はじめての山陰、ドライブひとり旅。１日目。～松江・前編

2015/06/05 - 2015/06/07

車で島根まで一人旅してきました。
会社で有給休暇をもらえることになったので、せっかくだから土日にくっつけて３連休でどこか行こうと思い、まだ行ったことのない山陰に行ってみることにしました。
セントレアから飛行機が出てないので電車か車か迷って、去年出雲まで車で行ってきた会社の後輩に「私でも一人で車で行けると思う？」と相談してみたところ、「大丈夫ですよ！」とＯＫをもらったので車で行くことに。（しかしこの後、松江城で衝撃の事実を知ることに…）
車を変えて、まだ新しい車と仲良くなりきれてないので、新しい車をもっと好きになるためのドライブ旅行です。
中部地方から松江・出雲までは休憩を入れながら７時間はかかるとのこと。
でも運転好きだし、なんとかなるでしょう！ と軽く考えて友人に「今度車で島根まで行くんだー」と話したら「一人で?!　危ないよ！　やめときなよ！　誰かと一緒にいったほうがいいよ！　島根ってすごく遠いよ！」と心配されてしまった…。
「じゃあ頑張って運転するよー」と答えたら「頑張るのがわかってるから心配してるんじゃん！　頑張りすぎそうだから心配なの！」とさらに怒られてしまった…。
疲れてると感じてなくてもちゃんと休憩を入れると約束して納得してもらいました。

１日目　松江観光
２日目　出雲観光の後、兵庫へ移動
３日目　三田観光

この旅行記は、１日目の前編です。

エリア 松江・松江しんじ湖温泉(島根)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

早朝の出発。
昨夜のうちに作っておいたオニギリを持ってとりあえずすっぴんで家を出たので、大きなＳＡでお化粧休憩。
御在所ＳＡのお手洗いは、パウダールームが別にあってとても綺麗。
早朝なので人もいなくて静かでのんびり使うことができました。
更衣室も広めなしっかりしたのがありました。

このあと、東名阪のリフレッシュ工事渋滞につかまり、途中完全に止まったりノロノロ動いたりを繰り返す。
早く先に進みたいのに〜！　と思いながらもこの隙におにぎりで車中朝食。

EXPASA 御在所サービスエリア　下り 道の駅

その後はスムーズに進む。
金曜で平日なので、高速道路は大きなトラック中心。
トラックに混じってブンブン進む。
高速道路は楽しいな〜。

大阪を越えて中国自動車道に入ると車の量もぐっと少なくなり、さらに快適！
途中、加西ＳＡで休憩を入れました。
この後、米子自動車道へ。

加西サービスエリア 道の駅

音楽を聞きながら「ふんふんふ〜ん」と楽しんで運転してるうちに蒜山高原ＳＡに到着。
島根までもうすぐそこ！

このあたりから少しずつ雨が降り出してきました。
おかしいな、私、晴れ女のはずなのに…
でも窓ガラスにガラコしといて良かったー！

蒜山高原サービスエリア 道の駅

ひるぜんバーガーくんがお出迎え。
その後ろの「金持神社」のノボリも気になる…

売店に入るとまたまた気になるものを発見。
蒜山ジャージーシュークリーム。
下り車線の蒜山高原ＳＡにしか売ってないみたいです。

もうすぐお昼ご飯だけど、シュークリームと蒜山ジャージー飲むヨーグルトを購入。

ヨーグルト濃厚！
シュークリームはクリームたっぷり！


ゆっくり休憩したあと、松江にむけてラストスパート！
途中、雨が割と降ってましたが、ガラコが威力を遺憾なく発揮してくれたおかげでとても快適に運転できました。
トンネルを抜けた時にドドンと目に入ってきた大山（たぶん）には「おお〜っ！」と歓声をあげてしまった！

蒜山高原ＳＡから一時間もかからずに松江に到着。
お昼時なのでまずは昼食を。

「ふなつ」

出雲そばのお店です。
お店の駐車場が分からなくて少し周りをクルクルしてしまいました。
店舗裏の月極駐車場の中の奥の一部がふなつの駐車場になってました。

ここで家を出てちょうど７時間でした。
途中で渋滞もあって７時間。
日本からケアンズに行くくらいの時間がかかったけど、全然そんなふうに感じなかったです。
楽しく運転してる間に着いてしまったというか…
でも運転が好きな人じゃないとキツイのかもなと思います。

一度車を停めてお店に行き、お店のかたに駐車場のことを聞いたら、私が停めたとこはふなつの駐車場じゃなかったようで、車を移動させるために再び外へ。
駐車場の数、とても少なかったです。
３つ（４つだったかな？）しかなくて、すべて埋まってたので近くで空くのをしばらく待ちました。
無事駐車して、もう一度お店へ。

