2015/05/06 - 2015/05/06
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ミズ旅撮る人さん
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福井県と滋賀県の境にある熊川宿は、若狭と畿内を結ぶ鯖街道の宿場町です。
国道303号のすぐ内側にある宿場の町並みは、見事に当時を復元・保存しています。
まるで時代劇のロケ地のように、丸ごと宿場町が再現されています。
妻籠・馬籠のように観光地化されていなくて、静かな佇まいが味わえます。
観光地によくあるBGMという名の騒音が一切ありません。
本当に静かでほっとします。
熊川宿は鯖街道の宿場なので、名物は「鯖ずし」ですが、「葛」も美味しいです。
「葛まんじゅう」「葛餅」「葛羊羹」。どれにしようかと迷います。
出来立ての葛餅は何と温かいのです。ぷるるるんとした食感がたまりません。
琵琶湖から敦賀に抜ける際には、是非お立ち寄りください。無料の駐車場もあります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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琵琶湖の北西・近江今津から国道303号線を西へ。若狭街道と呼ばれるこの道は、滋賀県から福井県に入り、熊川(くまがわ)宿を過ぎた辺りで、国道27号線となり、小浜または三方五湖方面、かつての若狭の国に至ります。
熊川宿は東側の入り口に「道の駅 若狭熊川宿」があり、ここに車を停めて散策することができます。
また、駐車場が混んでいる場合は、宿場町を通り過ぎて、西の端にも無料の駐車場があります。50台は停められるそうなので、安心です。
今回は、道の駅のある東側から西に向かって歩き、再び戻って来ました。
東側には、道の駅の案内に従って宿場道に入ると何の看板もありません。
途中から入ってしまったのかもしれません。 -
熊川宿は国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されています。
町並みは、東から「上ノ町(かみんちょ)」「中ノ町(なかんちょ)」「下ノ町(しもんちょ)」に分かれています。
町の中には前川が流れていて、それが熊川宿に独特の景観をもたらしています。
「番所」です。若狭と近江の国境で、関所の役割を果たしていました。
江戸時代の終わりと共に廃止され、民家として利用されていたものを、調査に基づき、当時のままに復元してあります。熊川番所 名所・史跡
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番所付近の町並みは、現代のものに手を加えて、統一感を出しています。
なので、よく見るとブロック塀を茶色く塗っていたりします。
この辺りは、既に古い町並みは失われていたのでしょう。
しかし、重要伝統的建造物保存地区の指定により、それに似合うよう精一杯の改修を行った結果だと思います。
無理矢理、昔に戻すより、無いなら無いで工夫すればいいのだと思います。 -
まだ開店前のようです。
「原木しいたけ」。山間の集落に相応しい一品ですね。
この屋根は若狭産のいぶし瓦が使われているため、光沢がありません。
屋根の先には、「雪止瓦」も見られます。
これは屋根に積もった雪が一気に落ちるのを防ぐためのものです。 -
棕櫚(しゅろ)の花です。宿場には関係ありませんが、初めて見ました。
触ってみると案外硬いのです。まだ蕾だからかな? -
「上ノ町(かみんちょ)」の古い町並みが始まりました。
「かみんちょ」という呼び方がおもしろいですね。
左側の家の前には前川の小さな流れがあります。
なので、どの家の前にも道への渡しの橋があります。 -
住人のいない家の前には、おそらくその家で使用されていたであろう古い道具が山積みになっています。
郷土資料館などに収まりそうな品々です。
奥の食器棚は古民家に付き物の郷土家具そのもの。
ものすごく重厚感があります。
リフォームして使ってみたいなあ。 -
これは「唐箕(とうみ)」という農機具で、米の選別をする機械です。
この機械からは失われていますが、左側の上部に開いた口の上に「漏斗(ろうと)」があり、そこから収穫した米を入れます。
