2015年5月春季京都非公開文化財特別公開の旅(2)　京都市

2015/05/09 - 2015/05/10

毎年ゴールデンウィークを中心に行われる春季京都非公開文化財特別公開にあわせて上洛．
特別公開は各所拝観料\800，9:00〜16:00(例外あり)．
初日石清水神社を後にし，京都市へ戻る．未訪問重文の与杼神社と教王護国寺を訪ねた．淀では京都競馬場へも行ってみた．
2日目は御室の仁和寺より．

過去の旅行を思い出しつつ作成した備忘録．

エリア 京都

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

京阪八幡駅から一駅京都寄りに移動し淀駅で下車．
與杼神社は淀駅前の淀城趾内に鎮座している．
961〜963年頃に肥前の與止日女神社より淀大明神を勧請したのが創建とされる．主祭神は豊玉姫命，高皇産霊神，速秋津姫命の三柱．
境内散策自由．

與杼神社 寺・神社・教会

與杼神社は元々，桂川右岸に鎮座しており，現在地には1902(M35)年に遷座した．
拝殿は1607年建造，木造一重，入母屋造妻入，杮葺，国重要文化財．
豊臣秀頼の命により建てられた拝殿である．

與杼神社 寺・神社・教会

與杼神社拝殿．

與杼神社 寺・神社・教会

與杼神社本殿．
1980(S55)年建造(再建)，三間社流造，銅板葺．
旧本殿は五間社流造で国重文であったが，花火による失火により焼失してしまったそうだ．

與杼神社 寺・神社・教会

淀城は1623年に築城された淀藩の藩庁．
歴代松平氏，永井氏，戸田氏，稲葉氏が城主として入った．
廃藩後すぐに破却され石垣が残るのみである．
豊臣秀吉が茶々のために建てた淀城は別の場所(京都市納所小付近)である．

