2015/04/20 - 2015/05/10
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Weiwojingさん
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マニラには大学に付属した美術館や博物館がいくつかあるが、その筆頭はUST Musuem of Arts and Sciences( UST 美術 ・ 科学博物館 )ではないだろうか。
USTというのは、“University of Santo Thomas” ( サント ・ トーマス大学 ) のことで、フイリピンで最も古いカトリツク系の私立大学である。創立1611年なので、すでに400年以上の歴史を有し、フイリピンの各界の様々な著名人を輩出している。特に、医学部は群を抜いて、アジアはもとより世界中に知られている。
- 旅行の満足度
- 4.5
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この建物はサント・トーマス大学の Main Building で、1923年に建設が始じまり、1927年に完成した。この大学の中で最も古い歴史的建造物のひとつと言ってもよいだろう。
ここに今回訪ねた「UST 美術・博物館」があり、2時間余り見学させていただいた。 -
中央部は Min Building の入り口で、ここから建物の中に入り、2階にある「UST 美術・博物館」を見学した。
この建物は日本との関わりもある。太平洋戦争の末期にここを日本軍が接収し、連合軍の戦犯者を収容した場所として終戦時まで使われていた。 -
建物に入ると、1階のホールには周囲の壁一面に絵が描かれていて、正に壮観と言つてもよい。
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この階段を上って博物館へ向かった。
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2階に上がると、階段踊り場にも壁に絵が描かれていて、1階のものとは趣を異にしている。
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ここは博物館の入り口で、入場料を払って中に入った。博物館は思って以上によく整備されていて、コンパクトな展示ながらその説明はよく書かれていて、分かりやすい内容であった。
以下20点ほど、関心を覚えた美術品や歴史的文書などを紹介してみたい。 -
展示品 ①
タイトル : Kundiman
制作者 : Don Bryan Michael Bunag
制作年 : 2011年 -
展示品 ②
タイトル : Decent of the Holy Spirit
* これは Relief( 浮彫 )で、そんな大きなものではない。 -
展示品 ③
タイトル : Crusified Christ ( 十字架に付けられたキリスト )
製作年 : 16~17世紀頃
これはスペインの16世紀に活躍したエル・グレコの影響が認め得る作品である。すべて象牙で出来ている。 -
展示品 ④
タイトル : Santo Tomas de Aquino
制作年 : 19世紀末から20世紀初頭にかけて
* この人物はサント・トーマス大学の守護聖人である。 -
展作品 ⑤
タイトル : San Francisco Javier -
展示作品 ⑥
この博物館には日本関係の美術品も若干展示されていて、興味深く見ることが出来た。 -
展示品 ⑦
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展示品 ⑧
タイトル : INSTRUMENT OF SURRENDER ( 降伏文書 )
珍しい資料を見つけた。それは1945年9月2日東京湾ミズリー号にて行われた降伏調印式での文書である。次の文書がそれに当たる。 -
展示品 ⑨
タイトル : Reproduction of the terms od Surrender by the Japanese
* アメリカから贈られた貴重な降伏文書の複製で、日本側の署名に重光葵( 外務大臣 )と梅津美太郎 ( 参謀総長 )の名がある。 -
展示品 ⑩
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展示品 ⑪
タイトル : Victory at Pearl Harbor
制作者 : Don Bryan Michel Bunag
制作年 : 2005年 -
展示品 ⑫
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展示品 ⑬
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展示品 ⑭
タイトル : Bayanihan
制作者 : Fernado Cupto Amorsolo
製作年 : 1959年 -
展示品 ⑮
タイトル; Portrait of Rev. Fr.Silvestre Sancho o.p
制作者 : Fernando Cupto Amorosolo
製作年 ; 1949年
* 作品 ⑭ と同じ作者である。 -
展示品 ⑯
タイトル : Nuestra Senora de la Daloma
制作者 : 不明
制作年 : 不明 -
展示品 ⑰
タイトル : Portrait of Dr.Jose Rizal
制作者 : Victorio Edades
制作年 : 1978年
ホセ・リサールを題材にした美術品はどこに行っても目にするが、この博物館にも数点あった。 -
展示品 ⑱
タイトル : Sagrda Familia ( サグラダ・ファミリア )
制作者 : Galo g. Ocampo
制作年 : 1941年
* フイリピン風の「サグラダ・ファミリア」で、人物、服装、背景すべてがフイリピンのローカル風土仕立てである。 -
展示品 ⑲
歴代のローマ法王の内2人の法王がフイリピンを訪問された。その法王がこの大学を訪問した際に座られた立派な椅子が2つ展示されている。
これは2015年1月にFranscis 法王が使用した椅子で、“Papal Chair”と呼ばれている。 -
展示品 ⑳
こちらは1995年、John Paul Ⅱ世がこの大学を訪れた際使用した椅子である。 -
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“Quattromondial Monument”
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Main Building の前には Bishop Miguel de Benavides の銅像があり、彼はこの大学の創立に関わり、1611年に始まった大学建設に大いに寄与した人物である。
この銅像はもともと1889年にフランス・パリで作られたが、その後1891年マニラに運ばれ、イントラムロスで除幕式が行われ、1946年に現在地に運ばれた。 -
Bishop Miguel de Benavides の銅像の脇にライオンの姿をした石像が2体ある。手にエンブレムのようなものが描かれた石版を持っているが、これは何を表しているのだろうか。
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今年の3月ローマ法王がフイリピンを訪問された際、この大学を訪れ、学生たちにメッセージを語ったが、その場所がこのグランドであった。その日はグランドを埋め尽くすほどの学生や職員が集まったそうだ。
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Espana Boulevard ( スペイン通リ ) に面して “Arch of Centuries” という門がある。この門は元々イントラムロス に大学があった時( 1611~1941 )のものであるが、現在のこの門はそのレプリカである。
* 次は、「マニラで美術館・博物館巡りも亦楽しからずや ④ ー Bahay Tsinoy ( 韮律歴史博物館 」へ続きます。併せてご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11028048
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