは紛れもなくアンカールの特徴です。それにしてももう少しメンテナンスを何とかして欲しいものですが今でも普通に生活しているのだから難しいのかも知れません。 -
⑫Houses(ベル・ヴュー通りの連続住宅):Rue de Belle-Vue 42,46
ARCHITECT Eioest Blerot 1895-1900
E.ブレロ(1870-1957)は建て売り業者として中産階級向け特徴的な街区を開発した建築家です。
アンカールの影響を感じさせる出窓や壁画が特徴で1軒ごとにファサードを変えてます。 -
1軒ごとに入口の装飾が違います。
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⑬House(ベル・ヴュー通りの住宅):Rue de Belle-Vue 30,32
ARCHITECT Eioest Blerot 1895-1900
同じくE.ブレロの連続住宅です。あくまでベルギー伝統のうなぎの寝床風に分割した一軒家を連続してます。 -
オルタ邸でお馴染みの出窓の手摺りである巨大なトンボがここにもありました。
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処変わってEU本部です。ここからほど近い場所に2年だけオルタの事務所在籍したG・ストローヴェンの手がけた建築物があります。
EU本部 建造物
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⑭Houses(サン・クエンタンストラア通りの連続住宅)
Rue Saint-Quentinstraat 30,32 :ARCHITECT Gustave Strauven - 1899
Gストローヴェン(1878-1919)は「師(オルタ)の合理性より内部空間に向けたエネルーギーだけを吸収しただけ」と参考資料には記されてました。
それでもまだここは、なんかゴテゴテしている感があるもののまだ見るに堪えられます。 -
右側最上部
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左側ファサード中央窓
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⑮Saint-Cyr House(画家サン・シールの家):Square Ambiorix 11
ARCHITECT Gustave Strauven - 1900
確かにこちは「洗練・調和・秩序とは無縁の建造物」と参考資料に記されてましたが、納得できます。
当時「癇癪もちのマカロニ」という呼称が奉られたそうです。 -
下から見上げてみました。ある意味グロテスクで非常に刺激的です。
(⌒◇⌒;) げっ! -
⑯House(フェルデ通りの住宅):Rue Faider 83
ARCHITECT Albert Roosenboom 1900
同じくオルタの弟子であったA・ローゼンブーム(1871-1943)が手がけました。
①のHotel Tassel(タッセル邸)の出窓と⑧のHotel Ciamberlani(チャンベルラーニ邸)の壁画構成を組み合わせることで巨匠二人の特徴をうまく取り入れている事がわかります。 -
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さて、またまた場所は変わりサンカントネール公園の凱旋門です。
ここからほど近い場所に壁画作家であったポール・コーシー(1875-1952)が自ら設計した自邸があります。サンカントネール公園 広場・公園
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⑰Cauchie House (コーシー自宅):Rue des Francs 5
ARCHITECT Paul Cauchie - 1905
アンカールタワーと呼ばれる両神の付柱(ビラスター)に挟まれた壁画に設けられた幾何学的な開口部、残された壁面に描かれたミューズとベルギーでは珍しいウィーン分離派とアンカールのデザインが融和し、ブリュッセルでは一番美しいアール・ヌーヴォー建築とも言われているそうです。 -
1958年にイタリアのフレスコ画家によって修復よみがえった言われていた壁画ですが、朝早く行って思いきり朝の光を浴びていたのがいけなかったのか思ったほどキレイとは感じませんでした。
しかも修復してから既に60年近く経っているのですからまた汚れてしまっても不思議ではありません。 -
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⑱House(アントワーヌ・デルポト広場の住宅)
Place Antoine Delporte 17:ARCHITECT Paul Hamesse - 1907
