2012/07/06 - 2012/07/08
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erifddさん
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19時半開演のコンサートまでの間、初めての北京を散策。なんせ時間がないし遅刻したくないので万里の長城とかの遠出は全く考えておらず、ベタに天安門と故宮、王府井あたりの散策しか計画していない。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
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たっぷり8時間睡眠で、朝7時半起床。いつも移動の多い旅行をしているので、ゆっくりなのは珍しい。昨日の夜の時点でけっこうお腹が空いていたので朝食ブッフェが楽しみだった。洋食と中華の折衷メニューをたっぷりいただいた。
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ロビーから食堂までの通路脇には池が作られ鯉が泳いでいる。その上には小鳥が1羽ずつはいった鳥かごが並びエキゾチックな雰囲気を出していた。
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ホテルを出て、まずは最寄りの北新橋という駅へ向かった。歩いて10分ほどのよう。昨日賑わっていたホテル前の小さな通りは朝も生活感に溢れていた。
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少し歩くと大きな通りに出た。駅はこの通りと鬼街のある東直門内大街が交わるところにあるらしい。大通りはケンタッキーとかもあってけっこう近代的。
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暫く歩くと渦巻みたいなマークを発見。地下鉄の入口だ。
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料金は一律2元で改札にカードをかざす方式。カードの自販機はお札は5元と10元のみ対応と聞いていたが機械の紙幣入口には1、2、5、10、20、50とか書いてある。対応してるのかと思って20元を入れてみたが何度やっても戻ってきてしまう。
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係員に近づくと窓口を指さされた。やっぱり窓口で買うのか。
窓口には前に数人並んでいた。割り込みを恐れて間合いを詰める。実際に割り込む気なのかはわからないが、中国人は後ろからジリジリ詰めてくるので怖い。私の前に高校生くらいの男の子2人が並んでいたが、彼らの番になった時にスーツケースを引いたオッチャンがいきなり横から来た。出たー割り込み!男の子たちも苦笑。一応、北京には割り込みはマナー違反という認識はあるっぽい。 -
窓口でカードを買い、5号線に乗る。めっちゃ混んでる。座席に座ってるおばちゃんに、この前に立っときなさいと促される。この時は親切だと思っていたが、どっちかというと降りないヤツは中に入っとけボケというニュアンスかなと後々気づいた。降りる人はすみませんとか全くなく、強引にこちらの体をどかして通って行く。
東単駅で1号線に乗り換え。ここも更に混んでいる。一駅先の天安門東で降りたが、こりゃ帰りの切符買うの大変かもと思い先に買っておいた。 -
地上へと向かう階段で「人大杉」という言葉が頭をよぎる。
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特に記念日とかじゃなくても天安門てこんなに人民が押し寄せるんですか。すごい…。写真を撮ろうにもどう撮っても人がガンガン写り込んでしまう。
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欧米人ツアーのガイドさんがお客さんの撮影タイムの間ヒマそうだったので写真を撮ってもらったりした。
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天安門を抜けて故宮へ。
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国内からのツアー、欧米人のツアーの他にタイからのツアーも来ている。
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今回は北京そのものに興味があって来たわけじゃないので、見所についての知識があまりない。脳内でラストエンペラーの音楽はずっと流れているけど、故宮の中の建物それぞれについてはよく知らないので、見物もわりと早足。
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どこに行っても人が多いのが印象的だった。建物のいくつかは内部を覗けるけど、そこにカメラを持った中国人が殺到して大変なことになっている。見学路、つくったほうがいいよ…。建物の前で写真を撮る時も電車の時と同じく、中国人は自分のポジションを確保するために他人を無理矢理どける。
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混沌の中撮影した内部。
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故宮を抜けてそのまま裏にある景山公園へ。
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謎の音楽に合わせて体操するオバチャンたち。中国っぽい。
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上まで登ると故宮の全容を見下ろせるらしい。雨は降っていないが湿気があり、階段を昇ると汗ばんでくる。
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そして頂上からの景色はもやがかかっていてイマイチ。
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頂上では、宮殿の衣装を着て記念撮影できるコーナーがあった。係りのおばちゃんがしきりに勧めてくる。中国のこういうのは中華街でもできるからありがたみがないが、故宮をバックに写真を撮ってもらいたかったしやることにした。王座に座って記念撮影すると、衣装を着た女の子が「オヒメサマ、ヒトリジュウゲン、フタリニジュウゲン」と隣に立とうとするので断る。
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公園を後にするか。
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入ったところと違うところから出てしまい方向感覚を失う。
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周りを見渡していると人力車の兄ちゃんが近づいてきて、どこいくのー?王府井なら連れてくよ!胡同もどう?と営業してくる。歩くからいいですと言ってもジュウゲン、ジュウゲンとしつこい。やっぱり日本人だってわかるんだなー。交差点を渡ってもずっと着いてきていたが、暫くして諦めてくれた。いや別に乗ってもいい値段なんだけど、自分で方向つかみたかったからね。 10分くらいあるくと大きな通りに入り教会が見えた。ここが王府井か。
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大きな建物がたくさん並んでいる。
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ここもベタに、歩き方に載ってた新東安市場に入る。
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蒸し暑いからたくさん汗をかいた。そろそろ涼しいところで休みたい。時間的にもうお昼でもいいな。 レストランもいろいろ入っているが、ひとりじゃ入りにくそうだなあ。
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やはりここはフードコートだ。
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しかしシステムがよくわからない。何やらカード売り場でお金のやりとりが行われているのでしばらく観察してみる。ここでカード、買うのかな。でもお金貰ってる人もいるしレシート見せてる人もいるなあ。
よくわかんないので、とりあえず店を回って食べたいものに目星をつけ、その分のカードを買ってみることにした。18元のメニューだったのでカード売り場で20元出すと、中国語で何か言われた。ん??なんだ?
