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南イタリアをアドリア海側のマテーラからティレニア海側のソレントまで300km横断して、「アマルフィ」〜18km30分「ソレント」〜50km1時間「ナポリ」(泊)〜1時間「カプリ島・青の洞窟」〜「ポンペイ」〜26km 30分「ナポリ」(泊)のコースでしたが、「アマルフィ」が崖崩れで通行止め、「青の洞窟」も天候悪化で入れず最悪で、地中海の温暖な気候と、青い空、青い海、明るい陽光が降り注ぐ「楽園」というイメージだったのに、自然だけはどうしようもなく、もう一つのイタリアの楽しみである美味しいピザとワインで取り戻すことにします。<br />南北に長いイタリアは日本以上に全く異なる性格を持ち、ヴェネチアから始まった今回の旅行でも実感したのは、一言でアングロサクソン系とラテン系の違いがあり、質実剛健で寡黙な北イタリアと、陽気で人懐っこくおしゃべり好きな南イタリアという感じで、料理で言うと、北イタリアは野菜より肉で味付けが濃く、ワインもこれに負けず濃厚、南イタリアは魚や野菜を多用しシンプルでさっぱり、ワインはフルーティでアルコール度が高く、南北それぞれの特徴を楽しめます。<br />「ソレント」は、「ヴェスヴィオ山」を望む風光明媚なリゾート地として、ソレント半島の「アマルフィ海岸」への起点としてヨーロッパ観光客が多い。海沿いに切り立った断崖絶壁上に街が広がる。「アマルフィ」は中世にはナポリ王国から独立してアマルフィ公国として勢力があった海洋国家。<br />「ヴェスヴィオ山」は、ナポリから9km、ソレントから50km、標高1281m(桜島は1117m、鹿児島市まで5km)79年大噴火、1944年以来噴火していない。<br />「ナポリ」は、イタリアで3番目に大きい人口97万人、南イタリア最大の都市。紀元前6世紀ギリシャ人によって作られた植民都市「ミネアポリス」に起源を持ち、「ヴェスヴィオ山」と紺碧のナポリ湾を望む景色は「ナポリを見てから死ね」と言われる。陽気なイタリアのイメージを代表する都市であるが、アルカポネの出身地でマフィアの影響が強い。姉妹都市の鹿児島市は東洋のナポリと言われる。歴史的建造物は17世紀スペイン統治時代の「王宮」、13世紀「ヌオーヴォ城」や11世紀ノルマン朝の要塞で基礎部分に卵が埋められている「卵城・カステロ・デル・オーボ城」など。ナポリタンは日本生まれだが、ピザはナポリ生まれで「マルゲリータ」は、イタリア王妃マルゲリータが来訪のときイタリア三色旗を模して、赤・トマト、緑・バジリコ、白・モッツァレラチーズで作ったのが起源<br />「カプリ島」は、ナポリから35km、高速船で40分。ローマ皇帝アウグストゥス、ティベリウスの別荘地で世界的にも有数のリゾート地ですが、何といっても目玉は「青の洞窟」。海蝕洞で小舟で中に入るが入口が小さいので、行ってみないと入れるかどうかはわからず、最近では地球温暖化で水位が上がっているので益々入れる確率は低くなってきているらしい。次のチャンスがあるかどうか分からないが、期待したい。<br />「ポンペイ」は、古代ローマ時代レジャー地として繁栄し、ローマをしのぐほど豊かで活気ある市民生活が営まれていましたが、紀元79年「ヴェスヴィオ山」の噴火により一夜にして没し、1763年にポンペイの隣町のエルコラーノで大理石の柱が偶然発見されて、1700年間も噴火当時のままの町が姿を現しました。<br />19世紀から本格的な発掘が行われ、8割程度が発掘され現在は中止されて保存中心の作業が進められているそうですが、人口1万人以上の町は整然と区画され、住居や劇場、闘技場、公衆浴場、下水道まで完備され、居酒屋のカウンターには大理石が散りばめられ、壁画やモザイク画、落書きまで当時のまま残されていて、畑ではブドウやオリーブなどが育てられており、当時の市民たちの贅沢で享楽的な暮らしぶりが生々しく垣間見れます。<br /><br />

