2015/08/12 - 2015/08/12
1298位(同エリア3285件中)
ニッキーさん
日光東照宮ではいろいろ特別な体験ができました。
一つ目は奥宮にある徳川家康のお墓へお参りしたこと。8月暑い中、207段の石段を一歩一歩登るのはちょっと疲れますが、杉木立に囲まれた石段は特別な雰囲気。途中、家康公の御遺訓に励まされながら、奥宮にある家康のお墓にお参りして来ました。
二つめは御本社へ昇殿参拝できたこと。日光東照宮では、参拝客は拝殿へ上がりお参りさせてもらえるのです。特に、昔は特別な人しか入れなかった本殿前の「石の間」を通らせてもらえたことは感激でした。
三つ目は本地堂(薬師堂)の鳴龍の声が聞けたこと。全員お堂内部に入らせてもらえ、スタッフが拍子木を打ち鳴らして龍の鳴き声を聞かせてくれます。
その後、3月にオープンしたばかりの新宝物殿で陽明門の細部を再現するヴァーチャルリアリティ映像を見ました。これが秀逸。目の覚めるような極彩色の陽明門の姿を満喫しました。
日光名物、ゆば定食のお昼ご飯を食べた後、二荒山神社、輪王寺大猷院へ。
大猷院では家康の位牌を期間限定で公開しており、私は危うくスルーしてしまうところでしたが、間一髪で気づいて戻り、お参りして来ました。(^_^)v
見どころの多い日光では見逃しがないよう、ガイドブックを買って事前にポイントをチェックしておきました。
今回見たかったもの
↓
1.期間限定で公開している東照宮五重塔の初層内部
2.「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻
3.眠り猫の彫刻
4.家康のお墓
5.薬師堂天井画の鳴き龍
6.新宝物館で陽明門のバーチャルリアリティー映像
7.輪王寺大猷院で公開しているという家康のご位牌
8.輪王寺三仏堂の修理現場
結果、8番め以外は見ることができました。
見たかったものの1と2は旅行記<1>に載せています。
本旅行記では3~7を見学した様子を載せています。
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(★印が本旅行記)
日帰り日光<1> 【日光東照宮前編】陽明門は修復中
★日帰り日光<2> 【日光東照宮後編~二荒山神社~輪王寺大猷山】徳川家康のお墓とご位牌にお参り
日帰り日光<3> 【日光田母沢御用邸記念公園】御用邸の広さにびっくり、こんな所があったとは
- 旅行の満足度
- 4.5
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-
これまでざっと東照宮の境内を見て来ましたが、これから207段の石段を上り、家康公のお墓がある奥宮へ行きます。
東回廊手前にある奥宮へのチェックゲート。
ここで拝観チケットについている奥宮拝観券を切り取られます。
チケットチェック後すぐ、東回廊の蟇股(かえるまた)の所に「眠り猫」の彫刻がありました。
「あった〜!」
今回、見たかったものの3番め、「眠り猫【国宝】」です。
奥宮へ向かう人がどんどん行き過ぎる狭い通路、みな関心がないのか知らないのか誰も写真を撮ってません。
人の流れをせき止めないよう少し脇へ寄って急いで写真を撮りました。
目を細めてうたた寝しているように見える猫。
江戸時代の名工、左甚五郎の作品と言われています。
体長21センチと小さいものですが、三猿と並んで日光東照宮で最も有名な彫刻です。 -
眠り猫の裏側は楽しげに遊ぶ雀の彫刻になっています。
猫が眠っていると鳥も安心して遊べるという平和な世を意味しているそうです。 -
眠り猫の彫刻がある回廊をくぐるとすぐに「坂下門」【重文】がありました。
奥宮へ上る階段の入口になります。 -
坂下門の天井には菊と牡丹の浮き彫りがはめ込まれています。
音声ガイドでは確か七宝焼きだと解説していたと思います。 -
家康のお墓がある奥宮までは杉の木に囲まれた207段の石段を上って行きます。
この石段の一段一段は一枚石が用いられているそうです。 -
息切れする階段の途中に、タイミング良く家康公のご遺訓の意味深な言葉が書いてあります。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