右側の丸い部分(起風胴)には扇風機のような羽根が内蔵されていてハンドルを回し、左の選別風胴の米に風を当てて選別します。
籾殻(もみがら)やゴミなどは左側に吹き飛ばされて出て来ます。
下に向いた2つの口は、右にちゃんとした玄米が出、左は、中身の軽い若しくは入っていない不良米が出て来ます。
不良米は家畜の飼料などになります。 -
前川の上に昔の流し台が置いてありました。いや、今でも現役の流し台のようです。
使われる場所が変わっただけですね。
こうして見ると町並みは江戸時代の宿場町ですが、使われている古い道具は昭和ですね。
さすがに使ったことは無いけれど、懐かしさを感じます。 -
上ノ町の中ほどです。前川が今は左に流れていますが、ちょっと前までは右側にありました。この先、また右に戻ります。
手前の家は元は茅葺だったようです。上からトタンで覆って、茅の吹き替えをしなくて良いようにしてあります。
材料が手に入らない、人出が無い、そもそも出来る人がいないなど、たいへんなようです。 -
左端の岩が「大岩」です。「子守り岩」とも呼ばれています。
-
ここで、前川が左から右に移っています。
右側のお宅は橋の上が駐車場になっています。
ちょっと車庫入れが怖いですね。 -
上ノ町の終わりです。中条橋を渡ると中ノ町(なかんちょ)の始まりです。
この辺りから商店が多くなってきます。 -
中条橋を渡る前にひとつ面白い店があります。こんにゃく屋さんなのですが、テイクアウトに「こんにゃくのから揚げ」があります。一口サイズに切ったこんにゃくを揚げた物がその場で食べられます。
この時は店は開いているけれど、店員さんがおらず、とうとう食べられず仕舞でした。心残りです。 -
「中条橋(ちゅうじょうばし)」です。上ノ町と中ノ町を繋ぐちょっと珍しい形の橋です。
欄干の下に屋根(?)が付いています。時代劇の橋にはよく出てきますが、現役の橋でこういうのは、京都辺りで見るくらいでしょうか。
実はこの橋、平成11年に架け替えられたのだそうです。 -
中条橋を渡ると造りの一際立派な建物が構えています。
「旧逸見勘兵衛家住宅」です。
伊藤忠商事の2代目社長・伊藤竹之助氏の生家だそうです。
外観は伝統的な姿を残し、内部は3年かけてリフォームして、機能的な造りに変えたそうです。旧逸見勘兵衛家 名所・史跡
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内部は大人100円で見学できます。これは、中庭から撮ったものです。
リフォームで吹き抜けを作ったのでしょうね。気持ちのいい空間になっています。
店先の喫茶コーナーが混んで来ると常連さんはこちらに避難して来るのだそうです。
左端に壁に作り付けのようになっている食器棚は、先ほど玄関先に古道具が並べられていたお宅にあったものと同じような古い棚です。
こうやって使うと味わい深いですね。 -
中庭の反対側には蔵があります。
そこで「わがまち熊川宿」という写真展をしていました。
入場無料だし、町家の中庭に入れるということで、見て来ました。
内藤壽恭氏の作品は、白黒写真で、だからこその渋さ。
現在ある熊川宿を写しているのに、昔に戻ったような錯覚を覚えます。 -
中ノ町の主要部分です。両側に店が並んでいます。
まだ早い時間なので、人影もまばらです。 -
「逸見酒店」。隣と同じ一族なのでしょうか。
「熊川宿」という名の地酒を主に販売しているようです。 -
こちらは個人宅ですが、絵になる風情です。
手前の道を入ると宿場館があります。
レンタサイクルもあるようですが、宿の東西どちらかの端に設置した方がいいのではと思います。
真ん中から自転車を借りる人はそういないのでは? -
「宿場館(しゅくばかん)」です。「若狭鯖街道資料館」になっています。
伊藤竹之助氏が村役場として建てた物です。
大人200円。9時開館のはずですが、あまりに静かで人気(ひとけ)が無い・・・若狭鯖街道熊川宿資料館宿場館 美術館・博物館
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「蔵cafeくまのこ」です。蔵の右手の建物から入るようです。
しかし、看板ひとつで店に入るには、勇気が要ります。
本当にやっているの?と思います。
もう少し宣伝しても良いのでは?
