2014/07/13 - 2014/07/13
1516位(同エリア2657件中)
まみさん
2014/07/13日 フランクフルト観光
・イコン博物館(ロシアとエチオピアのイコン)
・ドイツ騎士団教区(Pfanei-deutschorden)教会
・カリカチュア博物館
・マイン河畔を歩きアイゼルナー橋を渡る
・シュテーデル美術館(16:25~17:45)
【フランクフルト泊:クラリオン・コレクション・ホテル】
ミュージーアム三昧するつもりだったフランクフルト到着日。
真っ先にイコン博物館を訪れ、その隣の教会も見学した後は、次に大聖堂宝物館を訪れるつもりでした。
しかし、向かう途上でマンガ博物館(カリカチュア・ムゼウム(Museum fur Komische Kunst))を見つけてしまい、面白そうだと思って入ってみました。
ミュージーアムカードを買ったので、ちょっとでも面白そうなら、どんどん入ろう、と欲張ったせいでもありました。
ただ、中身は、正直、期待していたのとは違っていました。
それに、言語や習慣の違う社会のユーモアやジョークは、たとえ頭で理解できたとしても、あんまり笑えないことを忘れていました。
頭で理解しようとした段階で、もう笑えないものです。
コミック博物館は3階にまたがって展示があって、ドイツ語が読めて、ドイツ人のユーモアが分かる人にとっては、充実した展示だったと思います。
1階と2階は、期間限定でラルフ・ケーニヒという人のマンガの原画やラフケッチなどが展示されていました。
この方の絵はユーモラスで、なかなか味があると思ったものの、書かれているドイツ語が分からなくても、少々下品な、しもネタのジョークが多そうなのは分かり、あまり好みとはいえませんでした。
ただ、見学しているドイツ人は、原画のマンガやそれをもとにしたアニメを見ながらくすくす笑っていたので、うらやましかったです。
でも、3階の常設展は、現代フランクフルトの漫画家5人の原画が展示されていて、こちらはドイツ語の吹き出しのあるものは少なく、イラストだけでも分かりやすく、なにより可愛らしいのがあったので気に入りました。
いくらミュージーアム・チケットで無料で入った博物館とはいえ、入った全く甲斐がなかった、なんてことにならなくてよかったです。
<2014年ドイツ旅行:簡易旅程>
07/02水 職場から成田前泊
07/03木 成田第2空港からJALでヘルシンキ経由でベルリンへ
07/04金 ベルリン観光1日目
07/05土 ベルリン観光2日目
07/06日 ベルリン観光3日日
07/07月 ベルリン観光4日目
07/08火 ライプツィヒへ移動&観光
07/09水 ナウムブルク日帰り観光
07/10木 アイゼナハへ移動&観光
07/11金 ゴタ日帰り観光
07/12土 エアフルト&ワイマール日帰り観光
07/13日 フランクフルトへ移動&観光★
07/14月 イトシュタイン日帰り観光
07/15火 マールブルク日帰り観光
07/16水 ハーナウ&シュタイナウ日帰り観光
07/17木 フルダ日帰り観光
07/18金 ハイデルベルク日帰り観光
07/19土 フランクフルト半日観光~夕方出国
07/20日 JAL直行便で14時頃に成田第2空港着
※この旅行記の対象の日に★をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2014年ドイツ旅行~12年ぶりの再訪~【旅程一覧】」
http://4travel.jp/travelogue/10909977
準備編や帰国後の背全体の感想は、ブログ「まみ’s Travel Diary(http://4travel.jp/dynamic/jump.php?url=http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)」
に掲載しています。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
大聖堂に移動する途中で見つけたマンガ博物館(カリカチュア・ムゼウム(Museum fur Komische Kunst))
