エボラにローマの足跡を訪ねて

2015/09/20 - 2015/09/20

リスボンの東１５０Kmの所にその街はある。
アレンテージョ地方の中心地エボラ。

テージョ川の下を意味するアレンテージョは、ドウェロ川の彼方を意味するエストレマドゥーラ（スペイン）と接している。

この地域は、ローマ帝国時代の遺跡が良く残っているのだ。

エボラでは見てみたい遺跡があり、リスボン・インの航空券を購入した時から、この町に来ることは決めていた。

ちなみにエストレマドゥーラの州都、メリダの旅行記（2011年の旅行）は、以下のとおり。

http://4travel.jp/travelogue/10583942
http://4travel.jp/travelogue/10588948
http://4travel.jp/travelogue/10589417


※　EVORA　は　エヴォラと表記される場合もあるが、私はエボラと記載するのでよろしく。

エリア エボラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シントラからポルトガル国鉄近郊線でセッテ・リオス駅へ到着。
改札を出たら、矢印に従って３分ほどでリスボン最大のバスターミナル、セッテリオス、バスターミナルへ到着です。

ここから全国各地にバスが多発しているので、切符売り場も多く、係の人も英語OKです。（スペイン語でも当然OK。）
切符は往復で購入すると１０％割引になります。

復路のバスの時間も決めて購入しなければなりません。スペインとはちょっと違うのね。

トイレは有料。0.50ユーロ。
この時の為替だと70円〜75円くらい。少し高いですが、清潔で良かったです。

さて、１時間半ほどのバス旅です。
一番前の席でした。嬉しい。

４月25日橋を渡ります。クリスト・レイが見えます。

青い青いテージョ川。

GWに出た宿題の一つはこの橋を渡ることだったのです。

ベレン地区が見えました。
発見のモニュメントもベレンの塔も写っているのですが・・・。

エボラのバスターミナルから旧市街までは歩けそうだなと、キャリーを引いて歩き出しました。
城壁へは、あまり苦労しないで到着。

ですがっ！！　旧市街の路（セルバ・ピント通り）は、車道も歩道も小さい石の石畳で、キャリーを引くのはものすごく大変でした。
通りがかりのご婦人に「鞄のタイヤが壊れちゃいそうよ」と言われる始末。

