2015あこがれのオーストリア・ドイツ一人旅ーその２出発＆ウィーン

2015/04/23 - 2015/05/04

今年の旅は中欧、どちらも初めてのオーストリア＆ドイツ。

子供のころから行きたいと思っていた場所をピックアップしたら、
お隣同士のこの2か国となりました。
半年前から準備を開始、1人なので迷い放題でじっくりプランを練りました。本当に行けるのかな?と半信半疑のまま…
まだまだ先と思っていたのにあっという間の出発日。
出発までの流れやウィーン市内交通、ウィーンカードのことなどは準備編に書きましたので興味があればどうぞ！
http://4travel.jp/travelogue/11033632

今回の日程は4月末からGWを含めた10泊12日。
成田発オーストリア航空（全日空コードシェア便）
→ウィーン着
→ウィーンで4泊
→ザルツブルグにまず1泊
→荷物を預けてハルシュタットで1泊
→ザルツブルグに戻って2泊
→ドイツ・ミュンヘン経由でホーエンシュヴァンガウに1泊
→ミュンヘンに1泊
→ミュンヘンから帰国（全日空）→羽田着

ホーエンシュヴァンガウは白鳥城と言われるノイシュヴァンシュタイン城がある街。
姫路城と姉妹提携したとかで話題になっていましたね。
当初ここへはミュンヘンに２泊して日帰りバスツアーを利用する予定でしたが、ドイツに行く目的がほぼこのお城だったし子供の頃からのあこがれの場所なので、自力で行ってゆっくり1泊に変更。お天気はいまいちだったけど
なかなか面白い体験ができました。

今回は全体的に電車やバスの乗り継ぎなどじっくり下調べをしたこともあっておおまかな移動はとってもスムーズ。一部工事でバスに乗り換えがありましたが、それ以外は電車の遅れもなく順調でした。
細かいところでは相変わらずのドジも…。

初日の大まかなスケジュール
→成田出発11時　
→16時ウィーン着
→宿にチェックイン
→17時半19時半ウィーン市街散策
→20時半カールス教会コンサート
→22時宿へ

かなり自分の好みに偏った観光になってしまったので、みな様の旅の参考になるかわかりませんが、色々思い出しつつ書いて行きたいと思います。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発は成田から。東京はあったかくて良いお天気。
隣のゲートのルフトハンザ、機材トラブルで搭乗が遅れていると思ったら、なんと3時間後の午後出発に変更。そういうこともありますね、一応心の準備はしておかないと…。
と、勝手にドキドキしていたらこちらは定刻通りに搭乗開始、出発です。

飛行機はGW前ということもあり空いてます。私はいつも通路側を選ぶけど3人席の真ん中は空席で窓側にヒッピーみたいなぼさぼさロン毛のお兄ちゃんが座りました。イヤホンで音楽を聞きながらノリノリです。
ノリが合いそうにないので特にお話しすることもなく過ごしていたら、後半の睡眠タイムで私が起きていたので、キャビンからお菓子を持ってきてくれました。びっくり。お礼にビスコをあげたら即効食べてました。おなかすいたんだね。

残念なのが前の列に一人しか座っていないのにその人が私の前に座って思いっきり椅子の背もたれを倒してきたこと。
ただでさえ狭い機内ですごい圧迫感。モニターも見にくいし通路側なのに出入りもしにくいし。ついてない…。
この日は体調がいまいちだったので眠れない上狭くて体は痛くて落ち着かず、往路はいつも時間が経つのが遅くて苦労します。映画いっぱい見ちゃった。ベイマックスがなかなかおもしろかった。そんな願いが通じたか、飛行機は30分ほど早くウィーンに到着。
さて、いよいよ冒険の始まりです。

空港から→バスや電車（市民も使う普通の電車）、CAT（ツーリスト向けちょっと高い12ユーロ）という空港⇔中心部直結の列車があり、私は一番安い電車で行くことに。空港内にはしっかり案内表示があるので、それを目印に歩けば迷うことはないと思います。
空港で荷物を受け取り、写真の電車のマークに沿って進むと券売機が置いてある場所に出ます。1週間定期券と今日を含め今後使う予定の市外切符を3枚買い、S-Bahn（Sバーン）で空港／Flughafen Wienから→中央駅／Wien Mitte、そこから地下鉄U3を乗り継いでシュテファンスプラッツ駅前のホテルまで！

1週間定期券は準備編にも詳しく書きましたが、月曜から翌月曜の朝9時まで使える市内1ゾーン乗り放題チケット。地球の歩き方にも掲載されています。月曜から月曜の切符なので滞在の曜日が重要。使い始めに打刻器で打刻をしないと、チケットを持っていてもNG。改札はありませんが抜き打ちの検札があるのでご注意を！