「イタリア縦断よくばりツアー」南イタリア南西部編 ソレント、ナポリ、カプリ島、ポンペイ

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2015/10/14 - 2015/10/16

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Bach

Bachさん

南イタリアをアドリア海側のマテーラからティレニア海側のソレントまで300km横断して、「アマルフィ」〜18km30分「ソレント」〜50km1時間「ナポリ」(泊)〜1時間「カプリ島・青の洞窟」〜「ポンペイ」〜26km 30分「ナポリ」(泊)のコースでしたが、「アマルフィ」が崖崩れで通行止め、「青の洞窟」も天候悪化で入れず最悪で、地中海の温暖な気候と、青い空、青い海、明るい陽光が降り注ぐ「楽園」というイメージだったのに、自然だけはどうしようもなく、もう一つのイタリアの楽しみである美味しいピザとワインで取り戻すことにします。
南北に長いイタリアは日本以上に全く異なる性格を持ち、ヴェネチアから始まった今回の旅行でも実感したのは、一言でアングロサクソン系とラテン系の違いがあり、質実剛健で寡黙な北イタリアと、陽気で人懐っこくおしゃべり好きな南イタリアという感じで、料理で言うと、北イタリアは野菜より肉で味付けが濃く、ワインもこれに負けず濃厚、南イタリアは魚や野菜を多用しシンプルでさっぱり、ワインはフルーティでアルコール度が高く、南北それぞれの特徴を楽しめます。
「ソレント」は、「ヴェスヴィオ山」を望む風光明媚なリゾート地として、ソレント半島の「アマルフィ海岸」への起点としてヨーロッパ観光客が多い。海沿いに切り立った断崖絶壁上に街が広がる。「アマルフィ」は中世にはナポリ王国から独立してアマルフィ公国として勢力があった海洋国家。
「ヴェスヴィオ山」は、ナポリから9km、ソレントから50km、標高1281m(桜島は1117m、鹿児島市まで5km)79年大噴火、1944年以来噴火していない。
「ナポリ」は、イタリアで3番目に大きい人口97万人、南イタリア最大の都市。紀元前6世紀ギリシャ人によって作られた植民都市「ミネアポリス」に起源を持ち、「ヴェスヴィオ山」と紺碧のナポリ湾を望む景色は「ナポリを見てから死ね」と言われる。陽気なイタリアのイメージを代表する都市であるが、アルカポネの出身地でマフィアの影響が強い。姉妹都市の鹿児島市は東洋のナポリと言われる。歴史的建造物は17世紀スペイン統治時代の「王宮」、13世紀「ヌオーヴォ城」や11世紀ノルマン朝の要塞で基礎部分に卵が埋められている「卵城・カステロ・デル・オーボ城」など。ナポリタンは日本生まれだが、ピザはナポリ生まれで「マルゲリータ」は、イタリア王妃マルゲリータが来訪のときイタリア三色旗を模して、赤・トマト、緑・バジリコ、白・モッツァレラチーズで作ったのが起源
「カプリ島」は、ナポリから35km、高速船で40分。ローマ皇帝アウグストゥス、ティベリウスの別荘地で世界的にも有数のリゾート地ですが、何といっても目玉は「青の洞窟」。海蝕洞で小舟で中に入るが入口が小さいので、行ってみないと入れるかどうかはわからず、最近では地球温暖化で水位が上がっているので益々入れる確率は低くなってきているらしい。次のチャンスがあるかどうか分からないが、期待したい。
「ポンペイ」は、古代ローマ時代レジャー地として繁栄し、ローマをしのぐほど豊かで活気ある市民生活が営まれていましたが、紀元79年「ヴェスヴィオ山」の噴火により一夜にして没し、1763年にポンペイの隣町のエルコラーノで大理石の柱が偶然発見されて、1700年間も噴火当時のままの町が姿を現しました。
19世紀から本格的な発掘が行われ、8割程度が発掘され現在は中止されて保存中心の作業が進められているそうですが、人口1万人以上の町は整然と区画され、住居や劇場、闘技場、公衆浴場、下水道まで完備され、居酒屋のカウンターには大理石が散りばめられ、壁画やモザイク画、落書きまで当時のまま残されていて、畑ではブドウやオリーブなどが育てられており、当時の市民たちの贅沢で享楽的な暮らしぶりが生々しく垣間見れます。

