2015/07/11 - 2015/07/12
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scomitcheeseさん
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巨大台風9号と列島を伺う11号に挟まれた奄美群島。
昨年に引き続き、同じ時期に3泊4日の旅を企画。一泊付きのツアーにしたのですが、前日までJACは欠航。
出発日も引き返すか、鹿児島への変更もありという、条件付きの出発となりかなりヒヤヒヤ、気をもむスタートとなりました。
小さな集落の、看板も出ていない民宿で宿泊、ネット予約の旅行ではなかなか味わえないディープな旅の始まりです。
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福岡←→奄美のJAC機は小さいので、ボーディングブリッジは使えません。沖止めです。バスを降りると、操縦席にスタンバイしている機長と副操縦士の顔が見えます。
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こんな感じのプロペラ機です。1列4席のバスのような機体で気をつけないと、荷物棚に頭をぶつけます。頭をぶつける人は1フライトに数人はいます。
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昨日まで台風で欠航だったので、最悪荷物と一緒に福岡に戻ってくることを覚悟していました。もしそうなったら、忘れられない印象深い旅になるだろうと思うと、それも楽しと思えるのが、ビジネスの旅じゃないからでした。
始終雲の中を飛んでいたので、島々を眺められませんでしたが、普通に着陸態勢になり、車輪の下に青い海が見えたので、何だか拍子抜けしました。20分ほど遅れて到着、前回のように他機の着陸を上空を旋回しながら待機することもありませんでした。奄美空港 空港
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手配していたレンタカーに乗り、まずはサトウキビジュースをいただきに行きます。この機械でしぼったままのジュースをいただけるのでした。
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曇天ですが、トロピカルアイランドの風情はありますね。
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焼きたてのパンは食べ放題なのです。特においしいのは、やはり黒糖パン。当然お代わりしました。
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ここでは、観光客へのイクシビションとして、塩と黒糖を隣り合わせで作っているのです。黒糖を煮詰めているところ、灰汁取りしています。
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雪のような塩。天然塩を島では「ましゅ」と呼びます。「味見してみて」とましゅづくりのお兄さんが言いました。甘みを感じる塩でした。小さなボトルに入って300円以上もする極上の塩です。
誇りをもって話すお兄さんの顔は湯気に焼けて?日に焼けて?真っ黒でした。ましゅのような白い歯を見せて笑っていたのが印象的でした。 -
台風の余波で波はあれています。島の人からは事前に「絶対に海に近づかないように」と言われていました。
ご飯を食べていると、ずっと向こうにひとりの女性が波打ち際に近寄っているのがみえました。たぶんひとり旅?島の人はそんなことしないと言います。この浜にリーフはないので普段ならサーファーがいるのですが、さすがに今日はいませんでした。
危ないなあ〜。
そう思ったとたん、波に体を半分以上かけられました。体を持っていかれなかっただけでも幸いでした。 -
着いて早々でしたが、お土産は決まっているのでビッグ?に行って、自宅発送を済ませました。
連れがとてもぴったりパッキングするので(パッキングはセルフサービス)、お店の人からほめられて、嬉しそう。
「ここで雇ってもらえますか?」と笑いを買っていました。
船が欠航しているので、いつ到着するかわからないということでしたが、翌日待望の船が運航されたので、品薄になっていた本土からの商品もスーパーの棚に並ぶようになったようです。ちなみに、私たちの帰宅を待っていたかのように3日後に到着。ビッグII奄美店 スーパー・コンビニ・量販店
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ハブ棒とハブの生け捕り箱が売ってるのを見て、
「そうだった。茂みには注意しなくちゃ」とリマインド。
何でも捕獲して役所に持っていくと3000円くれるらしいです。
雇用の少ない島では、若い人でもハブ取り名人がいるそうです。 -
名瀬のすぐ近くの大熊漁港を右にそれ、今日は竜郷町の西海岸をドライブすることにしました。
高台から名瀬港を遠くに眺めます。 -
強風のため、木の西側部分の葉っぱがひきちぎられています。
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湾の奥まで白波が押し寄せる。
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入り江ごとに小さな集落が現れます。
今は入り江を結ぶ道路が整備されていますが、以前は船でしか行けなかったと言います。奄美と一口に言っても集落ごとに文化や慣習が違うのは、地理的なものが関係しているとのことです。 -
ドライバーさんが10分ほど仮眠している間に、海を眺めました。
足元まで波が来るので、道路から下には降りないことにしました。 -
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円という集落にある「かがんばなトンネル」
トンネルの先の湾の向こうから見ると、トンネル越しに陽が沈む時期が年に2回あるそうです。 -
そろそろ岬を回ります。この辺りはバショウの群生地にかかります。
このあと、空港道路に戻り、島の北の集落を目指します。 -
電話したとき、「うちは古いですよ」と民宿のおかあさんが言いました。
「いいですよ」と返事しました。
自宅に泊めてくださるのです。雨続きの島で、おうちも全体が湿気だらけでした。
蒸し暑い中でしたが、ウエルカムスイーツに感激!
