問柳尋花 横浜逍遥⑥夜景

2015/05/21 - 2015/05/22

横浜の夜景は色々な場所からバリエーション豊富に愉しめるため、夜景観賞には事欠きません。しかし、実際に場所を厳選するとなると、選ぶのが大変という贅沢な悩みを抱えてしまいます。ネットで「横浜 夜景」を検索してみると、横浜が誇る数多ある夜景の中でも「みなとみらい２１地区」をモチーフにした画像が群を抜いています。その理由は、恐らく灯りが水面に映り込んだ情緒的な夜景が見られるからだと思います。鏡のような滑らかな状態を狙えば色めく輝きの量は倍増するし、運悪く波立っていても印象派の絵画のような幻想的な光の揺らぎに酔いしれることができます。
特に今回拘ったのは、空の色彩というか、グラデーションです。時間帯としては、日没後３０分程して現れるブルーモーメント（マジックアワー）を狙っています。
夜景は、こうした一期一会の彩りに心動かされるところに醍醐味があります。一番のお気に入りスポットを探してみるのも一興です。
横浜の夜景を紹介しているサイトです。ご参考にしてください。
http://www.yakei-navi.com/yakei/yokohama/

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩

横浜中華街 善隣門（ぜんりんもん）
まずは、腹ごしらえです。せっかくなので中華街でバイキングを愉しみます。
ネットで事前予約したのは、中華街の善隣門近くにある「中華街大飯店」です。
平日ならプレミアム食べ放題（１６８品）が２４８０円になります。お店によっては時間制限があるのですが、ここは無制限一本勝負です。
また、ＨＰのクーポンをコピーして持参すれば、ドリンクバー（ソフトドリンクのみ：３８０円）が無料になる特典があります。
http://www.chukagaidaihanten.jp/

中華街大飯店
お店の雰囲気はこんな感じです。丸テーブル席と角テーブル席があります。
１７時半ですので、当方以外のお客さんは１グループのみです。
こんな時間に夕食と言うのは少し早いのですが、この理由は後ほど判ります。
バイキングで元が取れるとは端から思っていませんが、色々な料理を少しずついただけるのがバイキングのひとつの魅力です。また、ここは作り置きではなく、オーダーしてから料理してくれます。（一部、例外もあるとは思います。）
オーダーは、料理の名前でもいいし、メニューの番号でもＯＫです。

中華街大飯店
最初にオーダーしたのは、定番の北京ダック。単品オーダーだと１個２５０円もします。ここは、自分で包む必要もなく、味噌味も付けられ「食べるだけ」の状態で給仕されます。
当然ながら、料理を食べるのは作るよりも早いので、数種類をまとめてオーダーしておくのがポイントです。
こうした料理は、１回のオーダーで人数分（１個／人）給仕されます。気に入れば、何度でもオーダーできます。

中華街大飯店
蟹爪の揚げ物です。
衣が薄く、ほとんどが蟹肉です。これはとても美味しかったです。
ケチャップ風の甘酢だれに付けていただきます。

また、ホタテ貝の自家製ＸＯ醤炒めやホタテ貝のオイスターソース炒めは、ホタテの貝柱が大きくやわらかくて美味しかったです。具の野菜の種類も豊富です。
エビチリは、ごく普通の中華料理店の味です。

小龍包
１オーダーで蒸籠に３個入っています。
結構大きめのサイズですが、ジューシーで美味です。
小鉢がないため少し食べにくいのが難点です。（テーブルには小皿しか置かれていません。頼めば出してもらえると思いますが…。）

中華街大飯店
海鮮おこげです。
ご飯物は、お腹が膨らむように他の料理に比べてボリュームが多くしてあります。これもお店の作戦ですね！
黒炒飯にも挑戦しようと思っていたのですが、無理でした。
基本的に食べ残しはＮＧです。場合によっては、追加料金を請求される場合もあるようです。

