九十九島に癒されて。 呼子のイカと平戸散策　～レンタカー周遊３日目の巻～

2015/11/02 - 2015/11/02

出張のあと延泊し、九州の行きたかった場所を一人レンタカーで周遊。九州は修学旅行以来のためほぼビギナー。

本日のハイライトは、九十九島と、平戸、呼子のイカ です。

エリア 九十九島・田平周辺(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

そもそもこのイカ食べたさに、単なる出張がここまで拡張したワケで・・・

気がつけば仕事２割、旅行８割。１泊２日の大分出張が、３泊４日で５県を巡る九州周遊に。食べ物の力って偉大ですね。

昨日の雨がウソのみたいな、清々しい秋晴れ。昨日は阿蘇の大自然を走り回っていたのが一転、今日は右も左も海づくしです。

長崎市内から西海（さいかい）パールラインを経由して、九十九島の「展海峰」を目指します。瀬戸内海で生まれ育った私は、こういう穏やかな入江が大好き。

九十九島の展望台はいくつかありますが、「展海峰」は一番遠いけど、一番迫力があるビュースポットのようです。

そうそう、稲佐山で学生さんがやっていたように、手すりのところまで景色を見ないようにして、「じゃーん！」を目を開ける！というのをやってみましょう。

顔を覆ってヘンな歩き方をしながら、ヨロヨロと階段を登ります。かなり不審な動きですが、誰もいないのでへっちゃらです。

じゃーん！

・・・（しばし沈黙）・・・・・うわぁ〜・・・すごーい・・・

展海峰 名所・史跡

・・・うわぁ〜・・・・わぁ〜・・・

旅行っていう非日常にいると、いろいろと考えたり、過去を振り返ったりするじゃないですか。

なんだろうな、今年は私も家族も転機の年で、今までずっと必死に走ってきたのが、それぞれの生活が始まって、気がつけば一人こうして九州を旅しているワケですよ。

この九十九島の景色が、そんな私を優しく包んでくれるような気がしたんですよね、なんか、泣けてきちゃって、もう。。。 誰もいないのをいいことに、おいおいとハンカチ片手に大泣きしてしまいました。

ここで泣いてた人の、歴代トップ５に入るんじゃないかってくらいに。

実は私、いわゆるシングルマザーで。再婚もせず２人の息子と生活してきました。１１年経った今年の春、下の息子が社会人になったのを機に転職、現在単身赴任中なのです。

子育ては終わったけど、趣味もない。どーしよ？！と思っていたら、ひょんなことから山にハマり、旅行に出かけ・・・今では気ままな一人旅を楽しんでいるワケです。

昨日までは、私の大好きな阿蘇を、自ら走り回って楽しんでいた感じ。 今日は、この展海峰に一人フラッと来たら、この青い空と青い海、たくさんの島々が、私を優しく包み込んでくれた感じ。。。うまく言えないけど、そんな場所でした。

すごく感動したので、この迫力ある眺望を伝えようと、自撮り棒で体を張ってみましたが・・・

うーん、ここは素直にムービーがいいです。

15秒くらいでクルッと旋回しながら撮ると、パノラマ写真より臨場感が出ます。Facebookにもアップできるので、そっちの方がオススメです。

結局３０分くらいいたでしょうか。 途中団体のバスが来て、少し賑やかになって、帰っていって静かになったあとも、しばらくいました。忘れられない場所が、また増えました。

ありがとう、九十九島。 また来ます。

展海峰を後にして、山を１０分ほど下った入江に「マルモ水産　海上かき小屋」があります。

そう、文字通り「海上」で「かき」を食べる「小屋」です！ 広島出身なので、かきは見慣れていますが、海上で食べるというアトラクションはお初です。ワクワクしながら行ってみます。

マルモ水産 九十九島海上かき小屋 グルメ・レストラン

殻付かきが1キロ900円。ビギナーなので、ここはおとなしく「九十九島セット」1,600円を注文します。

「かき1キロ」と「牡蠣チャウダー」「かき炙り笹めし２個」がセットになっています。お飲み物は小屋にある自販機でドウゾ式です。

ついに一人バーベキューも平気なおっさんになってきました。（笑）

かき小屋は、長崎や福岡の海岸線には結構あるようです。

奥の家族連れの方に「かきの開け方が上手ですね」と褒められました。ええ、広島出身ですから。（えへへ）

九十九島のかきはもともと小さめ、しかもシーズン始めなのでこんなサイズも混ざっています。ですが「焼いて開けて食べる」という作業が楽しいので、まったく気になりません。

