シントラで宿泊。ロカ岬、カスカイスへも足を延ばして。

2015/09/19 - 2015/09/20

ユーラシア大陸の東の果ての、その先にある島国から来た私。
やはり、大陸の西の果ては踏んでおきたいもの。

多くの日本人は、皆、同じ思いなのかなシントラ、ロカ岬では日本人観光客を多く見かけました。

基本的に旅先でも怠け者の私。
リスボン連泊だとロカ岬に行かない可能性もあるなぁ。
今回は、退路を断つためにシントラに宿泊することにしてみました。

結果からいうと、旅程に余裕がないならシントラヘは泊まらなくても良いですね。
リスボン〜シントラ間は電車は頻発（ロッシオ駅からだけではなく、オリエンテ駅発でセッテリオス駅などからの乗車も便利です。）

エリア シントラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シントラ駅へは１２時０１分発の電車でシントラ駅へ向かいます。
張り切って、早く乗車したのでガラガラでしたが、１時間に１本ほどしか走っていないし、途中、アパートが並び立つ住宅地も通るので、出発時には満席になりました。

シントラの駅は終着駅。
ホームは２本あり、私の乗った電車は奥のホームに到着しました。
そうなると駅舎を通らず、ホームの端から出ることになりました。

今日の宿は駅舎の真ん前にある、 Monte da Lua。
小さな１軒屋です。

隣は中華料理店。

予約の際に「眺めのいい部屋」をリクエストしていたら、２階のこの部屋に通されました。
「すごくかわいいお部屋よ！」
(・・・でも、狭いよね〜。)

大きな窓からの眺め。
左側にシントラの町の中心部。王宮の煙突が見えます。

右側は緑の中に大きなお屋敷が建っています。
お金持ちの別荘だと聞きました。

広いバスルームはユニークで、斜めの屋根に天窓がありました。
確かにチャーミングなつくりです。

残念なことにシャワーブースが狭いです。
しかも２方が壁、２方がカーテンで使いにくかったです。

早速観光へ出かけます。
シントラのバスはtrain&busの乗り放題になります。

私はスタートが遅かったので、バスはそれほど混んでいませんでしたが、見てください、この人の列。
ムーア人の城塞の観光を終えバスを待っていた人たちなんです。

ムーア人の城塞は、シントラで絶対来ようと思っていた場所です。入場料８ユーロ。
チケット売場から史跡の入口までは結構距離があり、数々の遺跡もあります。
お墓の跡や教会なども見ることができました。

城壁に開いた門を潜ると入場口です。（そこでもチケットを販売していました。）
木造のカフェや土産物屋、オフィス、トイレなどがありました。

入場すると目の前に広がるアルマス広場。

右手の高い所には、塔がありました。
行ってみましょう。

ここはアルカサバと呼ばれています。

城壁は稜線に沿って続いています。
素晴らしい眺め。良いお天気で良かった〜！

すぐ下にはシントラの町の中心部。
奥には大西洋も見えました。

王宮が見えます。

白い三角柱は煙突だそうで、これがあるので、すぐ王宮だとわかります。

こちらはシントラ駅。

反対側ピークの上にも要塞が。トーレ・レアルという名前がついています。

トーレ・レアルの左に見えるのはペナ宮。
廃墟となっていた修道院を修復したものだとか。

では、トーレ・レアルへ向かいましょう。

歩きやすいように良く整備されていますが、高所恐怖症の方には厳しいかな。

アルマス広場の側に降りてきました。
アルカサバが高い所にあります。

右奥の高い所がアルカサバ、中央右手の広い所がアルマス広場です。
左側は断崖絶壁。その下にシントラの街。

トーレ・レアルに向かってどんどん登ってきました。

稜線に沿った城壁の複雑さが最高に素晴らしい。

ひと汗かいて、トーレ・レアルに到着です。
その先にペナ宮。モーロ人の城塞は私好みの場所でした。
もっとゆっくりしていたいけど・・・

ロカ岬へ行くべく、シントラ駅に戻って来ました。
ちょうどいいタイミングでロカ岬経由、カスカイス行のバスがやって来たのですが、観光客で満員でした。
う〜ん、私の中で「満員バスで行くロカ岬」というメニューはないので、終点のカスカイスまで乗り続けて・・・

