スター・アライアンス・周回の旅　Winterturへ足を延ばすの巻　150614　二十六日目

2015/05/20 - 2015/07/09

2013年に続いて二度目のスター･アライアンス・周回の旅　今年のテーマは「Glacier」でございます。
前半はオランダ、ドイツ、スイス、そして北米東海岸、西海岸に飛んでから東京へ帰ります。

　日曜日の朝、とても良い天気です。乗ったことがないチューリッヒ湖の船に乗りに行きました。
　そこから一転、Klotenからそれほど遠くないところに博物館や美術館がいくつもある面白い街があるというので、今日は一日そこへ行ってみようということに衆議一決。Klotenに止まる唯一の電車、S-7でZurichと反対方向へ走ると、その終点がWinterturという駅です。

　そういえばスイスにもオランダと同じようにMuseum Passという年間有効のパスがあるのだそうですが、これは150フランくらいするんだそうで、それがわかっていたらBasel滞在時から活用できたのにねぇと調査不足を悔やみました。

エリア その他の都市(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　Klotenの駅を08:25発のS-7に乗りましてね、Zürich Stadelhofen駅へ参りましたよ。えっさ、ほいさと歩いて橋を渡り、船着き場までやってきました。あれと同じ船に乗ります。お〜、これも半額で乗ることができます。やったね、スイス･ハーフ･フェア･ティケット！

　09:10発の一番の遊覧船です。いやぁ、気持ち良いですねぇ。私たちの様にグルッと一周する観光客もいますが、結構生活路線に使っている人がいることに驚きましたよ。ジョギングの格好で乗ってきて、向こうの公園までなんて人だっているんです。

　なるほど、こんな公園でならジョギングしたくなりますねぇ。気持ちよさそう。

　やっぱり上架設備があって船のメンテをしてますよ。海水じゃないから結構持つでしょうねぇ。

　船着き場のすぐ横にビーチが作ってあって、遊泳場になってんですが、船が来ると油も来るよ？

　世界中で流行ってますよね。湖には向いているなぁ。

　この人結構高等技術を駆使してましたよ。

　お爺さん、お婆さんのクルー。気楽に漕いでますねぇ。

　結構真剣。多分一言も口を利かずにやりとりしているんでしょうね。結構ライバルだろうなぁ。

　何を探しているのかと思ったら、よく見たらロッドを持っていますよ。

　こりゃ洒落てるなぁ。多分結構有名なコンパウンドでしょうねぇ。

　これ、相当な高級住宅でしょうけれど、面白そうだなぁ。

　日曜日の朝にはふさわしい、浮かれっぷり。

　意図的にこんなモダンな建物にわざわざ古い煙突を残したってわけですよね！

　一周回ってきました。Bahnhof通りをただひたすら北上して中央駅を目指すことにしました。この通りは有名なブランド店通りですけれど、今日は日曜日ですからみんなお休み。初めてチューリッヒにやってきたときに、この通りを往復したことを想い出します。

　確か、この通りをその時も写真にしたような気がするなぁ。

　あ、あの時に傘が壊れちゃって、ここにあったCOOPで傘を買ったっけなぁ。

　友人がSprungliのマカロンを食べたか？と聞いてきたので、ならばと、もう本当にどこへ行ってもあるお店のうち、中央駅の下にある店に入ってみました。旨そうなケーキだらけ。値段も高いけれど。

チューリッヒ駅 駅

　ふふふ、こうにゅ〜！

4個で4.20フラン！

　チューリッヒ中央駅の地下二階のプラットフォームから11:50発のS-7に乗ってWinterturへ向かいます。

　Winterturの駅には有料トイレがあります。すんげぇ綺麗！

　これが無料だったら云うことないのにねぇ。

　これがプラットフォームにある有料トイレの入り口です。

　やや、こんな車が今でもあるんですねぇ。多分三輪車ですよねぇ。左のバイクはホンダみたいです。

　この街はなんでも昔は相当に発展した街のようで、産業が推移するに従って様々な有為転変があったというのは昔もいまも変わらないわけで、いまじゃ、国際的に注目を浴びることもないけれど、昔はすごかったんだゾォ、という街だそうです。

　中でもオスカー・ラインハルト美術館というのはなんでも別館もあって見ておかなくてはならないという話だというので取るものもとりあえず駆けつけた次第です。正式にはこちらは「オスカー・ラインハルト美術館アム・シュタットガルテン」と呼ぶのだそうで、「オスカー・ラインハルト・コレクション・アム・レマーホルツ」という方は現在は閉鎖中だという話でした。閉鎖の理由、閉鎖中のコレクションの公開がこっちで行われているのか否かについては聞き漏らしました。ひとり12フラン。

　この肖像画がオスカー･ラインハルトだそうです。金持ちのスケールが違うねぇ。

オスカー ラインハルト ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー

スイス人画家のAlexandre Blanchetでございます。これは良いなぁ。

　Caspar David Friedrich (1774 ? 1840)