こういう時は、一人旅より、やっぱりみんなで来たいなぁって思います。（皿うどんの時もね）

さて、佐世保に来たら佐世保バーガーはマストでしょー！

私がチョイスしたお店は、行列のできる有名店「ビッグマン」の・・・本店ではなく「佐々店」。佐世保から平戸へ向かうルート脇にあります。

最初は本店へ行くつもりでしたが、行列するので時間が読めなのと、駐車場がないと困るのと、なるたけ平戸方面で効率よくテイクアウトしたかったというのが理由。

お店は１１時からやってるし、駐車場も目の前、行列もなし！今回も「この計画、完璧〜」と自画自賛。

佐世保バーガー BigMan 佐々店 グルメ・レストラン

あまのじゃくな私は、最近出てきた「ご当地系」にはちょっとクールです。「町おこしのために考えた、策略的な食べ物でしょ？」みたいな、斜に構えて臨んだ佐世保バーガー。 呼子の港で実食です。

やっべ！このバーガー！やっべ！！

でました。「期待してなかったがハマった」のパターンです。いやー、まさか、またしてもやられるとは。

いただいたのは「元祖ベーコンエッグバーガー」。このベーコン、桜のチップで燻製してあって、香ばしいのなんのって。全体のバランス、香り、食感、ボリューム・・・そして、なんといってもお店のおじさんの優しい笑顔に、心打たれたのでありました。

多くの方々が情熱を傾ける佐世保バーガー、おいしかったです、ごちそうさまでした。また買いに来ます。

本日のビッグな橋、その１。

ゴールデンゲートブリッ・・・こらこら、「平戸大橋」

平戸といえばここ、「平戸ザビエル記念教会」

昭和６年に建てられたようですが、外観は逆に近代的にも見えてとてもきれい。思ったより小さかったですが、平戸サイズというのか、このくらいがしっくりきます。

いろんな人々の思いや歴史が詰まっていると思うと、粛々とした気持ちになります。

平戸ザビエル記念教会 寺・神社・教会

平戸には、日本の寺院とカトリックの教会が共存する 「寺院と教会の見える風景」 という、ちょっとした名所があります。

この光明寺さんの横にあります、行ってみましょう。

あぁ、なんかここ、修学旅行で来た気がします。懐かしいような、でも初めて来るような・・・なんともいえない気持ちになります。

修学旅行で来た時、「大人になったらもう一度ここへ来たいな」って思った記憶がよみがえります。やっぱり私はこういう、海の見える小さな街が好きなんでしょうね。

寺院と教会の見える風景 名所・史跡

さあ、クライマックスの「呼子のイカ」です。

「呼子でイカを食す！」　この野望のためにここまでやってきました。ええ、単なる出張が、この九州５県大周遊に化けけたのも、すべてここからです。

まずは、有名店の「海中魚処 萬坊」さんに電話してみます。なんと！もう３時前だというのに、まさかの１時間半待ち。。。そこは素直にあきらめて、姉妹店（このパターン多いな） の「ふく萬坊」さんへ。

呼子の港にあって眺めもよいです、お客さんは私の他に数組のみ、スーイスイです。またまた「この行程表、完璧〜」と自画自賛。

ご対面ー！ これが憧れの「呼子のイカ」です♡

足を「ツンツン」といじってみます、「いやーん」と動いてくれます。いいリアクションです。

これは写真より断然ムービーです。Facebookにアップしたら、女友達から矢継ぎ早にレスポンスが。（食べ物系は女子が早い）　動く食べ物はインパクトがあります。

萬坊 海岸通り店 グルメ・レストラン

クリスタルなお刺身を、いざ、実食！

・・・あれ？ おいしいんですけど、期待が大きすぎたのか・・・おいしいんです、イカとしては相当おいしいんですけど・・・これはイカです。（憧れが強すぎて、イカじゃない域のものを妄想していた）

ゲソは天ぷらにしていただきました。天ぷらもおいしかったです。さすが地元です、とても新鮮でした。ごちそうさまでした〜！

呼子の港の、この飾らない感じがいいです。生活感のある風景です。

さっきから気になっていたこの橋・・・呼子大橋です。寄るつもりはなかったのですが、近いの行ってみました。

おや、この橋って、どこから撮ったらいい写真が撮れるのかな？（ウロウロ）

眼下には満席で行かなかった「海中魚処 萬坊」さんが見えます。

結構橋が長いですね〜 これならお魚がいっぱい見れそうだ！

ウロウロしてたら駐車場の北に「弁天遊歩橋」へ降りる階段がありました。

あら？この遊歩橋、スゴくね？！

階段を降りてる時点から、もうワクワクです。すごい景色が広がってきいます。まるで海峡を歩いて渡っているかのような目線です。爽やかな海風に吹かれながら、この先の弁天島まで歩いて行けます。