急ぐべからず」
東照宮御遺訓より
これを読むとみんな笑顔になって、ゆったりした気持ちになって登って行きます。 -
ここまで来たら、あと一息。
この狛犬は日光東照宮の造営を担当した松平右衛門大夫正綱、秋元但馬守泰朝の寄進によるもの。 -
奥宮に到着です。
奥宮拝殿【重文】
建物全体を銅板で覆った上に黒漆が塗られ、落ち着いた趣きを出しています。
第二次世界大戦前までは金箔で覆われていたそうです。
内部には入れないので、前に立って家康公のお墓に参拝します。日光東照宮 寺・神社・教会
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鋳抜門(いぬきもん)【重文】
1650年(慶安3年)椎名伊豫(しいな いよ)作
唐銅で屋根・柱・壁などを鋳造し、組み立てた門。
一度見たら忘れられないお洒落な門です。
門両脇の象の頭部、前に立つ狛犬も個性的ですばらしいです。
この門は閉め切りになっていて、一般人の参拝順路は門の横の階段を上ります。日光東照宮 寺・神社・教会
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象というより、まるでマンモスですね。
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奥宮御宝塔【重文】
見たいものの4番め、徳川家康のお墓です。
へえ〜、石のお墓ではなく鋳物のお墓なんですね。
それも釣鐘型。
家康さんのイメージとはちょっと違っているようで意外でした。
順路は墓所の敷地の周りをコの字型に回っています。
向こうに見えている木の幹は樹齢600年の杉の木です。
「叶杉(かのうすぎ)」といって、根元にある祠に向かって願い事を唱えると叶うと言われています。
大勢の人が並んでいました。日光東照宮 寺・神社・教会
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遺骨は地下3メートルに納められているとか。
神域ということで、この辺り一帯がパワースポットだと言われています。
207段の石段を上がるのにかなりエネルギーを消耗したので、ここで再びパワーチャージ! -
奥宮でご朱印をもらいました。
三つ葉葵の紋が嬉しい。
やはり四百年式年大祭の印が入っています。 -
家康のお墓にお参りを済ませ、石段を下りて行きます。
石柵も石を組んだものではなく、一枚岩を手彫りで彫って造られたものだそうです。
手で彫る苦労も大変ながら、その前に大きな石をこんな山の上まで運ぶ苦労も大変だったことでしょう。 -
奥宮から下りて来て、いよいよ御本社にお参りします。
ここではチケット確認の後、昇殿参拝をさせてもらえます。
拝観料を払っているからなんでしょうけど、すごく嬉しいです。
内部は写真禁止だったので、外観の写真をご覧いただきながら、昇殿参拝の様子をレポートしたいと思います。
まず、右手、東側の入口から靴を脱いで上がります。
廊下を歩いて拝殿へ。
前の一団の参拝が終わるまで廊下で列を作って待たされました。 -
重なる屋根が美しい外観。
前のグループが済んで、ようやく私たちの一団が拝殿へ入ります。
混んでいたので拝殿内はぎっしり。
60畳以上もある木の床に座って、まずは拝殿内部の説明を受けます。
夫が片膝を立ててもぞもぞしています。
正座が辛いのかと思ったら、「脚がつった〜」って。
正座なんか滅多にしませんからね。 -
鈴がぶら下がっているのが見える外観。
拝殿の右手に「将軍着座の間」というのがあって、個人的に特別なご祈祷を頼んだ人の待合室になっているようでした。
そんなに広くないスペースでしたが、あそこへ入れる人がちょっと羨ましい。
もっとも、昔は陽明門から先は一定以上の身分の人しか入れなかったと言います。
今の世になって、庶民でも拝殿に入らせてもらえるだけでありがたい。 -
唐門の唐破風の屋根の上には夜を守る霊獣、恙(つつが)の像が据えられています。
欄間に描かれた「三十六歌仙」や天井の100種の龍の絵、左右板戸の彫刻の説明があった後、説明通り、全員で一礼二拍手一礼で参拝。
確か二礼二拍手一礼ではなかったと記憶しているのですが、私の記憶違いでしょうか?