せっかくの蔵がもったいない・・・ -
すばらしく立派な瓦屋根です。若狭のいぶし瓦。
おそらく熊川宿全体が一斉に改修したのでしょう。その時にそれぞれ屋根を張り替えたと思われます。
大きくて立派で、なんだかこれぞ日本建築と胸を張りたくなります。
ここの3軒は「平入建物」と呼ばれる道に平行して棟を設えた家で、低い2階は「厨子(つし)2階」と呼ばれます。
これが古い造りの家の特徴です。 -
ここが中ノ町で一番「商売繁盛」で、がんばっているところです。
右端に、「長屋道」と書かれた石碑が立っています。 -
「長屋道」とは、この道の先に、町奉行に勤める足軽たちの長屋があったため、こう呼ばれました。
-
イチオシ
黄色い壁の「まる志ん」は、熊川宿で一番目立つ建物とHPでの宣伝で、異色の存在です。
他の店が、至って静かに看板だけを出してじっと客を待つ風情なのに対し、唯一の黄土色の壁が、まず目を引きます。
そして、店の商品を目立つようにアピールして、客を呼び込みます。
商店である以上、当たり前といえば当たり前の姿勢なんですが、熊川宿に於いては、そうした店はほとんどないのです。
観光客は、古い宿場町の佇まいを楽しみつつも、何か買いたい、食べたいと思っているのに、目を引く物が無い。
町の真ん中に来てようやく血気盛んな店を発見。
というわけで、ここだけに観光客が集まります。
町全体はとてもいい雰囲気なので、もっとこういう店ができると活気が出ると思うのですが。 -
前川は石組みで守られています。そこにこうした草花があるのが実にいい風情です。
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つつじが咲いて、落ち着いた色合いの宿場町に色を添えています。
これからジャーマンアイリスが咲くと一層華やぐことでしょう。 -
この店は、地味ながらも検討している感じです。
福島県の大内宿などを参考にすれば、もっと繁栄するんじゃないかな。 -
ものすごく珍しいものを発見しました。
例によって、古道具が民家の玄関先においてあったうちに、ライオンの絵を発見。
随分と古いのにライオンの絵。
しかも、上部に「ライオン歯磨」と書いてあります。
歯磨き粉の宣伝だったのでしょうか。 -
中ノ町の真っ直ぐだった道がここから曲がって行きます。
手前の大きな家は、棟が道と垂直になっています。
これが「妻入建物」です。
その隣が「平入建物」で蔵と続きます。 -
「白石神社」です。ここの注連縄(しめなわ)は立派ですね。
七五三縄とも書きますが、これは当初垂れ下がる藁を、7・5・3本ずつとするところから来ています。
しかし現在では、こうした風習は廃れてしまったようです。
この藁を「〆の子」といい、紙を「紙垂(しで)」と言います。 -
「得法寺」入り口です。
朝倉攻めの時に、熊川宿を通った徳川家康が腰掛けたとされる松があります。 -
前川が家の前を流れている家には、「かわと」と呼ばれる川の水面近くに下りる施設があります。
ここで水を汲んだり、洗い物をしたりするんですね。
こうした風景は岐阜県の郡上八幡が有名です。
自然と一体化した水のある生活が偲ばれて、特にこれからの暑い夏に涼しい場面です。 -
中ノ町のカーブが終わる辺り。前川に架かる橋に一箇所だけ欄干があります。
「松木神社」です。さすがに寺社の橋は別格です。
宿場の風景には、緑が多くて、深呼吸したくなるような、爽やかさがあります。 -
「衣料品・タカケン商店」です。
きれいに改修した家が多い中、あまりの風格に目を奪われます。
先ほど見て来た写真展でもメインはこの建物でした。
観光客の勝手な言い草ですが、こういう建物があると宿場の風景に重みが増しますね。