よくわかんないので無視して(笑)フードコートで目をつけていた牛肉麺を注文してみると、英語のできるスタッフの女の子にカードには10元しか入っていないと言われた。まさか、10元ボラれたと一瞬思ったが、そうか、10元のデポジットがあるってことか。というわけで再度カードカウンターに戻り追加チャージをして、ようやく注文できた。 -
料理を取りにいった一瞬の隙に席を取られてしまった。しかたなく相席で小さな子供の向かい側に座る。人は多いが、誰かが食べ終わるとすぐに係りのおばちゃんが片付けに来て回転は良い。
水平になってないお盆に乗せられた麺は赤い汁が器の中で傾いている。味はまぁまあだが、太い手打ち麺のほぐれがもとすごく悪くて、ついてきた小さな箸では食べづらいってば。おかげで時間がかかってしまい、超満腹に。 -
軽く食べて小吃街で羊串でも食べるつもりだったが計画が狂った。一本手前の道から入って、お土産を探しにブラブラすることに。中華街で売ってるような小物が並んでいて、あまり新鮮味はない。貰う方も中国のお土産って珍しくないだろうし、買い物もさっさと終了。
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小吃街に入ってみる。
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羊の脚とか、
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雀の丸焼きとか、変わったものがたくさんある。自分にとっては魚介類よりはマシだけどやっぱり近寄りがたいなあ。
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何時の間にか晴れ間が出て、ますます暑い。このまま歩き続きたら疲れてコンサートで寝てしまう気がする。うーん、もう観光は切り上げてマッサージで疲れを取ろうかな。
歩き方に載っていた松霖保健というマッサージ屋へ。130分100元という安さ。1号線の農業展覧館駅から歩いていくとマッサージ屋さんが増えてきた。SPAの表記や日本語もたまにある。しかし目当ての店舗が見つからない。と思ったら、廃墟みたいなマンションに松霖保健の文字があった。え、ここ…?閉店したんだろうかと思ったが、真っ暗なマンションのロビーは一応入ることができる。おそるおそる進むと、エレベーターも動いていて、3階の一室に店舗があった。 -
日本語でメニューが書いてあった。130分コースが歩き方より値上がりして110元になっていたが、それでも充分に安い。
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申し込むと一度外に出て隣の部屋へ案内された。マンションの何部屋かを借りているのか。着替えるとすぐ施術スタート。若いお兄ちゃんだったが力加減が良い。たまに「イタイデスカ?」とか片言の日本語を喋るがあまりわからないようで、仰向けなのかうつ伏せなのか理解するのに苦労した。
後半は足つぼ。足湯に浸かる時に入浴剤みたいなのを3種類持ってきた。市販のものと小さなジップロックに入ったものだったが、サービスって言葉しか聞き取れなかったので適当に市販のうちの一つを選んだ。が、どうやらサービスなのは小さな袋のやつだけだったようであとで追加20元取られていた…。そして足湯に対して入浴剤の量が多すぎて、ドロドロして気持ち悪い。しかしマッサージ自体はちょうど良いいた気持ち良さ。お茶とプチトマトのサービスもある。 -
一度ホテルに戻ることに。地下鉄に乗って、朝出発した北新橋の駅へ戻る。ホテルに荷物だけ置いて、今度は来た方向と反対側から東直門内大街を目指す。ついでにご飯が食べれそうなところをチェックするか。四川料理にウイグル料理、ロシア語表記なんかもあっていろんな地域の料理屋が並んでいるが、ひとりで入れそうな所はないなぁ。
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駅から保利劇院までは一駅。ここもまた、電車は混みまくっている。後ろに立っている女の人が私の背中をトントンして中国語でまくしたてる。次で降りるからどけって言ってるんだろうけど、こちらも次で降りたいのに前を若い男性数人が塞いでいて通れないんだってばー。全く身動きがとれないというのに、女性はずっとまくしたててきて、最後にチッと舌打ち。くっそー言い返せる中国語がないのが悔しい。
人の波に押されるままに電車を降り、あらかじめ調べておいた出口へ向か…ったつもりが勘違いして違う所から出たので道を渡る。ホーリーシアター、保利劇院はホテルに隣接しているホールで、入口にでっかく名前が書いてあるのですぐにわかった。 -
会場前ではスタッフがちょうどパンフレットの準備中。その様子をテレビクルーが撮影している。準備が終わってパンフレットを買う人がチラホラ出て来たので私も買うことに。全てカラーで、今日の演目、歌詞が全部載っている。これで10元はめちゃお得。せっかくだからもっと買えば良かった。
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やがて開場したので中に入る。チケットは前から8列目の4番だったのだが、案内されてみてびっくり、ほぼど真ん中じゃないか!中国のホールがそうなのかこのホールだけなのか、1番がど真ん中から始まって、そこから左右交互に2、3、4と外側へ向かっていく並びなのだ。端っこだと思ってたからラッキー!