実はこの後、感動の体験が待っていました。
参拝後、なんと全員、本殿と拝殿の間にある2〜3段低くなった石の間を通らせてもらいました。
ここだけは畳敷きで、周りに捧げものや金色の装飾物を乗せた台の間を進みます。
昔なら限られた身分の人しか入れなかったであろう石の間を通らせてもらえるなんて、感激。
すごく価値あるお参りでした。 -
左右の屋根の端には昼を守る霊獣、龍。
混んではいますが、昇殿参拝をさせてもらえる日光東照宮。
これは来る価値があります。
お勧めです。 -
帰りも工事中の陽明門をくぐります。
陽明門は修復中でシートで覆われているのですが、逆に修復中の今しか見られないものがあります。
修復の際、東西壁画の羽目板を外したところ、下から1749〜1753年の宝暦の修理の際、狩野祐清(かのうゆうせい)が描いた絵が出現したというもの。
この絵は「松と巣ごもりの鶴」。
エサをもらおうと口を開いて待っている巣の中のヒナとエサを運んで来た親ヅルを描いているようです。
東側の絵は昭和の大修理の際に発見されていましたが、西側の「松と巣ごもりの鶴」はX線撮影で確認されてはいたものの、姿を現すのは217年ぶりだとか。
壁面の覆いの一部がガラスに変えられ、見えるようにしてありました。
これらが見られるのは、陽明門の工事の間だけ。
工事完了後は再び羽目板がはめ込まれるそうです。 -
修復中の門の下で上を見上げると、おお、もうあそこは修復が済んでいる〜!
美しく塗られた組み木が見えました。 -
本地堂(薬師堂)【重文】へやって来ました。
ここでも拝観券のチェックがあり、靴を脱いで中へ上がらせてもらえます。
内部は撮影禁止だったので、言葉でレポートを。
廊下を通り、お堂に入ると天井に大きな龍の絵が。
スタッフが拍子木を打つと龍の鳴き声が聞こえるというのですが、どこで打っても聞こえる訳ではありません。
龍の顔の真下で拍子木を打った時のみ、聞こえました〜。
龍の鳴き声・・・
「ジンジンジンジン・・・」という共鳴音のような音が。 -
みんなが聞けるよう、少しずつ列を前に進めながら解説と拍子木打ちを何度もやってもらえるので、知らないで行っても聞き逃すことがありません。
見たかったものの5番め、本地堂の天井画の龍の鳴き声が聞けました。 -
本地堂(薬師堂)でもご朱印をいただきました。
書いてくださる様子を目の前で見てましたが、流れるようなタッチに絵のようなデザイン。
「鳴龍」と書いてあります。
すてきなご朱印です。 -
入口の石鳥居まで戻って来ました。
表参道を見渡したところ。
ゆっくり回って2時間半でした。
一つだけ見落としたものがあります。
一時的に西回廊に移してあったという陽明門の随身像と狛犬を見損ねました。
ガイドブックを読んでいたのに、うっかりしました。 -
東照宮拝観とセット券を買っていたので、2015年3月にオープンしたばかりの新宝物館へ行きました。
1階のショップやカフェ「上島珈琲店」へはチケット無しで入れます。
2階の展示部への改札ゲートが最新です。
チケットを読み取り部に当てると「フォーン」と心地良い音が響きます。
家康ゆかりの所蔵品2000点のうち50点ほどの刀や絵巻物、手紙、愛用品などを展示。
シアターでは家康の生涯を描いたアニメ「徳川家康」(20分間)と陽明門の細部を解説するヴァーチャルリアリティ映像「日光東照宮 国宝 陽明門」(8分間)が交互に上映されています。