もちろん住んでいる方はなにかとご不自由がおありと思います。
でも、好きです。こういう建物。 -
「タカケン商店」の脇には「御蔵道(おくらみち)」があります。
江戸時代初期には、小浜から国道の向こうを流れる北川を使って舟で荷物の運搬をしていた時期があります。
当時、この道を通って、北川から松木神社境内にあった蔵屋敷まで、荷物が運搬されました。
そのため、この名が付いたそうです。
この道の風情は最高です。写真を撮るには絶好の被写体なのですが、悲しいかな、すぐ向こうは国道303号線。
車が写らないようにご注意ください。 -
「タカケン商店」の屋根です。屋根の雪止め瓦がなんと4段もあります。雪が多いんですね。
古い瓦のままなので、一層重みを感じます。
屋根の上には一段高くなった「越(こし)屋根」があり、囲炉裏の煙抜きに使われました。
「厨子(つし)二階」の窓は「虫籠(むしこ)窓」と呼ばれる格子のついた窓です。
また、柱の見える形式の壁は「真壁造」と言います。 -
瓦って、結構、日本建築の中でも意匠に凝る部分です。飾りも様々です。
この瓦の先を見てください。1階にも2階にも何かの意匠が彫られています。
格好いいですね。実におしゃれ。
日本の職人は凝り性な人が多かったと思います。
それもまたプロフェッショナルです。 -
イチオシ
この構図、自分で言うのもなんですが、好きです。
何かが向こうからやって来そうな感じがして、ドキドキします。
実際に来たのはクロネコでしたが・・・
左の1階が紅柄(べんがら)格子で、2階が白壁の家は、「袖壁卯建(そでかべうだつ)」があります。
隣家からの延焼を防ぐためのものです。
「厨子二階」の壁は柱まで壁に内蔵した「塗込造り」です。 -
そろそろ中ノ町も終わりです。カーブして来た道は一旦国道にぶつかります。
当初の熊川宿はここまででした。その後の発展と共に、これから訪れる「下ノ町(しもんちょ)」が形成されました。
熊川宿は山間(やまあい)の集落ではありますが、妻籠のように山に包み込まれたという感じではなく、どちらかというと山は隣人のような存在に思えます。
開放感があって、木曽の山の中よりはずっと明るいです。
南木曽のどこまでも山の中という環境ももちろん好きです。
あれだけ濃い木々に囲まれていると、体の中に浸み込んで来て、穏やかに満たされます。 -
上ノ町から中ノ町にかけての地図です。
なぜか熊川宿の地図はすべて南北が反対になっているので、ちょっと位置がわかりにくいのですが、宿場町は国道の南側にあります。この地図の右が西で、左が東になります。
地図で黄色く塗られた部分が保存地区です。下部に流れているのが北川です。
真ん中で北川に流れ込んでいる河内川に架かる橋が「中条橋」です。これを挟んで上と中に分かれます。
右端の現在地で国道とぶつかり、再び中に入って下ノ町が始まります。 -
「下ノ町(しもんちょ)」の入り口です。下ノ町は、ほぼ一直線です。
そのほとんどが住宅で、立ち寄る場所がないので散策するだけです。 -
「下ノ町(しもんちょ)」のほぼ全景です。
ここでは、前川は右側に流れています。
前川は1589年、熊川宿が設けられた時に作られた用水路です。 -
「とっきゃん」という名の、煙草や塩を売る店のようです。現役かどうかは不明です。
「旧逸見家住宅」の蔵で開催している写真展のポスターがありました。
そのポスターの右におもしろいものを発見しました。
「芋洗い」です。
中に里芋を入れて、川の水流で水車と同じように回し、皮を剥きます。
すごくよく剥けるそうです。
昔は前川の水量はもっと多かったのかもしれません。 -
新しそうな立派な蔵です。
その両側の家は、二階が「厨子二階」の家と違って高いです。
「本二階」と言います。
