初夏の中欧ドライブ旅行①　僧院の島ライヒェナウと国境の町コンスタンツ

2015/06/04 - 2015/06/07

６月初旬、初夏の中欧を車で巡っ旅の記録、その１。

経由地
--＜その１＞----------------------------------------------
・ドイツ南部、ウンター湖に浮かぶライヒェナウ島【世界遺産】
・スイスとの国境の町、コンスタンツ
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・スイス・ザンクトガレンの修道院【世界遺産】
・小国リヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツ
・イタリア北部の町、トレント
・ドロミーティ【世界遺産】
・ヴェローナ【世界遺産】
・スイス・ミュスタイアのザンクト・ヨハン修道院【世界遺産】

エリア コンスタンツ(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

ドイツ南部にあるドイツ最大の湖、ボーデン湖。
Meersburgという町から対岸のコンスタンツまでカーフェリーに乗船。
車で乗船すると１４．５ユーロ。

約１５分ほどで到着するが、船内にはカフェもあるので、車から降りて軽食をつまんだりコーヒーを飲むぐらいの時間はある。

ライヒェナウ島到着。

コンスタンツから数キロのところにあり、ボーデン湖のほんの少し下流にあるウンター湖に浮かぶ島。島の東側に橋がかかっており、車でそのまま行ける。橋は小さいので見た目ではほぼ地続きに見える。ただ、島への入り口となる交差点のところが現在工事中のため、今は決まってここで渋滞が発生している。

島の入り口はしばらく並木道が続く。車道の脇に歩道や自転車用の舗装路もあるので島の外からサイクリングでやって来るのも気持ちがいいかもしれない。

ライヒェナウ島は「Monastic Island of Reichenau（僧院の島ライヒェナウ）」として、2000年に島全体がユネスコの世界文化遺産に登録された。島内にはヴェネディクト会派の修道院があり、関連する幾つかの教会が建っている。

世界遺産に登録されたと言っても、この島はリゾートや観光地っぽくなっているわけでもなく、島の中心部以外は住宅もまばらで、島の大半がワイン用の葡萄や果物、野菜などの畑がしめ、わりとのんびりとしたドイツの田舎の風景があちこちで見られる。

僧院の島 ライヒェナウ 寺院・教会

まずは島の西端に建つ聖ペーター・パウロ教会へ。
教会の反対側を少しいった先はもう湖。

車道が狭くなり、舗装はされているもののどこまで車で行っていいのかわからなくなってきたので、手前にあった駐車場に停めて歩いて向かうことに。

６月初旬とはいえ、歩いてると日差しがちょっと厳しかった。

教会ではミサか何かやっていて、残念ながら中には入れず。

教会の建物の脇に小さな無料のミュージアムが建っていて、島の歴史や発掘品や写真などが簡単に紹介されていた。

続いて島中央にある聖マリア・マルクス教会へ。

島の中では一番大きな教会だが、大聖堂というほどでもない。
写真は教会の裏庭から。表側は現在工事中となっていた。

聖マリア・マルクス教会の中。祭壇の奥に宝物館があり、祭壇部分から有料となっている。

壁画。

宝物館の中。

派手なお宝。

３つ目はライヒェナウ島の入り口側にある聖ゲオルク教会。

少し小高い丘の上に建ち、辺りは野花で埋め尽くされている。

聖ゲオルク教会。
島の教会の中では一番小さい方。

教会の入り口にドイツ語で張り紙があって、ガイド付きでのみ中に入れるとのことなので、せっかくなのでその時間になるのをしばし待つ。

ここからの眺めがなんとものどか。

聖ゲオルグ教会の中へ。

ガイドはドイツ語のみだったが、詳細に説明された英語の冊子をいただいた。

教会の建物の中は一面鮮やかな壁画が描かれていた。
「キリストの奇跡」を描いたもので、島の中では特に有名な芸術作品らしい.

続いてライヒェナウ島を一旦出てコンスタンツの町へも行ってみることに。

コンスタンツはボーデン湖とウンター湖の間を流れるライン川を挟んだドイツの町。町の大部分はライン川の北岸地域にあるが、観光に適した旧市街的なところはライン川の南側に集まってる様子。

このライン川は、この先ウンター湖の西岸からスイスを流れ、ストラスブール、マインツ、ボン、ケルン、デュッセルドルフと流れ、最後にはオランダ南部のロッテルダムの辺りに流れ出る。

フレスコ画の描かれた建物がたくさん。

大きな教会があったので行ってみる。

立派な大聖堂だった。

コンスタンツ大聖堂 寺院・教会

ステンドグラスが鮮やか。

大きなパイプオルガンもある。

祭壇の奥には怪しげな部屋。。。ちょっと怖い雰囲気。

ライン川、それと町の北側と南側を結ぶ橋の一つ。

ライン川のほとりも気持ち良さそうな散歩コースとなりそう。

環境が整っていて住みやすそうな町だった。

再びライヒェナウ島へ。

聖ゲオルグ教会から湖岸に向かったところに一軒のフィッシュ・レストランある。ホテルの女将さんに紹介された。

ドイツでは珍しく、レジでオーダーするシステム。座ってる場所を伝えるとオーダーした料理を後で運んできてくれる。

Zander（スズキの仲間で淡水魚）とSaibling（イワナ）のフィレ。
野菜が大盛り。

Saibling（イワナ）の燻製。

魚の燻製料理自体がドイツでは珍しい感じがするが、一匹丸ごと出てくるのも驚き。食べごたえがあって最後は少し飽きもきたけど、美味しかった。

ここは魚料理屋にしてはドイツの中では比較的値段も安く、ちょっと遠くからでも来てもいいぐらいお勧めできるレストランだと思う。

湖の対岸からヨットで訪れる人も。

最後にライヒェナウ島の中央に位置するHochwartというところへ。周りは葡萄畑。ここもホテルの女将さんが寄って行きなさいと教えてくれたところ。

ようは「島の中央で一番高くなっているところ」なのだが、確かに島の全景がなんとなく見渡せる。