中国山地蕎麦工房 ふなつ グルメ・レストラン

広くない店内はお昼時なので賑わっていました。
お店の真ん中ある囲炉裏を囲むように大きな席が、その周りにテーブル席が並んでいました。
一人なので真ん中の囲炉裏の席へ。相席用の席です。
注文して待っているとお冷を持ってきてくれました。

割子そば　７５０円

お蕎麦が三段に分かれて入っていて、一段目からそばツユをかけて食べていき、食べ終わったらそのそばツユを次の段にかけていくっていうのが食べ方みたいです。
私はよくわからなかったので相席の人たちの食べ方を横目で見ながら食べました。

濃いそばツユです。
十割そばとのことで、麺は切れやすかったです。

そしてなぜか周りのお客さんたちにはお茶を出しているお店の人。
お茶のお代わりを注いでまわったりもしていました。
私はなぜお冷しかもらえなかったのでしょう？？
同じものを注文している人にもやっぱりお茶を出していたので、注文したものによって違うというわけでもなさそう。
私はなにかでお店の人の気を悪くさせてしまったのでしょうか…？
お会計をしにレジに行くときにお店の中をクルッと見回してみたら、私以外にももう一組、お水しかだしてもらっていない人たちがいました。
他のお客さんはみんなお茶。
この区別はなんなのかな〜、とちょっと興味が湧いてきましたが、敢えて聞いてみることはしませんでした。
どういう違いがあるのか気になるな〜。

ふなつから移動して城山西駐車場に車を停めました。
ふなつからとても近かったです。
入場する時に駐車券を取って進入しました。
駐車場の入口にあるこの建物の窓のところに松江城周辺地図が置いてあったので見てみたら、中にいた係員さんが気付いて色々教えてくれました。
この近辺の施設を利用した時に駐車券にスタンプを押してもらうと、駐車料金が半額になるとのこと。
散策マップをもらってさっそく松江の街をお散歩です。

駐車場の道路に面したところにも散策地図がありました。

まずはへるんの道を進んで小泉八雲記念館を目指します。

小雨がしとしと降ってます。
気温がすごく低く感じる。
半そでではとてもいられない。
長袖のカーディガン持ってきてよかった。

道路の向こう側に「松江堀川地ビール館」が見えます。

松江堀川地ビール館 ビアレストラン グルメ・レストラン

ガイドブックによく載っている「神代そば」もありました。

手打 神代そば グルメ・レストラン

神代そばの駐車場は建物のすぐ横にあるんですね。

３分ほど歩くと「小泉八雲記念館」に到着。

小泉八雲記念館 美術館・博物館

ここで松江城下町共通入場券（1160円）を購入。
松江城・小泉八雲記念館・小泉八雲旧居・武家屋敷の４施設に入れる共通券で、それぞれ単独でチケットを買うよりお得になるというチケットです。
しかもこのチケットを提示すると、この４施設以外にも割引料金で入場できる施設があるんです。
その割引で入れる施設はチケットに明記されていました。
私は堀川の遊覧船に割引料金で乗りたかったので、まずここに来てこの共通券を購入しました。
チケット売り場のかたの話では、４施設すべて回ってだいたい２時間くらいとのこと。
松江城天守閣の入場の最終時間が６時で、６時半まで見られると教えてもらいました。
今がまだ１時半くらいなので全然余裕です。

小泉八雲記念館は、ラフカディオ・ハーン（小泉八雲）や奥さん、その子供たちのことが色々展示されてました。
小さい施設なので、全て見て回るのにそれほど時間はかかりませんでした。

来た道を戻って地ビール館まで帰ってきました。
地ビール館横の遊覧船のりばと書かれた入口を入って中を進みます。

少し進むと「松江堀川遊覧船のりば」に出ました。

中に入るとお客さんの姿はなし。

ぐるっと松江堀川めぐり 乗り物

チケット売り場で先ほど買った共通入場券を提示すると、団体料金（1020円）で一日乗船券を購入できました。
この乗船券で今日一日なんどでも遊覧船に乗れるそうです。
遊覧船の乗り場は全部で３か所。
ここ「ふれあい広場乗船場」と松江城の入口近くの「大手前広場乗船場」、市街地区にある「カラコロ広場乗船場」です。
１周５０分だそうです。

ここで駐車券にもスタンプを押してもらいました。

「雨の日にご乗船していただいたお客様へのプレゼントです（笑顔）」
とハンドタオルまでいただきました。

裏に何か書いてある…

『「縁雫」
松江の雨は心をリセットし、
あなたのもとへ素敵な縁を運ぶ雨なのです。

松江で縁雫に出会うことができれば…
素敵なご縁に出会うことが出来るでしょう。』

小泉八雲記念館で見つけたスタンプラリー。
面白そうなので集めてみることに。


２時出発とのことで、時計を見るとあと５分くらい。
待合室で待つことに。

時間になって係員さんが呼びに来てくれました。
係員さんに連れられて乗り場まで行くと、なんとこの１隻に乗客は私一人！
貸切ですよ！
雨が降ってるからかな。
平日だからかな。
超ラッキーです！