弁天遊歩橋 名所・史跡

犬の散歩をしている人、ジョギングしてる人、カメラ片手に小走りではしゃぐ人（私です）。 これはもう、最高のお散歩コースですね。

ここも写真よりムービー、しかも３６０度くるりと撮って、最後に橋が「じゃーん！」と出てくるアングルがオススメです。

呼子大橋 名所・史跡

たまたま寄ってみた、本日のビッグな橋、その２。

下から見てもカッコいい「呼子大橋」でした〜

途中、「唐津くんち」で混雑する市内を抜けて、城内橋から「唐津城」を遠望。

オーシャンビューで、リバーサイドでもある唐津城、日本のお城をひとつもらえるとしたら、私はここにします。（眺めがよいから）

唐津にある景勝地「虹の松原」。

松原や ああ 松原や 松原や・・・（国語の先生に怒られるよ、もう）

このあと、この旅最後のビューポイント 「鏡山展望台」 へ向かいます。 この虹の松原を、山の上から一望できるようです。 車で山道を登ること１５分。例によって、景色を見ないようにして展望台まで行きます。

虹の松原 自然・景勝地

目を開けると、そこは・・・じゃーん！

まずは「左見て」　・・・・・（あ、唐津城がちっちゃく見える〜）

鏡山 公園・植物園

「前を見て」

「右を見る」・・・

どうでしょう。うーん、やっぱりこれもムービーですね。

いやいや、夕日もセットでこの大パノラマ、最高です。最後の最後で、またまたいい思い出ができました。 ありがとう、佐賀。

地味な県と言われていますが、私は結構行きたいところがいっぱいです。今度は春秋航空で来るのもいいかな。佐賀空港を利用すると1000円レンタカーっていうの貸してくれるんですよ、それも魅力ですね。 ま、一人だと2000円になっちゃうんだけど。

さて、すべての行程を終え、高速で福岡へ。リサーチしてあったスタンドで給油し、天神でレンタカーを返却。事故もなく、無事に福岡到着です。お世話になりました。（大分からレンタカー乗り捨て。これも便利）

２泊３日で走行６３０キロ、東京から徳島くらいの距離です。（しかも８割下道） ヒーッ！

あとは博多っぽいものを食べて、飛行機で帰るだけになりました。

実は「一人水炊き」も企てていたのですが、とりあえずレンタカー屋近くの有名店「博多らーめん Shin-Shin」さんへ。夜は居酒屋みたいになるようです。ああ、それじゃあ、と「一口餃子」をつまみに芋焼酎おかわり〜！！

もう完全におっさんです。

シメは博多ラーメンでしょー！！ さすが人気店、おいしいです。

ゆっくりしてたので、いい時間になってしまいました。Shin-Shinのお土産ラーメンを買って、地下鉄で福岡空港へ向かいます。

帰りのジェットスターは、荷物が増えるだろと 「Starter Plus」 にしてあります。３０分前には手荷物預けなきゃです。何を買ったというワケでもないのに、キャリーバッグはもうパンパンです。最後に「通りもん」を買って、２０時２５分発に飛び乗ります。

博多らーめん ShinShin 天神本店 グルメ・レストラン

あーあー。 帰ってきてしまいました、成田空港です。

行きはあんなにワクワクした第３ターミナルの陸上トラックも、今は 「お帰りはこちらです」 に見えます。

家に帰るまでが遠足です！（キリッ）　あとはこのバスに乗れば、明け方自宅に着きます。無事家まで帰れそうです。

ついに、この楽しかった一人旅が終わりました。明日からはフツーの女の子に戻ります！

最後まで読んでくれたみなさん、参考にさせていただいた旅行記の方々、お休みをくれた社長、本当にありがとうございました〜

おまけ。「呼子にたたずむフィット」

３日目のお会計
＊西海パールライン　200円
＊佐世保有料道路　150円
＊海上かき小屋　1,600円
＊ビッグマン 佐々店　650円
＊ふく萬坊　2,860円
＊福岡高速　980円
＊レギュラー満タン　4,143円
＊博多らーめんShin-Shin　1,980円
＊Shin-Shin お土産ラーメン　1,190円
＊福岡市地下鉄　260円
＊博多通りもん　730円
＊GK514便（Starter Plus）　6,850円
＊WILLER 夜行バス　3,000円