中華街大飯店
五目おこげです。
このように固形燃料で温めながら、熱々のおこげを食べることができます。
これだけお客さんの数が少なくても、オーダーしてから給仕されるまでは結構時間を要します。客数に合わせて調理スタッフの数を調整しているとは言え、満席になったらどれくらい待ち時間があるのだろうかと少々不安になります。
時間が経てば血糖値が上がり満腹感に満たされると言う、脳のメカニズムまで読んでいるのかと勘ぐりたくなります。もし時間制限があれば、どうなるのでしょう…。中華街に多い華僑は「東洋のユダヤ商人」の異名を取るので侮れませんよ！

中華街大飯店
〆は、冬虫夏草の花とフカヒレ入りスープとデザートです。
赤く細い食材が冬虫夏草の花です。結構具沢山の薬膳スープといった感じで適量です。デトックス効果があるそうです。
冬虫夏草は、チベットや青海、四川、雲南といった中国の高原にわずかに生息するキノコの一種であり、中国では古くから薬草として用いられ、宮廷においては「強精強壮・不老長寿の妙薬」として珍重されていたそうです。
ややこしい名称は、このキノコが冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えたことから名付けられたそうです。

山下臨港線プロムナード
中華街から山下臨港線プロムナードまで辿り着くと、すっかり日が落ちていました。
地理的な関係で阪神地区の日没より１０分強早いことを忘れていました。
明日も天気がよさそうです。

横浜税関「クイーンの塔」
「クイーンの搭」は、恥ずかしそうにほんのりオレンジ色に染まっています。
この塔は季節によってライトアップの色彩を変えているのですが、５月下旬ではまだ冬バージョンのようです。ブルー系の夏バージョンは、６月からでしょうか？

横浜赤煉瓦倉庫 1号館
入江に電灯の光が滲んで旅情を醸す光景です。

横浜赤煉瓦倉庫 1号館
日が没すると倉庫全体がオレンジ色にライトアップされ、昼間とは別の顔を見せてくれます。威風堂々とした昼間の表情から一変し、暮れなずむ静寂感に包まれた空間に浮かび上がる幻想的な大正ロマンの佇まいが心を揺さぶります。

万国橋
日没後、３０分程するとこうしたブルーモーメント（マジックアワー）の贅沢な時間帯が訪れます。
この写真は、横浜高速鉄道「馬車道駅」にほど近い万国橋の上から撮影したものです。
横浜の景観を代表するランドマークタワーとコスモクロック２１の双璧を両端に配したアングルは収まりがよく、入江になった水面は波立つことが少ないのがポイントです。
浜風が結構強く小寒いほどですが、この程度の映り込みになっています。
夜景は、昼間見た景色とのギャップにサプライズがあります。

万国橋
さすがに夜景の定番スポットだけあり、すでに三脚を立ててスタンバイ済みの写真愛好家の方々が数名おられます。
次第に色を変えていく西の空とビルの灯りが点りゆくひと時の変遷を愉しみます。
ビル群はモノトーンで引き締まって端麗に見え、端のコスモクロック２１が色彩を奏でるアクセントになっています。
クイーンズタワーのてっぺんの波模様が連なる感じもアートです！

万国橋
上の写真をマニュアル・フォーカスに設定し、ピントを甘くするとこんな写真が撮れます。実は、近視の方は、眼鏡を外すことでこんな幻想的な世界を見ることができます。

万国橋
上空の蒼い空と地平線付近のほのかな赤みの間を彩るグラデーションが絶妙です。
今回の撮影には、新調した自由雲台付き三脚（カーボン製）を使っています。今まではビデオ用三脚で代用していましたが、今回は快適です。三脚を持参した甲斐がありました。
購入をＯＫしてくれたカミさんに感謝です！！

横浜ワールドポーターズ
正面ファサードにあるからくり時計が存在感を誇示しています。昼間はどうってことない建物なのですが、ライトアップされると見違える姿にドレスアップします。
横浜ワールドポーターズは、１９９９年にオープンした、「いろんな世界がここにある」というコンセプトの下に延床面積１０万平方ｍを誇る大型商業施設です。建物の中には、ファッションやインテリア、雑貨など個性的な２１０のショップやレストランをはじめ、シネマやアミューズメントも併設され、一日中愉しむことができます。

