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日本有数の穀倉地帯である庄内地方を巡って鎌倉期から武藤氏が地頭として支配、中世戦乱期には越後上杉氏、関ケ原の戦い後は山形最上義光(もがみ・よしあき、1546~1614)の統治と支配者が替わり、江戸時代には最上氏改易後に信州松代から入封し幕末まで治政をなした譜代大名酒井忠勝(さかい・ただかつ、1594~1647)を藩祖とする酒井氏居城の鶴ケ岡城(つるがおかじょう、山形県鶴岡市馬場町)があります。<br /><br /><br />荘内神社の大鳥居前に設置の説明板には次の内容が記載されています。<br /><br /><br />「 鶴ケ岡城のうつりかわり<br /><br />鶴ケ岡城は古くは大宝寺城とよばれ、鎌倉期以来戦国期まで荘内に君臨した武藤氏の居城であった。<br /><br />天文年間(1533年頃)兵火のため武藤氏は大山の尾浦城に居を移し当城はその枝城となった。<br /><br />天正15年(1587)武藤氏が滅び荘内は越後の上杉氏そして慶長6年山形の最上義光の支配するところとなる。<br /><br />慶長8年(1603)大宝寺城は義光の隠居城として修復され、鶴ケ岡城と改称する。<br /><br />元和8年(1622)最上氏改易の後、信州松代より酒井忠勝が入部、庄内14万石(幕末17万石)の本城としてそれにふさわしく整備拡充された。<br /><br />酒井氏は徳川幕府譜代の大名として明治初年まで約250年間、荘内を治めるが戊辰戦争において抗戦の末官軍に降伏開城。<br /><br />明治8年(1875)鶴ケ岡城解体。本丸、二の丸が公園となり本丸跡に荘内神社が建てられた。」

羽前鶴岡 武藤氏・越後上杉氏・山形最上氏支配を経て徳川譜代で四天王筆頭酒井氏が約250年に亘り日本有数の穀倉地帯を領する『鶴ケ岡城』訪問

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2015/08/10 - 2015/08/10

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滝山氏照

滝山氏照さん

日本有数の穀倉地帯である庄内地方を巡って鎌倉期から武藤氏が地頭として支配、中世戦乱期には越後上杉氏、関ケ原の戦い後は山形最上義光(もがみ・よしあき、1546~1614)の統治と支配者が替わり、江戸時代には最上氏改易後に信州松代から入封し幕末まで治政をなした譜代大名酒井忠勝(さかい・ただかつ、1594~1647)を藩祖とする酒井氏居城の鶴ケ岡城(つるがおかじょう、山形県鶴岡市馬場町)があります。


荘内神社の大鳥居前に設置の説明板には次の内容が記載されています。


「 鶴ケ岡城のうつりかわり

鶴ケ岡城は古くは大宝寺城とよばれ、鎌倉期以来戦国期まで荘内に君臨した武藤氏の居城であった。

天文年間(1533年頃)兵火のため武藤氏は大山の尾浦城に居を移し当城はその枝城となった。

天正15年(1587)武藤氏が滅び荘内は越後の上杉氏そして慶長6年山形の最上義光の支配するところとなる。

慶長8年(1603)大宝寺城は義光の隠居城として修復され、鶴ケ岡城と改称する。

元和8年(1622)最上氏改易の後、信州松代より酒井忠勝が入部、庄内14万石(幕末17万石)の本城としてそれにふさわしく整備拡充された。

酒井氏は徳川幕府譜代の大名として明治初年まで約250年間、荘内を治めるが戊辰戦争において抗戦の末官軍に降伏開城。

明治8年(1875)鶴ケ岡城解体。本丸、二の丸が公園となり本丸跡に荘内神社が建てられた。」

旅行の満足度
4.0
交通手段
JRローカル 徒歩
  • 鶴ケ岡城外堀<br /><br />鶴岡は平安時代から「大宝寺」と呼ばれ、鎌倉期に地頭として支配した武藤氏は地名から大宝寺氏と名乗り、その居城も大宝寺城と呼ばれていました。