二階を一階と同じように使用するようになった新しい形式の家です。 -
「熊川いっぷく時代村」というイベントのポスターです。
10月に開催されているようです。
ポスターの中の前川に「芋洗い」が仕掛けられていますが、わかりますか? -
「下ノ町」の外れです。ここまで来てもいい風景です。新緑の季節は尚いいですね。
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さあ「熊川宿」の西の外れに来ました。目の前が国道303号線です。
しかし、これで終わりではありません。
駐車場へ戻るために引き返しますが、もちろん今度はせっかく来たのだから名物を食べましょう。 -
中ノ町に戻って来ました。お昼近いので、人も増えて来ました。
右の紅柄格子の家は「菱屋(勢馬清兵衛家)」という屋号の旧家です。菱屋勢馬清兵衛家 名所・史跡
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「まる志ん」です。どうしても、この店に来るしかないのが熊川宿の苦しいところ。
別に、この店が悪いという訳ではなく、他にもこういう店が欲しいなと思うのです。葛と鯖寿しの店 まる志ん グルメ・レストラン
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「鯖寿し」に興味が湧いてきませんか?
このポスターは、小浜の「若廣(わかひろ)」という店のもので、なんと羽田空港の空弁5年連続1位を「焼き鯖すし」で獲得しているそうです。 -
でも、私が心惹かれたのは、こちら。
名物の「葛もち」「葛まんじゅう」をパフェに仕立てています。
これは、抗い難い魅力です。
「葛まんじゅう」は5~10月の期間限定の上に数量限定です。 -
こちらが「葛まんじゅうパフェ」。おもしろいのが塩昆布が付されていること。
口の中が甘くなり過ぎるのを、押さえてくれます。なかなかいい取り合わせでした。 -
こちらが「葛もちパフェ」。
この葛もちは、注文を受けてから作るので、まさに出来たてホヤホヤ。
本当に温かいんです。これにはびっくり。
硬さが絶妙で、ぷるるるるんっと弾き返されます。
黒蜜と黄な粉つきです。
ソフトクリームの方も、本葛入りのアイスです。 -
店内は入ってすぐの三和土(たたき)に椅子席が数人分と、座敷があります。
飲食店が少ないので、お昼時は混雑します。
ここのメニューには「葛そば」「葛うどん」もあります。
「鯖寿司」もあります。お土産としても販売しています。
生のものと薄くスライスした昆布を巻いた物、焼き鯖の3種類があります。
大体1本で、2,500円くらいです。大きな鯖が入ると3,000円の鯖寿司も出来るようです。
「若廣」のHPでは、「焼き鯖すし」は8貫入り1,000円、「鯖寿し」は8貫入り1,400円なので、ポスターとは違う鯖寿司の話なのでしょうか?確認不足でした。 -
私は「鯖寿司」は、隣の店で購入しました。「まる志ん」より、かなり安かったので。
隣に「長屋道」のあるお店です。
写真は、この旅行記前半の「ここが中ノ町で一番「商売繁盛」で、がんばっているところです。」という文章のついたところをご参照ください。
この店の前にこんなものがありました。
たくさんの段ボールに入った鉛筆のようなもの。
これは、お箸を作った時の端切れなんだそうです。
色とりどりで綺麗です。これを使ってコースターを作ってあるのを見ました。
カラカラと軽い音がするので、ウインドチャイムにするのも良いと思います。お持ち帰り自由です。
ご主人が思いっきり袋に入れてくれました。
これを使って、創作体験なんかをすると面白いんじゃないかと思いますが、どうでしょう?