私たちは間に展示を見学しつつ両方とも見ました。
展示を見ていれば、「シアターで上映が始まります」と放送が入ります。
家康の生涯アニメは家康をまるで教祖様のように理想化して描いたもの。
東照宮では家康公はやっぱり神様なんですね〜。
陽明門の高精細CG映像がすごいです。
500体を越える彫刻を細部までじっくり鑑賞できます。
中国の極彩色の童子の彫刻など、実際の目ではとても見られない隅々までクローズアップで見られます。
まるでアメ細工のように美しい彫刻。
たぶん実物より美しい。
これはお勧めです。
見たかったものの6番め、達成です。
展示場では、家康が関ヶ原の戦いで着用した南蛮胴具足【重文】、大工道具箱【国宝】、家康自筆の書物や「征夷大将軍を任ずる」という朝廷からの位記などが印象的でした。 -
午後1時半、お腹がすきました。
宝物館の向かいにある「きしの」へ入りました。 -
日光はゆば料理で有名。
湯葉と書かず、湯波と書くのが日光式です。
私たちは湯波定食(2000円)にしました。
生ゆばのお刺身
巻き揚げゆばの煮付け
ゆばのごま和え
乾燥ゆばのお吸い物 など
観光地価格ですが、美味しかったです。 -
日光東照宮は神社なのに珍しく1300円もの拝観料を取ります。
宝物館に至ってはセット券で800円、単独券で1000円と、ためらうほど高いです。
ただ、奥宮公開、昇殿参拝や鳴龍の声、陽明門のCG映像など、それに見合った充実した体験ができたと思います。
徳川家康を身近に感じるようになりました。 -
来る時は下新道(しもしんみち)を通って来たので、帰りは上新道(かみしんみち)を通って二荒山神社の方へ歩くことにしました。
37基の石灯籠が並ぶ上新道。 -
上神道もパワースポットなのだそうです。
-
楼門越しに二荒山神社の銅鳥居が見えて来ました。
二荒山神社と輪王寺大猷院は近いので、これから続けて回ろうと思います。 -
二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の拝殿【重文】。
二荒山というのは男体山のこと。
男体山をご神体として祀り、今から1200年以上も昔、奈良時代に勝道上人(しょうどうしょうにん)が開いたと伝えられています。
日光東照宮よりずっと古い歴史を持つ神社なんですね〜。
社殿自体は1619年、徳川秀忠によって造られた建物です。
主祭神は大国様(大黒様)こと大己貴命(おおなむちのみこと)。 -
二荒山神社でもご朱印をもらいました。
ご朱引帳を預け、番号札をもらって後で取りに行くというやり方でした。 -
神楽殿。
二荒山神社は近年、縁結びの神様、日光屈指のパワースポットとして注目されています。
ただ、歴史あり由緒ある神社なのに、「良縁ハート投げ」や「ピンクのハートの絵馬」など現代っ子に受けるようアレンジされ過ぎていて違和感があります。
奥の神苑へ行けば、ご利益があるという石や泉などがあり、菓子占いルーレットや運気占い輪投げなどもやっているようですが、なんだかなぁ〜。
私たちはこの後、輪王寺大猷院へ急ぎたかったので、神苑はパスしました。 -
二荒山神社、縁結びのご神木。
杉の木に楢(なら)の宿り木です。
解説板が立っていました。
「杉楢一緒に」→「すぎ(すき)なら一緒に」という語呂合わせだそうです。
これもなんだかなぁ・・・。 -
去り際に、くぐってから振り返って見た二荒山神社の大鳥居【重文】
いい感じ。
