2015/05/03 - 2015/05/03
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トンガリキさん
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甲居藏寨を後にし、丹巴郊外にある墨爾多寺と曲登沙寺に向かいます。墨爾多寺(ムルド寺)は神山と崇められるムルド山の麓に位置しており、規模は小さいですが、とても印象に残っています。大きなチョルテンがムルド山をバックにしてそびえ建っており、神山ムルドの懐に抱かれているのを感じさせるお寺です。参拝客も多かったのですが、ボン教の影響もあるのか、本堂の周りをコルラをする人が左回りに周っている人がいて、右回りと左回りが混在するコルラを初めて目にしました。
小金川の川沿いに位置する曲登沙寺は、600年ほど前に建立されたゲルク派初期のお寺であり、外観の風貌から「小ポタラ宮」とも呼ばれています。本堂の内部の壁画は非常に古く、建立当初のものも残されていて、中国側のチベット文化圏では稀有なお寺です。
以下、日程です。
5/1(金)関空→南京→成都
5/2(土)成都→巴朗山峠→丹巴→甲居藏寨
5/3(日)甲居藏寨→岳札郷墨爾多寺→曲登沙寺→中路→梭坡→丹巴
5/4(月)丹巴→小金→双橋溝→四姑娘山(長坪村)
5/5(火)四姑娘山(長坪村)→成都
5/6(水)成都→南京→関空
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甲居藏寨を後にし、丹巴を経由して曲登沙寺に向かいます。
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曲登沙寺に参拝する際に掲げるタルチョーを買いに、丹巴の仏具屋に立ち寄りました。タルチョーを買うと、ラマ僧がタルチョーを手に持って、私の肩に当ててお祈りをしてくれました。
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ついでに、左手にねずみを載せた財神仏(多聞天)の仏像とナムチュワンデンが描かれた置物を購入しました(それぞれ50元)。購入した仏像の名前をラマ僧に描いてもらった際に、入口脇の大きなマニ車の上に置かれていた仏像が同じ財神仏でしたので、その説明をしてくれました。
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曲登沙寺に向けて小金川沿いの道を上流に向けて進んでいくと、右手に金色の屋根のお寺が目に入ったので、立ち寄ります。岳札郷に位置し、墨爾多寺(ムルド寺)と呼ばれるゲルク派に属するお寺で、1671年に建立されました。このお堂の向こうにそびえる山が、墨爾多神山(ムルド神山)で、グル・リンポチェの選んだ4大テルサ(埋蔵経典を埋めた所)の一つとされる、聖なる山です。
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このお寺でまず驚いたのが、本堂の周囲をコルラする人々が右回りと左回りが混在していたことです。これまで数あるチベット仏教のお寺を見て周りましたが、こういうのは初めて目にしました。チベット仏教のコルラは右回りに行いますが、ボン教は左回りにコルラをします。ボン教はチベット仏教よりも古く、中央アジアを起源とする宗教とされており、寺院や僧侶などは見た目はチベット仏教と変わりませんが、チベット仏教の宗派ではなく、コルラも逆回りに周ります。ギャロン地域はボン教徒が比較的多く、このムルド寺に来た人々は、近くのお寺参りとしてチベット仏教のお寺を参っているのでしょう。
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左周りでコルラする人々。見慣れない風景なので、何か妙な錯覚を覚えてしまいます。
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境内の隅で太鼓を打ち鳴らしながら、僧侶ではなく普通の地元の人がお経を読んでいたのにも、他のチベット仏教のお寺とは異なる雰囲気が感じられました。
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こちらがチベット文字で書かれたお経。
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ギャロンの民族衣装を着た女性が参拝にやってきました。
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ギャロンの女性は、頭に刺繍を施した綺麗な布を載せて、三つ編みした髪を額の上に載せるように巻いて装身具でとめる衣装をしています。
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お堂の前の机の上に並べられたろうそく。
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ムルド寺の本尊。
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お寺の奥にはかなりの数のタルチョーが架けられていました。
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線香を立ててお祈りする参拝客。
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タルチョーの下にはルンタもばらまかれていました。
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お寺の裏手には驚くべき数のタルチョーが木々の間にびっしりと架けられていました。
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木が原形を留めていないほどにタルチョーが巻き付けられています。
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このタルチョーのびっしり感にたまらず、テンションが上がります。
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持参のタルチョーを架けるギャロンの女性。
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こんがらがったタルチョーの布の塊を、はさみを使ってほどいていました。
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このお堂は観音として1メートルほどの石が祀られていました。
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ムルド山を背にして立つチョルテン。神山であるムルド山の懐に抱かれているのを強く感じさせる場所です。
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ムルド山とチョルテン。ネパール様式のブッダの目も描かれています。
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ムルド寺のチョルテン。
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ムルド寺のチョルテン。
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基壇の周囲に建てられた小さなチョルテン。中央にはナムチュワンデンの図柄と、基壇にはオムマニペメフムのマニ経文が描かれています。
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経文が書かれたマニ石の上に、ツァツァと呼ばれる小さなチョルテンが並べられています。
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線香を上げに参拝に来ていたギャロンのおばあさん。
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30分ほどムルド寺を参観した後、10時過ぎ頃に曲登沙寺に向けて出発します。途中走っていると、交通事故のいさかいがあったので、ドライバーが車を停めて、この中に野次馬根性で首を突っ込み始めたので、私は川沿いの峡谷美を歩いて楽しみました。
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対岸には巨大な岸壁がそびえていて、その下には吊り橋が架けられていました。
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小金川の美しい渓谷美。
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幾重もの層が織り込まれた大岸壁の山肌。
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ムルド寺のある岳札郷から30分ほどで、曲登沙寺に到着しました。丹巴から25キロほど東の半扇門郷に位置しています。
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曲登沙寺は小金川の北岸の丘の上に位置し、ゲルク派初期の時代の1415年に建立されました。本年は創立600年にあたります。
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その風貌から「小ポタラ宮」と称されています。
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小金川の美しい風景。
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橋を渡り、車で曲登沙寺まで上っていきます。
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橋のすぐそばに残されていた吊り橋。
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小金川。
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麓の集落の間をすり抜けて、曲登沙寺まで上ってきました。本堂はゲルク派の様式で建てられています。創建600年の古刹ですが、僧侶はほとんど見かけられず、門番の僧侶が一人いるだけでした。
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屋根の上に据えられた法輪と鹿。
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対岸から眺める曲登沙寺は、5階建ての白い建物が二つ立ち並んでいるおり、その姿から小ポタラ宮と呼ばれていますが、本堂の中庭に面しているのは2階建ての建物で、下の斜面に階下が建てられている造りになっています。
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曲登沙寺の内部の壁画は実に見ごたえがあり、ゲルク派初期の壁画が多く残されています。600年ほど前の壁画なので、少し黒ずんだりしていますが、それが逆に歴史を感じさせてくれます。中国側のチベットの寺院の大半は文化大革命時にはぎとられたり、消されたりして、昔のものはほとんど残っておらず、ここ数十年に新しく描かれたものが多いので、この曲登沙寺は実に稀有な寺院と言っても過言ではありません。
壁画の下側に白い漆喰の層が壁画の上にあったので、文革時に漆喰で塗り込められたのか、逆に壁画を隠すためにあえて塗り込んだのかわかりませんが、その漆喰の層に助けられたものと推測します。 -
獅子が白いカタを口にくわえています。
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ツァツァが並べられていました。
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中庭に建てられていた愛国教育の看板。
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曲登沙寺。
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2基のチョルテン。
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曲登沙寺から見下ろす小金川の雄大な風景。
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チョルテンのそばに、丹巴で購入したタルチョーを巻き付けました。
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曲登沙寺のマカラ。甲居蔵寨の民居同様に、石板が上に載せられています。
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曲登沙寺から川の橋まで歩いて下りていくことにします。
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外側に階段があり、そこからは曲登沙寺と小金川の美しい風景を眺めることができます。
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曲登沙寺を下から見上げると、その姿からは確かに小ポタラ宮と言われるのも頷けます。
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曲登沙寺。
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曲登沙寺の麓の村。
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曲登沙寺で1時間も費やしたので、もうお昼の12時になってしまいました。
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丹巴方面に戻り、昼食を食べた後、中路郷に向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- アルデバランさん 2015/06/16 22:42:53
- 東チベットシリーズ佳境
- トンガリキ様 こんにちわ
成都からリーロン経由で長坪溝や海子溝をホーストレッキングによりテント泊でキャンプしながら回るというプランをいつかは…
と思ってましたがベストシーズンになかなか休めなくて、そのうち歳をとってしまい、とうとう夢に終わりそうです。
その代り、休みが取れたら丹巴まで足を延ばして辺りを巡るのもいいかも、と思っていた矢先にトンガリキさんの東チベットシリーズでの報告が…
思わず、ポチッ!
四姑娘山山麓巡りもされたようで、この後の展開も期待してます。
アルデバラン
- トンガリキさん からの返信 2015/06/21 11:44:43
- 丹巴の民宿泊はオススメです
- アルデバラン様
こんにちは。来訪いただきありがとうございます。
今回の旅は限られた日程の中で、前半に丹巴、後半に四姑娘山を持って
きましたが、残念ながら後半の四姑娘山は雲に隠れてしまい、双橋溝の
風景しか見れませんでした。行きのバスでの移動時は快晴で、車窓から
四姑娘山がバッチリ見れたので、今思えば予定を変更し途中下車して
トレッキングをすれば良かったと思ってます。
丹巴は周囲の村々がとても雰囲気がよくて期待通りの場所でした。
特に村の民宿は宿泊することで伝統的な家屋を満喫できますし、食事も
すごく美味しいので、行かれる際は民宿泊をお勧めします。
それでは。トンガリキ
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