
2015/03/13 - 2015/03/13
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polestarさん
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一度は行ってみたいと思っていた東京の築地市場は今年で閉場すると聞き、予定を組んで初めての築地観光に出かけてきました。
朝の早い市場に行く為、午前零時に静岡駅を出発する日本一短い距離を走る夜行バスで東京に行きました。
メトロの一日乗車券(600円)を買い、築地駅までやってきました。
あてもなくぶらぶらしても埒が明かないと思い、テーマを決めて散策する為にテレビ番組で紹介された店を訪れることにしました。
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静岡駅から高速バスに乗って築地に至るまでの記事はこちらです。
高速バスで行く、東京・築地(1)
http://4travel.jp/travelogue/11002075
テレビで紹介されると尋常ならざる行列ができてしまうという記事はこちらです。
高速バスで行く、東京・築地(2)
http://4travel.jp/travelogue/11002925
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夜行バスで夜明け過ぎに東京駅に着き、地下鉄で築地駅まで。
午前7時前に築地に着いて、一時間程度うろうろしたら塩梅よくおなかがすきました。
目的の店は決まっていました。
テレビの正月特番で見た「八千代」という とんかつ屋さんです。
隣の寿司屋は激混みでしたが八千代さんの方はハードルも低そうでした。 -
と、言っても行列の洗礼は避けられそうにない感じ。
お隣さんよりはマシ、というだけです。 -
だいぶ待ちました。
45分。
その時お友達に送信したメールの記録にそう書いてあります。
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しかし待つ。
並んで45分。
この行列を見に来るツアーが、〇〇さんにはオススメですよ。
築地市場は来年の今頃は無くなって居ますからね。
それもあって混んでるんでしょう。
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しかし、行列に並んで45分待ちって、隣の店より格段に速いペースでした。 -
ここで余談なのですが。
7月29日に壊れたパソコンが直って、さっそく『高速バスで行く、東京・築地(2)』を投稿し、翌日次作を編集しようとしたら、なんと!
エアコンが壊れました。
嘘みたいな話ですが、本当です。
コンピュータが直った当日は正常に動いてくれて、部屋も涼しかったです。
翌日、どういうわけか冷えない。
外気温は35度ぐらい。
内気温は40度近い。
エアコンはうなりをあげている。
暑い・・・
おかしい・・・
外に出て室外機をチェックしてみたところ、微動だにせず。
ファンも回っていない。
コンプレッサーが壊れたのか?!
エアコンの電源を抜いて再起動してみたらちょっと直ったように見えたけれど、ほどなく室外機は動かなくなり・・・室内機のインジケータも点滅を繰り返して迷走しているのか暴走しているのか・・・
基盤が壊れたみたい。
修理しようと試みたけれど如何ともしがたく、結局一新しました。
お取替え。
今日からまた涼しい環境でパソコンを使用することが出来るようになりました。
どうですか?
エアコン、まっさら。
新品ですからね。
おかげさまで、涼しい部屋でパソコンのスイッチを入れることが出来るようになりました。
32度を超える室内でパソコンを起動させると、またパソコンが壊れちゃうでしょ?
エアコンの無い間は、パソコンの電源を入れることができませんでした。 -
話を戻します。
目的の店の順番に並んで、お友達とのメールのやり取りをしながら待つこと30分。
次に呼ばれるのはこのわたしです。
入り口の戸に貼ってある品書きを眺めて何を注文しようかとウキウキしながら待ちました。 -
このチャーシュー&エッグなるものを食べたかったのですが、火曜、木曜、土曜の限定メニューだそうで。
行った金曜日には品書きにありませんでした。
テレビで見た『チャーシューエッグ、アジフライのせ』に一目ぼれしたんだけれど。
あっさり振られました。 -
45分待って順番が来て、店の中に通されました。
通されるとすぐに暑いお茶と漬物が供されました。
冬だったから熱いお茶なのかな?
それとも年中熱いお茶を出すのかな?