さて、券売機で1週間券（Wochenkarte又はWeekticket）のところをクリックしたら選択肢が沢山出てきてよくわからなくなってしまいました。さっそく目標達成できず。
後ろに人も並んでいるので、とりあえずCITY⇔AIRPORTの一回券を購入。4.4ユーロくらいだったかな。
まあ、ついたばっかりなんだし、荷物を置いてからまたゆっくり挑戦することに。

ホームに下りたらもう電車が止まっていたので、早速乗り込みます。Sバーンは入り口に段差もないしとってもきれい。新しい車両なのかな？
外の景色は北海道の様な感じです。

変な人もいないし地下鉄U3との乗り換えもわかりやすい。行く前は不安でしたが、ここも表示がしっかり出ているので、無事クリア。出口はシュテファンプラッツの表示を追っていけばいいので簡単。エスカレーター・エレベータ完備でスーツケースでも大丈夫でした。

地下鉄の中で日本人のご夫婦がいて特に話もせず電車を降りたらなぜか後ろをついてくる…？
と思ったらなんと同じ宿。飛行機も一緒だったようです。

出口はStephansplatzを目印に。大聖堂の目の前に出ます。

ウィーンの宿はもし行くことがあったらここに泊まろうと決めていたペンション・ザッハー・アパートメント。奥様が日本人なので、日本語で予約や問い合わせが出来ます。
http://www.pension-sacher.at/jp
中心部のシュテファンプラッツ駅から1、2分。広めのお部屋にキッチン、バスタブ付きで、1人だとちょっと贅沢かな〜と思いつつ、でもせっかくなので。
街の中心だからどこへ行くにもとっても便利。
食事もおやつ休憩もほとんどお部屋でしてました。市内なら地下鉄ですぐ帰ってこられます。
明るくて清潔、ずっと住んでいた家の様な、本当に過ごしやすいお部屋でした。

到着後は宿のお兄さんからお部屋の使い方についてレクチャーを受けます。
ここはスタッフが常駐していないので月曜の早朝出発を予定している私は相談して支払いもこの時済ませました。
宿に洗濯機があるって超便利！洗剤も言えば持って来てくれます。翌日から予想以上に暑くて汗いっぱいかいたので助かりました。食器類、調理器具、ポットもコーヒーメーカーもそろっていて、調味料は塩＆胡椒がありました。
油はおいていないと聞いていたので、小さいビンにオリーブオイルを持参。

空港で買えなかった市内の1週間券についてはお兄さんに相談し駅の窓口で紙を見せて買うことに。お兄さんも券売機はよくわからないそうです。地元の人は滅多に使わないみたい。

そして入り口のドアには自分のネームプレートが。ホントに自分のアパートみたいで嬉しいな〜。

一通り宿の様子がわかったら、コーヒーをいれて少し休憩。
窓から下をのぞいてみると…

寺院横に停車している馬車が見えます。そして石畳に響く蹄の音。
なんだかタイムスリップしたような気分。ヨーロッパだな〜。

右側にはシュテファン寺院と広場、その奥にケルントナー通りの入り口が。

左側はローテントゥルム通りが見渡せます。

さて、時間がもったいないので観光へ。
夜はカールス教会のコンサートチケットをネット予約したので、それまで街をぶらぶらしよう…

夕方から夜にかけてはこんなところを歩き回りました。

大きくて全部を写真に収めるのが大変なシュテファン寺院。

まずはシュテファンプラッツ駅で1週間定期券を購入。窓口で券名（Wochenkarte)を書いた紙を見せたら、「今週？」「はい」であっさりゲット。よかった〜。2015年4月時点で16.20ユーロでした。

シュテファン大聖堂 寺院・教会

先ほど上から眺めたケルントナー通り入り口はすごい人。

まずはグラーベン通りを歩いてみると、あちらこちらで音楽が聞こえてきます。
さすがウィーン。

ペスト記念柱。

グラーベン通りは歴史のある建物だらけ！歩くだけで楽しい。

と、のんきに歩いていたのですが、日が落ち始めた途端風は強いし気温が下がって寒いのなんのって。フリースは持って出たけどダウンも必要だったか…。

さらにケルントナー通りを歩いていたらものすごくお腹が空いてきました。ふと見ると、横道にぱっと食べられそうな屋台のソーセージ屋さん。
仕組みが良くわからないので、判読できたホットドッグにしてみたら、おじさんがどのソーセージにする？と。鉄板の上にごろごろと焼かれている大きなソーセージがどれもおいしそう！香辛料が入った感じのをチョイスするとそれを穴の開いた少しハードめのフランスパンみたいなパンにケチャップと一緒にずぼっと入れて出来上がり！これホットドックなの〜？
製造過程はかなり適当な感じだけど、これが超おいしかった。
腹ペコなのでなおさらでしょうかね。ソーセージ30センチくらいあるよ〜。結局食べきれず持ち帰って翌日の朝ご飯に。スーパーのビニール袋たくさん持ってきておいてよかった。