淀城跡公園 公園・植物園

淀駅東側には京都競馬場があるので寄ってみた．
レース開催日以外でも入れるそうだが，この日はレース開催日だった．
入場料\200．

京都競馬場 名所・史跡

京都競馬場パドック．
この日のメインレース京都新聞杯の出走馬が出ていた．

京都競馬場 名所・史跡

サラブレッド．
馬番10番，スワーヴジョージ．
いいのか悪いのかはわかならい．

京都競馬場 名所・史跡

コースに出てきた．
よくテレビで見るところだ．

京都競馬場 名所・史跡

せっかくなんで買ってみた．
知識なしなので勘である．

2015年5月9日(土)3回京都5日
11R第63回京都新聞杯(G?)
スタート！

京都競馬場 名所・史跡

スタンドから正面向こうは見えづらいのでビジョンを見ることになる．
9番が先頭だ．逃げ馬だったのか．
記念投票になりそうだ．

京都競馬場 名所・史跡

第四コーナーを回る．
各馬鞭が入ります．

京都競馬場 名所・史跡

はいゴール．
馬券を投げ飛ばす人もいた．

京都競馬場 名所・史跡

確定した．9番は着外．

京都競馬場 名所・史跡

雰囲気を楽しめたので京都競馬場をあとにする．
天気のいい日に一日いるのもいいかもしれない．

京都競馬場 名所・史跡

京阪線で東福寺まで移動，京都市バスで九条通りを西へ東寺へ向かう．
バスは207系統だったか．東寺東門前で降車．東寺は通算4回目の拝観．
バス停前に東寺(教王護国寺)慶賀門．
鎌倉前期の建造，三間一戸八脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．
教王護国寺は796年平安京鎮護の寺として創建，823年空海に下賜された．
東寺真言宗の総本山で真言宗の根本道場．本尊は薬師如来．
拝観時間5:00〜17:30(夏季)，境内は一部有料拝観及び非公開部分あり．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺大師堂(西院御影堂)．
1380年建造，総檜皮葺で後堂，前堂及び中門より成り国宝．
後堂，木造一重，入母屋造，北面西側端二間庇付(すがる破風造)，東面向拝一間付．
前堂，木造一重，北面入母屋造，南面後堂に接続．
中門，西面切妻造，東面前堂に接続．
写真は前堂．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺蓮花門．
境内に西側の壬生通に面する．境内側は通常非公開の小子房内になるので通り側からしか見ることができない．
鎌倉前期の建造，三間一戸八脚門，切妻造，本瓦葺，国宝．
国宝ではあるが周辺の雰囲気はそういった感じはない．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺五重塔．
京都のランドマーク，シンボル．九条通の京阪国道口交差点の歩道橋より撮影．
1643年建造，三間五重塔婆，本瓦葺，国宝．
初重内部，心柱四方に金剛界四仏を安置．総高54.8mは現存木造塔のうち国内最高．
定期的に初層の特別公開を行っており2011年初春に拝観．それ以降は東寺に来ても五重塔は拝観していない．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺南大門．九条通に面する．
1601年建造，三間一戸八脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺灌頂院東門．
灌頂院は境内南西隅に位置する密教奥義を師匠から弟子へ伝える儀式などを行う場所，通常は非公開だが特別公開で内部拝観ができることがある．なかなかタイミングがあわない．
東門鎌倉前期の建造，四脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺灌頂院．通常非公開．
2016年の京の冬の旅で公開予定なので是非来たいものだ．
1629年建造，木造一重，寄棟造，本瓦葺，国重要文化財．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺灌頂院北門．
鎌倉前期の建造，四脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺小子房．南北朝時代には天皇だ政務を執った場所．
現在の建物は1934(S9)年の再建で天皇陛下や皇族をお迎えする場所だ．
写真は勅使門．
この日は寺独自の春季の特別公開が行われていたが，拝観受付のリミット間近だったので宝物館を優先した．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺金堂．
1603年建造(豊臣秀頼寄進による再建)，木造一重裳階付，入母屋造，本瓦葺，国宝．
国重要文化財木造薬師如来(本尊)及び両脇侍像を安置．薬師如来像は高さ2.88m，台座と光背を含めた総高は10mに達する巨像である．光背には七仏薬師像，台座下には十二神将像を配す．
有料拝観部分，拝観料は時期により異なる．8:30〜17:00．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺講堂．金堂背後北側に位置する．
1491年建造，木造一重，入母屋造，本瓦葺，国重要文化財．
密教伝教のために建てられたもので日本最古の本格的な密教彫像の多くを安置しており，その殆どが国宝，国重文である．
有料拝観部分，拝観料は時期により異なる．8:30〜17:00．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺夜叉神堂(東)．講堂と食堂の間に建つ．
かつて南大門の左右に夜叉神像が置かれていた．その後中門の左右に移され，中門倒壊(1596年)後に現在の夜叉神堂が建てられた．
雄夜叉(本地文殊菩薩像)を安置．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺夜叉神堂(西)．
雌夜叉(本地虚空蔵菩薩像)を安置．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺食堂．講堂の後方北側に建つ．現在の建物は1934(S9)年の再建．
堂内に納経所がある．入母屋造，本瓦葺，向拝付．

食堂北側の宝物館では特別公開を行っていた．国宝絹本著色両界曼荼羅(後期展示で金剛界のみ)，国重文千手観音立像(旧本尊)，五重小塔などが見られた．
五重小塔は建造物としての重文指定である．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

教王護国寺北大門．
1601年頃の建造，三間一戸八脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

東寺塔頭の観智院．北大門出て参道右側(東側)．
客殿は1605年建造，木造一重，入母屋造妻入，正面軒唐破風付で国宝．
2012年の京の冬の旅で公開された際に拝観した．
現在は修復工事中．

東寺観智院 寺・神社・教会

教王護国寺北総門．
中心堂宇からは少し離れる．八条通に面する．写真奥に北大門と食堂．
鎌倉前期の建造，四脚門，切妻造，本瓦葺，国重要文化財．

初日はここまでホテルへ向かう．

2日目は仁和寺より．京都駅より市バス26系統で50分弱か．
京都駅付近より仁和寺龍安寺方面はちょっと遠い．
仁和寺は通算4回目の拝観．
仁和寺二王門，五間三戸二重門，入母屋造，本瓦葺，国重要文化財．
非公開文化財特別公開5箇所目．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺金堂．内部が特別公開の対象．今冬の特別公開で拝観したので今回は外観のみ．
1613年建造，木造一重，入母屋造，向拝一間付，本瓦葺，国宝．
御所の紫宸殿を移築したもの．
888年創建，本尊阿弥陀如来．創建の宇多天皇が出家後に伽藍内に御室と呼ばれる僧坊を建て住んだことから御室御所とも呼ばれた．
通常時は外観のみの拝観で拝観自由である．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺経蔵．こちらも内部が特別公開の対象だが金堂同様に外観のみ．
江戸前期の建造，木造一重，宝形造，本瓦葺，国重要文化財．
内部に八角回転輪蔵を設け天海版の一切経を収める．
通常時は外観のみの拝観で拝観自由である．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺五重塔．
1644年建造，三間五重塔姿，本瓦葺，国重要文化財．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺の境内図．
金堂・経蔵のほかに茶室飛濤亭と遼廓亭の特別公開があったのでそちらには入った．どちらも撮影禁止だったのが残念．通常は5名以上での事前予約で見学できるようだ．

仁和寺 寺・神社・教会

中門前からわずかに見える飛濤亭．
江戸末期の建造，入母屋造，茅葺．

遼廓亭は江戸中期の建造，南面入母屋造，北面寄棟造，杮葺．
ともに国重要文化財．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺霊宝館．
毎春，秋に定期的に開館している．
開館中9:00〜16:30，拝観料\500．
建物は1927(S2)年建造，鉄筋コンクリート造2階建，瓦葺，国登録有形文化財．

仁和寺 寺・神社・教会

仁和寺東門．仁和寺はここまで．
市バス59系統で大徳寺へ向かう．

仁和寺 寺・神社・教会