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ステージ上、幕の後ろからは時折音響チェックの音が聞こえてくる。あああの後ろに艾爾肯さんがいるんだ。なんか緊張してきたぞ。そして開演時間になり、幕が上がった。
ギターを弾き、歌う艾爾肯さんの姿は、本物の方がかっこいいとか実物はいまいちとかなく、写真や動画で見たまんまだった。動画サイトで何回も見て、コンサートを生で観ることを夢見ていた人が、いま目の前で演奏している。こんな感動は久しぶりだなあ。私が艾爾肯さんを知るきっかけになった、中国神秘紀行エンディングテーマ「無何奈可」が始まった時には鳥肌が立った。
会場は写真撮影禁止のはずだが、中国人は思い思いにスマホで撮影している(そんなわけで私もこっそり)。ウイグル人に至っては気合い入れて一眼構えてる人も。目についた人は係員が注意していたが…。 -
コンサートが終わると22時近く。また一駅乗って、夕飯はこうなったらマックしかないな。東直門の駅を出てマックの前に。カウンターは2階にあった。営業はしているが、回転おそー。注文カウンターに出ている店て、初めて見た中国限定ぽいラップを注文したのだが売り切れ。
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結局チーズバーガーになってしまい、しかも日本に比べて美味しくないしこれなら行かなくてもよかった。
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鬼街を通るとどの店も大繁盛。通りを覆うように赤提灯が並び、その下で皆楽しそうに飲み食いしている。やっぱり一人で来るとこじゃないな。
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ホテルに戻ってきて、昨日の洗面台の謎がようやく解けた。直接押せばくりっと回って開くのね…。
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翌朝、予定どおり4時に起き、支度をした。暗いホテルを5時すぎには出て、昨日の東直門から空港行きの地下鉄が出ているのでそこまで歩く。早朝の街には気功オジチャンが。中国だ!
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鬼街には早朝にもかかわらず人がけっこういる。眠らない街なのか、朝っぱらから飲んでるのか。
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機場線の窓口で切符を買い、入口へ行ったがシャッターが閉まっている。なんと空港線の始発は6時からという張り紙が。まじかーい!あと30分、ここで待つんかーい!T3まで23分、6時半までには着きたいのに何かあったら遅刻じゃないか。
ひたすら待つ30分間で人が集まりすぎて座れなくなったら嫌なのでなるべくシャッターギリギリにポジションを取る。発車まで10分間を切るくらいのタイミングでようやくシャッターが開いた。長く待ってたわりにやっぱり何人かの中国人に抜かれたが、座席は確保。市内の駅に一度停まった以降はノンストップでT3へ。 -
チェックインカウンターに行くと既に長蛇の列!ツアー帰りのご年配の日本人が多い。自動チェックイン機が手薄そうなのでそちらに並んだが、4台ある機会のうち人が並んでるのは3つ。なんで空いてるんだ…中国人が空いてるところに詰めていったが、機械が動かない様子。その後も別の機械が動かなくなり、並び直す人と知らずに空いたところに並ぶ人で混乱。あーいらいらする。自分の番が来たと思ったらパスポート読み込まず、別の機械に移動するハメに。そこで係員に助けてもらってようやくチェックイン。
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和食をチョイスした機内食を食べた後うとうとしているうちに成田に到着。入国した後は、荷物受け取りもないので楽々。身軽に帰路についたのだった。艾爾肯さんのコンサートを観たいという当初は途方もない夢かと思っていたことが実現できた今回。次は小さなライブハウスでもっと至近距離で見たいなぁとか、ルーツであるウイグルにも行きたいなぁとか、夢はますます広がっていくのだった。
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