京劇だけが目的の北京 1日目

2015/07/23 - 2015/07/28

5回目の北京。

今回は観光はまったくせず、京劇鑑賞とそれに付随する活動しかしなかった。

旅の初日にしたことは、チケット購入のための奔走と観劇。

エリア 北京(中国)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: エバー航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

北京へ行くのは中華航空かエバー航空。

今回はエバーで。

週間天気予報を観たら、傘や雷のマーク。

旅行用の防水シューズを新調。

（でも、本来帰国する日の夜に雷雨があっただけで、旅行中は傘を開くことはなかった）

エバー航空は「台湾」の航空会社として設立された。
当初、機内放送の順序は、台湾語→中国語→英語だった。
でも、今回は英語→中国語→台湾語。
中国へのフライトが増加していく中、台湾色が薄れていくエバー航空。

画像の自由時報は台湾独立系の新聞。

機内食

映画を楽しむ。

『智取威虎山』

北京で同じ内容のものを京劇で楽しむ。

12時半に北京首都空港に到着。

東直門までの電車に乗るため、クーラーのない暑いホームで待つ。

13時20分に空港を離れ、13時55分に東直門到着。

地下鉄2号線に乗り換え、14時20分に北京駅到着。

最近の北京滞在ではエコノミークラスのホテルを選び、あまり満足できていなかった。それで、今回は宝辰ホテル（ハワード ジョンソン パラゴン ホテル 北京）を選択。7〜8年前に宿泊している。

スタッフの言葉遣いはとても丁寧。チェックインのとき、前に他の宿泊客がいてちょっと待たされたけど、「お待たせし申し訳ありません」の一言があった。中国も変わりつつある。

NHKも好きなCCTV戯曲台も観られる。

寝るだけであっても、やはりいい環境のホテルに泊まったほうがいい。

ダブルルームには浴槽はない模様。

必要なものは一通り揃っている。

ドライヤーは調子が悪かった。

中国のホテルにはおいてあるよね、これ......。

窓からの景色

下を見下ろす。

右手に北京駅。

反対側のほうが静かなんだけど、北京を感じたかったから、駅側にしてもらった。

その後、すぐに京劇のチケット購入に出発。

台湾でもネット購入できるようにしてほしいと毎回思う。

まずは梅蘭芳大劇場へ。

チケット購入のついでに舞台裏へ。

舞台から客席を見るとこんな感じ。

奥行きが20数mある。

この劇場は椅子の座り心地がよく、お気に入りの劇場の一つ。

続いて、北京音楽庁へ。

西単と天安門の間に位置する比較的新しいコンサートホール。

国家大劇院もすばらしいんだけど、今回は京劇公演がなかったのでパス。

最後は長安大戯院。

ホテルと同じ建物にあるケンタッキーでチキンバーガーのセット（40元）を購入。これだけでは足りないと思ったから、あんこのパイ（7元）も買った。台湾のケンタの1.5倍以上の金額。しかも、おいしくないし......。今回の旅で、ファーストフードを食べたのはこれが最初で最後。

旅の初日と2日目の観劇チケット

同じ演目だけど、主要な役者が異なる。

3日目と4日目のチケット

部屋で少し寝るつもりだったけど、そのような時間はなく、長安大戯院へ。

エントランスを入って、左にお土産ショップ

右に京劇関連の書籍、CD、DVD

いつもいろいろ買ってしまう。

今宵の芝居は、北京京劇院による『智取威虎山』。

文革期に作成された現代劇（様板戯）。

現代劇では日本と国民党は悪党として登場する。

ある青年と数秒間目が合った。

なんか見覚えがあるような......。

数分後、パンフレットを開いて、翌日の主役を務める杜喆であると気付いた。

まだ若いんだけど、いい役者。

やはり公演日のチケット購入では理想的な席の入手は困難。

でも、悪い席ではなかった。前の席には小学生。

座高の高い人が目の前でなくてよかった。

そうそう、『智取威虎山』はこのシーンで始まる。

始まってすぐ興奮状態。

主役である楊子栄を務める楊少彭。

その父である楊乃彭は天津京劇院の名役者。

第五幕「打虎入山」

この芝居における見せ場の一つ。

ちなみに着ているコートは厚くて重く、数分着ているだけで汗が流れ出る。

よくこれを身につけて、武功をしたり、唱ったりできるものだ。

最後のシーン

左側にいるのは準主役である少剣波を務めた裘識。

個人的には楊少彭よりこちらのほうに目が止まった。

北京には優れた老生が山ほどいる。

ホテルに戻り、シャワーを浴びてベッドに入るも、興奮状態が続き、なかなか寝付けなかった。