神話とモスクの世界へ（２）～ Crete

2015/06/11 - 2015/06/22

クノッソス神殿は跡なので、どんな迷宮だったのかイメージすることが難しい。ここにミノタウロス（牛頭人身）が閉じ込められていたんだと想像するしかない。
あちこちに描かれている壁画は全てレプリカ。本物は考古学博物館に保管されている。本物が見たけれはそちらに行けばいいが、私はこの迷宮がどうしても見たかった。
堀内誠一さんの絵本『空飛ぶ絨毯』に登場していた美女にも会えて感激。

６／１３　アテネ～クレタ（イラクリオン）

エリア イラクリオン(ギリシャ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: エーゲ航空

イスタンブール〜アテネはエーゲ航空３９９３で、アテネには夕方５時半頃到着。窓の外の風景を見るとワクワクする。
空港からはエアポートバスX95番でシンダグマ広場に向かう。
空港の外にあるカウンターでバスチケットを買う。５Eと安いが、この時注意しなければならないのが、乗車したら必ず車内にある刻印機にチケットを差し込み刻印すること。これを忘れると、時々回ってくる検札で６０倍（！）の罰金を取られるそうだ。
実際、翌日 広場から空港に向かうバスに検札官が乗ってきて、最初に検札にひっかかったご夫婦がたまたま刻印を忘れていて、罰金を支払わされていた。言い訳しても無駄。５Eの６０倍って、ええ〜っ！３００E！！！
慌てて私もチケットの刻印を確認してスタンバイしていたが、検札官はそのご夫婦だけチェックしてすぐにバスから降りてしまった。これってどういうことよ？
そのご夫婦はこれから始まるであろう旅に、私と同じようにワクワクしていただろうに、たかが刻印を忘れたがために台無しになってしまった。しかも大勢の乗客の中で、１番前に座っていたために犠牲になってしまったのだ。彼らの気持ちを考えると、私の心も重くなった。

ホテルはシンダグマ広場からほど近いアレトゥサホテル。
すぐにわかるかと思ったが、ちょっと迷ってしまい、２０分ぐらいウロウロすることになった。夜の方が看板のライトを目印に見つけやすいかもしれない。
さすがにその日の晩は疲れていたようで、夕食も食べずにバタンキュー。
立地重視で選んだのに、もったいないことをした。

一夜明けて朝食ビュッフェ。
品数は多くはないけど、こってりと濃厚なヨーグルトに蜂蜜をかけて食べるのがおいしくてはまった。

朝食後はホテルの周辺を散歩。
ちょうど無名戦士の墓で、衛兵の交代式をやっていた。

微動だにしない衛兵さん

シンタグマ広場から見る国会議事堂

エルムー通りをウィンドショッピング。朝早いので、まだ開いていないお店が多い。
これからクレタ島に向かうので本格的な散策はできないけど、最終日に帰ってくるので、その時にゆっくり見て回ろう。

ギリシャの文字ってかわいい！
って思ったら、後でギリシャ語の通訳をしてる友達に聞いたら、これはロシア語だって...！
ギリシャ語にはアルファベットのCはないそうだ。

昨日は夕食を食べ損ねて、朝食はホテルについていたので、まだ本格的なギリシャ料理は食べていない。こんなレストランで食べたいな。

１０：２５に広場を出発するバスに乗って、４５分ぐらいで空港に到着。
ギリシャの旗ってかわいい！サントリーニ島のイメージだ。

国内線だし、食事がでるかどうかわからないので、空港にあるエベレストというファストフードでグリークサラダとオレンジジュース。
オレンジジュースは生絞りでおいしい！

１３：２０　エーゲ航空３３１４でクレタ島へ...
ギリシャ国内の移動は無料航空券の範囲外なので、あらかじめネットで早割航空券を購入。
ここで信じられないような失敗をやらかす。私の名前はKAYOUと読むんだけど、パスポートではそのような表記は認められていないので、KAYOとなっている。
ところがネット購入はクレジットカード決済で、ここがややこしいところなんだけどクレジットカードは正式な名前で登録しているので、カードを見ながら番号などを入力したついでに名前もKAYOUと入力してしまった。
気づいた時にはすでに遅し。。。
国内線だし大丈夫かな？とは思ったものの、気になって調べてみたところ、外国人はチェックイン時と搭乗時、２度のパスポートチェックがあるという。
慌てて航空会社にメールしたものの、２〜３日待っても返答がこない。国際電話する語学力も金銭的余裕もないし、キャンセル料は痛いけど、当日いちかばちかでダメって言われた日には、安い航空券は無くなっているどころか、満席で乗れないかもしれない。どうしたもんか...？

そんな時、ふと見つけたエーゲ航空のFBのページ。
ダメ元でメッセージを送ってみたところ、『は〜い！Kayo！国内線だし、たった一字の間違いなので全然問題ないよ〜』みたいな軽いノリで返事がすぐに来た。う〜ん、こんなんで大丈夫か？でも正式な返事がこないから、とりあえずこの文章を印刷して、当日空港でいちゃもんつけられたら、これを見せるしかないな...