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  • マテーラからソレントへの移動途中見えるヴェスヴィオ山

    マテーラからソレントへの移動途中見えるヴェスヴィオ山

  • 眼下にソレントの町

    眼下にソレントの町

  • ヴェスヴィオ山はソレントから50km

    ヴェスヴィオ山はソレントから50km

  • ソレントの町を散策

    ソレントの町を散策

  • 翌朝、ホテルからナポリ市街

    翌朝、ホテルからナポリ市街

  • ホテルのすぐ前はナポリ駅

    ホテルのすぐ前はナポリ駅

  • 港も近い

    港も近い

  • ナポリ市街

    ナポリ市街

  • カプリ島行ベベレッロ港に到着

    カプリ島行ベベレッロ港に到着

  • カプリ島行き高速船

    カプリ島行き高速船

  • ヴェスヴィオ山とナポリの距離は9km<br />

    ヴェスヴィオ山とナポリの距離は9km

  • ナポリからカプリ島は35km、40分<br />

    ナポリからカプリ島は35km、40分

  • カプリ島到着

    カプリ島到着

  • 展望台へバスで

    展望台へバスで

  • 相当な運転技術が必要<br />

    相当な運転技術が必要

  • 展望台からの眺望

    展望台からの眺望

  • ポンペイに到着

    ポンペイに到着

  • ポンペイ遺跡入口

    ポンペイ遺跡入口

  • マリーナ門

    マリーナ門

  • 昔は左が人、右は馬車の入口

    昔は左が人、右は馬車の入口

  • ヴェスヴィオ山を背景にフォロ(公共広場)とジュピター神殿

    ヴェスヴィオ山を背景にフォロ(公共広場)とジュピター神殿

  • フォロの奥にジュピター神殿、左にアポロン神殿、右にベスアシサヌス神殿

    フォロの奥にジュピター神殿、左にアポロン神殿、右にベスアシサヌス神殿

  • 列柱廊跡

    列柱廊跡

  • 市場

    市場

  • アポロン神殿

    アポロン神殿

  • アポロ像

    アポロ像

  • 一方通行の標識らしい

    一方通行の標識らしい

  • 歩道と車道が分かれているメイン通り

    歩道と車道が分かれているメイン通り

  • 公衆浴場入口

    公衆浴場入口

  • 浴場

    浴場

  • 水盤中央の穴からお湯が出る

    水盤中央の穴からお湯が出る

  • 水盤は大理石

    水盤は大理石

  • 浴室内装

    浴室内装

  • 居酒屋

    居酒屋

  • 悲劇詩人の家:猛犬注意のモザイク画

    悲劇詩人の家:猛犬注意のモザイク画

  • 悲劇詩人の家の壁画

    悲劇詩人の家の壁画

  • パン屋さんかピザ屋さん

    パン屋さんかピザ屋さん

  • 街並み

    街並み

  • 石を接続する金具

    石を接続する金具

  • 被害者の石膏像

    被害者の石膏像

  • 犬:下が頭

    犬:下が頭

  • 集合住宅風

    集合住宅風

  • マルゲリータとワインはベストマッチ

    マルゲリータとワインはベストマッチ

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