アンカールの直弟子、P・アメス(1877-1956)の設計した建築物です。
ここを訪れた時は、どれなのかわからず写真を撮りましたが一番右側の白い住宅です。
師の幾何学的造形を最も受け継いていると言われてます。 -
⑲House(ジェフ・ランボー通りの住宅):Avenue Jef Lambeaux 25
ARCHITECT Paul Hamesse 1910
同じくP・アメスの設計した建築物です。「既に彼の作品はこの時代において最も近代建設的造形に直結している。」と解説書に記されてましたが、逆に私の目にはアール・ヌーヴォーぽくなく本来は右角度正面からの写真の方が良かったのですが、見事に通り過ぎてしまいました。 -
⑳House(ラック通りの家)
Rue du Lac 6 :ARCHITECT Ernest Delune 1904
L・ドュリュヌ(1862-1947)P・アメスの設計した建築物です。
解説書には「アール・ヌーヴォー建築のなかで最も個性的な開口部を持ち、階段室を飾る花模様のステンドグラスが華やかな建物」と紹介されてました。
でも例によって建物前に車高の高い車がデーンとあり、しっかりベストアングルを邪魔してました。 -
とりあえず寄って下から見上げるように写真を撮りました。
確かにステンドグラスが華やかです。 -
(21)"Les Hiboux "[The Owls] House(ふくろうの家):Avenue Brugmann 55
ARCHITECT Edouard Pelseneer - 1899
最後にブリュッセルアール・ヌーヴォー建築の代表的(見学)建物を2つ載せたいと思います。
まず最初は、「ふくろうの家」。
建物にふくろうの絵が描かれているほか、丸い窓枠はふくろうの目玉のような外観です。 -
屋根には2羽のフクロウの像がちょこんと並んでます。
-
詳細はオランダ語ですが下記URLを参照して下さい。
Bouwblok Hannon Brugmannlaan 51, 53, 55
http://www.irismonument.be/nl.Sint-Gillis.Brugmannlaan.55.html -
(22)Hotel Hannon(アノン邸):Avenue de la Jonction 1
ARCHITECT Jules Brunfaut - 1902
そしてもう一つはアノン邸です。工業デザイナーで写真家でもあったエドワール・アノンの友人であるジュール・ブリュンフォー(1852-1942)が設計した建物です。
(ふくろうの家の隣にあります。) -
-
入場料を支払えば誰でも見学でき、内部の写真撮影もできると楽しみにしていたアノン邸でしたが、入口のドアに「改装工事のため無期限閉鎖を知らせる」張り紙が.....。
(゜◇゜)ガーンなんてこった!
こんな風な光景が見られるはずだったのに…無念!」(T◇T)」
「アール・ヌーヴォーとアール・デコを極めるビエンナーレ ⑤ アノン邸」(地球の歩き方 特派員BLOGより)
http://tokuhain.arukikata.co.jp/brussels/2013/11/post_36.html -
とても写真を貼りきれませんでしたが。(疲れて.....)
とりあえず気になったパーツ部分だけを載せてみました。
A Rue Saint-Quentinstraat 30
B Avenue de la Jonction 1
C Lombardijestraat 30
D Louizalaan 412 -
A Rue Henri Wafelaerts 53
B Rue Henri Wafelaerts 51
C Rue Defacqz 71
D Avenue Palmerston 3 -
A Avenue Jef Lambeaux 12
B Rue Henri Wafelaerts 55
C Avenue Michel-Ange 8
D Rue Faider 83 -
A Jef Lambeauxlaan 40
B Rue Saint-Quentinstraat 26
C Rue Saint-Quentinstraat 32
D Maria-Louizasquare 58 -
この旅行記のGoogle マップです。
https://drive.google.com/open?id=1VWjup1QBiUn7SnpIekYcvkUjTt8&usp=sharing
アール・ヌーヴォー建築の外観だけでも楽しいのですが、やはり内部を見ないと物足りません。
2017年の「アールヌーボー・ビエンナーレ」に行きたいものです!!
参考資料
アール・ヌーヴォー建築/橋本文隆著
ヨーロッパのアール・ヌーボー建築を巡る/堀本洋一著 他
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