（写真はポルトガル国鉄カスカイス駅です。）

まず、カスカイスの街を歩いてみることにしました。
この街も魅力的らしいのです。
モザイクが美しいショッピングストリート。

短いショッピングストリートの先には・・・

小さい入り江の海水浴場。Praia da Ribeira de Cascais。

のんびりした雰囲気でみんな楽しそう。

海水浴場を眺めるカフェでは、夕方のアルコールタイムが始まっています。

もう少し、町の中を歩いてみようかな。
カスカイス、綺麗なリゾートの街です。

ここのお土産は・・・

お魚グッズ。なかなか可愛いなぁ。

海に開いた門を発見しました。
マリーナみたいですね。

入ってみようかな。

左側の眺めです。

先ほどの海水浴場が見えました。

右手にはなにやら由緒ありそうな四角い建物。
（地図では砦と書いてあります。）

正面にはコイツ。目つきが悪いね。
沢山の船が停泊しています。

マリーナを管理する建物みたいです。
趣がありますね。

さて、カスカイスの街を散策し、ロカ岬経由シントラ行のバスに乗ります。
そうよそうよ、このガラガラな感じが大切なの！！

だって、今回の旅行の大テーマは「岬めぐり」なんです。
満員のバスで向かうわけにはいきません。

「あなた〜がいつか〜、はなし〜てくれた〜」
頭の中で歌っています。

ロカ岬に到着しました。
バス停はビジターセンターの前です。
（先ほど乗車してきたシントラ→カスカイスのバスも同じ停留所に止まります。）

カイモンスの詩が刻まれたあの塔へ向かいます。

現在の燈台はバス停の側にあります。

有名なルイス・デ・カモンエスの詩が刻まれた碑です。
「ここに地終わり、海始まる」

西日が照らず時間なので、写真を撮る人たちの影が碑に写りこんでしまいますが、それも味ですね。

今、海の始まる場所にいます。

ロカ岬の周辺は断崖絶壁になって海へ落ちています。
（青森県の仏が浦に似ていると思いました。）

断崖の上に遊歩道があるように見えますが・・・

立ち入り禁止の場所ですから、注意してくださいね。
ヨーロッパは「自己責任」が徹底しています。

こんな場所で写真を撮っても、あやまって落ちても、それは「あなたの責任」の基で行われたこと。

そういう考え方、私は好きです。
なので、私も柵を乗り越えて崖の端を歩いています。

夕日が沈むまでは、まだまだ、時間がかかりそうです。
シントラの宿へ戻りましょうか。

シントラの街に戻ったころ、日没になりました。
本当はロカ岬で夕日が見たかったのですが、この時期は日の入りが遅いので、なかなか難しいです。

今日のホテルの正面にあるシントラ駅の駅舎です。

部屋の窓からの眺め。夜が始まります。

遠くの灯りの煌めきも美しい。
素敵な眺望が得られる部屋で良かったです。

おはようございます。恒例の朝のお散歩へ。
朝のシントラ駅。電車は４時台から動いていますが、人気（ひとけ）はありませんね。

駅の上には、昨日、ゆっくり歩いたムーア人の城塞がそびえています。

左にムーア人の城塞、右に２本の煙突が特徴的な王宮。

部屋からの眺めを楽しみながら、朝のお茶でゆっくりします。
この宿にはコーヒー＆ティーメーカーの用意がありました。

うん、この宿も正解だったな。

お世話になりました。
鍵を置いて、宿を後にします。

シントラ駅前のMonte da Lua。
良い宿でしたが、シントラ〜リスボンは電車の本数も多いので、わざわざシントラに泊まらなくても良かったかなぁとおもいました。

シントラの駅舎は内部も美しいタイルで飾られています。
２つの窓は切符売り場のなんですよ〜。

ホームへの改札はこちら。（右手は観光案内所）
これから、セッテ・リオス駅へ向かい、バスに乗り換えてエヴォラへ行きます。

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2015/11/09 21:57:35

  日本人の思いは同じ(笑)

  こんばんは、れいろんさん。
  
  東の果てに居る我ら。
  西の果てに行きたい気持ち、、、、同じなんだね。
  ということは、日本には、ポルトガル人多いのかな？
  
  ホテルの雰囲気素敵だよ。
  窓の外の風景も良い感じだし、
  朝のティータイムとかめちゃめちゃ気持ちよさそう。
  でも、確かにバスルームは狭いなぁ〜
  シャワーはこれではちょっと浴びれないかも。。。
  でも、ほんと、私的には好きな感じだわ。
  
  街の風景も素敵だね〜〜
  城塞がとても趣あって、歴史臭がプンプンだわ♪
  
  そのうえ、海もあるんだもんね〜
  怖いものなしのリゾート地だねっ。
  
  
  　　たらよろ

  れいろんさん からの返信 2015/11/10 21:17:59

  RE: 日本人の思いは同じ(笑)

  たらよろさん、こんばんは！
  
  うん、ロカ岬への路程では、日本人を多く見ました。
  女性同士や娘＆母という２人連れが多かったな。
  西の果てって言葉に魅力があるのね。単なる崖の岬なんだけど。
  
  私が泊まったシントラにも美味しいポルトガル菓子があるんだって。
  １つはケイシャーダ（チーズタルト）、もう一つはトラベセイロ（クリームの入ったパイ）。
  ・・・・食べてないんだけどね。
  
  ホテルというか民宿。たらよろさん的には無理じゃないのかな〜〜。
  雰囲気は良いんだけどねぇ。私もバスルームより部屋がもう少し広いと良かったな。
  
  シャワーブース（ブースって言えるのか？）が狭すぎ！！
  シャワーを浴びていたら、カーテンがペタペタ体にくっついてきて、髪を洗うのが大変だったの。
  
  今回の旅行では、ここ以外、みんなバスタブのある宿だったんだけど。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん