知らないうちにルート66の旅⑤　シカゴからアルバカーキ、サンタフェ、ラスベガス☆サンタフェからアルバカーキ、そしてラスベガスへ

2015/09/17 - 2015/09/25

私のひとり旅は、心身ともに休まる日は１日もないのです。
偶然が偶然を呼ぶこの旅行。もしタオスツアーを催行している旅行社に最初から参加させてもらえたら、ABQでのロデオはなかった。最初の予定ではABQ空港からシャトルバスでサンタフェに直行するハズでした。19日にタオスに行っていたら、サンタフェでのファーマーズマーケットもなかたっし、レンタカーでタオスに行くこともなかった。
前日の長い長いドライブで疲れ切った体にムチ打って、今日はABQからラスベガスに飛ばねばならぬ。

今日は何も欲張らずにゆっくりすることにしました。だって、アラカンなんだもの。


9/21 Las Vegas Luxor Hotel and Casino泊

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

カメラの有無についてはどっちにしろPlaza方面に行き、キャニオンロード行きのバスに乗るつもりなので、自分で直に行くことにしました。
またレイルランナーでABQに行くので、チェックアウトをして荷物を預かってもらいます。エクスペディアで日本円の決済だったので２泊で16,445円。

レンタカーは９時までに返せばいいからとゆっくりしていたら、バジェットまでの道を再び迷い、昨日の悪夢の再現。１本道なのになぜ迷うのか、今でもわからない。何かの呪いかもしれない。スーパーの方に道を教えてもらって、やっと見つけて返却しました。
係の人がカウンターで「メーターを見てくるから待ってて」と言ったのに「なんで？」と思った私の勘は正しかった。なんでガソリン代込みなのに、メータを見るんだろう？走行キロ数かしら？？何の関係があるのかしら？
「はいよ〜」と渡された紙を「どうも〜」とろくに見ずにリュックに入れてばいば〜い。

バジェット前からバスに乗り、Plazaのバスターミナルで降りました。サンタフェのバスは１dayパスで$2。

カテドラルに行き、中にいた方に「土曜にカメラを忘れたかもしれないんですけど」と伺ったら「これ？」と机の中から黒いカメラを出してきました。うむ、私の他にも忘れる人がいるんだ。
「違います」とがっくり肩を落としたら、「一緒に来て」と言われ、事務室へ。そこにいた女性も「ないわね」
やっぱりないかと諦めたら、女性が何か一緒に連れてきてくれた方に言うと、「こっちへ」と、別の部屋に案内されました。そこにいたおじいさんが机の引き出しを開けると、そこには見慣れたオレンジ色のカメラが！！


　　　　　　　　\(((￣(￣(￣▽￣)￣)￣)))／ｱｯﾀｰ!!


思わず叫んでおじいさんにハグ〜。
そうよ、ここは教会よ。確かに「信じるのはあなただけ」を唱和しなかったけど、神のフトコロはそこまで狭くなかったのね。ちゃんと献金も２ドルしたのを見ていてくださったのね。

おふたりも一緒に喜んでくださいました。ほら、おふたりの肩に天使の羽が見えるでしょ。いっぱいありがとうをして、るんるん弾んででバス停へ。

プラザ近くのバスターミナルからMuseumと書いたバスに乗り、キャニオンロードに行きます。バスの中にはたぶん運転手さんの趣味と思われるクラシックやイージーリスニングの音楽が流れています。

とても陽気で親切な運転手さんで、「キャニオンロードに行くんだけど、帰りはどこからどう乗ったらいいの？」と聞いたら丁寧に教えてくれました。
はい、キャニオンロードは１本向こうの通り。帰りはこのバス停から乗ればいいのですね。

キャニオンロードは芸術家たち家が並んでいる、アートな通り。

見てくれと言わんばかりに作品が玄関前に。

ひとつ一つ見ていったら、この通りだけで１日はかかりそうです。

それぞれが個性的なのに、全部が土壁の家だから統一感があります。

これもこれなりにアートです。作品名ウチムラ（ウソ）

こういう家を造っているのは絶対にお金持ちよね。固定資産税はおいくら万円でしょうか。

ギャラリーやお店もたくさんありました。
さて、時間がないのでPlazaに戻ってモーテル行きのバスに乗り、預けた荷物を引き取らねば。

バス停に行くと来たバスは、さっき乗ったバスの運転手さんでした。ごめんね、もっとゆっくり見たかったんだけど、１時の汽車に乗り遅れると大変なの。

ところがバスは見慣れた景色のところへ。私が泊まっていたモーテルのそばを走っていたので、降ろしてもらいました。路線図さえわかっていれば、縦横に見て回れる街です。下調べはしていたはずなんだけど、いざ本番となったらいろんなことが抜けていて、心残りがたくさん。

ホテルで荷物を引き取りに行ったら、昨日のマックス不機嫌のおばさんが、「カメラあった？」と声をかけてくれました。ホテルの方たちで共有されていたんだ。こういう一言が嬉しいですよね。
「あった、あった、ありがとう！」
みんなで食べてねと、抹茶のお菓子をお渡ししました。
駅の方に行こうとして、隣のガソリンスタンドを見ると、建物の中はコンビニになっていました。なぜ今まで気づかなかったんだろう。ダウンタウンは観光客向けの値段なので、パン１個もエラク高価で、普通のスーパーはないのかと思っていたのです。帰る時に気づくなんて、バカバカ私。

今日の夜は空港なのできっとレストランは高いはず。ここで食料を調達しましょう。ビールを買おうとしたら、コロナがあるけど、普通の瓶はケース売りしかしないとのこと。ここまで来たらコロナよね。「これなら１本売りするよ」と指さしたのは１Ｌはあろうかというデカサイズ。「この小さな私がこれ飲めると思う？」と聞いたら苦笑されました。
一番少量で500mlサイズが４本セットになっている缶ビールがあったのでそれを買い、ハンバーガーやチキンなどと一緒にバーガー用パンを買いました。
ビールを買うときに「ＩＤカードは？」
「はぁ〜〜ん？あいでぃーかーどだぁ〜？」「アラカンの私にそれ聞くかぁ？」ポシェットから国際免許証を出して渡しました。そうか、これはＩＤカードになる。パスポートを持ち歩くとまた無くすかもしれないから、これをＩＤカードにしようと思いつきましたが、この免許証を見たのはこれが最後。どこへ消えてしまったのか。今も見つかっておりません。

一昨日行ったレストランが駅の裏にあったので入ろうかとも思ったのですが、せっかく食料を買い込んだので、ホームのベンチで食べることにしました。

コンビニで（たぶん）トウモロコシの皮で棒状に包んだものを蒸し器に入れて暖めていたのでそれを買ってみました。食感がザラザラしていたので、たぶんトウモロコシの粉を外にして、肉や野菜を巻いたものと思われます。うまいかと言われたら、「まずくはない」としか言いようがない。でもまた食べたら、「ああ、懐かしい」と思えそうです。
ハンバーガーの中には、ドラゴンファイアーしそうなほど激辛のチリが１枚はさんでありました。

列車の中にはテーブルがある席もあります。

このアドビー様式がある地域ともお別れです。
昨日の疲れと満腹の相乗効果でここで意識喪失。

はっと目覚めたときにはどこにいるかわからない。
そばの方にに「ABQダウンタウン、過ぎちゃいました？」とあわてて聞いたら「過ぎてないわよ」と笑われてしまいました。

後からわかったのですが、サンタフェのそばにはロスアラモスという場所があり、そこは広島に投下された原子爆弾を作ったところなのだそうです。核実験もここで行われました。
ロスアラモス国立研究所はアメリカの頭脳がぎっしり集まっているという場所だそうです。実は昨日迷った時に、そちら方面に行きかけていたようで、あの真っ暗闇のド田舎にそんな場所があったなんて。このバックグランドがわかっていれば「ブレイキングバッド」が作られた理由がそこはかとなく理解できます。ニューメキシコはアメリカの秘密が閉じこめられた、とても興味深い場所なのです。

ＡＢＱダウンタウンで汽車を降り、懐かしい66番バスに乗って忘れ物のカーディガンを引き取りに行きました。これから空港に行くと言ったら、「ワンブロック向こうの道に50番バスがくるから、それに乗れば空港に行くよ」と教えてもらいました。乗る時間にもよりますが、空港までは20分ほどです。

ＡＢＱ空港に戻ってきました。飛行機を予約したときはサンタフェに行くにはここしかないと思っていたのですが、サンタフェにも空港がありました。ユナイテッド航空もデンバー乗り継ぎで飛んでいて、日本から当日のうちに行くことができます。
でも、たくさんの経験ができて、この行程は私的には結果花マルオッケーでした。