ケルントナー通りにも音楽家が沢山。チェロを弾いてたお兄さん。なかなかステキな演奏でした。

通りを抜けたらオペラ座です。明日はここでオペラを見るのだ。

オペラ座の横、ケルントナー通り沿いには大きなスクリーンが設置されていて、春から秋にかけてここでその日の上映作品を生放送しているんですよ！なんて贅沢。スクリーン前にはパイプ椅子も用意されていて、座って見ることが出来ます。
ちょっと見たいと思ったんだけど、すごく寒いのでくじけました。
我慢できずに地下へ避難。

ウィーンには素敵なCafeが沢山あるというのに、オペラ駅地下のなんてことないCafeで時間をつぶしました。コーヒー下さいと言ったら「コーヒーって何コーヒーなのさ？」と店員さんに言われ壁のメニューを指さされて見てみたらコーヒーだけですごい種類。そうだった、みんな旅行記にそう書いていたっけ。はっきり記憶にあるのがメランジェだけだったのでそれにしよう。

ガイドブックの通り、お水と一緒にトレーに載せられて登場。
おしゃれなカフェじゃないけど、ウィーンでの初メランジェはなんだか嬉しい。

そろそろ時間なのでオペラ駅からカールス教会に向かいます。
地下鉄で行けるけどせっかくだから景色を見ながらぶらぶら歩くことに。途中でSPAR（チェーンの食料品店）を発見したので食料&飲料を調達。営業時間が20時までなので今がチャンス。

リングを渡って、見えて来たのが建築家オットー ヴァーグナー作のカールスプラッツ駅舎。ひまわりの模様が印象的。

カールス教会。この旅行記の表紙写真もカールス教会ですが、シンメトリの構造が美しく絵になります。
ファサードに建っている2本の柱には、守護聖人カール ボロメウスがペストを鎮める物語が彫られているんだとか。じっくり見ているときりがないくらい芸術的な柱です。ペスト記念柱といい、そうとう深刻な問題だったことがわかりますね。

カールス教会 寺院・教会

入り口前に設置された受付でネット予約のバウチャーを見せて、チケットと引き換えすんなり入場。
こちらのチケットは事前にClassicticのサイトで購入。
https://www.classictic.com/ja/

本日のコンサート、演目は
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
(arr. Gounod) Ave Maria
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Ave Verum K. 618
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Laudate Dominum, from Vesperae solennes de confessore, K. 339
アントニオ・ヴィヴァルディ
Aria from "Gloria", RV. 589
フランツ・シューベルト
Ave Maria
Kaiser Joseph I
Regina coeli laetare

「Ensemble 1756とソプラノのマレリーゼ・ゲルバーの共演でモーツァルト、バッハ、ヴィヴァルディ、シューベルトの作品をお送りします。」
という感じで25,00 ユーロ

内部は天井までイントレが組んであって、天井画が近くで見られるようになっています。
工事で付けたのをそのまま観光用に使っているという話をどこかで読んだ気が…。

肝心のコンサートは5人くらいの室内楽団に時々オペラ歌手も加わるアベマリア特集で曲目を見て教会で聞いたら素敵だろうと思ったのですが、前後に座った観光客がおしゃべりしたりお菓子や飲み物を出してがさごぞ食べたり、ずっと落ち着かず…。
なぜわざわざここに来たの？と聞きたい。結果、演奏に集中できず。

それに加えて教会のコンサートいろんな所へ何度か行っていますが、ここは音響効果がよくないようです。
天井の構造上ドームが奏者側と客席側で2段階に分かれているからか、音が全然前に響いてこないので、非常に遠い感じがして聞きづらい。
反響版とか工夫が必要では？
そして、演奏も観光客向けのやっつけ仕事な印象。まああんまり集中できなかったんだけど、演奏者は演奏が終わったら拍手の中ちょっとお辞儀をしたらさっさと引き揚げてしまいました。ウィーンってこういうスタイルなのかな〜。お客さんがうるさかったからかしら？
後半に行ったザルツブルグのコンサートではアンコールもあり、音楽を楽しんでいる感じの良い演奏だったのですが。
沢山行われているコンサートの中から選んで来たのにとても残念な結果でした。

ちなみに他に迷ったおてごろなコンサートは
アンナ教会　http://www.annakirche.at/
ペーター教会　http://www.peterskirche.at/home/
などです。

外から見た感じはすごくステキなんだけどな。

なんだかどっと疲れたうえに、寒い！！地下鉄でホテルへ一直線。
長旅でさすがに限界が…。　

バスタブがあるので持参した入浴剤でゆっくりお風呂。
帰ってきたとき少し気になった外のざわめきはすっかり静かに。

とにかく無事に到着できて、暖かい布団に入ることが出来たことに感謝しつつ。
枕が変わると寝付けない私もあっという間に夢の中でした。