2015/10/08 - 2015/10/19
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Bachさん
この旅行の1週間前「日本のベネチア」と呼ばれる京都北丹の「伊根」に行きましたが、共に6世紀ローマ帝国時代と17世紀江戸時代という古い歴史を経て、「地形的な特性」と「住民の生活の知恵」から出来上がった「水辺の建物群」で、これがどうやって出来て、維持されているのか気になります。
「伊根」は、木造の日本家屋が長い年月を耐えて存在し、静かでのんびり、ゆったりとした気分で散策を楽しめるのに比べ、「ベネチア」は、石造りの建物が立ち並び、きらびやかな宮殿や教会に観光客がいっぱいで、まさにカーニバルが似合うハイテンションの町です。
こちらもご覧ください→http://activephotolife.blog.fc2.com/blog-entry-262.html
「ベネチアの起源」は、6世紀頃にゲルマン民族侵入から逃れてきたイタリア人が、大陸からの川の流れに乗ってくる土砂とアドリア海の波と風の力で出来た湿地帯に移り住み、この干潟に唐松の杭を打ち込みその上に水に強い石を積み重ねて地盤を造り、さらにその上に住居や道路や広場を作ったのが始まりで、少しずつ島を拡げ、何世紀にもわたってこれだけの街並みを造り、海と共に生き、造船技術に長けていることを強みに、世界の海へ出かけ、貿易を増やしていったのが「ベニスの商人」で、10世紀頃から地中海貿易を拡大し、イスラム、アジアとの東西貿易の基地として13世紀にはコンスタンチノーブルを攻略するほどの都市国家だったという歴史があります。
しかし、その生活は大変なようで、今では6万人しか住んでおらず観光客の方が多いくらいですが、島内は車も自転車も乗り入れ禁止で、住民も観光客も警察も消防もゴミ収集や荷物の配送も全て水上バス、水上タクシー、ゴンドラなど、船しか使えないので、その分物価は高く、飲料水も地下水を汲み上げたら島が沈むので大陸から運び、下水道も地下に布設出来ないので浄化槽で処理し定期的にバキューム船で汲み取るが、水は汚く夏は大変臭い。
観光客が増えるほどこれらの負担も大きくなり、さらに時間の経過による丸太の土台の沈下や、温暖化現象による海面上昇で町が水没の危機にさらされるなど、想像以上ですが、その中でも伝統を守りながら、これをうまく観光資源にして、年間1000万人以上も集まる観光事業として町の発展に結び付けているのは流石です。
観光立国を目指す日本としては見習うべき点がいっぱいあります。
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ベネチアの朝・メストレ地区
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ベネチア本島へはリベルタ橋を渡る
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リベルタ橋は1933年ムッソリーニによって造られた
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鉄道はいち早く1842年オーストリア支配下の時代に開通
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ベネチア本島に到着
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地中海クルーズ船がひしめく
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水上バスでサンマルコ広場まで30分
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水上バスはヴァポレットといって、重要な交通機関
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ジュデッカ運河を疾走
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船内からのベネチア本島
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伊根の船屋とは対照的
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(参考)伊根の船屋群
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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会17世紀聖母マリアを象徴するものが随所に散りばめられている
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サンタ・マリア・デル・ロサリオ18世紀ロココ様式のドミニコ教会
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対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
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サンマルコ広場出現
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左から行政館、鐘楼、サンマルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿
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ドゥカーレ宮殿
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公平な政治の象徴「剣と秤を持った正義の女神像」
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サンマルコ広場に到着
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仮面舞踏会でお出迎え
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スキアヴォーニ海岸通り
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日本発祥の自撮り棒は今や世界のヒット商品
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傾いた鐘楼はギリシャ人の教会でサン・ジョルジョ・デイ・グレーチ教会
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ベネチアは運河と橋の街
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ゴンドラは40分80ユーロ(11,000円)と高い
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ここも中国人で混雑
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溜息の橋は16世紀ドゥカーレ宮殿の尋問室と牢獄を結ぶ白い大理石の橋
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この橋を渡る囚人が格子状の窓越しに見納めとなる外の景色を見て溜息をついたと言われる。
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サンマルコ広場入口の小広場には2本の塔
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2本の柱の上には守護聖人・サンマルコの獅子の彫像と最初の守護聖人・聖テオドーロの彫像がある
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一休み
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ドゥカーレ宮殿から鐘楼
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「鐘楼」は10世紀の監視灯台を転用したもので高さ100m
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サンマルコ広場
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左・サンマルコ大聖堂、右・新行政館
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サンマルコ大聖堂、正面にはサンマルコの紋章「本を開くライオン」
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正面の「4頭の馬」は、ローマからコンスタンチノーブル、ベネチア、パリを経てナポレオン失脚後に再びベネチアという歴史を刻んでいます。
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内部はビザンチンとロマネスク様式の混合したモザイクで飾られている
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今日も水浸しの聖堂前
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水浸しのサンマルコ広場
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1499年の「時計塔」
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今でも動き続けており、時間と潮の干満を知ることが出来る。
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イエスを抱く聖母マリア像
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左は「旧行政館」、右は「新行政館」で、現在の行政機関と博物館がある。
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新行政館1階にはショップが並ぶ
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カフェ・フローリアンは映画「旅情」にも出てくる1720年創業の最古の喫茶店。
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向い側「旧行政館」のカフェ・クアードリも1775年創業。
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商店や工房が軒を並べる街のメインストリート、メルチェリエ通り
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反対側から嘆きの橋
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ベネチアンガラス工房
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結局買ってしまったベネチアングラス
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おまけに貰った仮面
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食事はベネチアン名物・イカスミパスタ
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魚介のフリット
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帰りはオープンカー
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大型船の入港は禁止の動きがあるらしい
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