住所:Weckmarkt 17, 6311 Framkfurt am Main
私はミュージーアムカードで無料で入ったのですが、入場料は4ユーロ
(2014年7月現在、1ユーロ=約140円で換算)
マイン川と大聖堂の間という良いところに位置しています。
建物は、歴史有るLeinwandhausとのこと。
いったいどんな博物館なんだろうと思い、入ってみました。
1階と2階は、垂れ幕で宣伝されているケーニヒ・ラルフという漫画家の期間限定の展示。
垂れ幕のイラストがなかなか味があって良さそうだったのも、入ったきっかけ。 -
カレンダーに使われたイラスト
タイトル「Rammelbargangbang」
タイトルはなんと訳したらよいか分かりませんが、もととなる動詞rammelnには、押し合いする、突き入れる、口語でエッチする、とい意味があるようです。
一方、Rammlerというとオスのウサギやヒツジを意味するようです。
そんな元の意味を踏まえた、きっとユーモラスなタイトルなのだろうと思いますが、さっぱり分かりません。 -
プロトタイプというマンガの扉絵の原画
2007年から彼はフランクフルトで雑誌のコミック担当になりましたが、そこに掲載された漫画の原画のようです。
このイラストからはすぐに、エデンの園の知恵の実のリンゴとヘビのエピソードを連想しました。 -
イブではなくアダムとヘビが登場
右の台詞は、「そのリンゴから手を離せ!」という意味だと思います。 -
台詞が全然分からなくて残念
エデンの園のエピソードを風刺しているのではないか、というところまでしか分かりません。 -
なにやらユーモラスなおじさんマスコット
ラルフ・ケーニヒと関係あるかどうか不明。 -
家計場の前に妖しげな3人組───ユダヤ教のラビとキリスト教のシサイと、あとはイスラム教のおえらいさんかな
-
さきほどのイラストがラストになっていたマンガ
タイトルは、Der neue Bund。新しい絆。
宗教関係の風刺であることはわかります。 -
ラルフ・ケーニヒによる黄道十二宮の星座のイラスト!?
可愛くな〜い!
しかも、けっこう下品。
なかなかユーモラスだとは思うけれど。 -
壁の大パネルに描かれたラルフ・ケーニヒの代表的なキャラクター
-
フランフルトの郊外あたりのマイン河畔を舞台にしたと思われるコミック
風景部分のイラストに惹かれて。 -
キャラクターたちは日向ぼっこ中?
-
ラルフ・ケーニヒのコミック単行本「コンラッドとパウル3」の表紙の原画
扉から入ってきたキャラクターは思いっきりバットマンのかっこ。 -
ラルフ・ケーニヒのコミック単行本の海外版
スペイン語版やらフランス語版ら。
ヨーロッパで人気がある漫画家と思われます。
ラルフ・ケーニヒの展示からの写真はここまで。
イラストは味があってユーモラスで、どこか見たようななつかしさもあって良いなと思ったけれど、けっこう下品なネタが多かったです。
言葉が分かれば、きわいどい下ネタも結構面白く読めたかもしれませんし、見学中のドイツ人たちは熱心に読んでいて、くすくす笑っていました。
でも、全然分からない私は表面的なイラストだけざっと鑑賞しました。 -
政治風刺イラスト───トナカイのかっこした政治家たち
ここからは3階の常設展からの写真です。
新フランクフルト派の漫画家5人のイラストより。
どこかで見たような構図のイラストです。
真ん中のキャラクターはチャーチルっぽい? -
鶏と大きなヒナらしきイラストの2コマ漫画
「これをキスっていうんだって。すごくない?」
「そうだね」
なにげに可愛いです@ -
ユーモラスな動物コミック
ネズミのバーテンダーに、客はイヌかな。
なにかを愚痴っているところでしょうか。
ドイツ語の解読努力は放棄してしまいました、あしからず。 -
戦争風刺画
追いつめられた兵士たち? -
次のシーンでは泳いでいる兵士も
意味深で気になったイラストだけど、知識も想像力も不足しているので、意味が分からず。 -
叱られているみたいなクマが可愛い@
それともイヌ?