    鶴ケ岡城外堀

    鶴岡は平安時代から「大宝寺」と呼ばれ、鎌倉期に地頭として支配した武藤氏は地名から大宝寺氏と名乗り、その居城も大宝寺城と呼ばれていました。

  • 渡り橋<br /><br />二の丸への渡り橋が見えます。

    渡り橋

    二の丸への渡り橋が見えます。

  • 鶴岡公園案内図

    鶴岡公園案内図

  • 二の丸跡<br /><br />渡り橋から二の丸方向を捉えます。

    二の丸跡

    渡り橋から二の丸方向を捉えます。

  • 外堀<br /><br />二の丸渡り橋から外堀を一望します。

    外堀

    二の丸渡り橋から外堀を一望します。

  • 外堀<br /><br />鶴岡という名は最上義光時代に大宝寺城を整備し隠居城とする際「鶴ケ岡城」と改称したことから出てきた言われています。

    外堀

    鶴岡という名は最上義光時代に大宝寺城を整備し隠居城とする際「鶴ケ岡城」と改称したことから出てきた言われています。

  • 二の丸外北門跡

    二の丸外北門跡

  • 二の丸土塁

    二の丸土塁

  • 二の丸跡

    二の丸跡

  • 内堀遺構

    内堀遺構

  • 菖蒲園<br /><br />二の丸堀の一部が菖蒲園となっています。

    菖蒲園

    二の丸堀の一部が菖蒲園となっています。

  • 本丸南北門跡

    本丸南北門跡

  • 藤沢周平記念館<br /><br />鶴岡市出身の時代小説家である藤沢周平氏を記念する建物が見えます。

    藤沢周平記念館

    鶴岡市出身の時代小説家である藤沢周平氏を記念する建物が見えます。

  • 本丸御殿御玄関跡

    本丸御殿御玄関跡

  • 鶴岡公園案内図

    鶴岡公園案内図

  • 本丸渡櫓跡

    本丸渡櫓跡

  • 大實館<br /><br />大正天皇即位を記念してかつて旧中の門跡に建てられた赤いドームと白壁が特徴の洋風建築物で、開館当時は物産展示や図書館として利用、現在は鶴岡市出身の文豪や画家たちの偉業が展示されています。

    大實館

    大正天皇即位を記念してかつて旧中の門跡に建てられた赤いドームと白壁が特徴の洋風建築物で、開館当時は物産展示や図書館として利用、現在は鶴岡市出身の文豪や画家たちの偉業が展示されています。

  • 中ノ橋跡<br /><br />旧本丸中門へ渡る橋が設置されていました。

    中ノ橋跡

    旧本丸中門へ渡る橋が設置されていました。

  • 大宝館<br /><br />旧二の丸から旧本丸中門で今では大宝館を展望します。<br />

    大宝館

    旧二の丸から旧本丸中門で今では大宝館を展望します。

  • 荘内神社参道<br /><br />旧大手門から本丸へ向かう大手道にあたりますが、今では内堀は埋められ本丸跡に配された荘内神社参道となっています。<br /><br />

    荘内神社参道

    旧大手門から本丸へ向かう大手道にあたりますが、今では内堀は埋められ本丸跡に配された荘内神社参道となっています。

  • 鶴ヶ岡城復元図

    鶴ヶ岡城復元図

  • 鶴ケ岡城跡

    鶴ケ岡城跡

  • 大鳥居と参道<br /><br />二の丸大手門跡には現在大鳥居が建てられています。

    大鳥居と参道

    二の丸大手門跡には現在大鳥居が建てられています。

  • 二の丸大手門跡

    二の丸大手門跡

  • 荘内神社鳥居

    荘内神社鳥居

  • 荘内神社・説明板<br /><br />「 旧県社 荘 内 神 社(しょうないじんじや)<br /><br />・御祭神<br />  酒井家 初代忠次公 徳川家康を支えた家臣団、徳川四天王の筆頭<br />      二代家次公 忠次公の意志を継ぎ、江戸幕府を支えた<br />      三代忠勝公 信州松代(長野県)より出羽庄内へ入部され善政を行う<br />      九代忠徳公 藩の財政を立て直し庄内の子供たちの為に藩校を創立<br /><br />由緒<br />元和8年(1622)酒井忠勝公が幕命により信州松代より出羽庄内に移封       されて以来、歴代藩主の善政と領民一同の努力で幾多の困難を乗り越えられ、豊かな国を築かれた。<br /><br />長きに亘り平和な時代が続いて来た幕藩体制が終焉し江戸から明治へと時代が移った後に、旧藩主家を敬い慕う気持ちをもって、庄内一円の人々が真心の浄財を寄進せられ明治10年(1877)鶴ヶ岡城の本丸御殿跡に「庄内総鎮守開運の神」として創建された。<br /><br /><br />恒例祭<br />  1月 1日  元旦祭       7月 7日 縁結び七夕祭<br />    15日  どんど焼祭     8月17日 例大祭<br />                         (献幣使参向)<br />  2月 3日  厄除け節分祭   10月 5日 神幸祭<br />    11日  紀元祭             (御分霊を神輿に遷す)<br />                      6日 荘内大祭<br />                         (荘内藩伝承大名行列)<br />                       <br />  4月29日  敬神講社大祭 <br />  5月 5日  泣き相撲神事<br />  6月30日  夏越し大祓式   12月31日 年越し大祓式<br /><br />敬神講社<br />  御祭神の御人徳を仰ぎ荘内神社をお守護りする崇敬会<br /><br />宝物殿<br />  江戸時代の伝統を伝える宝物(美術工芸品)多数収蔵展示<br /><br />神道霊園<br />  霊峰金峯山の西北に御神霊が安息される神道専用墓地   」<br /> 