本当にいい音なんですよ。 -
「勘兵衛茶屋」です。
「旧逸見勘兵衛家住宅」として、中ノ町の入り口で紹介しました。
この建物は、喫茶をしています。
コーヒー300円、セット500円と格安なので入ってみました。 -
コーヒーセットです。付いてきたのは「葛羊羹」ですが、「葛まんじゅう」などから選ぶことが出来ます。
無農薬栽培のコーヒーというこだわりがありました。
酸味や渋みがなく、すっきりと飲みやすいコーヒーでした。 -
店内は囲炉裏端という感じです。
大きな木の切り株に座るか、周りの座敷に座ることができます。 -
コーヒーセットを頂いたところで、座敷のテーブルの食器に気が付きました。
そして、鯖散らし定食600円の文字が・・・
かくして、デザートを先に食べた格好になりましたが、無事、昼食を頂くことが出来ました。
この鯖散らし、たいへん結構なお味でした。
おすましと漬物と小鉢がついて600円は安い。
もっとこれを宣伝すれば良いのに。
お昼を食べられる店が少ないから絶対に集客率がアップすると思います。
この定食は、スイーツセットにすると900円です。
ああ、しまった・・・
この勘兵衛茶屋は「熊川宿おもてなしの会」が運営していて、一般の店とはちょっと違うようです。
営業は日曜日と祝祭日の午前10時〜午後3時のみ。
町家の宿泊体験も出来て、1泊5,500円です。旧逸見勘兵衛家 名所・史跡
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視線を感じて見上げると、2階から猫が見ていました。
外出禁止なんでしょうか?
伝統的日本建築に似つかわしい日本猫でよかった。 -
中条橋を渡って上ノ町に入りました。
そろそろこの伝統的建築物の揃った宿場町ともお別れです。 -
さて、熊川宿で見て欲しいもののひとつがこれ、消火栓の場所を示す看板です。
一目惚れです。なんてセンスがいいのでしょう。
加えて軒を支える金具のデザインがみごとにハイクオリティー!すごい!欲しい。
これは特別なんですが、熊川宿には目立たないようにして消火栓を示すものが頻繁にあります。 -
「消火栓」と書かれた細い木の柱で、矢印の指す方向に消火栓があります。
たまに観光客がいたずらするのか、方向が合っていない事がありますが、ちゃんと直しておきました。
地面に埋設されているものなどは場所がわかりにくいものです。
古い木造建築にとって何より怖いのが火事。
消火栓の位置を把握しやすくするのは非常に大事なことです。
真っ赤な柱や標識は本来なら目立つ筈なのですが、周りの茶や黒を基調とした色合いに上手く溶け込んで悪目立ちしません。
気をつければ、本当にたくさんあります。
こういう工夫が上手な宿場だと思います。 -
番所の窓も開いて、お役人様が仕事をしています。
番所のお役目は「入り鉄砲に出女」といいますが、「出女」である私は、別段お咎めもなく、熊川宿を出ることが出来ました。熊川番所 名所・史跡
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先頭に来るべき写真だったと思いますが、一番最後に撮った写真でした。
「鯖街道 熊川宿」 よく整備された、いい宿場だと思います。
ただ、ちょっと素朴過ぎます。
風景だけ、雰囲気だけでは、今の観光客は満足してくれません。
写真を撮りたいだけならむしろ人が少ないのは好都合ですが、それでは町の活性化は出来ません。
せめてレンタサイクルは、道の駅と西の駐車場に設置してみるとか、古い道具がいっぱいあるのだから、それを使う体験をさせるとか、もっと工夫をして欲しいです。
中ノ町の宿場館の前にある井戸は、本当に使えます(水質検査を受けていないからか飲用不可ですが)。
今、井戸で水を汲んだことのある人も少ないです。こんなことでもいいと思います。
古い町なら古いことをすればいいんじゃないかな?
大人しく待っているだけでは、せっかくこれだけ整備したのに廃れてしまいます。
すごくいい宿場なので、商業化するのではなく、いい方向で活性化・発展して欲しいと思います。
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