そんなこんなで１ヶ月ぐらい経った頃、正式にエーゲ航空からメールが来て、『名前の表記は本来ならパスポート通りでなくてはダメだけど、あなたの場合は連絡をして来たので特別に許可します』との返答。もっと早く返事ちょーだいよ！
とりあえず一安心だけど、その後、名前を変更したEチケットも送られてこないし、大丈夫か？と微妙なままこの日を迎えた。

結果…全く問題なし。
チェックインの時も搭乗時もパスポートを見せたけど、照らし合わせている様子もなく、すんなりOK！めでたしめでたし！

クレタ島、イラクリオン空港に到着。
空港からは路線バスに乗って、エレフテリアス広場前で下車。
そこからなんとなく海の方に向かって歩いて行ったら、偶然に見つけた。
ラト ブティック ホテル。
本館と新館があり、本館の方が眺めがいい。私はスタンダードルームだったので新館。残念ながら海は見えなかった。

http://www.lato.gr/?wadsrc=dl_BLTrip

ラト ブティック ホテル ホテル

こちらが新館のエントランス。
スタッフが常駐ではないので、部屋のキーをかざしてドアを開ける。

部屋にはこんなデザートが置いてあった。
今写真を見ると食べときゃ良かったって思うんだけど、なんかオイルがベットリ滲み出ていて、あの時は食べる気が起きなかった。どんな味だったんだろう？

ホテルの周りにもいい感じのレストランがあったけど、ホテルのレストランがおいしいと評判が良かったので、夕食は屋上テラスのレストランを予約して、まずはクノッソス神殿に行ってきます！

クノッソス神殿へは、港の近くのバスターミナルからブルーのバスに乗って約３０分。終点。往復で３E。

跡とは言え、３７００年前の宮殿が復元され保存されている。
ここは王座の間。
壁には架空の動物『グリフィン』が描かれている。

クノッソス宮殿跡 城・宮殿

西の玄関の『行列の壁画』

ユリの王子

青の貴婦人

牛の上のアクロバット

以上がクノッソス神殿で見たレプリカの壁画達。
女王の間の『イルカの絵』が見たかったんだけど、どうしても見つけられなかった。
多分、真ん中ぐらいに工事中で入れない建物があったので、その中に保管されていたんだろう...と思うことにする。
悔しいので考古学博物館に行って、レプリカではない本物を見ることにしよう。

帰りのバスの運転手さんが博物館前で停まってくれたので（本当はそこにはバス停はない）時間のロス無く、すぐに入館することができた。
ここにはクノッソス神殿のオリジナルの壁画の他にも、ミノア文明の数々の出土品が展示されていて、かなり見応えがあった。

考古学博物館 (イラクリオン) 博物館・美術館・ギャラリー

これはクノッソス神殿のイメージ画かな？

こちらが本物の『青の貴婦人』

見たかったイルカの絵

北玄関にあった牛のフレスコ画（表紙の写真）のオリジナル

同じく

『行列の壁画』のオリジナル

パリジェンヌ

このお方が堀内誠一さんの絵本に登場していた美女。
やっと会えた〜！（感激）

アテネでもそうだったけど、結構イケてる落書きが多い。

予約の時間になったので、ホテルの屋上レストラン『Herb's Garden』へ...

隣に座ったのはオランダからのご夫婦。
３週間かけて、クレタ島を回ったそうだ。
私はたった1日だけ...（笑）

コースもあったけど、アラカルトにしてみた。
これは季節のサラダ。

タコのグリル。
味付けは結構甘かった。

食後にカプチーノを頼んだら、デザートをサービスしてくれた。
やっぱり甘い。

食事が終わる頃には日も暮れてきた。

せっかくなのでオールドハーバーまで行ってみる。
音楽につられて行ってみたらお祭りをやっていて、ミュージシャンがライブをしていた。なんかいいな〜！

ギリシャの民族舞踊も見れた。
クレタはたった1日だけでまだまだ見足りないけど、短い日程で何もかも詰め込んだ結果 こうなるのは仕方がない。
明日はいよいよサントリーニ島だ！