また、この日はもの凄く暑い日で、頭のてっぺんまで汗だくだくです。
どうにか、今日のホテル、 ソラー・デ・モンファリムに到着。

※　エボラへ行かれる方へ。
バックパックじゃない場合、バスターミナルから旧市街へは素直にタクシーを利用しましょう。

チェックインはまだできなかったので、エボラで一番行きたかった場所へ。

ローマ帝国時代に建てられた神殿跡。月の女神ディアナを奉った神殿です。
迫力の柱。2,000年も前の建造物です。

右の白い建物はロイオス教会。隣接する修道院がポサーダ（スペインでいうパラドール）になっています。

泊まりたかったんですが、満室でした。

人気のあるポサーダで部屋数も少なく、早めに予約する必要があるそうです。

写真はポサーダのサロンです。

泊まれなかったので、食事をしようと思ってやってきました。

昼食は13時からということで、ひとまず撤退します。
お昼はやめて、夕食に来ようかなぁ？

まあ、ゆっくりディアナ神殿でも見て・・・

って、暑いよ〜〜。喉も乾いちゃったな。

ディアナ広場（Jardim Diana）の一角には、日本人彫刻家の作品が。
ボタンを押すと水が吹き上がるようになっているので・・・

子どもたちは大はしゃぎ。
楽しい彫刻で良いですね。

喉が渇いたなぁ。あのカフェテリアでお水を飲もう！

※「お水」・・ここ、ポイントです。　→　試験に出ますよ。

ガス入りのお水ください！！！（緑の瓶です。）
一気に飲み干し、一息つきました。

そして、ビールと鱈のコロッケを追加です。
（まず、ビールに行けないくらい、喉が渇いていました。）

カフェテリアからのディアナ神殿。
ビールを飲みながら、しばらくパラソルの日陰でゆっくりしていました。

よしっ、元気が出てきたぞ！
観光しよう。

ポサーダの裏の城壁のみがローマ帝国時代のものだということなので、見に行きましょう。

どの部分なのかなぁ？

ロイオス教会か、ポサーダの背面。

古い城壁と一体化していますね。

旧市街の外はのんびりした田舎の風景が広がっていました。

この辺は新しいそうな城壁だなぁ。
結局、どこがローマ時代の城壁か判別できませんでした。

旧市街方面へ。
カテドラルの後塵部分が見えました。大きい建物です。

このアーチをくぐるとディアナ神殿に出ます。（写真は振り返ってカテドラルを撮影したもの。）
カテドラルのバラ窓、大きいなぁ。

結局、昼食をとりにポサーダへ戻りました。
中庭を囲んだ回廊部分がレストランになっています。

良い席に案内してもらいました。嬉しいな。

お昼はお得なセットメニューがあるのですが、特別食べたいものがあったので、アラカルトにします。

トマトスープに卵を落としたもの。・・・あんまり美味しくないぞ？

アレンテージョ風ポーク。これが食べたかったの。
あさりと豚のロース、ジャガイモのパプリカ風味炒め。

う〜ん、私が作る方が美味しいんじゃないの？
あさりもちゃんとした浅蜊じゃないし。

良い雰囲気の中で食事ができたので良しとしましょうか？

カテドラルを横目にホテルへ向かいます。

今日のお宿紹介です。ホテル ソラー デ モンファリム。
１６世紀の貴族の館を改装したホテル。

玄関の上に家の紋章が。

低く幅のある階段です。
・・・馬に乗ったまま登るためかな。

踊り場も広く雰囲気があります。

回廊部分に宿泊客がくつろげるように、椅子とテーブルが置かれています。

レセプションは廊下を仕切っただけですね。

レセプションを過ぎて右には食堂があり、左側にはこんなサロンがありました。
可愛いクッションやソファですが、座り心地は良くありませんでした。

で、肝心のお部屋はハズレ〜〜。
複雑にくっついている別館でした。

綺麗にリノベーションされているけど、多分、元女中部屋かな？
窓の外も空しか見えない変なスペースでした。

でも、まあ、バスタブもありますし・・・
こんなもんかなって感じです。
シングルルーム素泊まり、４５ユーロ。

汗だくなので、まず、シャワー！
ちょっと洗濯もしちゃおうかな。

夕方、涼しくなってから観光再開です。
エボラのメインストリートとでもいうべき、１０月５日通り。

ここを緩く登って行くとカテドラルやディアナ神殿へ。

町の中心ジラルド広場。
長方形の広場で北西側にはサンアントニオ教会が建っています。

東側には観光インフォメーションが。（一番左の建物）

あれっ、iの隣の建物は、その隣の建物とつながっていて・・・

その建物は、またその隣の建物とつながっているのね。

大理石の水盤。飛び散るしぶきが気持ちいい。

サン・アントニオ教会を正面から１枚。

ジラルド広場に面して、有名なカフェ（Cafe Arcada）があります。
ケイシャーダ（チーズタルト）が美味しいとのこと。右のものです。

こちらは白いんげんのタルト（パステル・デ・フェイジョン）。右側の白いもの。
インゲン豆の「餡」なので、ちょっと和菓子っぽいので、気に入っています。

ジラルド広場の東側の建物の１階は、こんなアーケードになっていました。
さて、どんどん行きましょう。

おおっ、城壁のジョイント部分が現れました。

うわ〜い、素敵！
アーチ部分と建物が一体となっているのも素敵。
好きなんです。こういう石造りの建造物。

右の長い壁は水道橋です。
カノ通りが水道橋に沿って続いています。

これもエボラで見たかったものの一つ。
旧市街は周囲に比べて高いので、旧市街側の始点は低いですが・・・

だんだん高くなっていきます。
右側は公園。カフェがありました。

水道橋と建物が一体となっていたり・・・

水道橋の下を広い道が通っていたり・・・

あはは、すっぽり水道橋を取り込んだ建物。
かつては、２階の上に水か流れていたのね。

ずーっと水道橋に沿って路があったのですが、この建物で遮断されちゃいました。

仕方がないので、建物に沿って進みます。
水道橋もずいぶん高くなっちゃいましたね。

城壁の外へずーっと続く水道橋。
最後の地点まで行こうと思っていましたが、まだまだ、先になりそうなので、散策はここまでにします。

まあ、この水道橋は１６世紀（1537年に完成）のもので、そんなに古いものじゃないしね〜。

・・・と、自分に言い訳をしてみます。

日もだいぶ傾いてきたしね。
ここから、ジラルド広場に戻ります。

そして、カフェ・アルカダ（Cafe・ Arcada）で、ケイシャーダとココナツ・ケイシャーダとビッカで一休み。
セルフサービスのお店でした。気楽でいいですね。
（結局これが夕食代わりになっちゃいました。）