お茶は麦茶色の番茶でした。 -
わたしの案内された席は正月特番のテレビ番組の中でマツコ・デラックス氏が座った席と同じ席でした。
わたしでさえ「ちょっぴり狭苦しいな」と感じたのですから、巨体のマツコ氏では相当狭苦しかったのではないかな? -
椅子はパイプの丸椅子でした。
こんなもんでも買えば高いのね・・・。
https://www.google.co.jp/?gfe_rd=cr&ei=hB_TVcucGejM8geznrugBA&gws_rd=ssl#q=%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97+%E4%B8%B8%E6%A4%85%E5%AD%90&tbm=shop -
わたしは相変わらずお友達にメールで実況を送り続けています。
こういうの、やりはじめるとキリが無い・・・
終止符を打つポイントが見つからない・・・
止めようと思って送信をしないでいると、続報を待っているお友達からの(催促も兼ねた?)返信が届くので、ついそれに応答してしまってまた再燃する、と・・・
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きゅうじのお姉さんに
「おねえさん、ちょっと・・・」
と言われたので
「わたしはね、おねえさんじゃないの。おばさんだよ。ほんとのこというとね、おばあぁさんだよ」
と言ったら笑いが取れて先手一本。
写真撮りに協力してもらったよ。
しかし待つ。
並んで45分、入って座って15分。
隣に座ったおにいさんみたいにビールを飲りながら飯を待つのが良いんでしょうけど、いまのわたしはビンボーでね、手元不如意につきビール禁止ズラ。
入店してからもこれだけ待ったら、朝食なのか昼食なのかわからなくなるね。
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マツコ氏もテレビの中で給仕のおねいさん美貌をほめていたけれど、掃き溜めに鶴という程の美女でした。
東京の小さな食堂には時々いますよ、すごい美人の給仕さんって。
で、このおねいさんに持っていたカバンを通路に置くと邪魔だからと優しく声を掛けられカウンター下の足元に移動させたのですが、その時に
「お写真撮ってよろしいかしら?」
と尋ねたら、笑顔で了承を得ましたので、水を得た魚のごとくにパシャパシャと撮りました。 -
わたしの席から見た図。
カウンターに居並ぶお客たち。
隣のお兄さんは、わたしの後ろに並んでいた人です。
席に着いてすぐにビールを注文し、呑みのみ料理を待っていました。
予算が潤沢にあればわたしもそうしたかった(TT -
良い席に通されたと喜んで、精力的に撮影♪
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座った席から振り返って、の、撮影。
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おしながきと時計の時間を読み取ってください。
並んでいたので時間が経っていますねぇ。 -
カウンターの端っこに給仕用の流しがありました。
ここで湯呑を洗ったり湯を沸かしたり茶を淹れたりと、狭いスペースが有効に利用されていて船のギャレーのようです。 -
ここが給仕のおねいさんの持ち場ってことですね。
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おねいさんの持ち場から、さらに調理場の方向を。
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調理場では4〜5人のおじさん、おばさんたちが働いており・・・
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なんと調理場の向こうは「向こう側の通路」に面しており、解放されています。
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この方が、厨房でフライを揚げていらっしゃると、テレビで紹介されました。
待ち時間が長かったので厨房の中を観察していましたところ、従業員の皆様は殆ど休みなしに働いておられ・・・それぞれのパートが合理的に決まっているように見受けられました。
添え物担当、揚げ物担当と・・・。
テレビでは他の店も紹介されていたけれど、この店を選んで訪れて良かったと思いました。
と、申しますのは・・・こちらのお店は観光客の写真撮影に寛容だったからです。
動画も撮りました。
https://youtu.be/6ModP8w2uQo
観光地だから観光客にフレンドリーなのは当たり前と思うかもしれませんが、ここは単なる観光地ではありません。
観光地化されてしまった、都営の市場です。
だから、観光客に厳しい店も(実は)あります。
それは提示される「価格」にも反映しているように、わたしは感じました。
けっしてボッタクリとは言えないけれど・・・銀座が近いのでその位の価格は法外とは言えないけれど、ちょっと高額なんじゃないかと思う金額が躍っていました。
観光客用の価格としか思えない、市場で働く労働者の為の価格とは、思えない値段の店が多かったのです。
そしてまた、写真を嫌うお店も何軒かあり、中にはひどく嫌っており、その態度を露骨に見せつけていた店もありました。
観光客たちにわかりやすいような大げさなアピールで写真お断りを訴えているお店・・・ここは観光地じゃないんだよ、市場で真面目に働いている人たちの職場なんだよと、全身全霊でアピールしている方々もいらっしゃいました。
それも、けっこう多く。
その点、この『八千代』さんは、観光客にも温かい対応をしてくれて、写真も撮らせてくれて、動画を撮ってもニコニコしていました。
有難いやら、うれしいやら。 -
そしてとうとう、わたしの注文した車エビのフライとカキフライの盛り合わせ定食が出てきました。
あれ?