長い間、日光信仰の中心だった立派な神社なんですけどね〜。
現在は受けを狙い過ぎて、ちょっと軽いイメージになっちゃってました。 -
さあ、次は家光のお墓がある輪王寺大猷院(りんのうじたいゆういん)へ行きます。
大猷院へは二荒山神社からすぐです。
左右のお堂をつなぐ渡り廊下の通り抜け部分から外国人が何人も向こうをのぞき込んで写真を撮っています。
何が見えるのかとそばへ行ってみると・・・ -
目の覚めるような緑の苔に覆われた眺めが広がっていました。
思わず、「わぁ、きれい!」と声を上げました。
手前に苔むした石灯籠、奥へ続く緑の階段。
緑がエメラルド色に輝いています。
立ち入り禁止でなかったら、入って行きたいような神秘的な光景でした。 -
私が大猷院へ来たかったのはこれこれ、このためです。
期間限定で家康公の御位牌が公開されているのです。
輪王寺大猷院はお寺です。
家光の廟所ですが、残念ながら家光のお墓は非公開となっています。 -
大猷院一番めの門、「仁王門」【重文】。
1651年(慶安4年)、3代将軍家光は48歳で死去。(若かったんですねぇ)
祖父の家康を尊敬していた家光は、死んでからもなお権現様にお仕えしたいと望んだため、東照宮の近くに家光の墓所、大猷院が建立されます。
東照宮を凌いではならぬという家光の遺言により、控えめな造りになっていると言います。
どんなものか見に行きましょう。
拝観券は550円。
輪王寺三仏堂とのセット券もありましたが、三仏堂へ行く時間があるかどうかわからなかったので、私たちは単独券にしました。 -
仁王門の左右に建つ金剛力士像。
向かって右側、口を「阿(あ)」の形に開いた密迹金剛(みっしゃくこんごう)。 -
向かって左側、口を「吽(うん)」と閉じた那羅延金剛(ならえんこんごう)。
怖い姿ですが、どこかちょっとユーモラス。 -
仁王門をくぐって裏側から見たところ。
周りは外国人ばかり。
東照宮や二荒山神社より圧倒的に外国人の比率が高いです。
理由はわかりませんが、大猷院は英語の解説板が充実していたので、外国の人でも観光しやすいと思います。 -
御水舎(おみずや)【重文】
九州の大名、鍋島勝茂(なべしまかつしげ)が寄進したもの。
12本の御影石の柱で支えられています。
日光東照宮の御水屋も豪華でしたが、大猷院の御水舎も豪華です。
この2つはこれまで見て来た御水屋の中で群を抜いて立派です。 -
唐破風を用いた豪華な屋根。
ここにも葵の紋がいっぱいです。
天井には狩野永真安信(かのうえいしんやすのぶ)による龍の絵が描かれていると解説板に書いてありましたが、墨絵の龍は薄くなっていて、はっきり見えませんでした。 -
水は山の上の方からくねくね折れ曲がった配管により引いて来ているようです。
流しそうめんを連想してしまった私って食いしん坊? -
二番めの門、二天門【重文】は修復中でした。
二天門は日光山内で最大の門なのだそうです。
門を彩る朱色、黒、金の色彩や持国天と広目天像、風神・雷神像など見どころの多い門なので、工事中なは残念です。
江戸時代は10万石以下の大名はこの門から先へは入れなかったということです。
現代に生まれて良かった。 -
二天門の下をくぐる時、柱に取り付けられた唐獅子が見えました。
-
二天門を過ぎると道は右へ直角に曲がり、大きな階段がありました。
東照宮に比べ、大猷院は人が少なくていいです。
外国人率が高いというのはこの写真を見てもわかるでしょう?