    荘内神社・説明板

    「 旧県社 荘 内 神 社(しょうないじんじや)

    ・御祭神
      酒井家 初代忠次公 徳川家康を支えた家臣団、徳川四天王の筆頭
          二代家次公 忠次公の意志を継ぎ、江戸幕府を支えた
          三代忠勝公 信州松代(長野県)より出羽庄内へ入部され善政を行う
          九代忠徳公 藩の財政を立て直し庄内の子供たちの為に藩校を創立

    由緒
    元和8年(1622)酒井忠勝公が幕命により信州松代より出羽庄内に移封       されて以来、歴代藩主の善政と領民一同の努力で幾多の困難を乗り越えられ、豊かな国を築かれた。

    長きに亘り平和な時代が続いて来た幕藩体制が終焉し江戸から明治へと時代が移った後に、旧藩主家を敬い慕う気持ちをもって、庄内一円の人々が真心の浄財を寄進せられ明治10年(1877)鶴ヶ岡城の本丸御殿跡に「庄内総鎮守開運の神」として創建された。


    恒例祭
      1月 1日  元旦祭       7月 7日 縁結び七夕祭
        15日  どんど焼祭     8月17日 例大祭
                             (献幣使参向)
      2月 3日  厄除け節分祭   10月 5日 神幸祭
        11日  紀元祭             (御分霊を神輿に遷す)
                          6日 荘内大祭
                             (荘内藩伝承大名行列)
                           
      4月29日  敬神講社大祭 
      5月 5日  泣き相撲神事
      6月30日  夏越し大祓式   12月31日 年越し大祓式

    敬神講社
      御祭神の御人徳を仰ぎ荘内神社をお守護りする崇敬会

    宝物殿
      江戸時代の伝統を伝える宝物(美術工芸品)多数収蔵展示

    神道霊園
      霊峰金峯山の西北に御神霊が安息される神道専用墓地   」
     

  • 手水舎

    手水舎

  • 荘内神社・鳥居

    荘内神社・鳥居

  • 荘内神社・拝殿<br /><br />明治5年から8年にかけて城郭は解体され、本丸跡に荘内神社が創建されています。

    荘内神社・拝殿

    明治5年から8年にかけて城郭は解体され、本丸跡に荘内神社が創建されています。

  • 鶴ケ岡城石垣

    鶴ケ岡城石垣

  • 拝殿・内部

    拝殿・内部

  • 宝物殿

    宝物殿

  • 護国神社<br /><br />戊辰・西南の戦役で没した藩士を始めとする戦没者の御霊を祀っています。

    護国神社

    戊辰・西南の戦役で没した藩士を始めとする戦没者の御霊を祀っています。

  • 荘内神社・護国神社説明板

    荘内神社・護国神社説明板

  • 旧致道館<br /><br />交差点の向こうに藩校である旧致道館が建っています。

    旧致道館

    交差点の向こうに藩校である旧致道館が建っています。

  • 旧致道館石柱

    旧致道館石柱

  • 旧致道館玄関<br /><br />九代藩主酒井忠徳(さかい・ただのり)が士風を刷新して藩政の振興を図るため文化2年(1805)創設、文化13年(1816)十代藩主忠器(ただかた)によって鶴岡駅前通りから三の丸の当地に移転しています。

    旧致道館玄関

    九代藩主酒井忠徳(さかい・ただのり)が士風を刷新して藩政の振興を図るため文化2年(1805)創設、文化13年(1816)十代藩主忠器(ただかた)によって鶴岡駅前通りから三の丸の当地に移転しています。

  • 旧致道館説明板<br /><br />

    旧致道館説明板

  • 旧致道館<br />

    旧致道館

  • 旧致道館説明板

    旧致道館説明板

  • 旧致道館表御門<br /><br />木橋を渡り表御門に向かう道が見えます。

    旧致道館表御門

    木橋を渡り表御門に向かう道が見えます。

  • 三の丸跡石垣

    三の丸跡石垣

  • 致道館発祥地<br /><br />鶴岡駅に向かう途中の商店街に「荘内藩校致道館発祥の地」と書かれた案内板を見つけました。

    致道館発祥地

    鶴岡駅に向かう途中の商店街に「荘内藩校致道館発祥の地」と書かれた案内板を見つけました。

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