おじさんの台詞は「100マルク足らないぞ! 私が話しているときは私の方を見なさい。100マルク!」です。
たしか、続きのイラストがあったわけでなく、これ一枚展示されていたし、風刺ってかんじもしないので(それとも、叱られている方が動物である段階で、何か風刺かパロディなのかな?)、原画ということで展示されていたのだと思います。 -
現代によみがえったモーツアルトかな
子供から天才ぶりを発揮し、宮廷演奏会に出ていたモーツアルトを連想しました。
ただし、窓の外に高層ビルが見られ、モーツアルトの時代にはあり得ないです。
意味深。 -
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」のイラスト本の表紙
ドン・ジョヴァンニとは、プレイボーイの代名詞のドン・ファンのイタリア語読みで、そのもととなった人物をモデルにしたモーツアルトの「ドン・ジョヴァンニ」のオペラです。
私は何度か見る機会がありました。
オペラで描かれるドン・ジョヴァンニは身も蓋もない人物で、最後にきっちり天罰を受けます。
私は、そのラストの亡霊が現れて、ドン・ジョヴァンニを地獄に引きずり込む場面がお気に入りです。
なにしろ、この場面は、まさにモーツアルトのレクイエムのような荘厳な音楽で、重々しい亡霊の歌声には、いつもぞくぞくしてしまいます。
ガラスの映り込みがどうしても入ってしまいましたが、あしからず。 -
ドン・ジョヴァンニが夜這いしたドンナ・アンナの父である騎士長を殺害した場面と、ドンナ・アンナの許嫁が騎士長の死体を前に復讐を誓う場面
書かれているドイツ語からではなく、知っているあらすじからコメントしています。
イラストは可愛らしくて、とてもカラフルで、適格に場面を描いているので、丁寧に見る=写真を撮ることにしました。
蛍光灯のガラスの映り込みはあしからず。 -
昔ドン・ジョヴァンニが捨てたドンナ・エルヴィラをドン・ジョヴァンニの従者レオポレッロが慰める場面と、ドン・ジョヴァンニに誘惑されかかっていた新婚さんの村娘ツェルリーナにドンナ・エルヴィラがドン・ジョヴァンニの本性を暴露する場面
羽根飾りをしていて蕭然と立っているのが、もう少しでツェルリーナに捨てられそうになった、新郎のマゼットでしょう。狩人っぽい服装です。 -
ドン・ジョヴァンニが開催した祝宴の場面で第1幕最後のしっちゃかめっちゃか場面と、第二幕でごたごたのあった祝宴から逃れてきたドン・ジョヴァンニと従者レオポレッロが墓場で落ち合った場面
上のシーンでは、仮面をつけたドンナ・アンナとドンナ・ウルヴィラたちが登場しいて、ハープの影ではドン・ジョヴァンニが性懲りもなくツェルリーナをくどいているところです。
頭をかいているのは、主人にあきれている従者レオポレッロでしょう。 -
ドンナ・アンナの父・騎士長の亡霊が出現した場面と、ドン・ジョヴァンニが地獄に引きずりこまれ、残された人物たちはめでたしめでたし(!?)な場面
帽子がとれたドン・ジョヴァンニ。頭のてっぺんをそった髪型でした。 -
次はオペラ「魔笛」のイラスト本の表紙
はじめ、お姫様が出て来る童話かな、と思ったのですが、「魔笛」のドイツ語は知っていたので、すぐに気付きました。
これは夜の女王ですね。
第1幕では娘を誘拐された悲劇の女王だったのに、第2幕ではいつのまにか悪役になっていた重要人物。
モーツアルトの「魔笛」も何度も見たことがありますが、まるで子供が考えたような、ものすごくへんてこりんな童話なのですが、随所随所に当時の世相のパロディとなっているようです。おそらくそのせいで、へんてこりんなストーリーになったのだろうと思います。
ストーリー展開よりは、モーツアルトの音楽と歌をそのまんま楽しむべきオペラですね。 -
冒頭のタミーノ王子が大蛇に襲われている場面と、夜の女王の3人の侍女が王子を助け、そこへパパゲーノが登場した場面
ガラスへの映り込みで上のタミーノの顔が光って見えなくなってしまいましたが、撮ったときには気付かなかったです。
オペラ歌手はふくよかな人物が多いですが、3人の侍女もオペラ歌手を想定したイラストですね。 -