飯が・・・
わたしの横に立っていた給仕のおねいさんに
「あー。
やっぱり飯の大盛りにすればよかった」
と言ったら、
「(ご飯が)少ないですか?」
聞けば女性客には店の判断で自動的に小盛りが出されるのだそうです。
「残される方が多いので・・・いま取り替えますね」 -
そして「飯の小盛り」を下げて、「飯の普通盛り」が出てきたんだけれど・・・
内心 「やっぱり大盛りにすれば良かった・・・」 と思いつつ、ダイエットになっていいじゃないかと自分を慰めながら普通盛りの飯を食べました。
行列に並んで待つと体力を消耗するんだよね。
それに、ようやく店に入って待つこと15分以上。
半端ない空腹感。
それで残す女性客が多いって、どうも納得ができませんが。 -
たらふく・・・と書きたいところですが、腹八分目ぐらいで食事を済ませて出しなに振り返って一枚、パチリ。
ま、食い足りない分はカレーを食べに行けばいいかと思いつつ店を出ました。
アジフライの味ですが・・・
「揚げたて」というのが美味のポイントだろうなと思いました。
期待しすぎてハードルを上げ過ぎたので大きめの鯵とエビがハードルを越えられなくなったのか、それとも・・・普段もう少し美味しいアジフライを食べているのでさほどに感動しなかったのかはわかりませんが・・・テレビで絶賛していた程の美食とは思えませんでした。
たしかに美味しかったけれど、決してまずくはなかったけれど、このクオリティーのアジフライを、東京の人は他で食べることが出来ないのかな?
と、思いました。
静岡だとねぇ・・・この水準のアジフライを、もう少し安価に食べることが出来るんだけどなぁ・・・。
これ以上のアジフライというと、話は別ですが。
カキフライも、旬の割には「こんなもんかな」でした。
空腹すぎて味がわからなかったのだろうか???
テレビでは、市場で働く労働者の為に「軽い油」ではなく、むしろ「重い油」で揚げており、なおかつパン粉に粉チーズを混ぜて味にボリュームを出していると説明していたけれど、そんなにギトギトでもなく、チーズの存在を感じるほどの濃厚さも無く、アッサリか、濃厚かと聞かれたら
「え? ふつうなんじゃないの?」
と、答えるアジフライでした。
たぶん・・・東京の、他の店のアジフライがもう少し小さくて、軽くて、アッサリしているのではないかなぁ・・・などと想像しました。 -
美味しい牡蠣フライとアジフライの定食を戴いたあと、腹ごなしにそこら辺を散策しました。
市場ってのは安い、早い、旨いってのがイイと思うんですが・・・築地はちょっと違うみたいですね。
それとも、東京のレートが地方に比べて高いのか?
こちらは安い、旨い、早いの吉牛。
築地一号店(本店)です。
水神社のすぐ近くにありました。 -
こちらは安くて旨いと評判の(?)ちらし寿司屋ですか・・・
ネタの割には、値段は安いと思います。
だから凄い行列でしたが
「大人気・海鮮丼」 で 2000円。
2000円かぁー・・・ -
こちらも凄い。
ネタも凄いけど、値段も凄い。
雲丹やいくら、ハマチや車エビが乗っているから凄く豪華に見えるけれども・・・
だからといって 3600円もするモンかなぁ・・・それが妥当な金額なのかなぁ・・・
非日常感が漂っていて金銭感覚が揺らぎます。
末端価格ではその位するかもしれないけれど、ここって末端じゃないでしょう?
主幹だよね?
市場なんだから。 -
地方に住んでいて、自宅のパソコンやスマホなんかでこの4trabelを閲覧していたら正常な金銭感覚で判断できると思うけれども、ここに来て、この中に立って、軒並み3600円だの5000円だのという価格表を掲げる店を眺めて歩いたら、どんぶりもの一杯の値段はいくらが妥当なのか・・・
いくら考えてもわからなくなって、食の欲望に負けて、行列に並ぶんでしょうね。
行列に並んでしまうと、ひとり分のお会計が一万円を超えるとわかっていても、並んだ手前「やっぱりやめよう」という気にはならないのかもしれません。 -
中には庶民的な店もありました。
外観も庶民的過ぎるけど・・・ -
この金額は!
うちの田舎でも、ここまで安くないかも。
なのにどうして行列が出来ていないんだろう? -
高額高級どんぶり物が横行している築地で2000円は良心的なくらいだけれど、「お値段高くてすみません」と書いてありました。
そりゃね、アナゴ丼で2000円って店は、築地でなくても、銀座でなくても、たいして珍しくないけれど「2000円のあなご丼」の値段が、安く見えるか、高く見えるか?
高く見えるのか、安く見えるのかは、他店との相対価格だろうと思うんですが「うまいアナゴどんぶり」が2000円って、そんなに珍しい価格じゃあないですよ・・・。
静岡県の御前崎漁港(なぶら市場)でアナゴ丼を食べたときは、もっとしたような・・・ -
と、思って調べてみたら・・・
1400円でした。 -
そうかぁー
やっぱり 「その土地の価格の相場」ってのがあるんだなぁ・・・。
御前崎の漁港に行ったら、まるまる太った鰹が一匹500円ぐらいで売ってるもんで1200円の定食なんて凄く高価という感じがしたんだなぁ。
アナゴどんぶりがxxxx円だなんて、こんな高価な昼飯を食べたら罰が当たるよと思いながら食べた記憶があるのです。
印象的には3000円ぐらいの破格値に感じたけれど、見直してみたら1400円。
案外リーズナブルでした。
しかも旨かった。 -
こちらが御前崎漁港の中にある市場の飯屋の価格帯です。
御前崎というのは、原発で有名な浜岡のすぐ近くにあって、サーファーには有名な海なんですが、物価も路線価格も激安なエリアです。
そこで1400円もするアナゴ丼(但し、べらぼうに旨かった)が高価に感じ、築地で2000円のアナゴ丼が安く感じる。
それでも件の店では「値段が高くてすみません」と書いてありました。
仕入れ値と販売価格の差が大きくて申し訳ないって意味だろうか?
それとも・・・
築地で料理して客に食べさせようと思えば、どうしてもこのくらいの金額になっちゃうんです、ごめんなさいって意味なんでしょうね。 -
で、ふたたび築地に戻り、頭を切り替えましょう。
おまかせのにぎりで3240円。
2015年8月下旬のレートで18ドル82セント(米)。
ニューヨークの寿司バーなら、普通の金額かもしれませんね。
ユーロ換算だと17ユーロ。
ヨーロッパでも寿司バーってのは高級レストランにカテゴライズされるようですから妥当な金額かもしれません。
しかし、ここは日本だし、市場だし、築地なんだけど、この金額。
むしろ、築地の寿司は「高くて旨い」ってのが常識なのかもしれませんね。
本当に旨いのかどうか食べていないのでわかりませんが、「旨ければ、いくら高額でも良い」という客がいるからこういう結果になるんでしょう。
そして、そういうお金持ちが世界中から観光に来る場所なんだろうとしか思えませんねぇ・・・。
とても庶民の金額ではないです。 -
限定30セットで4000円の寿司が半額の2000円。
こういう看板を見ると、自分の懐具合を考え
「ぎり、食えるかな・・・」
と、思ってしまうところが恐ろしい。
2000円も払えば、もう少し旨いもんが食えるでしょう。
それ以上に、さらに旨いもんが2000円の半額で食えるんだと考えますか?
4000円の価値のある旨い寿司が半額の2000円で食べることが出来ると考えるべきか?
それとも・・・もともと2000円の寿司が、「すごく安い!」(食べなきゃ損だ) という印象になる看板なのか。 -
ここは市場で、観光地じゃあ無いよって態度で観光客に冷たい視線で睨んだり、写真を撮るなと怒ったり・・・
そういう人たちと、こういう店と、こういう店の掲げる看板、その値段。
やっぱりここは、バブリーなエリアなんだなぁと思いました。 -
こんな値段でも行列が出来て、大勢の観光客が湯水のようにお金を払って、まずくはないけれど、そこそこ美味しいけれど、びっくりするほど美味しいという訳でもない料理を、食べて喜んでいる、築地。
そういう観光地なんだなと思うしかないですね。
「ここは観光地じゃないよ、市場だよ」と鋭い目でにらむ人たちは、そういう演出で「市場の臨場感」を演出しているようにさえ感じてしまう。
これは、変だ。
観光地としては面白いけど、面白がって来る大勢の観光客を食い物にして成り立っているようにさえ見えるのに、もともと観光地ではなく、ここは市場で働く人たちの職場であり聖域なのだから、なんか変だ。 -
たぶん、ここのエリアだけが特出してバブル景気が続いているんだろうな。
活気のある市場の熱と、バブリーな状態の波長が似ているせいかもしれない。
このエリアに入ると、そんなオーラに包まれるのではないかな。
その雰囲気は、昭和の終わり、平成の始まり、あの頃のバブル景気を思い出すような熱がある。
何を売っても飛ぶように売れる気がしてくる。
地元に帰って「こんな商売」をやったら儲かるんじゃないか、と、そんな妄想が湧いてくる。
ウキウキと楽しい気分になったり、掲げてある金額の裏に垣間見えるドロドロしたものを読み取って沈んだ気分になったり。
それなりに刺激的な場所でした。
築地の旅はまだ続きます。
次作「その4」をお楽しみに。
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