ムラサキイモのお餅を月桃という葉っぱにくるんでありました。月桃のいい香りがお餅に移って絶妙なのです。
いや〜嬉しいです。 -
次いで「あんまり甘くないかも」と言って出してくれたのが、今が旬のパッションフルーツ。
「(外側が)黒くないですね」
「黒く作るのはプロだから。うちの畑になっているのだから、すっぱいかも」
その酸っぱさがスッキリ!
実は翌日お土産に下さったんです。 -
おとうさんの案内で浜に出ました。浜までは歩いて30秒だったんですけど「にゃあでんはな」という場所をさがしていたのです。
「大丈夫、行けます」と言ったんだけれど、おかあさんが
「連れて行ってあげなさいよ」って。ちょいと口下手なおとうさんです。お父さんとバイバイして砂浜に出ました。
早速、ヤドカリ発見! -
ヤドカリが、巻貝を脱ぎ捨ててスタコラサッサと逃げていくのは初めて見ました!
笑えた!結構現金な奴! -
浜の目印はこの奇岩。リーフの手前にあります。
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砂浜をずっと歩いていくことにしました。
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貝殻がでかい!
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タカラガイかな?
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こんな大きなサンゴもここそこに落ちてます。
名瀬のお土産屋さんにも同じようなもの売ってました。 -
ずいぶん歩いてきました。実は1時間半も浜にいました。その大半はしゃべっていたのです。北海道や千葉から来た人たちと話したりして・・・。
それから、集落の(あとで名前はわかったのですが)A姉さん、Bおじさんとも結構話し込みまして。
というか、観光できているのに普通に接してくれるの。 -
集落の道はこんな感じ。昔は石垣だったんだって。
石垣の中にはハブがいる。
今はブロック塀になって、ハブはあんまりいないらしい。
人はあんまり歩いていない。 -
野菜は畑から、魚は海から、
全てお母さんの手作り料理。
どれもとてもおいしかった。
煮魚、貝、さざえ、魚のから揚げ、
ゴーヤの炒め物、かぼちゃ餅、アオサ汁、焼きナス、豚とトウガンの煮物、ピーナッツ豆腐。千切りした島きゅうりに梅酢をかけて食べるのがとてもおいしかった。
おかあさん、見つめているので、嫌いなものも食べました。
それから結構4人で長いこと話していました。
集落の人とおしゃべりした話をしたら
「まあ、私たちより集落のことをよく知ってるわ!」と言われ・・・
月2回の大潮のときにはリーフまで行けて、網で魚をすくうんだという話がとてもイメージできず・・・
「大潮の時にきてごらん」て言われたわ。
こんなに波のひどい時にどうも想像できない!
島の夜はこうやってふけていくのでした。
蒸し暑かったけれど、時折強風が浜の方から渡ってきて、戸をがたがた揺らし、少し涼しくなったように感じました。
親戚に泊まりに来たかのように受け入れてくれたお二人に感謝。
ネット予約に頼らない旅もいいものだと思います。
「民宿は義母がしていたの。しばらく空き家になっていたのを年金生活になって島に戻ってきて時々こうやって電話がかかってくる。それも供養かなって思って」 -
翌日、もう少し北に行って浜に出ました。空が少し明るくなっていました。
後ろの山が高くない北部では、雲のかかり方も多少少ないようでした。
アダンの群生を抜けて浜にでます。 -
山と海がつながる。
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山から出た小川が砂浜に出てきましたが、波打ち際では高い波が砂を運び川が砂にせき止められている。
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こんな感じで。
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砂浜には昼顔。
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田中一村が描いた絵を思い出させます。
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山と海の間。
開眼に車を止めて、灯台まで歩きます。 -
山から滝。そのまま海に注ぎます。後で知ったのですが、この場所は集落では、祭事の時でしょうか?禊をするのだそうです。神聖な場所なのですね。
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禊の場所から、水はそのまま海へ。
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右が太平洋、左が東シナ海。
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集落の裏手に上がると、岩のオブジェが見えました。
ランドマークですね。 -
泊めていただいたうちの付近です。
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