もうひと頑張りします。
本日、最後でメインの観光。ライトアップされたディアナ神殿。神々しいです。

夜のディアナ神殿の姿を見たかったので、今回、エボラ宿泊の計画を立てました。

綺麗だな。満足です。

彫刻も昼間とは違う雰囲気。

シントラ〜リスボン〜エボラと長い移動をして、素敵な景色に出会えました。
夜が降りてきました。

この旅行記へのコメント （6）

• haraboさん 2015/12/12 11:55:11

  そろそろポルトガルも・・・

  れいろんさん、こんにちは！
  
  エボラ？ってどこ？
  さすがれいろんさん、渋いところ攻めてますね。
  ポルトガルですか！知りませんでした。
  でもこじんまりしていいところじゃないですか！
  
  エボラって大学町なんですか？
  サラマンカみたいなのかな？
  
  カテドラルはいかにもポルトガルっぽい造りですね。
  コルク製品も買ってきたいです。
  
  ポルトガルは、いろいろ事件があって
  １回行っただけで・・・
  それ以降は勝手に入国制限の国に指定していましたが
  そろそろ規制解除かな？
  
  それでは〜
  harabo

  れいろんさん からの返信 2015/12/12 22:24:22

  RE: そろそろポルトガルも・・・

  haraboさん、書き込みありがとうございます。
  
  haraboさんのポルトガル旅行記、探して、読みましたよ。
  1993年って２０年以上も前の話ですね。
  器物損壊なんて、とっくに事項ですねぇ〜〜。
  
  私はGWにスペイン→ポルトガル、この旅行記でポルトガル→とバス移動しました。
  
  今は出入国の審査もないので、harabo旅行記に感慨深かったです。
  
  GWのスペイン→ポルトガル移動のALSAのバスは、乗車券購入時にパスポートのコピーをとられましたが、SWのポルトガル→スペインのバス移動では、それもなし。
  
  スペイン里帰り時に、ちょっと足を延ばしてください。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん
  

  れいろんさん からの返信 2015/12/13 11:04:06

  RE: RE: そろそろポルトガルも・・・

  haraboさん、書き込みありがとうございます。
  
  
  「事項」は、「時効」の間違いです。
  
  上のコメントも「中山」じゃなくて「松山」です。
  
  なんか、私、やばいのじゃないかぁ。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん
  

  haraboさん からの返信 2015/12/13 13:02:40

  RE: RE: RE: そろそろポルトガルも・・・

  れいろんさん、お疲れのようですね
  
  年末年始はどちらゆっくりされる予定ですか？
  
  harabo
  

• たらよろさん 2015/11/29 17:53:48

  素敵な街(^^♪

  こんばんは、れいろんさん
  
  エボラって聞いたら、どうしても出血熱のほうをイメージしてしまう。。。
  いやいや、とんでもない素敵な街。
  ディアナ神殿の昼と夜、どちらも良いね〜〜街並みもふらふらとお散歩するのに良い距離感ぽいし、
  それでいて、楽しめそうな要素がたっぷりで、、、
  
  パラドールでのランチはちょっと残念だったみたいだけれど、
  パラドールってことに胡坐かいてる？？
  それではダメだね。
  でも、一度で良いから本当にパラドールに泊まってみたいよ。
  
  いんげんの餡を使ったお菓子、
  なるほど〜〜どらやきっぽい感じの風味ってわかるわ〜
  ポルトガルのお菓子、先日の京都のお店で食べて興味あるので、
  本場でいろいろ食べてみたいなぁ〜〜
  素朴で美味しい味だよね。
  
  　　たらよろ

  れいろんさん からの返信 2015/12/04 21:26:42

  RE: 素敵な街(^^♪

  たらよろさん、お返事おそくなり申し訳ありません。
  
  エボラはこじんまりとして良い街でした。
  やはり、ディアナ神殿の夜がお勧めです。
  
  そうそう、たらよろさんに書いていただいて気が付きました。
  「パラドール」はスペインの宿泊施設で、ポルトガルでは「ポサーダ（ポゥサーダ）」でした。
  
  間違って書いてしまっていたので直しますね。
  気付かせてくれってありがとう！！
  
  ポルトガルのお菓子が日本にやってきて、カステラや金平糖やボーロや鶏卵そうめん・・・いろんなお菓子になったので、日本人には懐かしい味と感じるよ〜。
  すごく美味か？　というと違うかもしれないけど・・・。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん