2015/09/07 - 2015/09/21
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rainforestさん
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バラナシ5日目-
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- インディゴ ユナイテッド航空
-
今日は、彼に約束した服を渡す日。
待ち合わせ場所には私の方が早く着いた。
少しして彼が遠くの方に現れたかと思ったら、
今にも雄叫びを上げるんじゃないかといった雰囲気で両手を天に突き上げた。
妙にテンションが高いな。と思いながら近づくと、なんと朝っぱらから飲んでいた。
私は、自分が飲まないのもあって酔っぱらいは大の苦手。
フラフラしているうえに、少し離れて歩いている私に時折ちょっと大きな声で話し掛ける。
私なんて1人で歩いてたってジロジロ見られたり凝視されるのに、
この日は酔っぱらったインド人の男連れてるからいつも以上に注目の的。
性犯罪のイメージが強いインドだけれども、
私は今回の旅で、インド人男性が女性の身体には見事に触れないことに驚かされた。
肩や腕でさえも気軽に触れてはこない。
彼も普段は私に一切触れなかった。
しかし、この日は街中で手首を捕まれ、チャイ屋さんに連れて行かれた。
しかも、人通りの多い大通りだったもんだからもぅさらに注目の的。
私は人目を気にする方ではないけど、さすがにこの時は気になったし、
顔から火が出そうになった。(笑) -
チャイ屋さんに着いたら着いたらで店主のおじさんの視線がイタイ。
おじさんは腰に両手をあて険しい顔で彼を見ている。
出されたチャイをさっさと飲んで行こうと思ったら、彼が、「ゆっく飲みなよ。」と。
ゆっくり飲んでられる状況じゃないでしょ、もう。
少しして彼の隣にいるのが耐えられなくなり、1人で席を移動した。
けれどもしばらくしておじさんに隣に座るようにと呼ばれた。
そりゃそうだよね、彼に連れて来られたとはいえ私が連れてるんだもんね。
と思い、しぶしぶ隣に戻った。
すると、おじさんの口から思いがけない言葉が。
彼に視線をやり、「この子、すごくいい子だよ。」と。
もうなにがなんだか状況がよく飲み込めない。
そして、追い出されてもおかしくない状況だったにもかかわらず、
チャイ代さえも取られなかった。
ワケわからないままにお礼を言ってその時はお店を出たけど、
あとで彼からお世話になっているおじさんだと聞かされ、なるほど納得。
おじさんのところを出たあとは、ガートや路地、彼の知り合いのところなどを気の向くままに回ってのんびりと過ごし、またおじさんのチャイ屋さんに戻った。
そこで彼から、「お腹空いたけどお金がない...」と言われた。 -
そんなこと言われたって私は知りませんよ。
夫婦でもなければ彼氏彼女でもないし、つか、数日前に知り合ったばかりだし、
酒買うお金あって食べるお金ないなんて甘えるのもいい加減にしろ!じゃないですか。
ここがインドだろうが彼が貧困層だろうがそんなのは関係ない。
私は、「そんなの知らないよ。お酒買っちゃったんでしょ。」と取り合わなかった。
それでも、ずっとお腹空いたと言っている彼に、
「いくらの物が食べたいの?」と聞いてみた。
すると、「100ルピー。」と。
日本円にしたら200円くらいだけど、インドではけっこう贅沢。
それが貧困層ともなれば超贅沢。
もぅ、「ふざけんなっ!!」ですわ。
でも、ちょっと可哀想だから20ルピーだったら奢ってあげると言うと、
100の一点張りで、奢ってもらう分際で再度、「ふざけんなっ!!」。
なので置き去りに。 -
後ろから何度か呼び止められたけど完璧に無視。
に彼には見えただろうけど、本当は切なかった。
でも、甘やかすのはお互いのために良くない。
彼の声が聞こえなくなってから後ろをそっと振り返ると、
人ごみに消えていく彼の姿が見え、これもなんとも切なかった。
でも、甘やかしちゃいけないんだよね。
テキトーに街をフラフラしたあとで、
バラナシに来たら絶対行きたかったところへと行ってみることにし、
Shivala Ghatへと向かった。 -
絶対
-
行きたかったところは...
