軍艦島（端島）を訪ねて

2015/10/28 - 2015/10/28

以前から行きたいと思っていた軍艦島に行ってきました。行きたいと思い始めたその当時、軍艦島に上陸できる正規ルートはなく、漁師さんにお金を渡して頼めば連れて行って貰えるとの噂がありました。しかし、その行為が違法であること等を考えると実行出来ません。そのうち合法的に行けるようになりましたが、短い時間の中、限られた場所しか見学できなくなってしまいました。今や漁師さんに連れて行って貰う方法は難しく、私が自分の目で見てみたいと思っていたものは、もう見れなくなってしまったのです。

段々行きたいという気持ちが薄くなっていったのですが、世界遺産登録で話題になり、軍艦島の最近の姿をインターネットやテレビで見る機会が増えました。そして「そう遠くはない将来、崩壊してしまうかも知れない。まだ何とか残っているうちに自分の目で見ておきたい。」と思うようになりました。世界遺産に登録されたからには、これ以上崩壊しないだろうと周りは言っていたのですが、私にはそうは思えなかったのです。そして、旅行会社のバスハイクに申し込みました。

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス 船
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

最初にお土産物屋さんへ行く予定だったのですが、途中の事故渋滞の影響により省略。行きたかった人もいたので、軍艦島の後に行こうかとの案もあったのですが、時間通りに帰りたい人もいたため省略となりました。私はどちらでも良い派だったので傍観。次の予定がベストウェスタンプレミアホテル長崎でバイキングランチだったので、そちらへ。

THE GLOBAL VIEW 長崎 宿・ホテル

次は船に乗るのだからセーブして食べるのが大人の選択だよなぁと思ってはいました。でも、船に酔った経験がないので、ついお皿に盛っちゃう。

プロの料理人が作る卵料理ははずせないと、オムライスも食べる。

デザートにソフトクリームまで食べる。ソフトクリームを上手に盛れない。我ながら不器用…。

今回はランチのみでしたが、ホテルのロビーのインテリアが素敵で、泊まってみたいなと思うホテルでした。

食事の後は長崎港へ。いよいよここから軍艦島へ向けて出港です。旅行会社の添乗員さん曰く、このブラックダイヤモンド号のガイドさんの説明は分かりやすくて評判が良いのだそうです。

2F席に居たのですが、最初は海風に吹かれて気持ち良かったです。しかし、途中から船が揺れて波しぶきがかかります。髪が海水でパサパサになりましたが、それも楽しい思い出です。でも、船酔いする人にこの揺れはキツイと思います。

女神大橋 名所・史跡

途中で高島へ上陸しました。模型を使ってガイドさんが賑わっていた頃の軍艦島の様子を説明して下さいます。色々な方のブログを拝見していたので、知っている話だったのですが、何故か聞き入ってしまいます。ここのガイドさん、本当にお話が上手です。

長崎市高島石炭資料館 美術館・博物館

インターネットの写真かテレビの映像でしか見た事のない軍艦島がリアルに見えてきて、ワクワクします。

端島 名所・史跡

雑誌やテレビで見ていた芸能人に会えたような気持ちです。

かつて人が普通に生活していたんだと、訪問してみてやっと想像出来た気がします。何と言えばよいのか、よそのお宅にお邪魔させて貰っているような不思議な感じがします。

かつて『緑なき島』と言われていた軍艦島に緑が…。軍艦島は元々岩礁だった所にボタ（石炭のカス）で埋め立てた島。そんな土地に雑草なんて自然って凄い。

ススキ？軍艦島で季節を感じる事が出来るなんて！

訪問手段が出来た事により、最近では元島民の方も島を訪れるようになったそうですが、ただの観光客と元島民とでは行動に違いがあるそうです。元島民の方は写真を撮らないのだそうです。
それを聞いて何となく申し訳ない気持ちになってきました。ここは元島民にとっては思い出の地。それをヨソ者が廃墟の聖地等と言い、物見遊山で写真を撮っている事が何となく悪い事をしている気がしたのです。

当時『ケツ割れ』と言う言葉があったそうです。給料は良かったのですが、あまりに過酷な仕事故に若い独身者は数ヶ月で辞める人も多かったそうです。家族のためでもないとこんな危険な仕事は続かなかったのでしょう。また、若い人にとって狭い島の生活は窮屈だったのでしょう。ガイドさんのお話に引き込まれ、時間があっという間に過ぎていき、島とお別れしなくてはいけない時間になりました。

欲を言えば、やはりＸ階段とか地獄段等も自分の目で見てみたかったです。あと、軍艦島に滞在できる時間は本当に短く、ただの観光客はともかく、元島民の方は特別訪問とか出来ないものかなと思いました。そして、帰りの2F席は寒かったです…。

帰りのバスの中、添乗員さんより「トイレ休憩を大村湾パーキングエリアでとる予定だったのですが、そこにお土産も少し置いてあるそうです！時間を１５分取ります！お土産を買いたい方はこちらで買って下さい！」とのこと。
私は梅月堂さんの焼きモンブランを買ったのですが、わりと美味しかったです。

大村湾パーキングエリア 道の駅