3人の侍女がタミーノ王子に夜の女王の娘のタミーナを救出するように頼み、タミーナ王女の写真かイラストを見てすっかり彼女が気に入った王子が救出を引き受けた場面と、タミーナを誘拐したというザラストロがいる神殿前の場面
赤いベレー帽をかぶったタミーノ王子は、画家みたいです@
ザラストロも重厚なバスで歌うのでとてもかっこいいです。
下の場面では、初対面でも相思相愛になったタミーノ王子とタミーナ王女、奴隷頭のモノスタトスとむち打たれる奴隷が登場しています。
ネーミングが、いずれペアにするメインキャラクターの2組を、ほとんど同じ名前で語尾だけ男性形(タミーノ、パパゲーノ)と女性形(タミーナ、パパゲーナ)にするという安直さに最初はあきれたものですが、そういうところに自然なものを求めるような関係者や観客であったら、このへんちこりんなストーリーをもっと気にしたろうと思います(苦笑)。 -
タミーノとタミーナが愛を貫くためにザラストロが出す試練の場へ向かう場面と、夜の女王が娘のタミーナにザラストロを殺すように命令している場面
上のシーンにタミーナはいなくて、タミーノ王子の隣の花輪をつけたようなドレスの少女はパパゲーナです。
実は私は、自分が女だということもあり、魔笛のこの夜の女王とザラストロの善役と悪役の交代が嫌いです。
タミーナはザラストロの娘とも解釈されているので、これは母性社会から父性社会への交代を象徴するように思えるからです。
もっとも、権力を奪われる側は奪う側の殺害を目論むあたりは、時代の流れに1番まずい形であがいたといえますけどね。 -
ザラストロが「この神聖なる神殿では復讐は行われない」と高々と歌う場面と、夜の女王が敗退して大団円(?)のラストの場面
というわけで、「魔笛」は第1幕の方がモーツアルトらしい(?)遊び心が満載で、楽しいですし面白いです。
しかし、モーツアルトがフリーメイソンに傾倒していたという話を聞くと、第2幕でザラストロによる理性と倫理に固められた堅苦しい世界も、モーツアルトらしいのかもしれません。
いずれにせよ、すっかり影が薄くなってしまった主役のタミーノとヒロインのタミーナは、ザラストロの支配下のもとで、ハッピーエンドになりました。
「ドン・ジョヴァンニ」に続き「魔笛」も、コメントがなんだかオペラの感想みたいになってきましたが、可愛いイラストに触発されたものです。 -
フランクフルトの町角のスケッチ
フランクフルトと明記されていませんでしたが、フランクフルト派の漫画家が描いたので、そう推定。
それになんだかなんだかこういう界隈をフランクフルトで歩いた気がするのです。
左上の手書きは、これを書いた漫画家Chlodwig Pothの名前。 -
可愛いネコちゃんのイラスト原画
-
部屋の隅でごろんしてるところ
-
幸せそうに歩くネコちゃんのイラストに癒される@
-
ベッドに侵入しようとしているネコちゃん
布団のしわがなんともいえない、いい効果を出していると思いました。 -
3階の常設展の新フランクフルト派の漫画家たち5人がそろった巨大なパネル写真
手元のリーフレットによると、2008年に創設された伝説の新フランクフルト派だそうです。
この写真にあるとおり、そのメンバーの名前は以下のとおり。
F. W. Bernstein
Robert Gernhardt
Chlodwig Poth
Hans Traxier
F. K. Waechter -
4階の休憩コーナー
無料のコーヒーサーバーがありました。
屋上に出ると、すぐ隣の大聖堂の塔が眺められました。
この博物館は、毎年Festival of Humerに参加し、その様子も展示しているそうです。
このあとは、時間がせまってきたので、大聖堂宝物館に行くのはあきらめ、シュテーデル美術館に入りました。
大聖堂宝物館は後日、ミュージーアムカードと関係なく、ふつうに入場料を払って訪れました。
シュテーデル美術館編へとつづく。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まみさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
38