-
イーバカフェ〜♪
ここイーバカフェのオーナー杉本さんは、
高校生の夏休みにインドを旅し、路上で暮らす人々を見て衝撃を受け、
「貧しい人たちのために何かできたら...」と思い、25歳で単身インドに。
カフェで雇っているのは貧困層の人たちばかり。
お店の3階に家賃を取らずに従業員ほぼ全員とその家族を住まわせている。
そこでは、約60人の人たちの生活が成り立っているそう。
https://www.youtube.com/watch?v=HKoldbsBrMU
アジアのどこかでボランティアをやりたい私にとっては、杉本さんは憧れの人。
そんな人のお店に行ってみたかった。 -
変な時間帯に行っちゃったからか杉本さんはいなかったけど、
もう来られただけで大満足♪ -
テーブルが可愛い♪
-
オーダーしたのは味噌ラーメン。
めちゃめちゃ...
切ない味がした...
彼に100ルピーも奢らなかったくせに自分は330ルピーの味噌ラーメン...
彼の自業自得とはいえ、この味噌ラーメンは切なかったなあ... -
お会計を済ませ、お口直しのハーブをいただき、
切なさを引き摺りながらお店を出ると、
なんと!杉本さんが向こうから歩いて来るではありませんか!
少しだけお話しさせていただいたのですが、
ぜんぜん気取っていない謙虚な素敵な方で、
そんな彼のエネルギーに、切ない気持ちもちょっと癒され。 -
ちなみにお会計。
味噌ラーメンは330ルピーでしたが、
お洒落なレストランだとTaxが付き、19.60%と高いです。
インドに行く前の情報収集で知っていたからいいものの、
もし、知らなかったら不信感いっぱいでお店の人に聞いちゃってたかも。(笑) -
イーバカフェをあとにし、
ゲストハウス方面へガートを歩いていると、
仲良くなったボート漕ぎのおっちゃんにばったり。
チャイをご馳走になり、
一緒にガンガーを眺めながらまったりと過ごす。
このおっちゃん、「あなた、本当にインド人?!」って聞きたくなるくらい
私たちがイメージする(しがちな)ひつこくてウザいインド人からかけ離れた人だった。
とっても常識的で紳士的だった。
初めて会った時もジロジロ見たりせず、「恰好が素敵だね!」の一言だった。
ボート漕ぎなのにボートも勧めてこなかったし、
何度会っても私がボートと言い出すまでは商売にしようとしなかった。
私がボートと言い出すと、「ここまで仲良くなっちゃったら値段付けづらいよなあ。君が決めていいよ。」と笑ってた。
どんなに仲良くなったってお金が絡むとインド人は途端に変わる人が多いと私は感じたし、ほとんどのインド人が「Money ! Money !」ってなってるのにね。 -
おっちゃんと話しているとキャンドル売りの少女がやって来た。
笑顔がステキで -
人懐こくて可愛い〜。
この子はバングラディッシュ出身だそう。
この子を混じえ、今度は3人で話していると、 -
同じくバングラディッシュ出身のキャンドル売りの兄弟と日本人2人が加わり大所帯にw
-
みんないい顔してた。
みんな恰好が小奇麗だし、
時計もブランド物だったからそこまで貧困ではないんだろうけど、
バングラディッシュで苦しかったからここまで来たんだろうなあ。
インドに行く前は、
インドや発展途上国の状況をネットで見たり知ったりするたびに切なくなったりしたけど、
実際にその中に入ってみると、と言っても私が見たインド限定だけど、
ぜんぜん切なくならなかった。
物乞いでさえも普通に受け止めている自分がいた。
それは、彼らの生きる力を感じたからかもしれない。
とってもエネルギッシュで、
先進国でこんなに生きる力を感じたことがあるかと考えてみる...
もしかして...
可哀想なのは先進国の人間私たちの方なのかも知れない...
そんなことを、今、キーボードを叩きながらふと思う。
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