むむ！この景色はどこかで見たことがあるぞぉ・・・。Jakob Altが描いたメルク修道院です。

　ポートレートがずらぁ〜っと！

　誰の作品なのかわからないと書いてあるんですが、それでもこうして飾っているんですねぇ。雰囲気好きだなぁ。

Johann Georg Edlinger (1741-1819)

　明るいなぁ。

FRANCOIS DIDAY (1802-1877)　スイス人の風景画家だそうです。らしいですよねぇ。

とても印象的だったこの肖像画はWinterthur生まれのJohann Georg Sulzer (1720-1779 in Berlin)という思想家にして美学者・・つうかなんでも、というか、そういう人だそうで、Anton Graffは彼の肖像画を何枚か描いているようです。

Adam-Wolfgang Topffer (1766-1847 ) スイス人の画家。ちょっとユニークな画家のようです。風景画も描くけれど、イラストのような絵も描いたんだそうで。

Louis-Léopold Robert (1794 ? 1835)
　とてもノーブルなポートレートですよねぇ。

　うわっ！やっぱりねぇ、セガンティーニですねぇ。良いですねぇ。

　とくると当然のごとくFerdinand Hodler (1853-1918)でございますねぇ。素晴らしい！

　まさに、Ferdinand Hodlerですね！

これだってFerdinand Hodlerでございますよ。

　これもまたFerdinand Hodler ですが。

　彼女のこの表情がやたらHodlerらしい！

引き続き、Ferdinand Hodler でございますけれどねぇ。

　こういうサインですよ、この絵は。

　きた、きた！まさにFerdinand Hodler のシリーズもの。

　私、ホドラーの風景画ってそんなにたくさんは見ていませんねぇ。

ドイツの画家、Fritz von Uhde（1848年-1911年）

猫がとっても良い！

スイス人画家、Robert Zund（1826-1909）

　セガンティーニに似た雰囲気があって、そのまんま好きですねぇ。

ホドラーと共に最も人気を誇るといわれるスイス人画家、Albert Anker (1831 ? 1910)
　人気の理由は詮索する必要がないでしょ？

　良いですよねぇ、ほのぼのとしていて。

　とっても良い！

　ドイツ人の画家Hans Thoma (1839-1924)

　ノーマン･ロックウェルを思ってしまいました。題材と良い、構図と良い。彼の方が後ですが。

スイス人の画家、Rudolf Koller (1828-1905)

チューリッヒ美術館にある「ゴタルド越えの郵便馬車」が有名だそうです。あっちの絵は気がついてないなぁ。それでも良い牛ですよねぇ。

これもアンカーです。ちょっと意外！

　一体何だと思います？？上の階に上がる階段です。これを作るために一時閉館していたらしいですねぇ。この階段自体がアートのようですね。

　階段の壁に掛けられていたものですが、Alexandre Blanchetでしょう？

　あ、また外観の写真を最初に撮るのを忘れていた！

　この美術館は裏がシュタットガルテンで、ちょうど日曜日ですから好天気の下、盛りをちょっと過ぎたバラ花壇が揺れる芝生にみなさん思い思いに楽しんでおられるのを見ながら持参の（昨日の売れ残りで半額の）サンドイッチのランチを楽しみました。

　　実は美術館だから出ようとするとそこにずいぶん昔のグライダーを引っ張り上げている写真を使ったポスターがあって、こりゃ面白そうだなぁと受付の方に（おや？さっきの方と違う方になっている）あれはどこにあるんですか？とお伺いすると、ここのパンフレットの裏に書かれている地図で、「この辺ですよ」と印をつけていただいた。これをもっとちゃんとお伺いしておけばよかったのに、わかったつもりになって、「はい、はい、ありがとぉぉ」と出てきちゃった。だから、歩き始めの方向としては全く間違いがなかったのだけれど、肝心の先の方でわかんなくなっちゃった。

　この辺を歩いているときは、良い調子だったんですけれどねぇ。

　日曜日だから、街中に人がいないんです。

　閉まっている文房具屋さんのガラスの中にこんなものが飾ってあります。面白いことを考える人がいるもんですねぇ。中国というか、台湾の人かなぁ。

　これが写真美術館。苦労の末に見つけました。ひとり15フラン。高い！でる頃には遠くでゴロゴロと雷鳴。

　展示のタイトルは「スポーツ写真報道のパイオニア」というもので、Jules Decrauzat (1879-1960)という写真家の主に戦間期におけるスポーツシーンの写真で、とても面白い。あんな時代に自転車レースだとか、カー・レースが行われたということそのものでもうやられちゃう場面の連続です。展示されていた写真の絵葉書になったものがたったの6枚しか売られていないのはとても残念でした。

　さぁ、Klotenに帰ろうかと駅までやってくるとこんな電車。独語わかりません。なんだろう？

　途中から豪雨です。Klotenの駅にやってきたら正に降り込められて、皆さん駅から出るにでられない。なんせ傘なんてさしたって、ぜんぜん意味ないんだもの。

　いつもとあんまり変わらない夕飯ですが、今日はちょっと奢ってケーキがあります。

　雨やまず。


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