船頭さんは女性でした。

船はゆっくりとスタート。
途中幾つも橋の下を通るので橋の近くになると船の屋根を下げるとのことで、出発してすぐ屋根を下げる予行練習がありました。
かなり低くまで下がってきます。
今回は私一人しかお客さんがいないので自由に体の位置を低く（それこそ寝ころんでしまうくらいまで低く）できますが、これが満員だったら知らない人同士、どうやって体を低くするんだろう？

船はゆっくりと進みます。
最初は緑のトンネルの中をのんびりのんびり。
船頭さんが松江の街や方言など、色々なお話をしてくれます。
途中、歌を歌ってくれたりもします。

ここ、水面近くにカメがたくさんいました。
激写しましたが、カメ全く写っておら〜ず…
落ちてくる木の実を食べにここに集まってるんだそうです。

カメといえばさっき乗船場の前にあったカメの像、「甲羅に一つだけハートの模様があって、さわると幸せがやって来ると言われているからぜひ触っていってください」と船頭さんが教えてくれました。

現存する本物の石垣だそうです。
船頭さん曰く、「本物はやっぱりカッコイイ！　あとから復元で作ったことろは組み方が不格好」なんだそうです。

橋が迫ってきました。
屋根が下がってきます。

ここは船がギリギリ通れるくらいの広さしかなくて、新米の船頭さんは壁に船をぶつけてしまうところなんだそうです。
私の乗った船の船頭さんはベテランさんだったので、一度もかすることなく通過しました。

進んでいくと外堀に出ました。

カラコロ工房が見えてきました。
この建物は旧日本銀行松江支店だったものだそうで、現在は飲食店やショップが入っているんだそうです。
地下には金庫室が残っていて見学できると聞いて行ってみたいと思ったけど、今回は時間がなくて行けそうにないかな…。

カラコロ工房を通り過ぎた先にあるカラコロ広場乗船場で、お客さんが一人乗船しました。
男性のお客さんで、出張で松江に来たけど今日帰るからその前に観光したいと遊覧船に乗ったんだそうです。

橋桁がかなり低い橋が近付いてきました。

屋根がどんどん下がってきます。

橋を通り抜けた先の民家脇にはアジサイが咲いてます。
このアジサイたち、遊覧船の船頭さんたちが植えているんだそうです。
ちなみに船頭さんは全部で１００人くらいいるんだとか。

小泉八雲の雪女。
怪談話は全く受け付けない私は小泉八雲の話は耳なし芳一しか読んだことない。
芳一もかなり怖いけど…

松江城が見えてきました！
小雨が降り続けてます。
船頭さんが「松江は雨の街」だと教えてくれました。
雨が多いところなんだそうです。
じゃあそんな松江の本来の姿を見ることができて、小雨が降ってるのも良かったじゃん、って思いました。

川沿いに鼕庫が見えました。
中には松江祭鼕行列で使う鼕が入っているとのこと。
松江歴史館に行くと鼕が見られるのだそうです。
…鼕ってなんだろう？

「くるっと松江レイクライン」という観光バスが道を走っているのが見えました。
かっこいいバスだー。

大手前広場乗船場に到着。
先ほど乗ってきた男性がここで下船しました。
再び貸切に。

ゆっくり船が動き出して、道のほうを見上げたら先ほど下船した男性が歩いているのが見えたので手を振ってみました。
向こうも気付いて手を振り返してくれました。

石垣のまわりを進みます。

塩見縄手方面に向かって行きます。

堀川から眺める塩見縄手。

雨のせいか観光客の姿があまり見当たりません。

小泉八雲の銅像が見えてきました。

あの銅像の向こう側が、さっき最初に行った小泉八雲記念館です。

最後の橋をくぐります。

ふれあい広場乗船場が見えてきました。

乗船場に着くと船頭さんが降りてきてくれて、一人だったからか降り場の前で写真を撮ってくださいました。
時計を見ると２時５０分。
ちょうど５０分間の船旅でした。
とても楽しかった。
松江について色々な話が聞けたので、街を観光する前に遊覧船に乗ってよかったです。

乗船場の建物の前まで戻ってカメの像を確認。
目立つところにハートがありました。

どんな幸せを運んでくれるかわからないけど、せっかくだから触っとこう。
まわりに誰もいなかったので、遠慮なくナデナデ…



「はじめての山陰、ドライブひとり旅。１日目。〜松江・後編」へつづく。