暑い中、階段を登ります。
この辺り、日が差して神々しい雰囲気が満ちています。 -
階段を上りきると展望台と呼ばれる場所がありました。
下に並んでいる石灯籠は10万石以下の大名からの献上品です。
そんなに見晴らしがいい訳でもありませんが、ここからの眺めは天上界から人間の住む下界を見下ろした風景に例えられるそうです。 -
道は今度は左へ直角に曲がります。
向かって右に建っている鐘楼【重文】。 -
左に建っている鼓楼【重文】。
-
3番めの門、「夜叉門」【重文】。
東西南北を表す4体の夜叉が立ち、悪鬼が侵入しないように護り固めています。
透かし彫りや組み木が美しい。 -
門を守る4体の夜叉がそれぞれ個性的です。
一体一体の違いを見るとおもしろいです。
南を守る毘陀羅(びだら)。
顔は怖いけれど、ずっと下に視線を移して行くと、ナマズの膝当てをしているのが笑えます。 -
東を守る阿跋摩羅(あばつまら)。
腰に白虎の毛皮を巻いています。
髪が逆立って、この夜叉は怖そう! -
夜叉門の裏側へ回って・・・
北を守る烏摩勒伽(うまろきゃ)。
左手に弓、右手に矢を持っています。
衣装は豪華ですが、膝当てはなんと象! -
西を守るけん陀羅(けんだら)。
右手に斧を持ってます。
足元だけ見ると水玉模様のブーツのような靴が可愛いけれど、どうもこの顔だけは好きになれません。 -
拝殿入口につながる唐門【重文】。
唐門手前、塀の前に並ぶ灯籠は徳川御三家(紀州・水戸・尾張)からの献上品なんだそです。
ところで、左手前に映っている4人組はどこかの撮影隊です。
大きなビデオカメラで撮影しています。
ここでは唐門や観光客を淡々と撮っているようでした。
右手の二人は撮影の邪魔にならないよう、待っているところ。
私たちも少し待っていました。
結局観光客が入っても支障がない様子だったので、皆、撮影隊のカメラを背に唐門へ向かいました。
私の後ろ姿も映ったかもしれません。 -
唐門は金箔貼り。
軒下には丹頂鶴の彫刻、さらに下には白竜の彫刻。 -
靴を脱いで拝殿に上がります。
金箔を貼った豪華な観音扉。
高い敷居をまたいで中へ入ります。 -
拝殿の中は撮影禁止なんですが、先ほどの撮影隊だけは撮影を許されていました。
いいなぁ。
(;一_一)
内部は柱も襖も金箔づくし。
ひと通り見て回ってお参りし、一旦外へ出たところで「徳川家康のご位牌ってどこにあるんだろう?」とつぶやいたら、夫が、「一番奥にあったじゃないか」って。
私、金ぴかの襖絵などに目を奪われて、肝心なものを見落としていました。
危なかった〜。もう少しで見損ねるところでした。
すぐさま引き返します。 -
見たかったものの7番め、家康公のご位牌です。
内部は写真禁止だったので、これはポスターの写真です。
奥の光っているのがご位牌です。
かなり大きいです。
家康の位牌が家光の墓所である輪王寺大猷院にあるというのが複雑です。
なぜ東照宮ではないのでしょう?
東照宮は神社で大猷院はお寺ですから、その辺りに理由があるのでしょうね。 -
イチオシ
外へ出てサイドへ回り社殿を横手から見たところです。
内部にも劣らない豪華さでした。
拝殿(左手)・相の間(中央の窪んだ所)・本殿(右手)【すべて国宝】。
床下がすぼまって、まるで船に乗って浮かんでいるような社殿。
東照宮をしのいではならないという家光の遺言によって彩色や彫刻は控えめに造られたと言いますが、なんのなんの、黒と金を中心とした彩色がなされ、豪華そのものです。 -
本殿。
金箔を貼った扉や釣鐘型の火灯窓が美しいです。 -
皇嘉門(こうかもん)【重文】
家光のお墓がある奥の院の入口です。
門はいわゆる竜宮造りとなっています。
ここから先は非公開で、中へ入ることはできません。 -
東照宮の家康のお墓は公開されているのに、なぜ家光のお墓が公開されていないのでしょうね。
夫が杉並木の向こうに建物の屋根が見えるのに気づきました。
家光の墓所の拝殿の屋根のようです。 -
午後3時前。
夜叉門を入って来る人々。
大猷院は東照宮に比べるとずっとすいていて、ゆったり見学・お参りすることができました。
輪王寺の境内はあちこちに分散しています。
この後おとなしく輪王寺の三仏堂へ向かえば、日光山内の二社一寺を見るという当初の目的が達成できたのですが・・・。
実際には田母沢御用邸記念公園へ寄り道したため、三仏堂へは行けずに終わってしまいました。
田母沢御用邸自体、広くて見どころがあり、思いのほか時間がかかってしまったからです。
そんな田母沢御用邸見学の様子は次の旅行記、日帰り日光<3>へ
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