最初から読みたい方は「ジェットスターで大分へ行く」からどうぞ。
http://4travel.jp/travelogue/11075285

この旅行記へのコメント （6）

• picotabiさん 2022/01/29 14:02:24

  おおーーっと最初に戻るとこしたぜ

  >「ツンツン」といじってみます、「いやーん」
  
  これやってみたい。
  
  ハナコさんを包んでくれた九十九島の景色のとこ。
  ほろりしちゃったなぁ
  
  ハナコさん、前から思ってるけどやっぱカッコイイです。
  

  ハナコさん からの返信 2022/01/29 20:07:44

  RE: おおーーっと最初に戻るとこしたぜ

  
  呼子のイカかぁ
  懐かしいなぁ
  
  それにしても、イカじゃにものを想像してたって？！
  期待が大きすぎるとたまにあるよね、そーいうの
  
  昔の旅行記読むと、初心を思い出すね
  こんな時期があったのかー
  旅先で泣くの好きだったんだな
  なんか腺が通るっていうか、スッキリするんだろね
  今じゃ、お財布ーとかカギー！とかで泣いてるよ（笑）
  
  > ハナコさん、前から思ってるけどやっぱカッコイイです。
  
  いや、picoさんに言われるとめちゃめちゃ嬉しい
  今日はニヤニヤしながら寝ちゃうかも！！キャハ
  
  ありがとう〜
  
  

• swalさん 2019/03/26 21:53:48

  いい旅を

  旅行っていう非日常にいると、いろいろと考えたり、過去を振り返ったりするじゃないですか。
  なんだろうな、今年は私も家族も転機の年で、今までずっと必死に走ってきたのが、それぞれの生活が始まって、気がつけば一人こうして九州を旅しているワケですよ。
  この九十九島の景色が、そんな私を優しく包んでくれるような気がしたんですよね、なんか、泣けてきちゃって、もう。。。 誰もいないのをいいことに、おいおいとハンカチ片手に大泣きしてしまいました。
  
  色々あり過ぎる中、一生懸命おふたりの息子さんをここまで育てあげ
  あんな事もあった・・
  そんな事もあった・
  きっとあり過ぎた・・・
  
  万感の思いで読まさせて頂きました
  
  毎日、毎日、いい人生旅しましょ！
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

  ハナコさん からの返信 2019/03/27 19:25:12

  書いた本人も忘れてて

  懐かしい旅行記読まれてるなぁ、なんか恥ずかしいなぁなんて思ってましたが・・・
  
  あぁ、そんなこと書いてましたね、そういえば。
  私の旅のはじまりはここからですね。
  
  思えば激動の20〜30代、あんなことこんなこと、結構いろいろ。嫁いだ先の会社がスッテンテンになったり、マンションが抵当に入ってたり。長野へＩターンしてそのあとシングルマザーになったり。お金も家庭も大変だったけどいろいろ勉強になったし、今では勲章みたいなもんだし。おかげでどこでも生きていける気がします。（笑）
  こんな話すると結構引く人いるんですけど、時が経てばかすり傷ですよね。この経験はムダじゃなかった、すべて意味があって起こったんだなって思います。
  
  だから今大変な状況にある人には頑張って欲しいなって。暗いトンネルも必ず出口はある、何年か後にはこうして旅行できたりするよ！っていうメッセージもあって旅行記を書き始めたのを思い出しました。うん、そうだ、書いた本人も忘れてたけど。
  
  旅ってホントに十人十色。私の場合、海の見える景色のいい場所へ行くと、そっと神様が降りてきて背中をさすってくれるんですよね。台湾でも九十九島でも、新島でも。
  
  ありがたいなぁ。ホント感謝です。
  
  

• きしゆめさん 2015/11/19 18:16:12

  フォローありがとうございます!(^^)!

  初めまして！きしゆめと申します。
  
  ハナコさんの旅行記は私好みでとっても興味深く、羨ましく拝見しました。
  
  私も一人で気ままな旅行大好き！
  地元の美味しいもの沢山食べて…
  「あの子、一人だね…」なんて目線はそっちのけ〜
  （一人バーベキューはデビューしてませんが…(^^;)）
  
  出かける度に『一人って超楽しい〜(￣▽￣)』とどっぷりハマっています(^^ゞ
  
  
  これからも楽しい旅行記見させてください
  
  

  ハナコさん からの返信 2015/11/19 19:38:02

  こちらこそ、ありがとうございまーす！

  コメント、フォローありがとうございます。
  
  きしゆめさんの旅行記は、写真がとってもきれい。それだけでもう、予定がなくても行きたくなります。
  
  たくさん行ってらっしゃるので、これからゆっくりきしゆめさんの旅行記を拝見したいと思います。
  
  入笠山はこれから行こうと思っている山なので、読んでいてとても参考になりました。余談ですがヘリーハンセンのリュック、ステキですね（笑）
  
  これからもよろしくお願いします、ありがとうございます。