ニューメキシコに行く人はそんなにいないから、お土産はここで調達しましょうと、あちこち物色。
UFO関連があったり

ネイティブ関連があったり。
ドリームキャッチャー。これをつるす時は壁際につるさず、幸運が通り抜けられるような場所につるします。

ロサンゼルス経由でラスベガスに飛びますが、ロス行きが１時間のディレイ。２時間半の乗り継ぎをとっていたので、到着は同じと思っていたら、ロスでも１時間のディレイ。
ＡＢＱ空港からは直行でラスベガスへも飛んでいます。ラスベガスまではほんの１時間程度の飛行時間なので、オーブンジョーにした方が時間のロスはなさそうです。

ユナイテッド航空は飛行機内で無料wifiが取れるようですが、繋いでみたら、ユナイテッドのＨＰしか開きませんでした。

世界の歓楽街ラスベガス上空です。ＴＶドラマ「ラスベガス」を見てリサーチしていたので、見慣れた景色です。それでも実物はワクワクします。

飛行機を予約した後、地図でサンタフェの近くにLas Vegasというところがあるのを発見して血が逆流しました。以前カナダのシャーロットタウンを予約したのに、アメリカのシャーロットで発券されたことがあり、それも間違いに気づかず、あやうくカナダのはずがアメリカに行ってしまったかもしれないということがあったからです。でも、ニューメキシコのLas Vegas、この近さだったら、飛行機絶対飛ばないわよね。

23時過ぎにラスベガスに到着。日本の観光客がたくさんいます。
噂に聞いたスロットのある空港。

荷物を引き取って、さあ、これからが大変なんだ。ホテルまでどうやっていくか。

たぶんラスベガスに行く人は必ず見るであろう「ラスベガス大全」には「いつ発車するかわからない、いつ到着するかわからないシャトルバスの存在は忘れろ。タクシーを使え」と書いてありますが、「高速に乗られて$32かかった」なんて口コミを見ると、何時間かかってもバスで行く！
だいたい空港からホテルまで３キロしか離れていないんだから、歩道があったら歩くよ、私。
空港出口では「ＪＡＬ」だの「ＨＩＳ」だののボードを持った人たちがお客さんを待っている。守られるって、いいな。シルバーウィークにツアーでラスベガスに行ったらどれくらいかかるのかしらん。

外に出るともぁ〜っとした湿気と熱気。建物沿いにいろんなチケット売り場が並んでいるので、シャトルバスのチケット売り場に行き、$8でチケットを買って、乗り場に行きます。人が集まったら発車するとのことですが、20人くらいの人たちがバスを待っています。すでに発車寸前のバスもあります。係の人が「ホテルは？」と聞いてきたので「ラクソー」と答えると、「このバス、もうひとり乗れる。ラクソーの人、乗って」と言われました。
ラッキー！
かなり抜けの多い私ですが、やみくもにラクソー（日本語ではルクソール）にしたわけではないのです。ラクソーは空港に近い南側にあり、バスに乗ったら一番最初に止まるはず（高級ホテルのマンダレイ・ベイに泊まる人がバスの乗るとは思えない）。だから1時間もバスに乗っていることはないだろう。タクシーになった時も少しは安くなるだろうとの目論見はあったのです。読みが当たって一番最初にバスから降りました。空港出口から30分足らずで着きました。

隣にあるエクスカリバーの方が安いけど、このピラミッドの中に泊まってみたかったの。中に入ると強い香水の匂いがしました。ラスベガスはみんなこんななのかしらと思ったら、この匂いはここだけでした。「長時間待つ」と口コミのあったチェックインもほとんど人がおらず、スムーズ。噂の「斜めに上がるエレベーター」ではありませんでした。
22階の廊下から見下ろすとこんな感じ。
カジノで負けた人は、ここから飛び降りたくなるのではないかしらん。

窓は斜めでした。一番安い部屋なので、夜景はまったく期待していません。たぶん部屋はエレベーターから離れるほど安くなるのでは？結構エレベーターから離れていますが、気にしてません。冷蔵庫がないのも知っていたから、ちゃっちゃとアイスマシーンに行ってアイスバケツに氷を張り、即席の冷蔵庫を作ります。充電するものがいっぱいあるのに、コンセントがあちこちにあって、宝探しのように見つけて充電。

歯ブラシがないのもリサーチ済み。この旅唯一のバスタブのないホテルでした。洗濯をしようとして、パックの洗剤がないのに気づく。はて、どこに行ってしまったんだろう？？

ところが洗剤どころではない、この旅最大の忘れ物が翌日にあるのです。