ナビオス横浜
引き続き、みなとみらい２１地区の点景を集めていきます。
汽車道の東端にある「ナビオス横浜」のユニークな構造を生かした、額縁効果を狙うこともできます。

横浜赤煉瓦倉庫 ２号館
夜の帳が降りると、また一段とエレガントな姿に変身します。
撮影場所によっては借景にみなとみらい２１の超高層ビルなどを入れることもできますが、シックなムードに仕上げるならこの構図がお勧めです。

横浜赤煉瓦倉庫 ２号館
もう少し近づいてみます。

山下臨港線プロムナード 「クイーンの搭」
少し塔の部分のライトアップが強すぎるような気がしないでもありませんが、これも国の税関という威厳とプライドがあってのことなのかもしれません。

横浜開港記念館　「ジャックの搭」
時計台が浮き出しているように見えるライティングです。
ライトはフルカラーＬＥＤだそうですので、記念日やイベントの際には光彩の違う夜景が見られるようです。
残念ながら、「キングの搭」は平日はライトアップをしていないようです。

横浜開港記念館「ジャックの搭」
大バラ窓のライトアップです。
「ジャックの塔」では、日没〜２２時まで、毎晩ライトアップが行われています。

横浜開港記念館「ジャックの搭」
８角搭側から見た「ジャックの搭」の夜景です。
これ位の明るさの方が雰囲気があるような気がします。

山下臨港線プロムナード
プロムナードを降りて沿岸から撮るとこんな光景になります。
この写真は、主人が昨年仕事の関係で横浜に出張した際に撮影したものです。
コンデジですのでビルの灯りが頼りない感じですね！
ブレているのは手持ち撮影のためです。

インド水塔
灯りが点ると天井のモザイクも一段とエレガントな姿に生まれ変わります。
神秘的な色合いにうっとりしてしまいます。

横浜マリンタワー
シックでエレガントな色合いが大人のデート・スポットを華麗に演出しています。
多彩な色を組合わせて独特の雰囲気に仕上げられているのが窺えます。

氷川丸
控えめな電飾が奏功し、味わいが感じられます。

中華街 善隣門
活気に溢れた中華街です。
昼間とは全く趣が異なり、別人の顔を見せています。

中華街 善隣門
門の裏側にはこの門の名の由来となった「親仁善隣」と言う文字が掲げられています。
まだまだ回りたい夜景は山ほどあるのですが、本日の歩行距離と明日の旅程を考えて早々にホテルへ帰還することにします。

夜景を主眼にまとめた結果、他の旅行記と重複する部分の説明は省いています。問柳尋花 横浜逍遥⑤山下公園や⑦関帝廟・媽祖廟、⑧横浜 街ある紀（エピローグ）を参照していただければ幸甚です。
この続きは、⑦中華街 関帝廟・媽祖廟でお届けいたします。

この旅行記へのコメント （2）

• ちーちーさん 2015/06/10 23:15:26

  ありがとうございました

  montsainmichelさま
  
  はじめまして。　ちーちーと申します。
  
  この度は旅行記に訪問、投票いただきましてありがとうございました。
  
  ８月に横浜旅行の予定があるためmontsaintmichelさんの旅行記に
  お邪魔させていただきました。
  
  横浜三塔のレトロな建築は素晴らしいですね。
  ぜひ見たいと思います！！
  
  美しい写真をありがとうございました。
  
  
  　　　　　ちーちー

  montsaintmichelさん からの返信 2015/06/11 17:23:26

  RE: ありがとうございました

  ちーちーさま
  こんにちわ！
  返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
  当方の旅行記へご訪問いただきありがとうございました。
  横浜へ旅行されるとの由、暑い時期ですので体調管理に気をつけて愉しい旅行にしてくださいね！　旅行記を楽しみにしています！！
  montsaintmichel